緑の人・加藤AZUKIさんによる、世界各地で同時進行していた「COVID-19という病気、その病態」に関する研究や対策をウォッチしていた時に見かけた、人種差別的なものや日本人優越主義的なものに付いて考察した連続ポスト

加藤AZUKI @azukiglg

コロナ禍に於いて、「COVID-19という病気、その病態」に関する研究や対策って、世界各地で同時進行して、様々な母体条件でのビッグデータ観察とかもあって、すっごいなあと思ってたんだけど、同時にそんなところにまで不可避の人種差別的なものが見て取れた。

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有色人種や障害者の治療を意図して消極的にした国とか、有色人種（モンゴロイド）への感染症発祥国差別とか、黒人有症率が何故か高くなった結果、黒人差別が進んだ国とか、まあそういう形の人種差別は、褒められたもんじゃないけどある意味分かりやすい。

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本邦で目に付いたのは、 「日本人だけは掛からない（初期の感染対策の成功の結果出てきた、自国民優越主義）」 「他国の検証研究を、【日本人には当てはまらない】とする自国民優越主義」 とかの類で、考えてみたらこれ人種差別だよな、と。

加藤AZUKI @azukiglg

顕著だったのはワクチンと後遺症周りかな、と思う。もちろん、「医療リソースの量、質、密度の違い」や「初期の対策（他国はロックアウトの強制、日本は【お願い】による自重の達成）への同調圧力」とか、元のインフラの違いや国民性の違いみたいなところがなかった、とは言わないけど……

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病態の研究が色々進んで、「○歳くらいの年齢帯に××の症状が多く出る」であるとか「未成年の後遺症率」であるとか、その手の「日本ではそれがよしとされているが、実際はそうじゃなかった」的な新事実を指摘する研究が海外から報告されるたび、「でも日本は違うから」みたいな線引きをしようとする。

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挙げ句、「ワクチンは日本人にだけ毒として作用する」であったりとか、「日本人だけは掛かってもただの風邪」であったりとか、「BCGを施行していれば掛かりにくい」であったりとか、「日本の優位性（散々ファクターXとか言われてた）」を探して悦に入ったりとか。

加藤AZUKI @azukiglg

この手の「同一の病気で起きること」は、アングロサクソンだろうがモンゴロイドだろうがニグロイドだろうが、ホモ＝サピエンスである限り、そんなに影響に大きな違いは出ないとは思う。ほぼ同種の生物な訳だから。

加藤AZUKI @azukiglg

でもそこで、「アングロサクソンとモンゴロイド、モンゴロイドとコーカソイドでは違うかもしれない！」と考え始め、「自分達が属する種は優っていて、しかも世界中が対策に翻弄されていても、自分達だけは何の対策も必要ない（くらいに優れている）」と思い込んでしまおうとする人が思いのほか多い。

加藤AZUKI @azukiglg

これ、「他国民は劣等種、自国民は【何の対策もしなくても何も起きない】優生種」とか言ってるのと、実質大差ない。明確な優生主義じゃないかなと思うんだけど、これが「COVID-19とその周辺」になると途端に分からなくなる向きが結構いて、これは日本だけなのか諸外国も同様なのかが分からない。

加藤AZUKI @azukiglg

また、コロナ禍における優位意識みたいなものが、 「自分達は多くの医療リソースを持っていたからいち早く対応できた」 というようなリソースの優位性に根拠を置いたものなら、まあまだその気持ちが分からんではない。初期の診断で大活躍したCT/MRIなどの医療機器の異常な普及数とか一部は事実だし。

加藤AZUKI @azukiglg

が、 「日本人は生物として優れている（から、COVID-19対策を自然に獲得したので）改めて薬理的な対策（ワクチンとか）は必要ない」 とか、 「日本人は何の対策も採らなくても、コロナウイルスがどれほど変異しようが影響を受けない。他国民とは違う」 とか言い出す人が反ワクチン周りとかに結構いて。

加藤AZUKI @azukiglg

「自然主義vs科学主義」みたいな構図で、「科学は人体に毒だから、科学的対策を否定すれば自然本来の力で勝つ」みたいなロジックって、今回反ワクチンな人々がこぞって飛びついてたような気がする。 これらは【自然主義という信仰】の一形態かな、って思うんだけど、思ってたより多かった。

加藤AZUKI @azukiglg

COVID-19の研究が進むにつれ、「徒手空拳の自然主義では対抗できない」ということが数字として分かってきて、「自分だけは特別だから、何もしなくても大丈夫」という信仰は打ち消されていってて、それを証明する研究なんかが海外の多くの研究者によって示唆されてる。

加藤AZUKI @azukiglg

これだけ世界的に流行したら、そりゃまあ世界的に様々な地域、様々な国で多くの研究が行われるのは当然なんだけど、それらを【忌避・拒否して受け入れない】ために、「外国と日本は違う！」って言い出してしまう人が、これまた看過できない規模でいる。

加藤AZUKI @azukiglg

これ、「同じ対策をして、同じワクチンを接種しても、恩恵や効果が他国人（人種）と日本人では違う」「日本人にはワクチンは不利益に働き、日本人には後遺症は外国人ほどは出ない」「なぜなら日本人は人種的に優れているから」みたいなところに深いところで繋がってる感じがする。

加藤AZUKI @azukiglg

どこかで外国人（日本人以外）を都合よく下に見ている。 実際、初期の対策の遅れから莫大な感染者と莫大な死者を出し、医療リソースは圧倒的に足りず、そのうちに死んだ子の数を数えることも諦めてしまっている惨状はあるだろうが、それは「だから日本凄い」ということに転用していいことではない。

加藤AZUKI @azukiglg

また、「諸外国の研究によって、ワクチンとマスクには有効性が認められた」みたいなものが出てきた場合にすら、「外国の研究など信用できない」「それはその国だけに有効で日本には関係ない/必要ない」と下に見る人もいて。 やっぱ、「おまえら差別主義なんだな」って。

加藤AZUKI @azukiglg

でもこれ、「肌の色で差別する」というある種わかりやすい人種差別とは性質を異にするから、している側も「自分が自分（を含む集団）をアゲるために、他人・他人種・他国を蔑んでいる」って自覚できてない気がする。

加藤AZUKI @azukiglg

「A国でB・C・D人種にワクチンを打ち、マスクをさせ、後遺症がどの程度出た」みたいな話は、もちろんその国の背景によってファクターの違いから誤差は出るだろうが、「ワクチンの効能が、アングロサクソン、ニグロイド、コーカソイド、モンゴロイドで違う。日本人には毒になる」とか言い出したら、

加藤AZUKI @azukiglg

それはもう、やっぱ邪教信仰に近い無自覚な差別主義なんじゃないのか、と……。

加藤AZUKI @azukiglg

でも、ごく普通の「肌の色の差別」や「血統差別」（これは日本にも古来からあるけど）みたいなものと違って、「薬品の効果の有無」や「対策の有無」を正当化するための差別意識みたいなものは、差別加害側自身もそもそも自覚しにくいのかもしんない。

加藤AZUKI @azukiglg

まあ、要するに、だ。 未だ現在進行形のコロナ禍にあって、 1)対策(マスクやワクチン)の効果効能の有無 2)病態/症状の観察 3)罹患者の規模と傾向 4)最新研究 5)次の変異株の流行状況 など、先行する他国の研究はこれほど有益な他山の石はそうそうない。

加藤AZUKI @azukiglg

「奴らと俺らは違う」「日本人には関係ない」とか無自覚な差別意識曝け出してないで、注視していくべきだとは思うがなあ。