今まで勤めていた会社を突然クビにされてしまった朝松紗南だったが、ひょんなことから自分よりも一回り年上で身長も小さく、前髪で目元が見えない上に街では数少ない【多彩能力者】の秋山愁治が経営する『秋山事務所』の事務員兼雑用係として再就職が決まるのであった。自称ミュージシャンなおじさんの依頼から、自分の所で雇っている者を捜してほしい少女、何者かによって目玉を奪われてしまった男性、愁治の妹でもあるマイコが通う大学教授が作った発明品盗難——四つの依頼話を収録。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
0
前へ 1 ・・ 5 6 次へ
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

愁治「いざとなれば、俺が滅しても良かったんだぜ、それなりに行けるからな」 耕夜「だが、所詮は仮初だからな。完全には滅しきれないのがオチだ」 紗南「キビシーィ…」 愁治「まぁ、アイツはこういうヤツだからな。相手が上だろうが下だろうが関係ないってもんだな」

2018-12-10 22:18:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南「それより、次はどんなお話なんですか?」 愁治「なんでも、俺の妹が来るらしい」 紗南「へぇ~……って、妹さんいたんですか?!」 愁治「そういえば言ってなかったか」 紗南「はい、初耳です」 愁治「まぁ、そういう事だから、次もよろしく頼むぜ」(お話は、つづく)

2018-12-10 22:20:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その日、秋山事務所は休みで、所長でもある秋山愁治も、事務兼雑用係の朝松紗南も其々の休みを過ごす。 紗南は友人でもあるレイビオス・キールと共に最近出来たカフェでお茶を飲み、他愛のない会話をしている。#事務所物語

2018-12-11 19:47:23
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

一方で、愁治も別のお店である人物と会う約束をし、先に咳につき、店の棚にあったスポーツ新聞を読みつつ待ち伏せていた時である。 「待たせてすまなかった、愁治」 茶色の帽子を被り、同色の上着を羽織り、下も靴も同じような色で合わせた格好の男が愁治の向かいに座る。

2018-12-11 19:53:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「竜誠、お前何処まで行ってたんだよ?」 愁治にそう呼ばれた男は、鞄の中に入れていた地図を取り出し、テーブル一杯に広げ説明する。 「一昨日まではココに居たが、情報はゼロだった」 「にしても大変だな、小さい時に生き別れた兄貴を探すなんてよ」

2018-12-11 19:57:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

竜誠は一息つき「あぁ、ヒントなんて無いも同然、だが、唯一のヒントはこれしかないと言っても過言じゃないからな」と言いつつ、帽子を脱げばツートンっぽい色合いの髪色が現れる。 「それだけが頼りって、あまりにもすぎねぇか?」 「無謀だとは思っているが、俺は諦めないからな」

2018-12-11 20:00:28
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ってか、お前の力はその為にあるようなもんだよな。ある意味、羨ましい限りだぜ」 竜誠自身の能力は「地図の場所を指せば、その場所へ瞬時に行ける」というもので、愁治の言う通りだなとはつくづく思う所である。 「それで、ココへ来てもどうせ聞くんだろう?兄貴が何処に居るのかって」

2018-12-11 20:04:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それもそうだな…」原点に立ち返ることも大切だ、そう思いながら「助かった、愁治」と竜誠は礼を言った。 「何、俺は何気ない事を言ったまでさ」 コーヒーを一口飲み、竜誠は聞いた。 「愁治は大丈夫なのか?」 「何が」 「記憶の方だ」

2018-12-11 20:07:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「さぁ、よく分かんねぇ…」 「それでいいのか、愁治」 「別に、過去はどうなっても変えられんが、今は今だろう?どうにかなるさ」 「そう、か…」

2018-12-11 20:08:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そういえば、秋山事務所の玄関前には床屋で見るあの三色ポールがあるのかというのを話を秋山所長から聞いたことがある。 なんでも、この事務所自体、元々が秋山所長の叔母さんが経営していた床屋の建物を譲ってもらったという話だ。#事務所物語

2018-12-12 20:11:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その建物と、自分自身の力でもある「多彩能力」を活用できぬかと考えた結果、離れ小島な「秋山事務所」を開業したはいいが、最初は鳴かず飛ばずで、高校の友人で情報屋の前沢慎呉さんに情報を貰いつつ、地道に仕事をこなし、電話番号も載せてないのに人が来る程になったのが今だ。

2018-12-12 20:14:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

私を雇ったのは「事務兼雑用係」の人間が丁度欲しかったと言っていたが、それが本当だとしても、秋山所長の事だから裏がありそうだ。 なんてキールに話したら「あー、それはありそうだね。会った事ないから何とも言えないけど」と笑い飛ばして返された。

2018-12-12 20:17:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

それでも私にとって、秋山所長はヒーロー…、と言ったら大袈裟だけど。形はどうあれ、あの窮地から救ってくれたくれた人であるのだから、感謝は忘れてならないとは、日々思うのだ。

2018-12-12 20:19:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

夢ってのは、大体の場合で目が覚める数分前に見るものだ。 「お兄ちゃん!」 俺の事を兄と呼ぶ者は一人いるが、別々の場所で別々の日々を過ごしているのだから、そんな風に呼ぶの者はこの近くに居る訳がない。 よって、この声だってその類だと思い、俺は寝る。#事務所物語

2018-12-13 19:52:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「……さ~ん」 今度は妙に間延びした声が聞こえ、それも同じ理由だと思い、また寝ようと思ったが段々と声が大きくなっていき、夢が覚め起き上がるのと同時に「しゃっらくせいあ!!!」と、訳の分からぬ言葉を言い叫び起き上がる。 その横には、俺の声に驚いた長身が居た。

2018-12-13 19:55:51
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

少々呆れ気味な声を出しつつ「所長、どれだけ寝れば気が済むんですか」と聞く長身を横目に、頭を左右に振り「今、何時だ?」と聞き返す。 質問してるのに質問で返された…。と声に出さずに言う長身は、壁掛け時計の時刻を見て言った。 「13時5分ですけど……」 「依頼人は来たか?」

2018-12-13 19:59:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まだ、来ていません」 「なら、俺はもう少し寝るわ」 「って、またですか!?」 長身のツッコミが入った途端、玄関から呼び鈴が鳴り「噂をすれば、ナントカって奴ですね!」と意気揚々に長身は玄関へ向かって行った姿を見て、大分慣れてきたようだなと、俺は改めて思った。

2018-12-13 20:02:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

玄関の戸を開ければ、そこに立っていたのは長髪を横に一つに纏めて結び、季節感を疑うような半袖スーツを着てニッコリと笑う男が居た。 「こんにちは、紗南さん」 「前沢さん!」 「今日も、お嬢さんの瞳に乾杯です」 「は、はい??」#事務所物語

2018-12-14 18:25:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

歯に浮きそうな言葉を当たり前のように言う前沢慎呉に対し、何を言っているのかよく解らない朝松紗南にとってはサッパリ解らぬ状況に気付いたのか「それよりも、愁治はいますかね?」と聞けば「居ますよ」と当たり前のように返した。 「それじゃあ、お邪魔しますね~」

2018-12-14 18:29:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

友達の家に上がり込むように事務所の中へ入る慎呉の姿を見て、そういえば前に高校時代からの友人だって言ってたから、いいのか。 と個人的に納得し、事務室の方へ戻れば、事務所長でもある愁治は慎呉と軽い口喧嘩に近い会話をし始めていたのである。

2018-12-14 18:31:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その様子を遠巻きに見つつ、コーヒーを淹れ始めていた時、またしても事務所の呼び鈴が鳴り響き、引き続き紗南が玄関へ向かって出れば、今度は薄紫色の髪を二つに結って、白衣を着た女の子が居たのである。 「あの、秋山事務所はここですか?」 「はい、そうですけど」

2018-12-14 18:34:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

確かに、事務所の外観から考えれば床屋にある動かぬ三色ポールが置きっぱなしだし、看板らしい看板は玄関の扉にセロハンテープで貼られた紙切れに書かれているのが看板替わりで、風に吹かれずよく耐えているよなとは、紗南自身、何時も見てて思う事の一つである。

2018-12-14 18:37:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ここへ来る人の大体の第一声が「本当に事務所なのか?」というのが妥当な問いなのであるが、その女の子は次にこう聞いてきた。 「秋山愁治は…、いいえ、兄は居ますか?」 「おっ、お兄さん!?」 秋山所長に妹さんがいた事を知ったのは、この時が初めてだったのである。

2018-12-14 18:41:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

今現在、秋山事務所の応接室には二名の来客が居る。 二名とも愁治の関係者で、友人でもある前沢慎呉に、実妹の秋山マイコさんである。 愁治は渋ったような口元になりつつも、二人に聞いた。 「二人は何しに来たんだ?」#事務所物語

2018-12-15 21:22:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「俺は、遊びにってか、様子を見に来ただけだぜ」 「「私は、依頼人として来たけど」 フンと鼻を鳴らした愁治は、慎呉の方を見て「つーわけで、お前は帰れ」と、片手でシッシと動かしながら言い放ったのである。 「ちょ、それ酷くなぁーい!?」

2018-12-15 21:25:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「お生憎様、依頼人最優先な事務所なんでな」 「くぉーーーっ、もういい、愁治に情報渡してやんねーぞ!!」 慎呉はプンプンしながら応接室を出て行った姿を見て、まるで、小学生男子のやり取りみたいなだな、と紗南も見てて思うが出て行った後に「所長、いいんですか?」と聞いた。

2018-12-15 21:28:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「何時もの事だ、数日ほっとけば元に戻る」 「成程…」

2018-12-15 21:30:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

#事務所物語【依頼人メモ】 名前:秋山 マイコ(アキヤマ マイコ) 性別:女 年齢:19 職業:大学生 魔科学科所属

2018-12-16 18:41:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それでマイコ、依頼はなんだ?」 相手が実の妹だからなのか、何時もより物腰柔らかな口調で話しかける愁治の姿を横目に、紗南はマイコの前に淹れ直したコーヒーを置く。 「教授の懐中時計を探してほしいの」 「懐中時計?」 うん、と頷き「何者かによって盗まれたの」と言った。

2018-12-16 18:46:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「いつ、盗まれたんだ?」 「三日前、だけど…」 「一言言っとくが、俺は何でも屋な所はあるが、探偵じゃねぇ。ただの事務所長だという事を解っているうえで相談してるんだよな?」 「それ位、解ってるよ!でも、他に頼れる人が兄さんしか居ないから…」

2018-12-16 18:49:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

愁治は頭をこれでもかと掻きつつ、唸り声を上げたかと思えば、突然立ち上がり「わかった」と返事し、応接室の出入り口にある上着掛けの上着を手に取り「行くぞ」と、素っ気なく言う。 「本当に、いいの?」 「家族割は多少するが、頂くモノは頂くが、それでもいいか?」

2018-12-16 18:53:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

捜し物の依頼主は妹のマイコではなく、その通っている大学の教授がとのことだ。公共機関を使えばビュンビュン行けるものの、秋山所長は「金が勿体無いから、歩いていくぞ!」といい、事務所から大学まで徒歩へ向かったのだ。 #事務所物語

2018-12-17 22:55:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「路面電車くらい、使えば……よかったか…」 「だか…ら、言ったのに」 愁治と紗南は疲れ果ててい一方で「二人とも、疲れてるんですか?」マイコは全くもって、疲れていない様子。 若いって良いなとは、二人は顔を合わせて思った事である。

2018-12-17 22:55:51
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

---魔科学課第一実験室ーー 「失礼しま~す」 恐る恐るマイコが研究室へ中に入ると、白衣を着た男の人が居た。 「マイコさん。昼休み過ぎても戻ってこないから、どこを寄り道していたと思ったら…」 「紹介するね、学界ではかなり有名な教授の……」 「杉町煉瓦と申します、あなた方は?」

2018-12-17 22:56:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「俺は、秋山事務所の所長というか、マイコの兄でもある――秋山愁治だ」 「私は、所長の仕事の手伝いをしてます朝松紗南です」 杉町 煉瓦は、二人に対し交互に握手した後、愁治は煉瓦に早速聞いた。 「早速ですが、無くなった懐中時計というのは…?」

2018-12-17 23:01:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

煉瓦教授が二人に見せたのは今回の依頼品でもある懐中時計の写真で、全体的にアンティーク調な見た目である。 「これを見つけてほしい品物、ですか?」 煉瓦は黙ってうなずいた後「あの懐中時計は、ただの懐中時計ではないんです」と続けて言い、紗南は「どういう事ですか?」と聞く。#事務所物語

2018-12-18 18:13:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あの懐中時計は、人の記憶を奪い・操る事が出来る代物なのです」 「なんだと?!」 二人は煉瓦の話を聞いて驚いたが、愁治の方が声が大きく驚いたのである。 「そんなモノが盗まれたら、大変な事になるだろ!?」 「その力は余りにも強力です、悪用でもされたら――」

2018-12-18 18:17:18
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

いつもの癖である髪の毛を掻く秋山愁治だが、それが何時も以上にするものだから、朝松紗南の目から見ても「相当焦っているのだな」という事がよく分かる。

2018-12-18 18:20:51
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あの懐中時計は私がココへ務める前…、いいえ、学生時代の頃から金庫の中へ厳重に仕舞っていた品物です。が、今朝、私が来た時に金庫をチェックした際には、何者かによって奪われていました」 「警察には?」 「まだです」 「その前に私が兄に頼んで今に至ります!」

2018-12-18 18:23:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「成程なぁ…」 「もし仮に、私達が見つけた場合はどうしたらいいのですか?」 「何もしなければ、ただの懐中時計です。しかし、少しでも誤作動をしたならば、アナタ方の記憶は奪われてしまうでしょう」

2018-12-18 18:26:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

大学の研究室を後にし、校門を出て少し歩いている時に紗南が言った。 「杉町さんの言っていたことが、本当だとしたら…」 「かなりヤバいかもしれん依頼だな、これは」#事務所物語

2018-12-19 19:38:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「でも仮に、あの懐中時計を盗んだ人が居たとしても一体何をして使うんでしょうか?人の記憶を盗んだって、記憶が見れるわけでもない見れるわけでもないですし…」 「まぁ、長身の言ってる事は解らんでもないが、それを悪用しようと思えばいくらでも思いつくだろうさ。俺はそんな事しねぇけどな」

2018-12-19 19:40:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

二人が大学通りにある商店街を歩いていた時であった「オジサン、そのトマトソースと乾麺パスタ一袋を一人分あるかい?」店の外から聞き覚えのある声を耳にし、紗南の歩む足が止まり、その方を見る。 「毎度あり!」 「サンキュウさん♪」 店からその客が出てきた時、紗南は「キール!」と声をかける。

2018-12-19 19:44:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「おやおや、サノじゃないか。こんな所で会うとは思わなんだ」 「キール、丁度いいところに――」 挨拶もそこまでという風に、キールは紗南の隣にいた愁治の方へ行き、じっくりと見始めた。 「おい、長身。コイツ何者なんだ?」 焦るような声が発せられたのを聞き、キールはようやく愁治との距離を離す。

2018-12-19 19:48:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「サノの上司さんだね、目隠れの事務所長さん」 「あ、あぁ…」 「紹介が遅れたね、私の名前はレイビオス・キール。サノとは中学時代からの友人みたいな感じのヤツだと思ってくれて大丈夫だよ」 「それで、さっきのはなんだ?」 「初めて見る人だからね、興味本位ってヤツさ。気にしないでおくれよ」

2018-12-19 19:51:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そ、そうか」 特有の流れに愁治は飲まれつつも、本人は「因みに言うとね、私は【人を探すのが得意な能力を持つ】人間だよ」と追加で事を話したのであった。

2018-12-19 19:54:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

外から見ればゴミ屋敷、中に入れば綺麗な家内。 ギャップが激しすぎるキールの家に招かれた愁治と紗南は「お二人さんは何を飲みたいのかな?」と聞き、各々に飲み物を頼み、キールは台所へ行へ向かった。#事務所物語

2018-12-20 18:37:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「思ったのですが、能力が使える人って、この街にはどれくらい居るんでしょうか?」 「そこまで詳しい事は解らんが……、多分、沢山居るだろ。なんせ、この街は広いからな」

2018-12-20 18:40:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

壱ノ笠…、自分達が住み、日々を過ごす場所。 能力者は文字通りの意味だが、その人たちは何かしらの事が出来る。 キールのように【人を探すのが得意な能力を持つ】者、愁治のように【人の心情を読む事が出来る能力を持つ】者――。

2018-12-20 18:43:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

先日会った【カゲという存在を滅する存在】でもある、カゲ法師の菅崎耕夜も能力者の一人。 ごく稀に、一つ以上の能力を持つ者も居るが、秋山愁治のように【多彩能力者】という稀有な人間もいるのも事実だ。

2018-12-20 18:47:47
前へ 1 ・・ 5 6 次へ
0
まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。