イスラエル・ハマス戦争における武力紛争法①

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7/ We have to know the history of the situation, the growth of Hamas as a militant group in the devastation of the post-Oslo moment for those in Gaza to whom promises of self-governance were never made good; the formation of other groups of Palestinians with other tactics

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8/ and goals; and the history of the Palestinian people and their aspirations for freedom and the right of political self-determination, for release from colonial rule and pervasive military and carceral violence.

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9/ Then we might be part of the struggle for a free Palestine in which Hamas would be dissolved, or superseded by groups with non-violent aspirations for cohabitation. It seems that to understand how an event has come about, or what meaning it has, we have to learn some history.

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10/ The question of whose lives are worth grieving is an integral part of the question of whose lives are worth valuing. And here racism enters in a decisive way.

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11/ We cannot afford to look away from the history of injustice in the name of moral certitude, for that is to risk committing further injustice, and at some point our certitude will falter on that less than firm ground.

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12/ Why can’t we condemn morally heinous acts without losing our powers to think, to know and to judge? Surely we can, and must, do both. I ask myself whether we can mourn, without qualification, for the lives lost in Israel as well as those lost in Gaza

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13/ without getting bogged down in debates about relativism and equivalence. Perhaps the wider compass of mourning serves a more substantial ideal of equality, one that acknowledges the equal grievability of lives,

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14/ and gives rise to an outrage that these lives should not have been lost, that the dead deserved more life and equal recognition for their lives.

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15/ Personally, I defend a politics of non-violence, in the knowledge that it cannot possibly operate as an absolute principle to be applied on all occasions.

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16/ I maintain that liberation struggles that practise non-violence help to create the non-violent world in which we all want to live. I deplore the violence unequivocally at the same time as I, like so many others, want to be part of imagining and struggling for true equality

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17/ and justice in the region, the kind that would compel groups like Hamas to disappear, the occupation to end, and new forms of political freedom and justice to flourish. Without equality and justice, without an end to the state violence conducted by a state, Israel,

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18/ that was itself founded in violence, no future can be imagined, no future of true peace – not, that is, ‘peace’ as a euphemism for normalisation, which means keeping structures of inequality, rightlessness and racism in place.

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19/ But such a future cannot come about without remaining free to name, describe and oppose all the violence, including Israeli state violence in all its forms, and to do so without fear of censorship, criminalisation, or of being maliciously accused of antisemitism.

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20/ The world I want is one that would oppose the normalisation of colonial rule and support Palestinian self-determination and freedom, a world that would, in fact, realise the deepest desires of all the inhabitants of those lands to live together in freedom, non-violence,

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21/ equality and justice. The world I want is one that would oppose the normalisation of colonial rule and support Palestinian self-determination and freedom, a world that would, in fact, realise the deepest desires of all the inhabitants of those lands

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22/ to live together in freedom non-violence, equality and justice. This hope no doubt seems naive, even impossible, to many.

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Nevertheless, some of us must rather wildly hold to it, refusing to believe that the structures that now exist will exist for ever. For this, we need our poets and our dreamers, the untamed fools, the kind who know how to organise. (eof)

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1/50 🧵 『イスラエルが繁栄する陰で――リベラルな国際秩序の非リベラルな参加要件』 鶴見太郎 　現実においては、国内体制はリベラルでありながら、リベラルな国際秩序の遵守度が非常に低い場合があり、その代表がイスラエルである。対象をユダヤ人に限れば、イスラエルはかなりの程度民主主義国だ。 twitter.com/taro_tsurumi/s…

Taro Tsurumi 鶴見太郎 @taro_tsurumi

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2023-10-17 13:04:54

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2/ もちろん、元来この地域に暮らしていたパレスチナ人からすれば、この捉え方には瑕疵がある。イスラエル国籍を持つパレスチナ人にとっては、集合的なものへの配慮（例えばユダヤ教の安息日に公共交通機関が止まるなど）がユダヤ人のみに適用されることは不公平である。

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3/ 西岸地区やガザ地区居住の、さらには域外の難民といったイスラエル国籍を持たないパレスチナ人からすれば、イスラエルに生活や人生を大きく規定されているにもかかわらず、イスラエルに対する選挙権を持たないため、民主主義は一切実現されていない。

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4/ まさにこの部分に、イスラエルのリベラルさと非リベラルさの境界がある。 　国際法の観点からも、1948年のイスラエル独立までの過程やその後度重なった戦争を別にしても、西岸・ガザの占領地そのものやその運用の仕方に関してイスラエルの違反の程度は著しい。

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5/ 例えば、国際的に承認された国境であるグリーンラインを超えてユダヤ人入植地を拡大させ、その一部を国内法では一方的に併合しているし、パレスチナ人の暗殺を繰り返してきた。 　イスラエルの国内体制と対外政策のこの落差は何に起因するのか。

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6/ 本稿は、リベラルな国際秩序への参加要件がそもそもリベラルな原理に基づいておらず、そのサークルの外側に位置する場合にはリベラルな原則が適用されないという二重性に着目する。 　この参加要件を一言でいえば、「🖍️ネーション（国民／民族）であること」である。

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7/ ナショナリズムに基づいて国家の数が急増した第一次世界大戦後の「国際秩序」は、「その基礎として、個人の権利をネーションの権利に沈めることを是認した」（E. H. Carr）。この問題は今日まで残り続けており、以下、イスラエルに関連してこれが何を意味するのかを見ていく。

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8/ 今日のイスラエルの支配層の多くは、ロシア東欧地域から移民してきたユダヤ人とその子孫である。20世紀初頭の段階で、世界のユダヤ人口約1000万人のうち約520万人がロシア帝国に、200万人がオーストリア・ハンガリー帝国に暮らしていた。

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9/ ロシア帝国で19世紀末にユダヤ人に対する迫害事件（ポグロム）が吹き荒れたことを契機に、パレスチナにユダヤ人の民族的拠点を打ち立てようとするシオニズムが生まれた。 　ユダヤ人の存続を至上命題としたシオニストが踏まえていた国際秩序観は、彼らがパレスチナに宗教的拠点ではなく

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10/ 「ナショナルな」拠点の設置を目指したことに表れている。シオニストはユダヤ人を宗教集団ではなく、フランス人やドイツ人に比類する「ネーション」と定義した。シオニストは、ユダヤ人ばかりが差別される原因を、ユダヤ人がネーションとして尊重されておらず、賤民として蔑まれることに求めた。

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11/ 🖍️だが、ネーションを参加要件とする「リベラルな国際秩序」の基本原則は、リベラルな原理によって決まったのではなく、西欧固有の事情の中で確立していったローカル・ルールにすぎない。仏革命時の「ネーション」と、東欧以東で発展したそれとでも意味合いは異なり、文脈依存性が高い概念である。

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12/ 19世紀から20世紀にかけてのパレスチナにおいて、アラブ人の中にユダヤ教徒が含まれることは通例だった。一方、シオニストはあくまでもアラブのユダヤ教徒も含めて「ユダヤ民族」としてこの地域でまとまろうと意気込んだ。

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13/ オスマン帝国崩壊後にこの地域を、それこそ国際連盟からの委任統治という形で統治することになったイギリスは、宗教（イスラーム教やキリスト教）を基礎単位として法整備を行った。 　「ネーション」は、政治的にまとまり、自集団を自ら統治する能力を持つ集団であることが含意された概念である。

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14/ そのことに関し、🖍️非ヨーロッパ人は偏見を持たれやすかった。パレスチナが「委任統治」となったのは、まさに、アラブ人に自己統治は「まだ早い」と国際連盟が判断したからである（「早さ」にも序列があり、アフリカ人はさらに未熟とされた）。

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15/ シオニストは、パレスチナに暮らす非ユダヤ人の存在を無視していたわけでは決してなかった。問題は、シオニストが彼らを独自のネーションとはみなさず、「アラブ民族」の一部と捉えたことにあった。シオニストは、他の広大な土地を持つアラブ民族は、パレスチナという小さな地域ぐらい譲るべきだと

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16/ いう姿勢でいた。だが当の先住民からすれば、シリアやイラクの人々と等価とされる論理は「言語明瞭・意味不明」だっただろう。 　アラブの指導層は流行のネーション概念を批判するよりも民族自決の原則に訴える戦略をとったし、パレスチナの様々な人々も、巨大勢力と戦ううえでそれと連携する道を

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17/ 選んだ。パレスチナの農民も商人もベドウィンもみな「アラブ民族」という大きな括りの一部とみなされる傾向はさらに強まった。 　シオニストにとって、これは好都合だった。国際連合（United Nations）をはじめ、世界はパレスチナをめぐって「ユダヤ民族」と「アラブ民族」が争っていると捉えた。

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18/ 1947年に採択された国連パレスチナ分割決議案は、あくまでも「ユダヤ人」と「アラブ人」をそれぞれの中心とする「ユダヤ国家」と「アラブ国家」に分割することを求めた。 　ロシア東欧の帝国における協調関係に見切りをつけたシオニストの外交姿勢は、決してリベラルなものではなかった。

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19/ ネーションという鎧を身にまとったうえでその存続を図ることを基本原理とした。アラブ諸国が分割決議案を拒否するや否や、イスラエルは武力で独立を達成した。その後も武力を強化し、アラブ諸国がなかば折れる形となっていく。 　自らに有利な環境を外交によって構築することにも余念はなかった。

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20/ アラブ諸国と交戦していた時期でも、イスラエルは中東の非アラブ・非イスラーム勢力との協力関係を築き、トルコやイラン（革命前まで）、あるいはレバノンのマロン派キリスト教徒とのパイプを持っていた。 　アメリカの意向にも沿ったこうした協調姿勢はリベラルにも見えるかもしれないが、

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21/ パレスチナ人にとっては、連帯仲間や庇護者からの切り離しを意味した。 　イスラエルも建国来パレスチナ人を無視し続けてきたわけではない。1993年に結ばれたオスロ合意は、力一辺倒な国家でもリベラルになりうることを予感させた。だが、そこにもリベラルな国際秩序の陥穽が潜んでいた。

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22/ 西岸・ガザがイスラエルの占領下に入ったのは1967年の第三次中東戦争での大勝の結果である。それ以降、直接パレスチナ人を統治することには様々なコストがかかり、特に1987年のインティファーダ（蜂起）により、国際的な非難も高まった。パレスチナ人を一つのまとまりとして自己統治させることは、

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24/ コストの削減にもなると考えられた。仲介役としてオスロ合意を導いたノルウェーやアメリカも、パレスチナ人を一つのネーションとして捉え、イスラエル国民との和解という構図を作った。もちろん、パレスチナ人を独立したネーションと定義することは他ならぬパレスチナ人自身の悲願ではあっただろう

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25/ 他方、ネーションとしての一体感が強いかに見えたイスラエルにおいても、オスロ合意を締結したラビン首相が1995年に宗教右派のユダヤ人に暗殺されたことが象徴するように、オスロ合意を過度な妥協として非難する動きは小さくなかった。

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26/ 主権を持つネーション同士が対話して解決を図るというリベラルな国際秩序の原則に立ったオスロ合意は、その形式から溢れ出た別の諸層の反乱によってものの数年のうちに瓦解していった。

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27/ しかし、ネーション同士の交渉という体になったことで、パレスチナ人の窓口はＰＬＯに一本化され、パレスチナ人の多様で複雑な状況は過度に単純化されることになった。 ハマースなどのイスラーム系新興勢力が伸長し、インティファーダでも存在感を示していた。PLO（パレスチナ解放機構）議長

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28/ にしてその主流派ファタハを率いるアラファートは、これを脅威に感じていた。湾岸戦争でフセインを支持した外交的失点も響いていた。イスラエルと和平を結ぶことで政治的基盤を再強化したいとの思惑のもと、アラファートはイスラエルに対して大きな譲歩を行ったのである。

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29/ 難民問題は事実上棚上げされ、自治についても暫定自治がごく一部地域で開始されたとはいえ、残りは見通しが示されるにとどまった。 オスロ合意に対してはPLO非主流派にくわえ、ハマースなどの新興勢力も反対を表明し、イスラエルの違反や欺瞞が明らかになると、イスラエルに力で対抗していく。

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30/ とはいえ、パレスチナ自治政府とその範囲をネーションに見立てた構図は続くことになった。国境や税金、安全保障はイスラエルが管理する状況は変わらなかったにもかかわらず、パレスチナ人をイスラエルとの交渉へとまとめることは自治政府の責任とされた。だがその建前に従うパレスチナ人は少ない。

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31/ ハマースやイスラーム聖戦などの諸組織はイスラエル市民に対するテロを繰り返し、それを止められないことに対してアラファートは責められ（また、イスラエルは一般市民を巻き込む「報復」攻撃や暗殺を繰り返し）、パレスチナ人のネーションとしての不全さが論われることになった。

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32/ パレスチナ人からすれば、そもそもシオニストによる占領下ゆえの歪んだ社会構造もあった。だが、イスラエルのユダヤ社会は、パレスチナ人はやはり信用ならない、言葉が通じないテロリストだとして、再び、あるいはそれまで以上に態度を硬化させていった。

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33/ パレスチナ自治政府は、2007年には自治政府・ファタハが実効支配する西岸と、ハマースが実効支配するガザに分裂していく。2006年の選挙で、イスラエルや欧米諸国がテロ組織とするハマースが、腐敗が進むファタハの対抗馬として大勝したことが契機となっている。

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34/ この分裂状態はイスラエルが本格的な交渉を棚上げする口実となっているが、🖍️ネーション本位の「リベラルな国際秩序」はこの状態の処理方法を知らない。 アラブ諸国がソ連に傾くことを警戒してイスラエルと一定の距離を保っていたアメリカが関係強化に舵を切ったのは1970年代である。