約5年前までは両親が居た日々を過ごしていた少女、しかし、その日々は突如して終わった。一人の少女としての日々を過ごす事になったちひろ、そんな中である者達と出会い、一人で居た日々が少しずつ変わっていくのであった。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

壁には一人一人名前が書かれたプレートの上に、一人一人の写真が写っている。どれも皆、真面目な顔立ちで写っている中で、一人、何処か違和感を持つような表情を浮かべている者を見つけ、その場に止まるちひろである。 #一人の少女と二つの世界

2018-02-25 14:40:52
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「どうした、ちひろ」 「なぁ、セルク…。この人、なんだか、ヘンじゃないか?」 「ヘン?」 「だってさ、他の人達は如何にも選ばれて良かったとか思ってそうなのに、この人だけど、なんだか、選ばれて良かったとか思ってなさそうだな~って…、多分、私の見間違いだと思うけどさ…」

2018-02-25 14:43:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「今の街長は【一般の課で働く職員から選ばれた】と先生から聞いている」 「そんな事、ありえるの?」 「偉い人が決める事だからな、俺には理解できない領域だ」 「まぁ、私もそう聞かれてもセルクと同じ感じに答えちゃうけどさ…」 「それよりも急ぐぞ、ちひろ」 「あ、あぁ…」

2018-02-25 14:48:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

シトラギスが内訳を語ろうとした時であった、そこに白髪の青年と癖毛と左目に縫い目のような傷を持つ少女が入って来る。 「先生!三田村さん!」 「フローリー!」 「追加のオーディエンスが来たって感じだね?」#一人の少女と二つの世界

2018-02-25 18:15:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「大丈夫ですか、先生!?」 「あぁ…」 「あの子が入れた蹴った場所が、悪い所ではないのが幸いです」 フローリーはようやく立ち上がり、改めて正面を見る。 「体を休めた方がいいんじゃない?僕は弱い人には攻撃したくはないから」

2018-02-25 18:18:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

それじゃ、僕の話を始めようか? …僕は街長の息子として生を受けた、けど、街長でもある父さんは就任してからわずか数年で辞めたんだよ。 辞めた時期と例の事件が重なって、この場所の人達は混乱しないわけがない。 そこで僕は、この場所で一番仲が良かった人を指名したんだ。

2018-02-25 18:27:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その人は他人の押しには弱くてね、あっという間に街長になってくれたよ。 けど、その人は街長としては何処か威厳が足りないという声が聴き始めた時、僕はコレをあげたんだ。 「コレを飲めば、緊張が薄れるよ」 ってね、そしたら、その人の姿は徐々に変わっていった。

2018-02-25 18:31:16
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

僕の父さんが消えた理由も話そうか? 簡単だよ、父さんもコレを飲んでヒトでもなければ異界な存在とも違う、あまりにも中途半端な感じになったんだよ。

2018-02-25 18:34:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

コレはね、ある程度の対応力がある人だったら【何もかもを打ち消すような力】が発揮されるけど、対応力が無い人が飲んだらね、コレそのもの飲まれてしまう…機能が働くんだってさ。

2018-02-25 18:36:29
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「僕の話はこんな感じ、どうだった?面白かったでしょ??僕はね、コレを作ってくれた人に感謝してるんだ、こーんなに楽しいモノがヒトを使って見れるんだもん!次は誰に飲ませようかな?それとも、君たちの誰かに飲ませてみよう、なんてこともアリかもね?」 シトラギスは狂い笑う。

2018-02-25 18:42:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その話は終わった時、ちひろは黙って歩き出す。 「見ない顔だけど、君が実験台になる?」 なんで私はその子の元へ行く? 【ムカつく】気持ちと【人を人して見ていない】事に対しての怒りに似た気持ちがあったからだ、何も思わない訳じゃない、ちひろは目を覚ませと思い、シトラギスの顔をひっぱたく。

2018-02-25 18:46:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ちひろがシトラギスの頬をひっぱたいた後、 「ふざけるな…お前は、人間をなんだと思ってる?玩具だと思ってるのか??実験動物か???…そんな風に思うな!!」 これ以上は言葉が思い浮かばなかった、けど、ちひろは今、思った事を、本音を言った。#一人の少女と二つの世界

2018-02-25 20:16:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その眼には涙が溢れているが、当の本人はそんなの知る由もない。 その涙が床に落ちた時、フローリーは何かに気づくものの、そんなことを知らぬシトラギスは「言いたいことはそれだけなの、おねーさん?」という。 「その威勢はね、嫌いじゃないよ。でも、あの人よりは迫力が欠けるかなぁ…?」

2018-02-25 20:19:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

シトラギスの後方、街長の使う机の下に現街長が居る。 誰かがやって来た、あぁ聞いたことのある声だ。 三田村くん、久し振りだ。最後に会った時、僕は「助けて」と言いたかった。この職務は責任が大きいから、最後の決断をするのが僕の務めだけど、それはあまりにも重いから。#一人の少女と二つの世界

2018-02-25 20:23:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そんな時、あの子からある物を貰った。 「コレを飲めば、緊張が和らぐよ」と、最初の頃はそうだと思って飲んだ、そしたら本当だった。 けど、それは本当に最初だけだった。 徐々に僕の体は変化していく、最初は目、次は足、手まで及ぼした時、僕はもう、これ以上、人前に出られないと確信したんだ。

2018-02-25 20:27:01
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ある者は思った、今、あの少女のした事は「あの日に見た、あのひとと同じ事をした」のだと。 やはり、あのひとの…自分達の娘である事に変わりない。 シトラギスは言った、子供にウソをはいけないよ、と。 #一人の少女と二つの世界

2018-02-25 22:26:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

彼の言い分には一理ある、特に、自分の子に対して嘘をつくなんて、大人として…いいや、父親として物凄くみっともない姿を見せてるようなものだ。

2018-02-25 22:27:46
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

二つの月明りが窓に入る街長室、最も悪い存在が漂う場所。 「それ以上、何も展開が無かったら、僕が続きを考えてあげようか?」と声高らかにシトラギスが喋った時であった、ちひろの足元から小さな光が輝き出す。 「…?!」#一人の少女と二つの世界

2018-02-25 23:05:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そこから段々と輝きが増してくる、周りに居る者は呆気にとられるものの、本人がその事に気づいたのは自らの視界に光が入ってからだ。 「なに、この光…?」 「それを聞きたいのは僕の方だよ!?君は一体、…何者なのさ?!」 その問いに、少女は答える。

2018-02-25 23:08:55
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私は“ちひろ”だ、それ以上に答える事はない」 その光は室内中に広がっていく、辺りにある腐りかけた来客用のテーブルやソファ、書類や街史がある本棚が、次々と修復されていく。

2018-02-25 23:12:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「…ウソでしょ?君が、能力者??そんなの、予定にないよ???」その時である、シトラギスの声とは別の声が混ざりながら言う。 「ただでさえ、君が……そこに居る男と地下に居る女の……娘が、い…」るなんてさぁ?????」 それを聞き、ちひろは問う。 「お前こそ、何者なんだ?」

2018-02-25 23:16:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

本日のラクガキ:「私は“ちひろ”だ、それ以上に答える事はない」 #一人の少女と二つの世界 pic.twitter.com/xbMgVt0nY0

2018-02-27 22:37:35
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

光は何処までも輝き続ける、それを見たセルクの姉はこう思う。 ――この光、私の能力よりも強くて、暖かい…。 腐りかけた存在はその光を嫌う姿を見た時、魔女な格好をした者は言った。 「私の力とこの光が合わさったら、アナタ達は瞬く間に消えるだけよ!」 #一人の少女と二つの世界

2018-02-26 16:23:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

-------------- ふとミュミュは前沢のポケットから顔を出し、こんな事を言う。 「このニオイ、とても良いモノですわね」 「ニオイ?」 そんな事をは感じない、ただ目に見えるのは、自分達が居る足元には光り輝いてる事だけだ。 「俺には解らんけど、ミュミュ子が言うんだから間違いないんだろうな」

2018-02-26 16:25:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「だから、私の名前はミュミュ子じゃなくてミュミュですわ!」 「こんな時までご苦労様だな!」 「でも、このニオイはきっと、良い方へ行くと思いますわ」 「俺も、そう思うぜ」

2018-02-26 16:27:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

----------- その光は何処までも輝きを絶やさず、明るく光り続ける。 「灰田さん!」 「どうやら、こっちの勝機アリって感じだな?」 「私達がカツって感じだね☆」 「油断禁物だぞ、お前ら。どっちにせよ、俺が叩き潰すけどな!」 「最後の追い込みだ、行くぞお前ら!」

2018-02-26 16:30:16
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その硝子が全て割れ、囚われの者はその勢いのまま自力で外へ出たのと同時に、光は地下室までやって来た。 ――この光は、私のに似た……。だとしたら、近くにあの子がいるのね…! フランジアは自身の力を振り絞り、自らの足で立ち、地下室を出る。 #一人の少女と二つの世界

2018-02-26 18:31:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

私の大切な人達に会う為に、手すりを掴み一歩ずつ確実に階段を上がる。 自分自身に素敵な能力があるという事を、5年間も家を空けてしまった事を、あの子にはちゃんと謝らなくちゃいけない。 そう思えば思う程に、フランジアの足取りは段々と早くなる。 「待ってて頂戴、今、行くからね…」

2018-02-26 18:37:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「だれ?僕はボクだよ、見ればワカるでしょ??」 シトラギスは段々と妙な方向へ行く、それは、本人も気づかない。だが、機械から通したような声と本人の声が混ざりつつも喋る中で、シトラギスはちひろのタイを掴む。 その力、子供の割には力強いものだった。#一人の少女と二つの世界

2018-02-26 18:41:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ぐっ…!」 離れようにも離れられない、抵抗しようとするも向こうの力は増すばかりで、段々と自身の力は失われて行くばかりだ。 「ちひろ!」 誰が叫んだだろう、聞き覚えのあるような気がする。 そういえば、さっきこの子は言ってたな。 「そこに居る男と地下に居る女の……娘が」と。

2018-02-26 18:45:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

でも、あの中に私の父さんがいるの? なんか、信じられないや。だって、二人は私が何時もの生活をしていた時に消えたんだもん。そんな人達がこの場所にいる? 冗談キツいかもだけど、もし、本当にいたならさ、真っ先に助けようとするじゃない? 娘のピンチなんだ、か……。

2018-02-26 18:48:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

気遠くに行ったような感覚になった時であった、誰かがシトラギスとちひろの間に入り、距離は離される、間に入った者にシトラギスは言う。 「へぇ~、まさか、君が間に入るなんて思わなかったよ。街長……いいや、シチリアス・マテル?」 シチリアスと呼ばれた者は震えながらもこう言った。

2018-02-26 18:53:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「…僕は、君を止めるべきだと思ったから、ココに居る。そして何よりも、住民を傷つけた事が、許せないんだ…」 「よく言うよ、君だって、アレを飲んで散々な事をしてるじゃないか?」 「…それは、この件が住んだら、君と共に罪を償うよ」 「ボクは罪に問われない、子供だからね?」

2018-02-26 18:56:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その言葉を聞き、シチリアスは一歩引くも「…子供であっても、悪い事をした事に変わりない、よ……」と言った。 「ったく、これだからオトナってのは面倒だなって思うよ?」

2018-02-26 19:01:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ちひろ!!」 自身の視界が捉えた姿、真っ先にやって来たのはフローリーだったけど、その呼び声には懐かしさを感じた、何故そう思ったのかも自分じゃわからない。 その次にセルクがやって来て「大丈夫か、ちひろ!」と聞く。 「あぁ…、ちょっと締められてただけだよ」#一人の少女と二つの世界

2018-02-26 22:36:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それよりも、あの人って誰?」 目の前に居る者、紫髪の長髪、スーツに身を纏うが、手や足が人の形としては失い欠けている者だ。 「シチリアス・マテル…彼は、この街の長でもあり、僕と同期で入った者です」と三田村は話す。 「それで、今はどうなってんの?床が凄い光ってるけど…」

2018-02-26 22:43:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それは、ちひろ自身の能力だ」 「私の、ちから?」 「あぁ、先生が言っていた。お前には【修復する能力】があると」 「しゅう、ふく…」 「だから、この部屋のモノが治りつつあるんだ」

2018-02-26 22:47:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ごたごたごたごたと、煩いな!」 シチリアスが吠えるように言う、その声を聞き押し黙る者達。 「その子が能力を持ってるからなんだって?僕を、コイツを、街をどうにか出来るってかい?無理でしょ?力の使い方もロクに知らないくせに、さっきはよくもぶってくれたね?エラソーな口でさ!」

2018-02-26 22:55:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その女、目の前に居る腐りかけた存在を自らの力を使い全てをかき消し、ようやく安堵の息をついた時である。 階段を上がる者が居たのを見つけた時、女は気づく。 ――あの方は…! その者は階段を上がるのがやっとのようで、女は急いで駆け寄り「大丈夫ですか!?」と問う。#一人の少女と二つの世界

2018-02-27 19:18:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「えぇ…、私は大丈夫」 「フランジアさん、ですよね?」 「あら、貴女は私の名をご存知なのね。魔女さん」 「えぇ、貴女の事はこの街に住む者の常識です」 「そう……、なのね…」 「それよりも、フランジアさんはこれからどちらに?」 「上の方よ、あのひとと、あの子の居る気配を感じたの」

2018-02-27 19:23:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「承知いたしました、ならば、私がお供します」 「ありがとう、でも、私に対してそんなにかしこまらなくてもいいのよ?」 「いいえ、そういう訳には行きません、フランジアさんはこの街を救ってくれた方なんです」 「でも、今はあの場所を出て、ただの母親と妻として向かう人だから」

2018-02-27 19:26:23
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

フランジアの視線と覚悟は確かなものだった、その姿を改めて見て魔女な者は言う。 「解りました、フランジアさん。私が、お供します」 「ありがとう、魔女さん」

2018-02-27 19:28:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

僕の傍には誰も味方が居ない? 違う、最初からそんな人達は存在しない。 それじゃ、僕の目の前に居る人達はなんだ? 敵? 違う 味方? 間違いだ それじゃあ何者だ? 「君たちは、僕にとって、邪魔者以外のナニモノでもないよねぇ!??」 #一人の少女と二つの世界

2018-02-27 20:16:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

シトラギスが叫ぶ声は耳が壊れるような勢いだったのと同時に、背後の窓ガラスが震え、亀裂が入り、辺りに飛び散った。 あまりにも突発的で、己の身を守る時はあるようでなく。 ちひろは、瞼を閉じてしまった。

2018-02-27 20:22:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

これが正しい行動なのかは分からない、けど、自身の体が動かなかったのもまた事実。 ------------------- どれくらい時が経ったかなんてわからない、ただ、その中に正気があると思った時、ようやく、自身の瞼を上げた。

2018-02-27 20:24:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

自分の体には全くもって傷がついておらず、一体どういう事だと思った時、小さく唸り声を出す者が居た。 「フ、ロー……リー……?」 目の前に居たのは一人の男だった、 「大丈夫か、ちひろ?」 ――違う、このひとは、私が知ってるひとの声。 その声を聞いた時、ちひろの眼に再び涙が溢れ出る。

2018-02-27 20:28:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「とう、さん…?」 その男は背を向け、顔だけ向けて言う。 「すまんな、突然消えて。あの姿で再び会って、黙って居てよ…」 その声も顔も弱気が含んでた、けど、喋り方はフローリーじゃない、間違いなく父さんのままだ。 そう思ったら、余計に涙が止まらない。

2018-02-27 20:34:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

倒れそうになったところを、セルクがやって来て「先生、大丈夫ですか?」と聞く。 「あぁ、多分な」 「無理は禁物ですよ、先生」 「なに、娘を守れたんだ、これぐらいなんでもないさ」 そこに茶々を入れるようなシトラギスの声、 「感動の再会ってかい?いいね!嫌いじゃないけど、今は嫌だな!!」

2018-02-27 20:37:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それで、君たちは僕をどうする?あの機関送り?一番イヤだね。ならば、僕はこの場から逃げて、何時までも何処までも生き延びてあげるよ!」 シトラギスは指さして言う、 「再びコイツみたいなヤツに会ったら言うんだ、コレを飲めば気が落ち着くよ?ってね!!」

2018-02-27 20:42:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その言葉を聞いた時、シチリアスは自らの意思でシトラギスを抱える、その動きはあまりにも早すぎて、目には追えなかった位だ。 「何する気さ!?」 その手は強固たるモノへと変化する中でシチリアスは言う、 「…君を見逃さない為の策、だよ。君は、あまりにも危険すぎるから……」

2018-02-27 20:45:39
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。