今まで勤めていた会社を突然クビにされてしまった朝松紗南だったが、ひょんなことから自分よりも一回り年上で身長も小さく、前髪で目元が見えない上に街では数少ない【多彩能力者】の秋山愁治が経営する『秋山事務所』の事務員兼雑用係として再就職が決まるのであった。自称ミュージシャンなおじさんの依頼から、自分の所で雇っている者を捜してほしい少女、何者かによって目玉を奪われてしまった男性、愁治の妹でもあるマイコが通う大学教授が作った発明品盗難——四つの依頼話を収録。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南が思わず声を上げてしまうのを、愁治は黙ってろと言わんばかりに顔を向けたのだから、紗南は直前に自身の両手で抑えたのを確認し、野沢那に言った。 「すみません、野沢那さん。ウチの部下が…」 「いいえ、大丈夫ですよ。誰だって、この状態の人間を見たら驚くのは無理もないですから」

2018-12-03 20:30:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

野沢那が再びサングラスをかけたのを見計らい「野沢那さん、貴方はその状況で一体どうやってここまでたどり着いたんですか?」と、愁治が聞く。 「私自身、目的の場所まで行ける能力がありますので、今回はそれを頼りに来ました」 「成程…」

2018-12-03 20:38:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「では、何故、自分自身の目玉がなくなった、というのは?」 「丁度、5日程前です。何時ものように警備の担当で事務室にいました、ですが、駐車場の方が騒がしく、どうしたものだと向かってみたのですが、その場所へ行っても、騒がしくなるような原因が何一つ見当たらなかったんです」

2018-12-03 20:39:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「人や、騒がしくさせていたものが隠れていた、ということは?」 「全く、ありませんでした。止まっている車両に人が乗って何かをいた訳でもなかったで、そのまま事務室に帰りました」 「その時は、特に何もなかったんですね?」

2018-12-03 20:44:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「えぇ、ですが、勤務が終わり、朝日によって照らし出された私の影が、一瞬だけ私の動きとは異なるように見えたんです」 「影が、ですか…?」 「私は見間違いか何かと思い、特に気にせず、部屋に帰って寝ました。が、次に目覚めた時、私の瞼が急に痒み出したので、慌てて病院に向かいました…」

2018-12-03 20:49:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「野沢那さーん」 看護師の呼ぶ声が聞こえ、私は診察室へ向かいました。 「初診、ですか?」 「はい…」 「どうぞ、こちらへ」 「失礼します」と言ってから、野沢那は目の前にあったイスに座った。 #事務所物語

2018-12-04 18:55:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「なんでも、瞼に痒みを感じたという話ですが、何時からなんですか?」 「今朝、目を覚ました時にです」 「そう、ですか…。では、今から診察いたしますので、そのサングラスを外していただけませんか?」 「わかり、ました」 そう言って、サングラスを外した瞬間です。

2018-12-04 19:00:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そのお医者さんは、目にもとまらぬ素早さで、私の元へ近づいた途端、何かをしたんです。 「待って下さい」 秋山愁治は、野沢那の話を遮るような形で話に入る。 「病院へ行く前はまだ、野沢那さんの目玉はあったんですか?」 「ありました」 「でも、その時点でサングラスをかけていたのは何故です?」

2018-12-04 19:04:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「その日の朝、洗面台で自らの姿を見た時から既に人には見せられない程、散々な有様だったからです」 「成程、すみません、話の腰を折ってしまって」 「私は、大丈夫です」

2018-12-04 19:07:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

あまりにも早すぎて、最早それが治療なのかさえも解りません。ただ、お医者はさんは言いました。 「今ので良い方向には行ったと思いますが、念のために薬は出しますが、その際には決して自身の姿を見ないよう、気をつけて下さいね。野沢那さん」 #事務所物語

2018-12-05 19:45:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「診察室を出て、薬を貰い、病院を後にしました。お医者さんの言うことを真に受けた私は、薬を投与する際は一切とて自身の姿を見ませんでした」 「出された薬は、飲むタイプだったんですか?」

2018-12-05 19:49:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それもありましたし、塗るタイプもありましたが…。最初の方こそは徐々に回復しているなと思っていました。が、二日前、私は洗面台に立ち自身の姿を見た時です」 「野沢那さんの目玉がなくなっていた?」

2018-12-05 19:52:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

野沢那は黙って頷き「私自身が言うのもオカシな話ですが、あの姿は私もあまり見たくはなかったので、瞼が痒くなった時からずっとサングラスをかけていましたが…。その時は丁度、かけてなかった時に鏡で見るのは…」と、途中で言い黙る。

2018-12-05 19:55:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

目玉がないのに、どうして、鏡に映る自身の姿が見えた――? 朝松紗南は野沢那の話を聞いて真っ先に思ったが、それは上司でもあり事務所の所長でもある秋山愁治も同じことを思っていたが、その場では聞かず、変わりに別の事を聞く。

2018-12-05 19:58:15
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「目玉がなくなった場所として最も有力な場所は、野沢那さんが行った病院の眼科…ということでしょうか?」 「おそらくは…」 「成程…」

2018-12-05 19:58:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「野沢那さん、この街にはある存在が居るのをご存知ですか」 「ある存在…?」 「【カゲ】という存在で、モノが光に当たると出来るあの【影】と姿形は似ていますが、【カゲ】は生きているんです」#事務所物語

2018-12-06 18:30:29
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――その話ならば聞いたことがあるが、それとこれがどうつながるのだろう? 紗南はそんな事を思いながら、引き続きメモを取る。 「野沢那さんが目玉を失う前に見たという「朝日によって照らし出された影が、一瞬だけ異なるように動いていた」というのは、正に【カゲ】の特徴と一致しています」

2018-12-06 18:34:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「と、いう事は…。そのカゲを追えば…!?」 「可能性は十分にあると考えても良いでしょう」 「本当に、ありがとうございます」 野沢那は深々と頭を下げるも「ただ…」と、愁治は言いにくそうな声を出しつつ、話を続ける。

2018-12-06 18:37:29
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「確かに俺は一般的な能力者よりも多く力を使える【多彩能力者】ですが、それは所詮、仮初でもあり、その力を使える者達から比べれば、馬鹿の一つ覚えみたいな所があります」 「それはつまり、所長さんが【カゲ】を滅したとしても、本当には滅せられない、と…」

2018-12-06 18:41:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

野沢那が気を落としそうな声で言うものの、愁治は返す。 「【カゲ】をキチンと滅するには、ある能力者達の力が必要です。俺の知り合いに一人、そういうヤツが居るので、今から連絡をしてみますので、少々お待ちいただけませんか?」

2018-12-06 18:44:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

愁治がカゲ法師とやら言う人物と電話をしている最中、紗南は野沢那にコーヒーのおかわりを勧めてみれば「大丈夫です」と返される。 それにしたって、今現在、野沢那は目玉がないというのに、どうやって物事を判断しているのだろうと考えていた時だ、電話が終わり、愁治は言った。 #事務所物語

2018-12-07 18:36:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「カゲ法師とは連絡がつきまして、今から、その病院へ案内してくれますか?」 「えぇ…、大丈夫ですけども」 「ならば、お願いします」 「わかりました――」 どうやら、私達は野沢那さんが目を取られ【カゲ】という存在が居る病院へ、行くことになったらしい…。

2018-12-07 18:38:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

三人が外を出る時には既に雨も上がってはいたのだが、どう時刻は夕方をとっくに過ぎていた。野沢那の案内通り向かうものの、人の通りが段々と減っていく一方だ。 紗南が小さな声で愁治を呼び「所長、これ、本当に大丈夫なんですか?」と聞けば「多分大丈夫だろ」と返す。#事務所物語

2018-12-08 19:53:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「でも、秋山所長の知り合いだっていうカゲ法師さんだってこんな場所に来るなんて思わないような…」 街の喧騒から離れ、うっそうと生い茂る木々の中を歩いている。

2018-12-08 19:57:01
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ヤツの話では、カゲ法師ってのは複数でも、この街をほぼ毎日のように見張ってるんだと。だから、余程ヘンな場所でなければ、たどり着いた時に連絡をやればいいとかって話らしいぜ」 そういうものなのかなぁ…、と紗南は口には出さなかったが、愁治の前では無駄だ。 「そういう事らしい」

2018-12-08 19:58:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「お二方、こちらです」 野沢那の呼び声と共に辿り着いた場所、そこは確かに病院だが、どう考えても通院するような見た目ではない。 紗南は「……どう考えても」と声を出さず。 「これは廃病院…、だな」愁治も、声を出さずに黙って顔を互いに見たのであった。

2018-12-08 20:01:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――野沢那さんはどうしたら、この病院へたどり着いてしまったのだろう? 朝松紗南の頭にはコレしか浮かばない中、ふと横を見たら所長でもある秋山愁治の姿が見えず、何処に行ったんだろう、と思い背後を見た時である。 「秋山、所長…?」#事務所物語

2018-12-09 19:38:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「おっ、おりゃあ、怖く、ねぇぞ!こんな場所!!」 大声で言う上に、何時もと異なる喋り方をするものだから、これ以上は詮索しないであげようと紗南は思い「そ、そうですか…」と言い返した。 窓から見える夕日が徐々に落ち、辺りが益々暗くなる。

2018-12-09 19:43:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

愁治は小さな声で何かを唱えれば、小さな光が現れたのだ。 「これで、散策、出来るだろ」 「ですね」 ロビーに置かれている案内板を見れば、眼科は一階左側の奥にあることが解り、三人はそこへ向かう。案内役の野沢那が先頭、紗南が横に居て愁治は光を灯しつつ後ろを歩いている。

2018-12-09 19:48:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――いつまで私の後ろにいるんだろう…。 紗南がそう思った時である、一瞬だけ背後に何かを感じとり、勢いよく振り向くも、そこに居るのは事務所長と廃れた廊下が見えるだけであった。 「どうか、したのか?」 「いいえ、今、ちょっと何かの気配を感じたのですが…。気のせいだったみたいです」

2018-12-09 19:51:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「お、おう…」 紗南が再び前を見たが「しょ、所長」と、ビビるように言うものだから「な、なんだ?」伝染したかのように愁治もそう聞いてしまった。 「の、野沢那さんが…いません」 「な、なに?!」 愁治が紗南の前に出たが、確かに野沢那はいなくなっていた。この僅か、数十秒という合間にである。

2018-12-09 19:55:28
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「音もなく、俺と長身が少し話してたあの数秒の内にどうやって野沢那が居なくなった?」 「私に聞かれましても…」 「だが、さっきまで隣に居たんだ、間違いなく――」愁治がふと目線を上に見れば、そこは眼科フロアまでの道案内を示す表示板があった。#事務所物語

2018-12-09 22:06:32
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「もしかしたらだが、一足先に向かったかもしれんぞ」 紗南もその方を見て納得した。 「かも、しれませんね」 「兎も角、行って見ない事には解らんよな…」 愁治の身震い、改め、武者震いをした姿を見た紗南は「もしかして、こういう所苦手なのかな?」と考えてしまう。

2018-12-09 22:09:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

だが、多彩能力者でもありヒトの心を読むことが出来る能力者でもある秋山愁治にとって、そんなことを読むのは朝飯前。 「今は、黙ってろ」 目元が前髪で見えないものの、明らかに部下の事を睨みつつ言うのだから「は、はい…」と、怖気づいて返事をするしかない紗南だった。

2018-12-09 22:11:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

二人が眼科の診察室へ入ると、そこには先ほど忽然として消えた野沢那が背を向けたまま座っていて「の、野沢那さん…?」紗南が恐る恐ると聞くものの、向こうは一切として口を聞かないかわり、座っているイスが音を立て回り、事務所の二人を見る。#事務所物語

2018-12-10 18:29:36
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

愁治は紗南の前に出て、野沢那に聞いた。 「黙ってちゃあ、解らんでしょう?」 「……私はね、アナタ方を試したかったんですよ」 「なにを、ですか」 「貴方が噂に聞く本当に、多彩能力者だったならば――」野沢那が話している口を遮る黒い手が突如して現れ、愁治と紗南は驚いた。

2018-12-10 18:33:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

野沢那はその手に口を塞がれ、一切として喋れない中、今度はその手が喋り出す。 『おかしいわね、私はアイツらから見えていない筈なのに……どうしてかしら?』 「何者だ?!」 その手はようやく野沢那を離れたのと同時に、二人の前に姿を現したのだ。

2018-12-10 18:36:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

『私?――私はね、この人の医者よ。ただし…ゲンエイ…だけどね』 その医者はただの医者ではなかった、ヒトとしての形成は出来ている上に服まで着ているが、全体として真黒く、如何にも【影】そのものである。 「ゲンエイ、ですか?」

2018-12-10 18:40:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「【ゲンエイ】ってのはな、読んで字の如く【幻の影】って意味だ。普通のカゲと違って、人の形をハッキリと現れやすい奴だが【カゲ】と同じく実体は無いから、カゲ法師でねぇと、普通の人間には気付かれない輩だ」 『あら、そこの目隠れさんは私たちやカゲの事まで知ってるのね』

2018-12-10 18:43:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「目玉を奪ったのはお前か?」 『えぇ、その通りよ』 「その目玉をどうする気だ?」 『長にささげたいのが最初の目的だったけど、この人の目、あまりにも綺麗だから、私が頂いてより姿を人間に近づかせるっていうのも面白いかと思っただけよ』

2018-12-10 18:46:49
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「でも、返してもらおうか」愁治は何かに備え、戦うような態勢をとりながら言った。「視界が見えないんじゃあ、カワイソすぎるだろ」 『いやよ。私は勿論、他のカゲ達には格好の餌をここで逃がすわけにはいかないじゃない』 「それは、俺達も込みってか?」 『大正解よ、目隠れ多彩能力者さん』

2018-12-10 18:50:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ゲンエイが指を鳴らした時、既に辺りがカゲ達によって包囲されていた。 正に、逃げ場がない――。 紗南がそう思ったが、愁治はゲンエイとカゲ達に言い放つ。 「俺にだって、事前に用意すること位はできる。例えば【お前らみたいな奴を退治する人間を呼ぶ】位はな」

2018-12-10 18:53:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その人はあっという間に二人の前に現れ、目の前にいるゲンエイに言った。 「まさか、アンタみたいな存在が……本当に居たとはな」 その男の左眼は赤く、同じように左手も黒く硬化していたのである。 『貴様、カゲ法師だな!?』 「解っているならば、滅する。それだけだ」

2018-12-10 18:57:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カゲ法師がゲンエイに急接近で近づき、その手を振り上げながらに申す。 「行き場を失ったようだな、ココで観念しろ――」 余りにも一瞬だった、そのカゲ法師がゲンエイに近づいて手を下し滅した途端、他のカゲも消えたのだから。

2018-12-10 19:03:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

秋山愁治が携帯電話で救急車を呼ぼうとしたが山中で電波が立たず、代わりにカゲ法師がこの場所に来る前に連絡をつけていた上に、親戚に役場の人が居ると言い、この場所を改めて調査するよう頼んでいたというのだから、朝松紗南は関心しっぱなしであった。

2018-12-10 19:07:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そういえば、お名前をまだ伺ってなかったような…」 「菅崎耕夜、カゲ法師だ。さっきまで見ていた野郎を滅する人間だ」 癖毛で、私と同じ位か年下の男性でカゲ法師――。 「【カゲ】は【カゲ法師】でしか滅せない、何気に大変だよなぁ?」 「別に、心配される程ではない」

2018-12-10 19:11:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

この二人がどうやって出会ったのかは後で聞いた話によれば、とある河原だったらしい。カゲ法師の菅崎耕夜さんが寝っ転がっていた所を、秋山所長が面白がって話かけたのをキッカケに、仲良くなったとかどうとか…。 その縁もあった上に、今回の件を聞いて、耕夜さんは話を受けたらしい。

2018-12-10 19:16:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「兎も角、俺の仕事はここまでだ。後は、救急車と正統さんが来るまで待つのが何よりだと、俺は思う」 「だな、耕夜の言う通りだぜ」

2018-12-10 19:20:49
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

後日談的なお話をしようじゃないか、依頼人でもある野沢那の目玉は元の場所へ戻った。 勿論、医者と専門の能力者の協力の元の力がありにだ。 なお、俺はあの時、少々声が上ずっていたが、別に怖かったわけじゃないって事を言っておこう。それだけ言わせる猶予は少しくらい、あるよな??

2018-12-10 19:25:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

#事務所物語【次回予告的コーナー】 愁治「さてはて、今回は壱ノ笠に存在する【カゲ】が登場したお話であったが…」 紗南「【ゲンエイ】とか言ってましたけど、それって普通の【カゲ】とは違うんですよね?」 耕夜「あぁ、ざっくり言えば上位互換な存在と言っても過言じゃない」

2018-12-10 22:16:11
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。