違法タイムトラベラーこと、リリア・ノーランスが盗んだのは過去の発明品でもある「ヒトの記憶を奪い、操る懐中時計」だった。リリアはとある過去の時代へ向かい、一人の少年が居る屋敷へ行ったが、空気以外何もない白の世界へ誘われたと思えば、そこに現れたのは最初に出会った少年に似た者で、リリアはその子に懐中時計を埋め込ませたのだった――。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

だが、秋山愁治の場合は少々異なっていた。 彼を目の前にして、あることを思い出しながらも、自身の下にあるものを生成しながらも、彼にこう言い残す。 「そうか、お前がアイツの――だった訳だな」

2019-01-14 20:06:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

キサラギが一瞬だけ驚いたような表情を浮かべる隙を突き、愁治はその手で生成した小型爆弾の爆風と共に白の世界を小破壊したのである。 無茶苦茶な方法ながらも脱出をし、その世界に残るキサラギは思った。

2019-01-14 20:09:57
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――直前になって、前の時と同じ方法で逃げた事。そして、あのことも思い出したとなれば、あの男の記憶は全て奪わなければ意味がない。 白い世界は霧のように晴れ、元の路地裏に戻るが、無論そこに秋山愁治の姿はない。だが、互いに近距離で居たのだから、ある程度の傷みはある筈だと思うのである。

2019-01-14 20:14:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

キサラギが作り出した白の世界から抜け出した愁治は、どこもかしこもボロボロで、立っているのでさえもやっとの程である。 辺りを見れば、自身の事務所兼自宅周辺の場所であることが確認でき、少し安心はするが、いずれにせよ追ってくるかもしれないという気もあり、その道を歩きはじめる。#事務所物語

2019-01-15 19:34:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――しかしまぁ、俺もよくあんな状況であぁいう事を思い出したもんだな。それに、アイツだって前よりもちょっとは強くなってるし、他人の記憶をすげぇため込んでたみたいだからな、そのうちボロが出そうな気もするが…。 等と考えながら歩き、ふと顔を上げれば、何時もの夕焼け空が髪の間から見えた。

2019-01-15 19:39:08
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝松紗南は走っていた、何故ならば、竜誠との話が終わった後に事務所に戻ったら、所長でもある愁治の姿がなかったから。 最初は竜誠と共に探していたが、別れて探そうという事になり、一人、事務所周辺内をという内訳である。 #事務所物語

2019-01-16 19:37:50
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

妙な心配ばかりが紗南の頭の中で騒ぎ立て、その度に足が止まり「落ち着いてよ、私!」と、声に出さず自身に言い聞かせては再び探してゆく。 竜誠も同じだ、特に彼の場合は愁治の事情を知っているから尚更と心配が募りつつ、街道を走りゆく。

2019-01-16 19:42:01
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

二人が落ち合った場所でまた会い、竜誠は紗南に「見つかったか?」と聞くが、紗南は息を切らしたまま頭を横に振った。 「愁治が行きそうな所に行ってみたが、何処も駄目だった」 ようやく息が整い「もしかしたら、事務所に戻っているのかも…」と一つの可能性を提示する。

2019-01-16 19:44:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「その可能性はあるかもしれないな」竜誠は少し考え、紗南に改めて言った。 「君は先に事務所に戻っていてくれ、俺はもう少し向こうの方を捜す」 「は、はい!」

2019-01-16 19:46:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

愁治の前髪の隙間から見えたのは、仕事場でもあり我が家でもある秋山事務所、玄関扉のドアノブに手をかけ、右に回し、何時もより重く感じる扉を押し、玄関の中でようやく安堵する。 ――よく頑張ったぜ、俺。 #事務所物語

2019-01-17 18:25:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

それまで緊張していたものが解れたのと同時に、愁治はその場にへたり込み、そのまま仰向けの態勢となり、天井を見たまま独り言を呟いた。 「俺の歳で言う事じゃないが、俺も歳、とってんだな…」

2019-01-17 18:29:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南が秋山事務所の方へ戻ったのは愁治が戻って間もなく後の事で、あの時と同じく緊張した面持ちと気持ちになりつつも、玄関扉の取っ手を掴みその扉を開けば、愁治が仰向けのままで居たのを見て「秋山所長!」と叫びながらも近くへ行く。#事務所物語

2019-01-18 19:28:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――息は、してる…。心臓の音も聞こえる、……よかったぁ。 安堵の息が出るものの、所々に生傷があり、一体何があったのかと考えてしまうが、それよりも今はこの場所に居るよりも安静に出来る場所へ運ばなければと思い立つ。

2019-01-18 19:33:03
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南は上着のポケットからある物を取り出し、何かを書いて愁治の腹の上に乗せ、小さな声である言葉を発した途端、愁治の体は風船のように浮かび上がり、紗南はそれに合わせて両手で抱え、愁治を自室まで連れ、ベットに寝かせたのであった。

2019-01-18 19:35:57
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

秋山事務所近くにある建物の屋根の上、二人の様子を眺めるリリアは舌打ちをし「あの金髪目隠れ野郎も、とんだ災難だな」と独り言を吐く。 ――あの男の中にある懐中時計に目をつけられたら最後、本人の意思よりも記憶を奪う事にしか目を向けられなくなっちまうからなぁ。#事務所物語

2019-01-19 20:13:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何処かに居るキサラギを捜しに行こうと思い、その場を去ろうとした時であった。事務所の方に一人の男が来る姿を見たリリアは「はて、あの男はどこかで見たことがあるような…」と思うものの「気のせいか」と思いその場を去ったのであった。

2019-01-19 20:15:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

秋山愁治が次に目を覚ました時、最初に見えたのは自身の前髪の間に見える事務所の二階にある自室の天井であった。 どうやら自分は今、安全な所にいるらしい。と思ったのと同時に、おでこの上に湿った物が乗っているなと思い、手で触ろうとすると、痛みが走り、思わず声を出してしまう。#事務所物語

2019-01-20 19:49:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

これ以上の痛みが生じぬよう、ゆっくりと腕を動かし、おでこの上にあるものに手を乗せ初めて解った。 「タオルか…」 そんな独り言を呟き、ゆっくりと起き上がろうとする。

2019-01-20 19:53:32
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ベットの周りにはさっきまであったタオルを濡らす為の小さな桶や、飲み水が入っているタンブラー、絆創膏や包帯等が入っている救急箱も蓋が開いたまま置かれていた。 ――誰かが俺を手当てしたんだな、それも慣れてない感じで…。 と愁治が思った時である、自室に部下でもある朝松紗南が入ってきたのだ。

2019-01-20 19:56:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

所長…、と小さな声で呼んだかと思えば「秋山所長、大丈夫なんですか?!!」と急に大きな声で言い、愁治は思わず耳を塞ぎつつも「俺は大丈夫だが、少しやかましいぞ」と返事をするのであった。

2019-01-20 19:59:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

キサラギの足取りは決して良いとは言えない上に、秋山愁治がとった咄嗟の抵抗が効いたせいで、身体中あちこちがボロボロなのである。 「よっ、都市伝説のキサラギさん?」 聞き覚えたくはない声が背後から聞こえ、キサラギは致し方なく歩みを止めた。#事務所物語

2019-01-21 19:30:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

タイムトラベラーの女こと、リリア・ノーランスがおり、目の前に友人が居たから声をかけましたとでも言わんばかりにキサラギの肩を抱きながら「随分な様だね~、悪くはないと思うぜ【記憶の死に神】サン?」と、普段よりも更に低い声で言い放つ。

2019-01-21 19:33:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「離れろ」と言い、リリアの手を強く掃うキサラギを見て、リリアは「冷たいヤツだなぁ~~~、せーーーっかく人がアンタのこと心配してるってのにさ」と言いながら、少しその場を離れる。 「お前のような者が、何の用で来た」 「怖い顔しなさんっての、眉間に皺出来てんぞ?」 「黙れ」

2019-01-21 19:36:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

リリア・ノーランスがキサラギの前から居なくなろうとしたが「そうそう」唐突に何かを思い出し「アンタには、ある事を言うためにやって来たんだったわ」と話をする。 「ある事だと?」#事務所物語

2019-01-22 19:46:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

リリアの人差し指は、キサラギの右目を真っ直ぐにさしながら言った。 「限界が来てるぜ、それ」 キサラギは指がさされている方の目を自身の手で触りながら思った、これに限界があるのか、と。 しかし、形あるもの何時か朽ちるという事位はキサラギだって当の間に知っている事だ。

2019-01-22 19:53:35
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「正確に言えば、ソレが壊れることはないが……」今度はその指を頭の方をさしながら「お前自身のソレが限界を迎えんじゃないのかな~~~って話だ」と言った。 まさか、自分自身の脳が限界を迎えるなんて事、誰が予想するだろうか。

2019-01-22 19:56:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

キサラギが黙ったままリリアの方を見ている、こんな光景いつ以来だろう? リリアは内心、勝ち誇ったような気になるも、そんなことを表面には出さないまま、改めてキサラギに言った。

2019-01-22 19:59:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「兎も角、お前ってか、その時計自体が人々の記憶を奪いすぎてキャパオーバー寸前って話だ。…コレの意味を考えた上で、今後の行動を考えた方が身のためだぜ。記憶の死に神さん」

2019-01-22 20:00:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

秋山愁治は一度目を覚ましたものの、痛みが身体中に走る姿を見て、竜誠は安静にするようにと言う。 事務所長の不満そうな口元が見えたが、朝松紗南は「今はちゃんと休んでくださいね」と言いながら、寝かしつけ部屋を出た。#事務所物語

2019-01-23 19:45:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南が部屋を出たのと同時に、竜誠は「君に聞きたいことがある」と話しかけてくる。 「私に、ですか?」 「君は【能力者】か?」 「なぜ、そう思ったんですか」

2019-01-23 19:51:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「最初、愁治の顔や腕の傷を見た時は、目にも解る程傷だらけだった。が、今先ほど見た時は、それがほぼ消えかかっていたのが気になった」 竜誠の話を聞き、紗南は黙っているが、向こうはそれを気にせず話を続ける。

2019-01-23 19:56:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「何よりも、君が愁治を運んだことが信じられないんだ。いくら愁治よりも背が大きいからと言って、二階の部屋まで運ぶなんて事が出来るとはとても考えにくい。大概の人だったらば、一階の応接室のソファまで運ぶのが妥当だろう」 「そういう、ものですかね?」 「俺はそう思っている」

2019-01-23 19:58:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

わざとらしい咳払いをした竜誠は改めて問う。 「君は【回復能力】もしくは【物を運ぶ能力】の二つ、もし仮に君が能力者でなければ【魔法紙でそれらの法を書いている者】という仮説が考えられるが――。君は、どちらだ?」

2019-01-23 20:02:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

マリヤ・ノーランスは一歩でも早く、主でもあるキサラギの元へ行きたかった。 が、いま目の前に居るタイムトラベラーの女でもあり、実の姉でもあるリリア・ノーランスが出入り口でもある玄関の前に立ち塞がり「何処へ行く気だ、マリヤ?」と聞く。#事務所物語

2019-01-24 18:37:49
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「貴女には関係のない事です」 「ツレない事を言うなよ、マリヤ。アタシとアンタの仲だろう?」 都合の良い時だけ、自分達は姉妹であると言っては聞き出す、昔から何度も何度も繰り返されるやり取りだ。

2019-01-24 18:42:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

小さい時ならば素直に答えたマリヤでも、今はもう、そんな事は理解している。 「仮にも、アンタはこの屋敷から出るなと言ってる筈だぞ。それを破るって言うならば、こちらにも考えている事があるけどもねぇ?」 姉の眼を逸らせ、何としてでも外へ出る。それがマリヤが今すべきこと。

2019-01-24 18:44:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まぁ、アンタが外に出るって言うならば、アタシは一発お見舞いする予定だけどさ」 「一発?貴女の言う一は十に等しい」 「そう?」 少しずつ、少しずつ、小刻みにマリヤはリリアの視界から逃れるように大広間を歩く。 「えぇ、少なからず私にはそう感じます」

2019-01-24 18:48:55
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そうかー、そうかーー。でも、アタシはそう思ってないけどな?」 あと、少しで外だ。 そう思いつつも、マリヤは最後まで気を抜かず、その場を出ようとした時であった。 「なぁ、マリヤ。何故アタシがアンタをココへ呼んだか解るか?」

2019-01-24 18:59:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その声に思わず足を止め「私の力を必要だから、でしょう」と返す。 何処へ居ても【一度定めた相手を最後まで監視する能力】、それがマリヤ・ノーランスの持つ力である。 「妹は用事がある以外は全然外へ出ない、それを見かねた姉が外へ連れ出したって話。どうだと思う?」

2019-01-24 19:02:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私は別にそれで充分です、自身の力は本当に必要とされる時に使われるのが一番だと考えています。こんな使い方、例え、主だって他の方であって、快くなんて誰も思いませんから」 「言うになったねぇ、マリヤ。姉として、誇りに思うわ」 「話はそれだけですか」 「長話はキライでね」

2019-01-24 19:05:36
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ついにここまで来た、マリヤがそう思ったのと同時に、リリアも瞬時に反応し、マリヤの腕をとり「逃げる気か、マリヤ?」と低い声で問う。 「逃げはしません、主の様子を見に行くだけです」 「随分とアイツに当てられたな」 「何処に居るかはもうわかっています」 「アイツの傍に行ってどうする気だ?」

2019-01-24 19:08:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「傷の手当てをします」 「随分と、献身的だこと」 マリヤは姉の強く握る手をなんとか振り払い様に言った。 「私は、アナタとは違う」

2019-01-24 19:09:49
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

妹の走る後ろ姿をただじっと見ていた姉は、何かを感じつつも溜息をつき、独り言を呟いた。 「どうやら、アタシの実験は失敗エンドになりそうな予感がするわ」 キサラギと出会ったこの場所、今はもう、何もかもがどうでもよく見えて仕方がない。 「所詮、過去は過去。変えようとしたのが馬鹿だったよ」

2019-01-24 19:25:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

あの懐中時計を埋め込まれた時から、自身の意思が薄れてゆく代わりにあちらの意思が強くなっていった。 一番最初に奪ったのは目の前に居た者で、その行動に意味を得てしまい、時が経てば次々と人の記憶を奪ってゆく。#事務所物語

2019-01-25 16:14:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

誰か彼かの記憶が幾つも頭の中で混ざり合ってゆく中で、自身の記憶なのか、あの懐中時計が奪った記憶なのかさえ分からなくなっていた矢先、あの男の記憶を奪おうとした。 が、相手が悪かった。 向こうは【多彩能力者】で、こちらの動く事なんて最初から分かっていたかのように反撃を仕掛けてきたのだ。

2019-01-25 16:17:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

だが、あの懐中時計は最後まで抵抗をし、記憶を奪えたと思ったのと同時に、白の世界を抜け出した結果、全ての記憶を奪えなかったという結果に至った。 それ以来、あの時計は以前よりも人の記憶を奪うようになってしまったのだ。

2019-01-25 16:21:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

再び、あの能力者と対峙する。 その記憶は既に操り、無かったことにしたが、追い込まれた際に自身が前にしたことを思い出し、再び記憶が奪えなかった時、あの女が目の前に現れたと思えば「限界が来てるぜ、それ」と言い、その場を去ったのだ。

2019-01-25 16:25:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

自分が、この世から居なくなるか? 笑わせてくれる 誰がそんなことを言った あの女か? それとも見えぬ者か ふざけるな 闇は 光を得るために行動するが しかし 気づいたときには【遅い】のだ

2019-01-25 16:29:50
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

人々の記憶を奪い・操る代償として、自身の記憶が薄まり、さいごはなくなってしまい、ただの記憶の器となる。 それをタイムトラベラーの女から言われたのは、つい先ほどの事で、その事を思い出したキサラギは突然笑いだすも、直ぐに止め「ふざけるな!!」と、誰も居ない路地裏で一人言い叫んだのだ。

2019-01-25 16:44:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝松紗南は能力者か否か? 竜誠の問いに対し、紗南自身はどう答えようか迷い、思わず口をつぐんでしまい、そのままの時が過ぎてゆくが、竜誠は黙ったまま紗南の顔を見ている中で、ゆっくりと息をしてから口を開き言葉を発する。 「わ、私は…、能力者では――」#事務所物語

2019-01-26 19:15:48
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。