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今まで勤めていた会社を突然クビにされてしまった朝松紗南だったが、ひょんなことから自分よりも一回り年上で身長も小さく、前髪で目元が見えない上に街では数少ない【多彩能力者】の秋山愁治が経営する『秋山事務所』の事務員兼雑用係として再就職が決まるのであった。自称ミュージシャンなおじさんの依頼から、自分の所で雇っている者を捜してほしい少女、何者かによって目玉を奪われてしまった男性、愁治の妹でもあるマイコが通う大学教授が作った発明品盗難——四つの依頼話を収録。
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

自創作でもある『 #事務所物語 』を(ほぼ)毎日な感じで書いていこうと思います、引用ツイに登場人物絵と、愁治と紗南の出会い話の元となったお話も載せてあります。(元になったお話⇒ pixiv.net/novel/show.php… …) twitter.com/5jyouTsukito/s…

2018-11-01 20:00:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝松紗南と秋山愁治が出会ったのは、丁度、夏の終わりを告げ、空の景色が秋の装いになりつつある季節であった。 前まで勤めていた会社でクビ切り宣告を受けた紗南は、次の仕事場を探している時、強風の中に紛れて飛ばされて来た1枚の紙を掴んだのだ。#事務所物語

2018-11-01 19:39:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その紙には「事務員募集」と書かれており、次を探していた紗南にとってこんなチャンスを逃してなるものかと思った瞬間、その紙は瞬く間に人の形を成したと思えば、紗南の手を掴んで走り出したのである。

2018-11-01 19:42:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その紙が紗南を連れ、たどり着いた場所こそ紗南が受けようとした場所で、赤と青と白の回るポールが動かぬままに置かれており、一見すれば床屋と勘違いしてしまう所だが、玄関には今にも剥がれそうな紙に「秋山事務所」と書かれていた。

2018-11-01 19:47:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

呼び鈴を押してみると、自分よりも身長が低い上に目元が前髪で見えない程伸ばしている男が現れ、一通りの会話を済ませた後、紗南は事務所に案内され、改めて愁治は色々と問い、最終的には合格と言われ、晴れて朝松紗南は秋山事務所の事務員兼雑用係として務めることになった。

2018-11-01 19:55:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

翌日から秋山事務所で働き始める朝松紗南は、仕事着に何を着たらいいか迷っていた。 今まで勤めていた会社では制服が支給されていたから、それを着て向かっていたものの、所長でもある秋山愁治は「私服でいいが、最低限のアレは守れよな」と帰り際に言っていたことを思い出す。#事務所物語

2018-11-02 18:35:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

クローゼットの戸を開け、仕事に着て行けそうな服を何着か探し、その横に置かれている鏡で服を合わせてみるものの、自分の私服の少なさに思わず涙が出そうになってしまった時、紗南は一着の服に目が行った。 ――コレ、着て行ってもいいんだろうか…?

2018-11-02 18:37:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

う~ん、と唸るような声を出しつつ、鏡に映る時計を見て「やっばい!」と声を出し「どーしよ!どうしよ!!」と慌て、辺りを見渡しても誰が居るという訳ではない。 「あぁ…、もう!!」 紗南は勢いでその服に腕を通し、身なりを整え「帰りに新しい服を買おう!」と意気込み、家を出た。

2018-11-02 18:41:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「サノ~」 遠くで紗南を呼ぶ声と共に片手を上げ振っている者が居た、紗南は「キール」と呼び、近くまで寄って行った。 バサバサと音がたつ服を着ており、紗南は「キール、久しぶり」と挨拶をする。 「サノがそういうって事は、そんなにあいたのかーー」#事務所物語

2018-11-03 18:38:21
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「キールったら、相変わらず時間感覚が鈍いのね」 「細かい事はいいじゃないか、ってのが私の信条の一つだからね」 「成程ねぇ…」 レイビオス・キールとは朝松紗南と初めて会ったのは中学の時で、それ以来の仲で、大人になった今でも偶に会っては互いの近状や世間話をする間柄でもある。

2018-11-03 18:44:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南の事を「サノ」と呼ぶのは、自分よりも身長が高い上にノッポだから、紗南の「サ」とノッポの「ノ」を掛け合わせて呼んでいるとは、大分前に聞いたことである。 二人は近くのカフェに入り飲み物を注文し終えた時、キールが「それでサノ、なにかあったのかい?」と聞いてくる。

2018-11-03 18:47:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「この前まで働いてた所、切られちゃったのよね…」 驚くような表情を浮かべるも、キールはすぐに「それで、次は見つかったのかい?」と、あくまで冷静かつ小さな声で聞く。 「うん、ちょっと説明しづらいんだけどもね…」

2018-11-03 18:51:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南は秋山事務所での経緯を一通り話した後、キールは「大変興味深い事務所長さんだね、その人」と言ったのだ。 「まぁ、ちょっと変わっているかな~とは思ってたけど…。自分の能力を使って仕事に役立てる人はいるでしょ?」 「それはそうだけどもねぇ」 「キールだってそうだし――」

2018-11-03 18:53:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ごもっともだ。—―何時会えるかは解らないけど、この街に住んでいるんだ、何時かは会えそうな気もするからね」 ウェイターが二人が注文した飲み物を持ってきた時、紗南は一口飲み物を飲んだ時に聞いた。 「私的に最初の難所は、仕事着に何を着ていくか…。なのよね」 「私服なのかい?」

2018-11-03 18:57:28
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それが1番困るのよねぇ~~」 困った声な上に頭を抱えるような態勢で言う紗南を見たキールが「着ないよりはマシだけど、せいぜいそれなりの格好で行きなよ、サノ」と励ましているんだか、面白がっているのか解らぬ言い方で紗南を起こすキールであった。

2018-11-03 19:00:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「おっじゃまするぜーー!愁治!!」 威勢の良い大声が事務所の玄関から聞こえ、愁治は読んでいた新聞を机に置き、致し方ないような気で玄関に向かい、声の主を見てすぐに言った。 「お前かよ」 「お前はないでしょ、お前は!最も、苗字に「前」はあるけどな!」 #事務所物語

2018-11-04 18:32:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ある程度伸ばした髪を横に結い、糸目のせいで何を考えているのか解らづらい上に、何時の時代の産物なのか解らない、半袖なスーツを着ている男だ。 「それで、今日は何用で来たんだ。前沢慎呉」 最も、前沢慎呉は自らの足で得た情報を売買するのが生業で、日々、壱ノ笠を歩き回っている。

2018-11-04 18:39:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「いやぁ、ね。風の便りで聞いたのよ、お前の所で事務員を雇うってさ」 いつの間にそんなことを耳に入れたんだ、と思う愁治だが、その情報自体やや古いなと、思わずニヤケた声で返す。 「その情報には少々誤りがあるぞ、慎呉」 「えっ?」

2018-11-04 18:42:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「事務員は既に雇ったからな」 「なにぃ?!」 「もっと言えば、事務員兼雑用係だがな」 「まじかよ!!」 慎呉はスーツの胸ポケットからメモ帳を取り出し、まっさらなページを探し「その話、もっと詳しく聞こうか?!」迫るように愁治に聞く。

2018-11-04 18:44:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「お前、煩いな…」 「そんなのどうでもいいんだよ!それで、お前所に来る人ってどっちだ男か?女か??」 はぁ…と、いかにもわざとらしい溜息をついた後に聞いた。 「お前、この情報を買うにしても、誰に売る気だよ」 「そりゃ、この情報を欲しいと思ったお客様に決まってるじゃないか」

2018-11-04 18:47:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「こんな、小さい事務所の新しい事務員兼雑用係の人間の情報をか?」 「愁治には解らんと思うがな、……小さな情報が時として、大きな意味を成す時があるんだぜ」 決まったかのような満足感に満たされている慎呉を横目に、愁治はそそくさと事務所の奥へ向かおうとした時である。

2018-11-04 18:49:49
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まってぇーーー!行かないでよォーーーー!!!」 慎呉が愁治の足を掴み離さずに叫ぶものの「うるせぇ!!」と言い返した上に「第一、お前、その情報を悪い奴らが知りたかったらどうするんだ?!そんなこと、してみろ、タダじゃおかんぞ!!?」と怒鳴りにも近い声色で言う。

2018-11-04 18:52:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「俺はそういう事しませんよ!!仮にそんなことしたら、どちらにも悪い影響しか出ないでしょうが!!!」 慎呉の言い分を聞き、愁治の怒りも徐々に収まり「そりゃ、そうか…」と落ち着いた声で言い、その足元でようやく立ち上がる慎呉は改めて愁治の顔を見て言った。

2018-11-04 18:54:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「兎も角ね、俺の仕事は一歩間違えれば危ない橋を渡ってしまう恐れがあるけど、そんなこと、したくもないし、出来れば渡りたくはないけど。……これを生業にしてる以上、渡りかねないわけよ!」 「あぁ、そうかい…」 「まぁ、愁治が教えてくれなくても俺がそのうちココ来ればいいわけだしさ!」

2018-11-04 18:57:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――結局、昨日はキールとの世間話に明け暮れてろくに服も買えなかったなぁ…。キールは悪くないけど、私の悪い所の一つのような気もするわ。 そんな事を思いながら、朝松紗南は秋山事務所までの道を歩いている。 #事務所物語

2018-11-05 20:51:52
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ちなみに言うと、彼女の服装は昨日クローゼットで見つけた深めの緑色の男物のスーツセットである。何時から持っていたのか定かではないが、随分と前に貰って、ずっと大切に仕舞っていた一着でもある。 ――これで何か言われたら、今日こそは服を買って行かなくちゃ…。

2018-11-05 20:53:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

秋山事務所にたどり着いた紗南は、正面玄関から入り小声で「おはよう、ございまぁ~~す」と遠慮がちに事務所へ入った。 先日受けた応接室兼事務室には朝刊を読む秋山愁治が居て「はよさん」と軽い挨拶をした後「コーヒー、淹れれるか?」と聞く。まだ、新聞に夢中で紗南の姿を見ていない。

2018-11-05 20:56:29
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あ、はい!」 「給湯室というか、台所はココ入って周り後ろだ、俺のコップは白のマグ。砂糖は一つだけでいい」 「わ、わかりました…」 事務所へ来て一発目が雑用係としての仕事か…と思いつつも、紗南は台所へ行き、食器棚からマグを取り出し、目の前にあるコーヒーと砂糖を手にし淹れ始めた。

2018-11-05 20:59:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ポットのお湯は湯気は出ているもののお湯は沸いておらず、紗南はその間に辺りを見渡すが、インスタントしか無いのかぁ…。と声に出さずに思いながら溜息をついた時である。 「長身、お前今こう思っただろ?」 少し遠くから愁治の声が聞こえ「へっ?」と驚いたように反応する紗南だが、愁治は言った。

2018-11-05 21:01:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「インスタントしか無いのかぁ、ってな」 どうして、私の思っていることが解ったんだろう…? 等と思った途端「次は、俺ががどうして長身の思っている事を解ったんだ、ってことも思っただろ?」と言い当て、紗南は思わず驚いてしまった時、ポットのお湯が沸いたとメロディが鳴り響く。

2018-11-05 21:07:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南はマグにお湯を入れ、スプーンである程度かき混ぜ終え「お、お待たせしました…」やや緊張した面持ちと声色で愁治の所へコーヒーを持ってゆく。 「あぁ、サンキュ」 そうしてやっと読んでいた新聞を上げ「今さっきの件は後で話すとしてだ…」と前置きを言い、一口飲んだ後に言った。

2018-11-05 21:10:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「その格好が、お前の仕事着ってことでいいのか?」 前髪のせいで視界が悪いハズなのに、愁治は紗南をまじまじと見上げつつ問う。 「ダ、ダメですよね、この格好…。第一、これ、男物ですし――」 「いいや、俺は別に気にしねぇよ。俺の知り合いには半袖なスーツ着てる野郎も居るからな」

2018-11-05 21:12:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そ、そうなんですか?」 「それでもって、男の癖にお前位の髪の長さだからな」 「へ、へぇ…」 「そういうヤツが居るんだ、長身みたいなのが居ても不思議じゃないさ」 「な、成程…」

2018-11-05 21:20:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

秋山愁治がなぜ、朝松紗南が一切として口に出してない言葉を読み取れたのか。それは、彼が「人の思考を読み取れることが出来る能力者だから」である。 そのを説明聞いた紗南は「成程ォ…」と、関心する。 「俺が使うメインの力だが、他にもある」 「まだ、あるんですか?」#事務所物語

2018-11-06 18:29:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「街で数少ない【多彩能力者】だ」 【多彩能力者】文字通りの意味を成す所ではあるが、それ自体はあくまで仮初にも近い存在で、その力を専門とする能力者と対峙した時は、大抵の場合で負けることが多いが、稀に勝つ時もある。

2018-11-06 18:32:50
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「聞こえはいいかもしれないが、一種の博打要素がある感じだな」 「秋山所長は、実際に戦ったことがあるんですか?」 「戦うとは言い方が野蛮だな、長身」 「そ、そう――」ですかね、と返そうとした紗南だが、ふと愁治が自分の呼び方が気に止まり、突っ込みにも近い言葉を発する。

2018-11-06 18:36:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ちょっと待ってください?!今、私の事、長身っていいました!?」 「今頃気づいたか、長身。ていうか、さっきから言ってるがな」 ――そう言われてみれば、ココへ来てから一度として名前で呼ばれてないような気がする。履歴書渡したって、特に反応を示した訳でもなかったし…。

2018-11-06 18:39:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

というか、第一に秋山所長の反応が解りづらい…! 「兎も角だ、俺はお前の事を「長身」って呼ぶからな」 「勝手に決めないでくださいよ!私の名前は――」 自らの名前を名乗ろうとした時、事務所の呼び鈴が鳴り、愁治は「多分、依頼人だ、長身が出ろ」と言い、紗南は少々迷いながらも玄関へ向かった。

2018-11-06 18:41:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝松紗南は駆け足で玄関へ向かい「今あけますね~」と言い、玄関の戸を開けた。目の前に居たのは赤い革ジャンを羽織り、一本のギターを背負い、年老いた男。紗南を見て「君は、お…嬢ちゃんかな?」と、危うく男と言い間違えそうになりそうになったのだ。#事務所物語

2018-11-07 19:49:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「あ、はい。そうですけども」 「依頼しに来たんだが、ココで大丈夫、なんだよな??」 紗南は思わず甲高い声で「い、依頼ですね!?」と言い、慌てて口をふさぐも、直ぐに「ちょっと待っててください!」と、応接室に居る愁治の元へ向かう。

2018-11-07 19:52:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「秋山所長!!」 当の秋山愁治と言えば、ようやく新聞を読み終えた上にコーヒーも飲み干し、日向ぼっこよろしくな感じでくつろいでいる所を紗南の大声で呼ばれたものだから、妙な姿勢で「なんだ、騒々しい」と言い返す。

2018-11-07 19:54:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「い、依頼人です!!」 「だからそう言っただろうが」 「と、とりえあえずココまで通した方が良いですよね!?」 「当たり前な事を聞くな長身、ココを通したら、依頼人へ飲み物を出す。その間に俺が聞く段取りをしてるから、その後に話を聞く――。ってのがココでの基本だ、いいな、長身」

2018-11-07 19:57:16
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

#事務所物語【依頼人メモ】 名前:渡也 弦惨(ワタリヤ ゲンザン) 性別:男 年齢:53 職業:(自称)ミュージシャン

2018-11-08 19:37:57
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝松紗南は渡也と秋山愁治にコーヒーを出し、胸ポケットからメモ帳とボールペンを取り出し、互いに話を聞く体勢に入った所である。 「渡也さん、今回の依頼はどのようなご用件でしょうか?」

2018-11-08 19:42:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

自分と対話している時は「子供じみたような所長だな」とは思っていたが、いざ対人が居るとなれば「それなりの喋り方が出来るんだ」と改めて気づかされる紗南だが、それを聞いた愁治は黙って紗南を見るが、直ぐに視線を戻す。

2018-11-08 19:45:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「用件は簡単だ、今度、ライブをやろうとおもってな。それの呼び込みを頼みたいんだ」 「呼び込み、ですか…」 「ちなみにそれは何処でやるんですか?」 「空地だよ、空地」 ほほぅ、と愁治は納得したような声を出し「随分と珍しい所でやるんですね」と言った。

2018-11-08 19:46:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

渡也は紗南と愁治に少し語る。 「昔はよくそういう風にしてたもんだぜ、誰かが空き地で歌えば、自然と人が集まって、気づいたらそこはコンサート会場になってたも同然だったんだぜ。最も、若いお二人さんには解らん感覚だろうけどな」#事務所物語

2018-11-09 18:46:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

へぇ~、と紗南は感心しているが、愁治は渡也に聞く。 「しかし、この現代においてはそういう事も難しいでしょう?」 「俺だって今回のライブはゲリラに近いような感じでやるも同然だからな」 ゲリラでやるのに、呼び込みの依頼を…?と紗南は思うものの、二人の会話は続いて行く。

2018-11-09 18:49:57
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

渡也は紗南が出したコーヒーを一口飲み「それにしても、そこの目隠れ金髪所長さんは話が分かる人だなぁ!」と笑い交じりに喋る。 「そういう事は両親や親戚たちに色々と聞いてますので」 「話が早くて助かるぜ」

2018-11-09 18:58:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ギターケースから正方形の封筒を一つ取り出し、二人に渡す。 「そんでもってな、俺の歌は既にこのレコードに録音済みだ。よかったら聞いてくれや」 そのレコードは薄くて小さく、既に数か所ほど曲がってるものの、割れている訳ではないようだ。

2018-11-09 19:07:29
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話や、参加している企画創作のお話等……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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