約5年前までは両親が居た日々を過ごしていた少女、しかし、その日々は突如して終わった。一人の少女としての日々を過ごす事になったちひろ、そんな中である者達と出会い、一人で居た日々が少しずつ変わっていくのであった。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「僕も同じモノを飲んでるんだけど、打ち消すような力が身に着いてるような気がする。街長さんの場合はその逆で、ヒト以外のモノが腐り果てて行く力がついてる…これがどういう事か、考えられるよね?」

2018-02-19 00:57:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

フローリーはようやく目的の場所にたどり着く、そこは自分の職場でもあり、現在、この街で起きている現象の本拠地でもあった。 ――あの存在の姿と発する声はあの人に似ていた、だとすれば、もう、ここしかない…。 意を決し、目の前にある建物の中に入る男ひとり。 #一人の少女と二つの世界

2018-02-20 19:38:28
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その中では、既に腐りきった存在を倒し終えた者達が居た。 「フローリーさん!」 「三田村さん、それに皆さんも…」 「フローリー、お前なんだかすごい疲れてる顔してんなぁ?」 「まぁ、色々とありまして。この状況は……」 「さっきまで相手してたって感じだな」

2018-02-20 19:43:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何時も見る場所はすっかり荒れ果てた、人と人ならざる存在との争いの跡が残っている。 「他の方々は?」 「ケガした人は病院へ行ってます、ですが、この場所…いいや、この街も、あちらの街も、あの存在に掌握されてしまうのは時間の問題だと思います」

2018-02-20 19:47:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「なんとしてでも、止めなければ…」 フローリーは一人で、その場所へ行こうとした時であった「待って下さい!」と三田村が声をかける。 「一人で行くには危険すぎます、僕も同行します」

2018-02-20 19:49:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

どちらの壱ノ笠にもその流れは浸食する、その流れを止める者はどちらにも居る。 そのうちの一人、目の前に居る男は髪の毛を掻きつつ、面倒臭そうな喋り声で言う。 「やれやれ、この流れをどうするって?止めてやるよ、俺が叩き潰してやるんだけどなぁ?」 #一人の少女と二つの世界

2018-02-21 19:14:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

目の前に居る存在達はその男の持つ大きな木づちにより、続々と叩き潰されて行く。 「なんだ、まだ来るってか?いいだろう、俺がぶっ倒れるまでかかって来いや!!」 -----------------

2018-02-21 19:16:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「へぇ~、ココにもいるんだ☆面倒事は苦手なんだけど、今はそういう事言ってるヒマないもんね!」 煌めく気持ちと輝く瞳を持つ女、しかし、その者は表情を変え、目の前に居る存在を倒す。 「なんだ~、もう終わ…じゃなかったね、まだ来るんでしょ?なら、私は最後までアナタ達を倒すよ、いい?」

2018-02-21 19:19:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

--------------- その者、妙な眼鏡をかけているも、目の前に居る存在に対しビビりながら「あ、あなた達は、この街で十分に悪い事してます!だからこそ、私達があなたが…」目の前に居た存在は遠慮なく攻撃するもんで、その者は「ヒーッ!」と悲鳴を上げ、一度離れるも、首を振る。

2018-02-21 19:22:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ココで逃げちゃいけません、私は頑張ります!だから…」 一度、眼鏡をクイっと指で動かし、こう言った「私も、精一杯アナタ方を倒しますからね!!」 ---------------- そして、金と茶のメッシュ髪で星形の絆創膏を右目に貼る者、目の前に現る。

2018-02-21 19:25:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ほほぅ、とんでもねー事になってるな?」 何時もの軽い声とニコヤカな表情、だが、目の前に居る存在を見た時、空気が一変する。 「本来、俺達はこういう事に関しては専門外にしてるんだが、俺達のチームは雑用もキチンと習得済みって感じなんだよな~?」

2018-02-21 19:28:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その手に持っている鎌は玩具から、鋭利の鎌へと変わりゆく。 「あぁ、忘れてた。俺って、マジになると、スゴい事になるんだ。覚悟しとけよ、そこの者どもさんよォ!!!」 右目に貼られていた絆創膏は剥がれた時、その者は目の前に居る存在を次々とやっていくのであった。

2018-02-21 19:30:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

三人が壱ノ地下通路に入ってどれくらい経っただろう、長いようにも思えるし、短くも思える。 そんな事を考えても仕方がない、そう思った時、三人の横切る灰色髪の者が通り際、こんな事を言い放つ。 「気を付けろ、この先は危険だ」#一人の少女と二つの世界

2018-02-20 21:15:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

危険を承知で、この道を通っている――セルクは思う、他の二人もきっとそう思ってこの道を歩いているに違いないと。 「そろそろ、目的地周辺ね。二人共、いいかしら?」 「あぁ、問題ない」 「……うん」

2018-02-20 21:17:35
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「セルク君に、話しておかなければならない事があるんだ」 「お話、ですか」 「あの子は、ちひろ君は…おそらく能力者だ」 「ちひろが…ですか?」 先生は黙って一回頷いた後、こう続けて話す。 #一人の少女と二つの世界

2018-02-21 19:34:45
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「本人は気づいてないと思う、しかし、ちひろ君が昨日まで一人で住んでいた家はいつ倒壊しても不思議ではない。だが、ちひろ君が住み始めた事によって、その家は永らえたも同然だったんだ」 「つまり、ちひろが持つ能力は修復ってことですか…?」

2018-02-21 19:43:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「さっきも言ったように、ちひろ君自身は能力を持っている自覚がない。そういう者の場合は、能力の源を使う量の加減を知らないんだ」 朝、フローリーが言った事を思い出したセルクだった。

2018-02-21 19:49:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

目の前に居る少女が能力者?――にわかに信じがたい所だが、フローリーが言うからには大方間違いないのだろうとも思ってしまうのだった。

2018-02-21 19:50:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ちひろ、セルクと、その姉が壱ノ地下通路を出た。 気が付けば、外は橙と青黒の空色、夜に差し掛かろうとしている。 「私達って、そんなに長くあの道を歩いてたみたいねぇ…」 「関心している場合じゃないですよ、しかし、辺りが静かすぎますね…」 #一人の少女と二つの世界

2018-02-22 21:37:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

街の中心部にある役場、通り道には街灯が灯されているが、辺りの建物には明かりが一切灯されてはいない。 「まぁ、気を付けた方がいいのは確かのようね、行きましょうか?」 「はい」 「あ、あぁ…」

2018-02-22 21:40:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

声には出してないが、ちひろ自身もこの現状に何かを感じ、セルクの袖を小さくも、力強く握って今の道を歩いている。 その動きにセルクは一瞬だけ、声をかけようかと思ったが、表情がこわばっていたのもあってか、それ以上は何も言わず、再び前を向いて歩く。

2018-02-22 21:43:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

役場の出入り口までたどり着いた一行、セルクの姉が戸を開けようと、取っ手に手をかけた時であった。 「…ッ!」 まるで、静電気を喰らったかのように取っ手から距離をとる。 「姉さん、大丈夫ですか?」 「正面からは行けないわね…」 「それって、どういうこと?」

2018-02-22 21:47:36
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「この取っ手に手をかけた途端、一気に腐っていったのよ。推測するに、この扉全体に術が掛かってるのね…」 「そんじゃどうするのさ?」 「…ならば、職員専用の出入り口から入った方がいいですね」 「流石、フローリーさんと共に行動してるだけあるわね、セルク」 「俺は、当然の事を言ったまでです」

2018-02-22 21:56:23
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

職員用の出入り口は大抵の場合裏側にある、三人はそこへ辿り着いた。 「見た目は大丈夫ですね…」 「そうね、ココは流石にさっきみたいな影響は出てないみたい」 「ホントに大丈夫なのか?」 「それを今、確かめるんだろうが」#一人の少女と二つの世界

2018-02-23 22:16:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

セルクは念のため、何が起きてもいいように右腕のみを硬質翼に変え、取っ手に手をかけ、戸を開けた。 「問題、ないみたいね」 「それで、次はどうするのさ?」 「きっと、先生もこの中に居る可能性が高い、なんとか合流して、策を練らなければならないな」 三人はついに役場内に入り、奥へを進む。

2018-02-23 22:19:22
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

役場内はやけに静かだった、誰かが居てもいいようにも思えるが、人っ子一人の姿も気配も感じさせない。 「なんかさ、出てくるんじゃないの、コレ?」 「こればっかりは私にも解らないわねぇ…」 「油断禁物だな」 電気もつかない場所、窓から見える二つの月の明かりこそが頼り。

2018-02-23 22:22:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そんな時である、上の方から何かがポロポロッと落ち、ちひろは「ん…?」と思いつつ天井を見上げた。 「おい、セルク…!」と小さな声で呼び「どうしたんだ?」と相手も小さな声で返す。 「この場所になんか、いる」 セルクは天井の方を見上げた時である、そのモノは急転直下でコチラに向かって来た。

2018-02-23 22:25:39
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

フシュウ……、フシュウ…。 音がたった、誰のおと? それは、魔法使いの格好をした者のローブが腐り果てる寸前の音。 実弟とその少女を守る為に、自らが前に出た結果、姉は自らの力を使い、目の前に居る存在をかき消した。 「全く、油断も隙もありもしないわねぇ…」

2018-02-23 22:30:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「姉さん!」 天井から次々と落ちて来る存在を見ながら、 「二人共、ココは私に任せなさい」 「しかし…!」 「アナタはその子を守らないで、誰が守るの!?」 一喝した声だった、辺りに居た腐り果てた存在もその声に驚き、数歩下がる。

2018-02-23 22:33:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私だってね、能力者の一人なのよ。この場位、一人で乗り切れるわよ」 何時もの穏やかな表情の中にある、確かな声。それを聞いたセルクは「ココは頼みます、姉さん」という。 「任せないよ、私はアナタの姉さんなのだから」 「いくぞ、ちひろ」 「…あ、あぁ」

2018-02-23 22:36:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

私よりも若くて、これからがある二人。 その道を、これ以上汚すなんて私は許しはしない。 「だから、私はココに居るアナタ達を全てキレイにするのだから…!!」

2018-02-23 22:39:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

フローリーと三田村の二人は、場内の階段を上っていた。 ただし、二人共足取りが軽いという訳ではない。それなりに歳はとっているもので、早くても二段飛ばし、遅くても一段飛ばしか通常通り上がって、次々と階に上がっていく。#一人の少女と二つの世界

2018-02-22 21:59:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その途中、窓からは二つの月が覗いているよう輝いている。 現在、場内に電気は通っていない。それとも、意図的に消えているか…? それさえも曖昧だが、二人共、行き慣れている場所が故に、そういう事は気にしなかった。

2018-02-22 22:02:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

踊り場に上がり、二人共少し足を緩めた時の会話である。 「そろそろですね、三田村さん」 「えぇ…」 「街長とは、同じ年にこの場所に就いたんですよね」 「確かにフローリーさんの言う通りです、彼とは違う課に居ましたが、前沢さんとよくご飯を食べたりしてましたね…」

2018-02-22 22:06:15
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ですが、街長に選ばれた時、彼は物凄く動揺と共に強張った表情になっていました。一緒に居た時も何度かそういう雰囲気はありましたが、その時からを境に加速したようでした…。最後に会った際に気づくべきだったと、今になって、後悔しています…」

2018-02-22 22:11:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「過去を悔やんでも仕方がないですよ、三田村さん。私達が過去に戻る事が出来ないですからね」その言葉、まるで相手にも自分自身にも言っているようだと思うも、フローリーは追加で「まぁ、タイムトラベル能力者だったら、話は別になるでしょうけどね」と何時もの口調で返す。

2018-02-22 22:16:12
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

それを聞いた三田村は「…そう、ですよね」と返しつつ「今を変えれば、未来は変わりますからね、その為に僕達がココまで来たのですから」と言った。 「行きましょう、三田村さん。あと少しで街長室のある階です」 「はい!」

2018-02-22 22:18:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

目に見えぬ存在が地下にも漂って来た時である、ピキっと硝子にヒビが入る音がした時、その中に居た者がようやく目を覚まし、辺りの様子を見て思う。 ――私は、何故このような場所に…? そんな事を思う時、頭の中で誰かの声が聞こえてくる。 #一人の少女と二つの世界

2018-02-23 18:48:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

-------------- この街は崩壊の一途を辿っている、本件を解決するには君の力が……しかし、それではあの子の元には二度と帰れない。 「私は、その為に今日まで生きて来たのです」 しかし 「アナタ、泣かないで」 ……!

2018-02-23 18:54:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「私はアナタに出会い、更には、あの子を…ちひろを生んでから、満ち足りた日々を楽しかった日々を過ごして来たわ。その思い出が、私自身が消えない限り、私は私であり続け、この街を守ります」 …… 「だから、もし、再び会う時が来れば…」 その者の眼に涙が流れた時、硝子は更にヒビが入る。

2018-02-23 19:01:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

君を助ける人なんて居ると思うかい? きっと誰も居ないよ、何故か? そんなの簡単じゃないか 君はヒトとしてではなく、異界な存在みたいに段々と崩れていくんだから。 君を助けるなんて、偏屈な物好きすぎるんだよ。#一人の少女と二つの世界

2018-02-24 20:10:17
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そんな風に仕立て上げた僕はどうなるか? 僕を裁く事は出来やしない、いいや、断言しよう『僕を裁くことは出来ない』と。 さぁ、どうするつもりさ? それ以上の事を聞いても無駄じゃないか、なのに君は何度も何度も同じ事を問いかける。

2018-02-24 20:12:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「…僕が「悪いやつ」に見えるってかい?、僕はなりたくてなった訳じゃない。…じゃあ「悪いやつ」という定義を教えてくれないかな。懇切丁寧にさ…??」 だって! 笑っちゃうよね、そんな事を聞いても他の人が居ないから僕はこう返す。

2018-02-24 20:16:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「君が【悪いやつ】と言われるのはね……【何もかも】だからだよ。君という存在は、ヒトとして、異界な存在としてもね、良い方には生きていないようなものだからさ!」 その子は高らかに笑う、その言葉を聞いた者は悲鳴に似た声を出し、泣いた。

2018-02-24 20:19:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その悲鳴はフローリーと三田村、そして、ちひろとセルクの居る場所からも聞こえたのだ。 【街長室】と書かれた札がある、しかし扉は無く、室内には一人の子供がいた。 「偏屈な物好きって、ホントに居るんだね?」#一人の少女と二つの世界

2018-02-24 20:23:16
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

三田村にとって、その子供には見覚えがあった。 「君は、前街長の…」 「覚えてたんだ、三田村さん」その子供はフローリーの方を見て「そっちは確か、初めて見るような…いいや、その姿じゃない時に会ってる気がするね?」と聞く。 「気のせいだと思いますよ」

2018-02-24 20:27:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「子供にウソはいけないよ、この街を救う為に君の奥さんは自らの身を捧げてた所を忘れる訳ないよね?」 それまでの冷静さを保っていたつもりだった、少なくとも、フローリー自身は。 しかし、冷静という均衡は見えぬ姿によって崩れていくというのもまた事実。

2018-02-24 20:30:51
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

三田村は横目で見た時にはフローリーの姿が見えなかった、正面を見た時には既にフローリーは子供の元に居て、胸倉を掴んで「お前は、子供という名の皮を被った化け物か?」と聞いていた。 先程までの明るい声も、冷静さもない。

2018-02-24 20:34:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「好き勝手に呼んでもいいよ、けどね、僕にはちゃんとした名前がある。シトラギスっていう名前がね!」 シトラギスはフローリーの腹に一発蹴りを入れ、距離をとった。 「フローリーさん!」 「……ッ」 「僕がどうして街長さんの傍に居れるか、教えてあげようか?」

2018-02-24 20:37:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ちひろとセルクは階段を上がる、二人共若いからか二段飛ばしで軽々と上がって行っていた時であった、上の方から悲鳴が聞こえてきたのだ。 「今の声…、上から聞こえなかったか?」 「そうだな、この階段を上がれば街長室がある。急ぐぞ、ちひろ」 「わかってるよ!」#一人の少女と二つの世界

2018-02-25 00:36:53
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。