Karl Marx, Karl August Wittfogel 序, 石井知章・福本勝清編訳, 周雨霏訳, 白水社, 2023.3.15
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花びんに水をدعونا نملأ المزهرية بالماء☘️ @chokusenhikaeme

列強に伍した軍事力を持つだけで十分である。専制国家の軍事戦略は、兵士の損害を顧みず大量の軍を駆使するために人口大国であることを要する。近世以降の専制国家は、農業国家であり人口大国だった。その数的優位がある限り、西欧列強に伍した軍事力を持つだけで、周辺諸国には十分な脅威であった。

2023-06-27 21:38:54
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それを実現してみせたのがピョートル1世だった。  だが、軍事力は包括的な概念であり、単に軍事技術や軍事産業のみに支えられているのではない。産業革命以後、西欧列強の攻勢(帝国主義)の前に、専制国家はほぼ抗し得なくなる。西欧列強の攻勢に抗し、それに追いつき追い越す試みこそが

2023-06-27 21:40:06
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資本主義的な世界システムから離脱する原因となった20世紀の社会主義革命であった。彼らの革命は、非専制化とその挫折、再専制化への道を歩む。再専制化は軍事大国化でもあった。  彼らの世界システムへの復帰は、失敗に終わった彼らの試み、先進諸国を追い越す戦略から、

2023-06-27 21:46:08
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先進諸国に追いつく戦略への復帰でもあった。それは思いがけず欧米先進諸国の歓迎を受ける。  そして、今、われわれは反映した専制国家を見ている。  専制国家の閉じたサイクル「非専制化⇒その挫折⇒再専制化」は今後も続くであろう。twitter.com/ablindeye007/s…

2023-06-27 21:47:01
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専制国家が世界史の動向を左右する、あるいは専制国家の振る舞いが周辺諸国を脅かす、という可能性は今後も消えることはない。  自由主義陣営、欧米列強が、19世紀帝国主義列強のように、専制国家をコントロールするなどという状況が戻ってくることはない。

2023-06-27 21:52:48
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自由主義陣営、欧米列強が、専制国家に対し今日のような力関係を、今後も長期にわたって維持し得る保証もない。  今後、いかに強大な専制国家と対峙していくか、その非専制化への歩みをどのように促すのか、保守革新、左右両翼など従来の枠組みに関わりなく、問われている。

2023-06-27 21:56:46