演劇2021 40
サンタクロースが歌ってくれた
@ サンシャイン劇場。20211224:ソワレ。
クリスマスイブ、「ゆきみ」は、池袋の映画館で友人の「すずこ」と待ち合わせ。しかし、「すずこ」が約束の時間に来なかったため、一人で中へ。
映画のタイトルは『ハイカラ探偵物語』。
大正5年、芥川龍之介と平井太郎(後の江戸川乱歩)が怪盗黒蜥蜴と戦う話だった。ところが、芥川が黒蜥蜴を追い詰めた場面で、黒蜥蜴が消失!
どうやら、映画の外に逃げたらしい。
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3年B組皆川先生~2.5時幻目~
@ 本多劇場。20210619 マチネ。元2.5次元俳優で、今は焼き鳥屋の皆川(皆川猿時)は、常連客の学校長(本田ひでゆき)に『一人もかけることなく卒業式をむかえられたら、皆川の借金500万円払ってもいい』と提案されて、学校崩壊寸前の「夢の山学園」の教師になりすますことに。皆川先生が受け持つ3年B組は、問題を抱えた生徒(池津祥子、杉村蝉之介、近藤公園、川上周作)だらけですぐにでも誰か欠けてしま..
愛が世界を救います(ただし屁が出ます)
@PARCO
劇場。20210821:ソワレ。2044年の渋谷、2022年の渋谷、2033年の池袋を舞台に暴れまくった“大パルコ人”シリーズ 第4弾の舞台は、11年前の戦争(『R2C2』)で一度崩壊した2055年の渋谷。
特殊な能力と共通の悩みを持つ浮浪児たちが出会い、双子のDJポリス、浮浪児を利用してのし上ろうと目論むカリスマ・育メン・ポップシンガーらと関わりながら成長していく。やがて「世界..
東京ゴッドファーザーズ
@新国立劇場 小劇場。20210529:ソワレ。物語の舞台は東京。登場人物は元ドラァグクイーンのハナちゃん、元競輪選手(自称)のギンちゃん、家出少女のミユキ、そして3人をとりまく東京に住む人達。ある年の聖夜、ホームレスの3人は新宿のゴミ溜めで可愛い赤ん坊を見つけます。拾った赤ん坊の親を探して、3人は東京中を走りまわり、様々な事件に遭遇し、ドタバタのコメディが繰り広げられます。やがて3人は、新し..
ほんとうのハウンド警部
@シアターコクーン。20210309:ソワレ。あらすじ:ムーンはまだ二番手の地位に悶々としている劇評家。 今日もメイン劇評家に代わり、ある芝居を観に劇場へ。そこで他社のベテラン劇評家バートブートと一緒になる。彼はこの芝居に出演している女優に気があるらしい。劇評家二人の胸に、さまざまな欲望や思惑が渦巻く中、その推理劇は始まった。推理劇の登場人物たちによって演じられる三角関係、殺意、疑念の数々。そ..
カメレオンズ・リップ
@シアター1010。20210403:マチネ。20世紀初頭あたり、ヨーロッパの古びた山の邸宅を舞台に、謎の死を遂げた姉に瓜二つの使用人エレンデイラと暮らす男ルーファス、そこに集ってくる亡き姉の夫ナイフ、元使用人ガラ、医師モーガン、姉の友人シャンプー、さらに女社長ビビ、軍人ハッケンブッシュが加わり、様々な人々がそれぞれに嘘をつき、騙し合い、事態を混乱させ、破綻してゆく……予測不可能のクライム・コ..
ジュリアス・シーザー
@ PARCO劇場。20211016:マチネ。
共和政末期のローマ、紀元前44年3月15日のジュリアス・シーザー暗殺とその後をめぐる物語。
宿敵を破ったシーザーが民衆の歓呼を浴びながら堂々とローマへ凱旋するところから芝居は始まる。
護民官や貴族のなかには、今や対抗勢力のなくなったシーザーに危険な野心を感じるものがいた。キャシアスも、その権力が益々強大になり共和政の伝統を破壊することを危ぶんで..
Le Fils 息子
@ 東京芸術劇場 プレイハウス。20210904:マチネ。「何かを変えたい。でも、どうしたらいいか分からない」17歳の二コラは難しい時期を迎えていた。両親の離婚により、家族が離れ離れになってしまったことにひどいショックを受けて動揺し、何に対しても興味が持てなくなってしまっていた。嘘を重ねて学校にも行かず日がな一日、目的も無く一人で過ごしていたところ学校を退学にになってしまう。
父親(ピエール)..
物語なき、この世界。
@ シアターコクーン。20210717 ソワレ。舞台は新宿歌舞伎町。人々は皆、猥雑なネオン看板が軒を連ねる通りを抜け、突き当たりにある映画館に向かって歩いていく…。空虚な街並みに抗うように、何かしらの『物語』を求め、歩いていく…。そこで、『ドラマ』の主人公に憧れる、売れない俳優と、人生に『ドラマ』を求める、売れないミュージシャンが、うらぶれた風俗店で10数年ぶりに邂逅する。その出会いは、『運命..
サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男
@東京建物ブリリアホール。20210424:ソワレ。1766年、フランス。シャルル-アンリ・サンソン。パリで唯一の死刑執行人であり、“ムッシュー・ド・パリ”と呼ばれる誇り高い男。ルイ15世の死とルイ16世の即位により、フランスは大きく揺れはじめ、シャルルの前には次々と罪人が送り込まれて来ていた。 己の内に慈悲の精神を持つシャルルは、処刑の残虐性と罪を裁く職務の間で、自身の仕事の在り方に疑問を..