277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。 ――チームの創設者でもある灰田の過去と現在に繋がる話を収録。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

「次に発する言葉が同じモノならば、お前の口はないと思え」 灰田君の言葉を聞いた標的は、それ以上の事は申さずに黙ってしまった。 その様子を見た灰田君は、その場を去ろうとした時「待ちたまえ、そこの機関者共」と呼び止められる声がし、僕らは振り返った。

2020-07-20 19:13:33
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「何の用だ、標的はとっくの間に仕留めたんだ。これ以上は何もねぇだろ?」 「二人とも、早急に長の所へ行きなさい」

2020-07-20 19:16:49
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長の居る部屋まで向かった僕達に待ち受けていたのは、薄暗い室内と人数が特定出来ない視線。 だが、僕達の方を見る視線の一つは聞いた。 「死神と呼ばれている機関者は、どちらだ?」 「だから、俺は死神じゃねぇ。機関者だ」#Rhapsody277

2020-07-21 19:38:04
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「なんと反抗的な」 「最近の機関者の質が落ちているんじゃないか」 「何を言いますか、元を言えばアンタらの管理が行き届いていないからで…」 という声が様々に聞こえる中、カァン!と叩く音が聞こえると一斉に静まり返り、一つの声は僕達の方を見て話す。

2020-07-21 19:43:36
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「君たちは今、個の心が生きている機関者だからこそ、ココに呼ばれたんだ」 「ハァ?」 「いきなりそう言われて疑問の声を上げるのは、当たり前の反応だよ」 「何が言いたい?…言っとくが、これ以上用が無いのならば、俺達は帰るぞ」

2020-07-21 19:47:16
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灰田君に手を掴まれ、あるがままに歩き出そうとした時「僕らと同じ職務に就かないか?」という誘い言葉に、灰田君の歩みは止まり、そちらの方を振り向いた。 「なんだと?」

2020-07-21 19:49:46
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「そのままの意味だよ、僕らと同じ職務ならば、一々標的を特定してから現場に向かう事はない。見つけ次第、直ぐに罰せられる。仕事好きな君ら…いいや、死神と呼ばれて恐れられている君程、好都合なモノはないだろう?」

2020-07-21 19:51:11
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長からの誘いを受けた灰田君の活躍は、以前にも増して標的を仕留める数は増していき、同期の僕らはもとより、先輩や上司の機関者よりも群を抜いていった。#Rhapsody277

2020-07-22 20:29:47
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僕は相も変わらず灰田君の後を回るように標的を回収しているけれど、正直に言って、なぜあの場所に僕が呼ばれたかが頭の中で引っかかりながら、職務を全うしていた。

2020-07-22 20:31:23
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しかし、灰田君をよく思わない上層部の機関者達は現れ、彼を陥れようと画策する機関者達の話を聞いてしまったのだ。 僕は灰田君にその事を伝えに行った時、彼は黙って僕の方を見据えながらに申した。 「…上等じゃねぇか、そんなヤツ、片っ端から俺の鎌でやってやるよ」 #Rhapsody277

2020-07-23 19:34:56
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「無理だよ、君一人じゃ…!」 「お前、俺を誰だと思ってそんなことを言ってるんだ」 「それは…」 「ハイテンションな死神と呼ばれてる機関者だぞ、今なら、この呼び名の意味も解るってもんだ」

2020-07-23 19:37:05
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彼が睨んだ視線の先には、僕らと同じ格好をした機関者達が沢山いる中で、聞き覚えのある機関者がこちらに向かって声を発する。 「機関者番号1031、君は確かに優秀な機関者だが……少々働きすぎだと思ってね。休暇届けを申請しようと思うだが、どうだね?」

2020-07-23 20:02:42
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「何が休暇届けだ、届を出すのにこんなに機関者を呼ばねばならんのか。面倒な部署だな、上のヤツってのはよ!」 反抗的な態度に対し、周りにいた機関者達は口々に物申すが、長の一人が手を上げると、一斉と静粛の場に戻る。

2020-07-23 20:02:43
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「君も哀れだな、死神と呼ばれる機関者と同期だけという関係だけ。その上、このような目に合うだなんて」 確かに、灰田君とは同期で、何時も標的の後処理をしていただけの関係。今更ながら、何故僕は灰田君と共に行動していたのだろうか?

2020-07-23 20:02:43
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そんなことを思っていると、灰田君は僕に聞こえる声で「お前は逃げろ」と言った。 「でも、それじゃ…」

2020-07-23 20:02:44
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「元々、アイツらは死神と呼ばれてる方を俺だと判別出来ねぇ程、機関者管理が怠ってたのに、俺とお前を偉い所に置いて働かせておいて、結局は要らんと捨てるようなヤツらだ。所詮は、俺もお前も…捨て駒同然の機関者だって事がな、今の状況で理解出来ちまったからな」

2020-07-23 20:02:44
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違う、違うんだ。 僕は逃げても意味がない、この場所を逃れるべきは君だ。 君なんだと、その時に声を出して言いたかった。 けれど、君は襲い掛かる同族に向かって「用があるのは俺だろ?ならば……、俺だけに攻撃しろ!コイツは関係ねぇからな!!」と大声で言い向かうその姿を見た時、僕は確信した。

2020-07-23 20:02:44
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君は機関者……だけど、ただの機関者じゃない。 揺らぐことのない、個の心が生きている機関者なのだと、僕は思ったのだ。

2020-07-23 20:02:45
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灰田君が鎌でやった機関者達に飛び散るものはなく、その場所に倒れるだけの存在と化す姿は、見るに堪えられぬ光景とも言える。 「……さて、後はアンタだけだな?」 灰田君と僕、そして長だけが残っていた。#Rhapsody277

2020-07-24 20:02:47
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「お忘れのようですね、機関者はどんなに深い傷を負おうとも、時間が経てば元に戻る存在ですよ?」 「んなぁ事、知ってるよ。ソレで何度も助かってるからな」 「でも、それは個の心が生まれていない者の話。君みたいな機関者が深い傷を負えば……生き返らぬ程の絶望を味わう事にはなるでしょうね」

2020-07-24 20:06:47
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僕は、灰田君に聞こえる声量で言った。 「逃げよう、もう……この長には、敵わないよ」 だが、灰田君はその話を聞いても、向こうを向いて言い返す。 「俺はな、難しい事は理解出来ねぇ頭してるがな、単純な事だけは解る。――アイツは、俺達をないがしろにしたって事位はな」

2020-07-24 20:12:21
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僕が瞬きをした瞬間には、彼は既に向こうの方へ向かい、鎌を振り下ろしていたが、長は寸前で抑えながらに灰田君の目へ指を入れた途端、灰田君の悲鳴が辺りに響き渡った。 しかし、彼はそんな中でも抑えられている鎌を力尽くで引き動かせて長の身体に入れ、何時もと変わらぬあの口調で言い放つ。

2020-07-24 20:21:53
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「痛いだろ?俺だってな、お前にされてる事はな……そういう事だ……。その身で味わえ、ってんだ!!!」 目を取られる事、身体を鎌で食い込まれる事、どちらも痛みが伴う事に変わりはない。 これが本当の人間ならば、とっくの間に尽きているだろう。

2020-07-24 20:26:01
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しかし、僕達は機関者だ。 どんな姿であろうとも、深い傷を負って痛みを覚える事はあっても、どちらが先に倒れたとしても、存在はなくなりはしない。

2020-07-24 20:28:12
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灰田君の過去は、僕の過去でもある。 しかし、灰田君はその事を覚えていない。 都合のいい話だと思われてもいい、何せ、機関者というのは過去に執着しないし、拘りもしない者が多いから。 でも、灰田君は気になっていた。#Rhapsody277

2020-07-25 19:06:33
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「思い出さなくてもいい事だってある」とは、上手い事を言ったなと、その言葉を聞いた時に思った。 正にその通りだと思う。 そう、だから僕は灰田君が部屋を出る背後を狙おうと、内ポケットから拳銃を取り出そうとした時、灰田君は拳銃を持つ手を力強く抑えながらに問う。

2020-07-25 19:11:31
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「お前、何時からそんなモノを持つようになった?」 あの時と変わった右目は星で塞いでも、左眼と変わらぬ低い声。 「……護身用だよ、僕も、そう言う事は気を付けてるから…」 「じゃあ、何故、俺を狙った?」 「そ、それは…」

2020-07-25 19:14:22
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僕が返答に戸惑っていると『このタイミングを、待っていたからだよ、死神…いいや、灰田君?』と、自らの意思とは反する声が発せられた途端、僕の意識は奪われた。

2020-07-25 19:17:53
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その声を聞いた時、灰田は直ぐに後ろに下がり、黙ったまま睨み返すが、向こうはそんなことを気にせずに話しかける。 『やはり、あの時、君もコイツも逃がすべきではなかったなぁ…』 「やっぱり、まだコイツの中に生きていやがったか、堕とされた罪を背負った機関者が」#Rhapsody277

2020-07-26 22:27:29
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『おやおや、その様子から察するに、君の用件は果たされた訳だ?』 「あんな長い廊下を歩かされれば、考える時間位はあるもんさ」 『成程、確かにあの廊下は長いからな。余計な事も考えてしまうだろうね』 「だが、その余計な事だって忘れさせるお前らのやり方は気に入らねぇと、あの時言った筈だぞ」

2020-07-26 22:31:55
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『確かに、君は私達に向かってこう言ったね「俺は俺のやり方で仕事をするし、アンタらじゃ思いつかない事をして、革命を起こしてやる!」と。話は聞いているよ、確かに、君は革命を十分に起こしている…が、それを良しと思わぬ者がいる事も少なからずいる筈だが?』

2020-07-26 22:34:28
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勿論、そんな事、コイツに言われなくとも解っている。 だから言ってやろうじゃないか――。 「頭が固いなぁ…、少なくとも、お前が依り代身になっているコイツの方が余程に柔らかいぜ、硬物野郎」

2020-07-26 22:38:19
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一通り仕事が片付いた追野が頭を上げ、灰田の席を見るが、当の本人は未だに不在中。 「灰田さん、昼休みが終わった後も全然戻ってこないですね…」 「確かに。私達に話を聞いてからだから…、それからにしたとしても、大分経ってるわよね」#Rhapsody277

2020-07-27 19:48:35
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隣の席に座る八重島も心配するような声で話すと、各自の担当が書かれているホワイトボードへ行くモコは「だって灰田さん、午後からの仕事すっぽかしてるんだよー」と、シフトを見ながらに言う。 「灰田さんらしくありませんわね、仕事をサボるだなんて」 「…確かにな、灰田らしくもねぇ」

2020-07-27 19:51:52
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追跡者とミヨシノも思わず頭を上げながらに言うと、既に仕事を済ませお茶を飲む上杉は湯呑を置きながらに申す。 「彼の事ですから、きっと、何処か寄り道でもしているのでしょう」 「でも上杉さん、仮に寄り道するにしても…灰田君がこんなに席を空けるなんて滅多にないと思いますよ」

2020-07-27 19:55:21
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給湯室の戸棚からお菓子を持ってきた青葉の話を聞き「確かに、それはそうですねぇ…」と返す上杉の様子を横目に見つつ、追野は(灰田さんの身に、何も起きていなければいいのですが…)という不安の気持ちが生じるのであった。

2020-07-27 19:57:05
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『その口、二度と発せぬ程の痛みを味わいたいと…?』 相手も相当のキレ模様で、灰田を睨みつけている。 「いくら俺達が機関者とはいえ、それはご勘弁願いたいね、仕事に遅れちまうからな」 『小賢しい機関者だ、君は――』#Rhapsody277

2020-07-28 20:07:22
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手が化け物のように変形する様子を見て、灰田は一歩下がりつつも、上着のポケットから鎌を取り出したのと同時に右目の星型絆創膏は朽ちて、真の姿を現す。 「お前にやられた右目だがな、あの後、ある機関者に助けてもらって今のにしてみたんだ。どうだ、似合うだろう?」

2020-07-28 20:10:46
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人間ではない右眼は、照準を定め、標的を仕留める眼に、それが、今の灰田という機関者である。 『大層なモノだ…、が、それ如きがなんだ。この私を、標的として仕留めるつもりかね?』

2020-07-28 20:18:33
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「それもいいねぇ、けど、その前にお前は依り代身となってしまったコイツに詫びの言葉を入れろ。罰するのはその後だ」 そして、鎌の刃も鋭利なモノへと変わり、灰田は構えの態勢に入ったのと同時に、二人の火蓋は切って落とされた。

2020-07-28 20:22:26
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ここまで来る間の長い廊下を歩いていた時に思い出したのは…、翼を失った事、右目を取られた後、同期のアイツが俺の右目を違う形で戻した後、あの長がアイツを依り代身として選び、共生を選んでしまったことを――。 思い出していた時、俺の眼には何かが流れていた。#Rhapsody277

2020-07-28 22:46:51
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――何故、今まで忘れていた? いくら機関者は「過去に執着を持たぬ者」とはいえ、こんなにも大切な事を忘れてしまったまま、俺は現在まで過ごしていたのかと思うと情けない。 アイツに謝った後、感謝の言葉を伝えなければという気持ちが力に変換され、俺は長の胸倉を掴み頭突きを食らわせた。

2020-07-28 22:48:20
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――灰田君…!僕はここだ、ここにいる! 自分の姿と声で呼びたい。 けれど、依り代身が故に、長の意識が僕を邪魔をする。 ――所詮は君も死神も、ただの空っぽな機関者さ。#Rhapsody277

2020-07-29 20:22:29
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なんて言い草だ、僕のことならばともかく、灰田君にまで言わないでくれ…! 彼は僕に……、いいや、これからの機関者にとっての希望の星になる者になるなんて言ったら、今の彼ならば笑い飛ばして言うだろう。 「冗談はよせよ、俺は俺だ」 って。

2020-07-29 20:31:11
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「――その前にお前は依り代身となってしまったコイツに詫びの言葉を入れろ。罰するのはその後だ」 灰田君の強い言葉と共に喰らった頭突きは、僕にまで響き、向こうが怯んだ隙、僕は長を引き寄せた。

2020-07-29 20:37:10
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『貴様、まだ残っていたのか?!』 「残っていて何が悪いんですか、アナタの依り代身とはいえ、元々は僕の身体なんですよ。意識があって当然です」 『だからなんだ、私が体の弱い君を助けたも同然だぞ?…その身を私に譲ってもいいのではないのかね?』

2020-07-29 20:40:09
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「確かに、僕は灰田君の右目を新たに生成した代償に身体は弱っていった…。そこにアナタが私を生かさせる言葉をかけ、その誘いを受けてしまったのは事実です」 『ならば…』 「しかし、こんな形で灰田君と共に歩きたくはない!僕は、僕として、個の心が生きる機関者として居たいんだ!」

2020-07-29 20:44:06
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一歩、一歩、着実に僕は距離を離し、再び、僕としての意識を戻した時に叫んだ。 「灰田君、僕にキツイのを頭突いてくれ!!」 その叫び声に呆気にとられ気味の灰田君だったが、直ぐに反応し「覚悟しとけよ、俺の石頭!」と返し、思いっきりの一発を食らい、共にその場で倒れたのである。

2020-07-29 20:47:40
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灰田が次に目を覚ますと、見覚えがある顔がぼやけて視界に入った途端「灰田さん…」と、心配そうに声の主は名前を呼んだ。 「追野…」 灰田は上半身を起こそうとしたが、体中が痛みを訴え、中々に起き上がれず「無理はしないで下さい、大丈夫ですから」と支えられた。 #Rhapsody277

2020-07-30 19:42:03
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

そのままベットへ横になり、天井を見ながらに思い出す。 「俺、たしか…。アイツの所に行って、ひと悶着あって頭突きをして……」 唸り声を出しつつ、頭を掻く灰田の様子を見る追野は、手にしていたファイルから一枚の書類を出し、遠慮がちに差し出した。 「今回の処遇について…、だそうです……」

2020-07-30 19:47:10
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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