
まず、そもそもマスクは 1)未感染の装着者のウイルス【吸い込み】を防止する 2)感染中の装着者のウイルス【吹き出し】を防止する のどちらの効能が期待されるものなのかというと、着けてる人は(1)のつもりかもだけど、感染症拡散予防の観点だと(2)のほうだよね。
2023-04-10 13:18:32
「吸い込みの防止」「吐き出しの防止」については、まあお手元にどこのご家庭にでもあるブロワーがあればちょっと実験してみたら分かると思うんだけど、 A)離れたところから吹き付けたブロワーの空気は、「マスクを超えられない」 B)直接着けたブロワーの空気は、「マスクを通過できる」
2023-04-10 13:21:03
で、(A)はつまり、「そこそこ距離を取ったうえでマスクを着けていれば、吸い込みは遮断できる」ということになる。 (B)は「空気はマスクを通過できるのだから、マスクは意味がない」という主張の裏付けになりそう。
2023-04-10 13:22:15
ただしこれは、「フィルター(マスク)が一切帯電していない場合」「顔面装着時に、鼻腔に出入りする空気の全てはフィルター(マスク)越しで、顔面に隙間なく密着している場合」の話、というのを踏まえるよ、と。
2023-04-10 13:23:24
マスクの取り扱いとして、「使用済み(使用中)のマスクの表側(顔面に接しない側)には触れないようにしましょう」というのがあって、これは「マスクの外側にウイルス(を含む微粒子、エアロゾル)がくっついてるから」という前提だったかと思う。
2023-04-10 13:24:35
マスクはなぜウイルスを含む微粒子を遮断できるのか?について、「マスクの穴が小さいから」というのは、まあ言われていて、花粉症用、PM2.5用、医療用だとフィルターの目の細かさがー、というのは知られた話。 それらと比較して布マスク(主にガーゼマスク)は穴が大きすぎるから、という批判があった
2023-04-10 13:26:00
んで、実際に「穴が空いてりゃ微粒子も通過する」のかというと(しないことはないんだろうけど)、あれって「浮遊し流動する微粒子を、静電気で捉えている」んだと思っていた。
2023-04-10 13:26:43
当たり前の話だけど、ウイルスは空気中ではそれ単体では生存できない。必ず湿度が必要というか、水分が必要というか、もっというと「水分に包まれた状態(エアロゾル)」でないと生きたまま移動できない。
2023-04-10 13:27:35
んで、「水飛沫>エアロゾル」が大きいほど飛距離は小さくなり、小さいほど軽くなって空中を漂い、地面に墜落しないで「飛行」する時間が長くなるから、エアロゾルに包まれたウイルスはやべー、ってなる。うん、分かる。
2023-04-10 13:28:39
で、エアロゾルは空気中で質量を変化させることなく滞留し続けるのかというと、あれって「表面から水分蒸発」とかせんの?というのが気になってた。 軽いほど遠くへ飛ぶが、軽い(水の量が少ない)ほど、水分の揮発が速いのでは?ってならんの?と。
2023-04-10 13:29:43
浴槽とコップと水こぼしと一滴垂らした水とで、一番速く乾いて水がなくなるのはどれ?という問いだと「一滴」って皆即答すると思うんだけど、「一滴よりも水分少ないエアロゾルは、そんなに長く揮発しないで存在できるの?」と。
2023-04-10 13:30:59
繰り返すけど、ウイルスが飛散するとき、「水分を一切含まずに、ウイルスのみが単体で飛散する」というのは、まあちょっと考えにくかった。必ず、体液(水分)を含んだ状態で排出されるし、くしゃみや排泄物を流したときに舞いあがるエアロゾルにしたって、水分は含む。
2023-04-10 13:32:25
で、そういう「微量の水分を含んだ軽量なエアロゾル」というのは、静電気の影響を受けやすくなってるのでは、と思うのだが……。 不織布マスクはポリエステルとかの樹脂繊維なので、擦ると静電気起きまくり。分かる。 布マスク(コットン)の天然繊維も、擦ると割と普通に静電気起きる。
2023-04-10 13:33:55
ってことは、「普通の布マスク」でも静電気吸着はある程度以上起きているから、浮遊物の遮断(が、密着していないからのすきま風でない限り)と吸着には、ある程度以上の効能は発揮してんでない?
2023-04-10 13:35:02
まあ、「飲食するときは外す」「寝るときは外す」「入浴時も外すだろう」「自宅で家族のみと過ごすときは外す」そして、「外すときマスクの外側を触らない」はどこまで徹底できたか。
2023-04-10 13:36:58
また、マスクの再利用も多かったと思うんだけど、どれだけの人が「裏表を着けるたびに間違える」とかしていただろうか、と。 静電気フィルタリングで吸着した、マスクの外側のウイルスを、「次に着けるとき」に内側にしてたら、まあそら移るよな。
2023-04-10 13:37:31
それでも手洗い(手指についたエアロゾルを洗い流す)、マスク(静電気でエアロゾルをキャッチ)、密回避(ウイルスを含むエアロゾルの飛沫量が多く飛ばす人の至近におり、かつその場に留まっている量が多い状態を避ける)は、一定以上の効果を出してたとは思う。
2023-04-10 13:39:24
なので、ネックは、 a)手指消毒 b)マスクの表裏を逆に付けない(本当はまるめてポケットに入れて再使用するのもよくない) c)露出していた顎・首にマスクの内側を接触させて、再び鼻腔に同じ面を付ける
2023-04-10 13:41:10
とかこのへんで、マスクの種類・性能よりも「運用者の使い方」のほうだったんじゃないかなー、という気がする。 という話を、もうじき五類に移行し、マスクは無理して着けんでいい、ということに気を抜いているであろうこの時期に敢えてする。
2023-04-10 13:41:54
男子小学生の親御さんは、ワクチン接種もだけど「洗ってない手で鼻をほじり、その鼻糞喰う息子」を諫めたほうがいいんじゃないかという気がするが、それはまた別のお話。
2023-04-10 13:42:41