役場に併設されている食堂で働く前沢慎太は最近、自分の料理の腕に自信を無くしそうになっていた。 そんな折、謎の人物から「自信を取り戻す石」を渡されるが――。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「はいはい、解ってるってーの」 これが二人のやりとりなのだろう、当たり前のようにするものだから、間に居た紗南はポカンとした表情を浮かべて見ていると、慎太はわざとらしい咳込みをした後に「もしかして、ミュミュをココまで送りに来た…ってことかい?」と紗南聞いた。

2022-01-15 18:52:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「はい、そんなところです」 「わるいねぇ、寒かったでしょ。よかったら、中に入りなよ、何か温かい飲み物出してあげるからさ」 「いいんですか?」 「あぁ、勿論だとも」

2022-01-15 18:52:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

朝早く、前沢慎呉が秋山事務所に来てコンビニエンスストアで購入した弁当等を食べた後、愁治は慎呉の兄である慎太について聞いた途端、向こうは情報屋という職業柄故の食い気味で聞いてきたものだから、愁治は距離をとりつつも、昨日会った慎太の様子を話してみた所だ。 #事務所物語

2022-01-16 20:34:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「つまりだ、兄貴が自分の作った料理を食べてない事を知って安堵したってのが、愁治にとって何か引っかかるって訳?」 「そう言う事になるな」 「まぁ、そう言う時だってあるんじゃないの?」 「でも、前沢先輩の性格とかを考えれば、ショックしそうな感じもするような気もするが…」

2022-01-16 20:34:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「愁治の言う事も解る所もあるが……、偶々、そういう気分だったんじゃいのか?」 「そういうもんかぁ…」 互いに唸るような声が出ていたが、慎呉が「もしかして、あの時のこと…」と小さな声で言いかけて直ぐに口を噤んだ姿を見逃さなかった愁治は聞いた。 「おい、あの時ってなんだ?」

2022-01-16 20:34:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

急に強く「あの時はなんだ」と聞かれた慎呉は、わざとらしい咳きを込みつつも「愁治だって知ってるだろ、兄貴が今の職場に就く前に居た場所の出来事をさ」と返す。 うーんと言いつつも、愁治は右手で頭を掻きながら記憶を手繰り寄せて返答する。 「……確か、料理座って言ったか?」 #事務所物語

2022-01-17 19:26:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そう」 「料理座っていうレストランがあったけど、何かの原因で火事が起きて、前沢先輩だけ助かったって新聞の記事は見たが…」 「兄貴はあまり細かい事は言わないから、俺は姉貴と一緒に、解る限り調べたんだよ。兄貴の身に何が起きたのかってね」

2022-01-17 19:26:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

開店前の食堂に案内された朝松紗南は、カウンター越しに見える厨房の様子をぼーっと眺めていると、バッグの外ポケットから出て、紗南の手の上に居るミュミュが『色んな匂いがしますでしょ?』と声をかけてくる。 「そう、ですね」 #事務所物語

2022-01-18 20:31:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

『私、普段から色んな所へ赴いて匂いを嗅いでいるのですけども…、私的にはココが良いなって風に落ち着くんですのよね』 「どうしてですか?」 『さぁ、どうしてでしょう?』

2022-01-18 20:31:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

解ってないようで解っているような言い方をされては、どう返したものかと悩みそうになった矢先に、前沢慎太が紙コップを持ち、紗南の方へやって来る。 「出来立てのオニオンスープ、どうかな?」 「いいんですか?」 「勿論だとも」 「ありがとうございます、では、頂きます」

2022-01-18 20:31:14
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

差し出された紙コップを手に取って、一瞬だけ慎太の手に触れた時だ、誰かが泣いているような声を聞き取った紗南だったが「大丈夫?」と、慎太に声をかけられて数秒後「は、はい!だいじょうぶ、です…!」と返したのだった。

2022-01-18 20:35:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

出来立てのオニオンスープを冷ましつつ飲み終えた紗南はコップをテーブルに置いたのを見た慎太は「今日はありがとうな、ミュミュを送って来てくれてさ」と、改めて礼を言う。 「いえいえ~、こちらこそ、出来立てのオニオンスープを頂いちゃいまして…」 #事務所物語

2022-01-19 21:03:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カウンターの上でミュミュが匂いを嗅いでいる姿を遠目に見つつも、慎太は話を続ける。 「ミュミュがココ以外の匂いを嗅ぎに行ってるのは知ってはいるが、まさか、俺が帰る前に居なくなってたのには驚きを隠せなかったよ」 「何時もは違うんですか?」

2022-01-19 21:03:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「大抵の場合だと、誰かしらが居なくなった後に外に出向いてる事が多いんだ」 「そうなんですかぁ…」 「まぁ、見た目はあんなでも、中身も生きてる年数も桁違いらしいから、心配する方が野暮っていう感じもするかもしれないけどな」

2022-01-19 21:03:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

頭を下げながら食堂を後にした朝松紗南だったが、腕時計の時刻を見て(やばい、もうこんな時間だ!)と、慌て、ろくに前も見ずに早歩きをし始めた時だった。 目の前に人が居るのにも気づかず、紗南はその人とぶつかってしまい、辺りに印刷されたプリントが散らかってしまう始末だ。 #事務所物語

2022-01-20 19:31:51
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「すみませんっ!」 「こちらこそ、すみません!」 互いに謝りつつも、床に散らばったプリントを集め終えると、紗南は改めて頭を下げて謝った。 「いえいえ、大丈夫です。それよりも、怪我はしませんでしたか?」 「あい、大丈夫です!」

2022-01-20 19:31:52
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

相手は紗南よりも身長が更に10cm程高い上に、身体も細く、思わず顔を上げて見てしまうのだった。

2022-01-20 19:31:52
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「本当に、大丈夫ですか?」 相手に再度、心配された紗南は「はい!大丈夫です!尾心配のお言葉、感謝致します!……それでは、失礼しました!」と、大きな声で言いながら頭を下げ、駆け足でその場を去った。 #事務所物語

2022-01-21 20:35:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

数分後、食堂から出て来た慎太が「さっき来た子と、三田村君の声が聞こえるなーって思ったら…、なんかあったの?」と聞いてくる。 三田村と呼ばれた男は「前方不注意でぶつかってしまいまして、相手の方が怪我してないかどうか見ようとしたのですが……」と返す。

2022-01-21 20:35:33
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「成程ねぇ、まぁ、食堂の調理場まで声が聞こえてたんだから、多分、大丈夫でしょう」 「なら、いいんですけども…」 すると、慎太は床に落ちていたキーホルダーを見つるや、手に取り「これ、三田村君の?」と聞く。

2022-01-21 20:35:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「いいえ、おそらくですが…先程ぶつかった方が落としたのかもしれませんね」 「とりあえずは、食堂の落とし物箱に入れとくかな…」

2022-01-21 20:35:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「正直に言って、兄貴はかつていた場所……料理座の事については全然話してくれないんだ。勿論、色々あったって言うのは、姉貴から聞いてるけど…それはあくまで、上っ面だけの情報に過ぎないんだよ」 「それは、情報屋の勘、か?」 #事務所物語

2022-01-22 19:29:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「勘を頼りにするのは、余り好きじゃないけど…、こればかりは本人から聞かない限り、本当の事は解らないからな」 「慎呉の姉さんは新聞記者だろう、踏み込んだ所とか、情報網は慎呉よりかはあるはずだろ?」

2022-01-22 19:29:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

前沢慎太と慎呉の姉でもある、前沢史織は壱ノ笠の新聞社で働く新聞記者で、日夜、様々な現場へ赴き、取材をしている。 弟と姉が似たような職種に就いているという事を知っている事を、愁治は指摘したが、慎呉は首を振るばかりだ。

2022-01-22 19:29:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「……いくら何でも、フリーの情報屋でもある俺や、新聞社に勤めてる姉貴でも、意地でも踏み込められる時と、踏み込められない時ってのがあるんだよ……」 その言葉を聞いた愁治は、静かに「そうか…」と返す事しかできなかった。

2022-01-22 19:29:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

午前中で用事を終わらせた紗南は、少し早めの昼ご飯を近くの喫茶店で済まし、その足で仕事場でもある秋山事務所に向かっていた。 ――あれ、あの姿は…。 事務所の玄関から、前沢慎呉の姿を見た紗南は「慎呉さん、こんにちわ」と声をかける。 #事務所物語

2022-01-23 18:53:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

何時もならば、顔を赤くしながらも、堂々と挨拶をする所だったが、今日の慎呉は何処か落ち込んでるような言い方で返答をした。 「あぁ、紗南さん。…こんにちわ」 「どうか、したんですか?」 「いやぁ、あの、その…なんでも、ないんだ。うん、なんでも、ないんだ……」

2022-01-23 18:53:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そう…ですか」 返答の仕方に疑問を持つ紗南だったが、慎呉は頭を振りつつ「じゃあ、俺はこれで、失礼するよ」と言いながら頭を下げ、その場を去って行った。

2022-01-23 18:53:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

事務所を去った慎呉の様子は勿論の事、食堂での慎太に一瞬だけ触れた時に聞こえた鳴き声と、色々気になりつつも、紗南は中に入り、控室でもある部屋で上着を壁にかけ、愁治がいるであろう応接室へ向かい、扉を開ける。 「その顔、何か気になる事とかある感じだな?」 #事務所物語

2022-01-24 19:56:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

中央に置かれているソファに座り、新聞のテレビ欄を見る愁治に言われて図星を喰らう紗南だったが、まずは「おはようございます、秋山所長」と挨拶する。 「おはようさん、っていうよりも、時間的には昼は過ぎてるから「こんにちわ」の方がしっくりくるかもしれないがな」

2022-01-24 19:56:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

紗南は愁治の顔を見つつ、午前中に自分の用事と共に、ミュミュを送りがてらに前沢慎太の勤める食堂に行った時の出来事を、ほぼ一通り話した。 「泣き声が聞こえた?」 #事務所物語

2022-01-25 21:09:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「はい。ミュミュさんを送った後に、お礼としてオニオンスープを頂いたんですけども…、その時に前沢さんの手に一瞬触れた時に聞こえたんです。ほんの、一瞬でしたけれども」 「聞き間違いか、何かじゃないのか?」 「…そう言われると、ちょっと自信はないですけども…」

2022-01-25 21:09:25
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

唸るような声が出つつも、愁治は話を続ける。 「いずれにせよ、長身にしか聞こえなかったんだから、聞き間違い6割ってところかもしれんな」

2022-01-25 21:09:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

食堂にとってお昼時というのは、最も忙しいのと同時に人々の様々な会話やらが聞こえてくるものだ。 厨房とカウンターで隔てられていても、前沢慎太は調理をしつつも聞き耳を偶にたて、メインのお客でもある役場職員たちの会話を耳にする。 #事務所物語

2022-01-26 21:14:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「いやぁ、今日も前沢さんの作る本日のランチ!おいしーよねー!」 「そうかなぁ…、私は最近ちょっとアレかなぁ…」 「どーしてそんなこというのさー!?」 「だって、――だしさ」 「そんなことないよー!だったらさ、今食べてみなよー!」 「いやぁ…それはちょっと…」

2022-01-26 21:14:55
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

一番重要な所が聞こえなかったものの、会話の一部が聞こえてしまった時点で(…やっぱり、最近の作る料理……なんか、ヘンなのかな…)と思いつつも、慎太は引き続き、調理を続けていた。

2022-01-26 21:14:55
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

食堂の営業時間も終わり、使い終えた食器を仕舞う者や、翌日の仕込みをする者の中で「キリが良い所で手をとめられる者は止められるかね?皆に話があるんだ」と、料理長が言うや、皆、各々にキリが良い所で手を止め、そちらの方を見る。 #事務所物語

2022-01-27 20:49:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「料理長、話って何なんです?」 料理人の一人が尋ねると、皆同じ事を思ってた、とでも言うように頭を頷かせる。 「なに、今朝、ちょいとお隣さんで集まりがあったから出たんだけどね。今度、夕方にやってる情報番組の料理コーナーのゲストの一人にココの料理人を呼びたいって話が来たのさ」

2022-01-27 20:49:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その話を聞いた途端、周りからは歓声が上がって盛り上がる中、料理長は「テレビに出るって事は、緊張しいの者にはキツイかもしれんが、どちらにしたってココの知名度やらなんやらが上がるのは確かなことさね」と言えば「じゃあ、誰を出すとかは決まってるんですか?」と誰かに聞かれて返答する。

2022-01-27 20:49:41
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それはまだ、これからだけど……選ぶにしたって最後に残るのは一人だけなのは解ってるだろう?」 前沢慎太をはじめ、他の料理人たちはその言葉を聞いて、ごくりと唾を飲み込むような表情を浮かべ、改めて料理長の顔を見るのだった。

2022-01-27 20:49:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

情報番組の料理コーナーに出れるチャンスという話になれば、何時もは早く帰る人も「どうする?」「ってか、料理長が一人だって言ってたじゃない。俺に相談すんなし」「えー、でも私、新しいメニューとかあんまり考えた事ないし…」と、様々な会話が飛び交っている。 #事務所物語

2022-01-28 19:08:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そんな中で、前沢慎太は皆とは少しだけ距離を置きながらも、頭の中で考え事をしていると『どうかしましたの?』と、シンクの上に居るミュミュに声をかけられ、少し遅れて反応する。 「いや、なんか、とんでもない話を聞いたなと思ってさ」 『この中から一人が選ばれる、っていう事ですわよね?』

2022-01-28 19:08:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

随分と大雑把な言い方だが、ミュミュも例の話は聞いていたんだなと感心しつつ「まぁ、そういう事になるかな」と、慎太は返す。 『人でいう所の、がんばらないと、っていうことですわよね』 「あぁ、そうだな」

2022-01-28 19:08:38
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

翌日の仕込みを終えた慎太は、裏口から食堂を出たタイミングで上着のポケットに入れているスマートフォンの着信音に気づいて出る。 「もしもし?」 『兄貴、元気にしてる?』 実の弟でもある慎呉の声が聞こえるや、慎太は何気なく返答する。 #事務所物語

2022-01-29 19:51:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「俺は元気にしてるけど……どうかしたか?」 『そっか、ならいいんだ』 「え?」 『いやね、久々に兄貴の声が聴きたいなーと思ってさ。電話してみたんだ』 「そうか、そういうお前こそ、元気してるのか?」

2022-01-29 19:51:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

『……まぁ、俺も元気だよ』 小さい笑い声を出しつつも返答する慎呉だったが、その声を聞いて(本当に元気なのか?)と疑問に思う慎太だが、後ろから「前沢ー!」と声をかけられたのに気づき「スマン、呼ばれたから、ココで切っても大丈夫か?」と聞いた。 『問題ないよ、じゃあ、また』 「おう」

2022-01-29 19:51:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

電話を切った前沢慎呉もまた(兄貴の声、何処か元気がないように感じたけど……気のせい、だよな?)と思いつつスマートフォンを上着に仕舞い、夜の空を見上げていた。

2022-01-29 19:52:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

電話を切った前沢慎太は呼ばれた方を向いたが、確かに自分のことを呼んだはずの声の主はいなかったのだ。 ――気のせい…、か? そう思いながら、前を向いた時だった、目の前に自分よりも少し高めの者が黙って立っていたのだから、慎太は思わず大きな声を出し、後退りしてしまう。 #事務所物語

2022-01-30 20:41:32
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「アンタ、何者なんだ?」 人間のように服を着こんでいるものの、顔そのものも見えない上に、そもそもが本当に人間なのかさえ解らない。 『君は今、悩んでいるね?』 「え?」 『君が言わなくても、私には解るよ』 だが、その者の声は、自分らと同じものだった。

2022-01-30 20:41:32
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

慎太の目の前に居る者は続け様に『君の悩みは「自分の料理の腕が落ち始め、自信が消失し始めていること」だろう?』と言ってきた。 その言葉を聞いて、ドキリとする慎太だったが「何を適当なこと言ってんだよ、俺はそんなこと思っちゃいないぜ!」と言い返す。 #事務所物語

2022-01-31 19:05:22
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。