教育言説・給特法・
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適材の確保」であり、学校管理職への集中的なエンパワメントである。2000年には民間人校長制度、2006年には民間人教頭制度が鳴り物入りで導入され、「校長のリーダーシップ確立」を旗印に、学校裁量・権限を拡大することが図られた。教育課程に関する面では、学校が創意工夫を凝らすことのできる

2022-12-31 22:13:40
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総合的な学習の時間の創設(2002年告示)、学習指導要領が最低基準であることの確認(2002年)がなされた。学校裁量予算、企画提案型予算制度などの財政面、教職員公募制やFA制などの人事面での裁量拡大も進んできているる。  他方、教育基本法改正後の2007年には、新たに副校長、主幹教諭、指導教諭

2022-12-31 22:18:49
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という職が学校教育法上に設けられた。前2者は、「校長を助け」「命を受けて」校務にあたるものとされており(学校教育法37条5項、6項)、校長をトップとする指揮命令のラインを担うものと期待された。また、これらが昇任試験合格により任命される、俸給表の異なる新たな職として設けられたことは、

2022-12-31 22:23:45
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校内の教職員組織のさらなる多層化を意味した。  2015年、中央教育審議会答申「チームとしての学校の在り方と今後の改善方法について」で「チームとしての学校」が提唱され、「教員以外の専門スタッフの参画」が第一の方策として挙げられた。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、

2022-12-31 22:27:04
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学校司書、部活動指導員、看護師の設置を拡大していく提言自体は、複雑化・肥大化した学校課題を解決するにあたって重要だ。だが、より複雑化していく教職員組織の中で、教師の専門的自律性をいかに確保するか、教師一人一人の「声」がどれだけ尊重されるかは、それほど丁寧に検討されたとは思えない。

2022-12-31 22:31:09
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学校経営を秩序立てるものとして導入が相次いできたのが評価政策である。形骸化した勤務評定に代わるものとして、目標管理に基づき評価結果を処遇に反映させる教員評価制度が各自治体で再構築されてきた。  2007年に学校教育法上で学校評価の実施が義務付けられた。文科省は「学校評価ガイドライン」

2022-12-31 22:35:37
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[平成28年改訂]を発表し、重点目標を設定してその達成度を基に学校改善を図る自己評価、学校関係者評価、第三者評価の仕組みを提起し普及を進めている。そこにおいては、子どもの学力、体力、人格的発達の状況や問題行動、出席率などが評価の参考データとして位置づけられている。

2022-12-31 22:40:19
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これと共に進んできたのが、教育の成果や子どもの発達などを数値化して評価する手法である。2007年に復活した全国学力・学習状況調査は、多くの教育関係者の懸念の通り、自治体間、学校間、教師間における学力向上方策の過熱化を促した。また、いじめの件数や不登校の人数・割合を数値目標化し、

2022-12-31 22:44:48
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子どもの困難に向き合うことなく目標達成を目指していく傾向がみられた。  このように、法化現象の下で全国的に進行してきた教職員組織の多層化・複雑化、そして評価の肥大化と成果の数値目標化は、教師に大きな負担をかけ、彼らを追い詰めている。

2022-12-31 22:49:30
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教師たちは、割り当てられた学校改善・学力向上・問題行動への対応に追われ、その多忙化に拍車がかかっている。それとともに、上から矢継ぎ早に降ってくる政策に対する無力感は大きくなる。そして、諦めにも近い感情で政策や学校経営を受け入れ、ただ「無口」にそれに従事する。

2022-12-31 22:53:10
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それは、教師の専門的自律性の解体ともいえるが、そのことに反発する教師は多くない。  階層化・複雑化する教職員組織が、評価の肥大化と成果の数値目標化の下で急き立てられ、教師たちが口を閉ざしていく…その象徴が、現在の職員会議である。

2022-12-31 22:57:18
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職員会議は長らく明文上で法規定されておらず、各校において慣習的に根付いて行われているものだった。  職員会議はその学校の意思決定機関あるいは議決機関なのか、意思決定者である校長の諮問機関あるいは補助機関なのかという論争は幾度となく起こっていた。

2022-12-31 23:01:21
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2000年、校長のリーダーシップ確立を掲げる学校経営改革の一環として、職員会議が「校長の職務の円滑な執行に資するため」校長が「主宰」するものとして、省令上規定された(学校教育法施行規則)。職員会議の位置づけをめぐる論争は、校長の意思決定を助けるため教職員の意見を聴取し、校長の決定事項を

2022-12-31 23:06:14
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伝達する補助機関であるとして、法的に決着がつけられた。  文科省は2014年に通知「校内人事の決定及び職員会議に係る学校内の規定等の状況について」を発出した。この通知の中では、職員会議において、校長以外の職員を議長とすることや「挙手や投票等」を実施すること、校内人事について教職員の

2022-12-31 23:10:42
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互選による人事委員会が原案を提出することが、「不適切であり、行うべきでない」として禁じられた。  かくして、教職員は挙手や投票といった議決行為に参加してはならず、また校長も挙手などを用いて教職員の考えを聞くということすら禁止される、一種異様な職員会議の仕組みが出来上がった。

2022-12-31 23:14:28
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こうした職員会議の補助機関化は、東京都において先行した。  東京都では「企画調整会議」、その他の多くの学校でも「運営委員会」「企画委員会」などと称される管理職を中心とした会議あるいは分掌の会議で先に意思決定がなされ、職員会議ではその報告のみが行われる形式が増えている。

2022-12-31 23:23:55
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こうした先議の会議について、「参加者の自由な発言によって原案を洗練するという協議機能」と「職員会議で先議者に反対意見を言わせないという抑制機能」が期待されているとする。要は職員会議以外においても物申す場所はないのである。  自らの意見を表明しても、最後に決定するのは校長である。

2022-12-31 23:29:22
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こうして教師たちは、物言わぬことが最善であると学んでいくのである。  📌学習性無力感に満ちた職員会議の状況は、教師個々人にとって不利に働いていることも少なくない。  職員会議と共に通知の対象とされた校内人事であるが、かつては「教育面に関わる全校的規模の校務分掌の決定は、

2022-12-31 23:35:06
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校内人事とは言え各学校による教育課程編成の人的側面を成している」がゆえに「教師集団の自治に基づかない配置換命令の違法性」も指摘されていた。そのためにこそ、「校長を含む学校教職員集団の民主的かつ専門的な自律性に基づいて決めていける(自治的決定)」し、「子ども・成年の学習権保障の

2022-12-31 23:49:06
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教育活動を軸に、父母・住民との関わりで教育責任を果たせるしくみを、学校内に定立していくという観点も重要」とされていた。教職員互選による人事委員会による校内人事の原案作成とは、こうした「学校の教育自治」の思想に基づく教育課程経営の一側面として、文化的・慣習的に確立されていたものに

2022-12-31 23:53:08
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違いない。  しかし、こうした営みが文科省通知によって否定され規定は廃止された。学級担任や校務分掌、部活動や委員会の割り当てについて、各教師の希望や事情、子どもや保護者の状況などを勘案することは自由であるが、決定するのは校長となった。  校内人事について当人が希望を述べること以前に

2022-12-31 23:58:07
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校内の複数の他者がその声を拾い上げたり、配慮したりすることすら難しくなっていた。教師の働き方は校長の手腕次第で大きく変わってしまうこととなった。  昨今の働き方改革に関わって、文科省は「会議・打ち合わせの見直し」や「校務分掌の整理」を行うことで「子どもと向き合う時間」を確保すると

2023-01-01 00:01:58
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しているが、この動向を職員会議の「空洞化・形骸化」の方向性とリンクさせて見る考え方がある。子どもと向き合う時間、直接的な授業などの教育活動に教師の時間と余力を振り向けさせる一方で、「学校経営からの教職員の排除」が意図されているのではないかという指摘である。

2023-01-01 00:06:20
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教師は、校長の設定した重点目標の下、割り当てられた学級・分掌・部活動の役割を果たす執行者としての機能しか期待されていないのだろうか。  しかし、それに不満を持っても、職員会議で物申すことは無意味だ。こうして、物言わぬ教師はうまれる。

2023-01-01 00:09:27
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3、もの言うことは教師の権利であり義務でもある  教師の教育の自由は、「子どもの人権を保障するためにこそ求められる」ものであり、だからこそ子どもの教育を受ける権利、学習権によって枠付けられる。  そのために、旭川学力テスト事件最高裁判決(最大判1976年5月21日)は、

2023-01-01 00:17:25
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第一に、「子どもの教育が教師と子どもとの間の直接の人格的接触を通じ、その個性に応じて行われなければならないという本質的要請」を指摘し、教師の教育内容・方法についての自由な裁量の余地を認めた。  第二に、同判決は「子どもが自由かつ独立の人格として成長することを妨げるような国家的介入

2023-01-01 00:22:33
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例えば、誤った知識や一方的な観念を子どもに植えつけるような内容の教育を施すことを強制するようなことは、憲法26条、13条の規定上からも許されない」とした。このことから、「教師は、子どもの自由な人格的成長を阻害する内容の教育の実施を拒否する権限」をもつものと理解することもできる。

2023-01-01 00:26:23
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このように、子どもの人権を保障する「義務」を果たすためにこそ認められる「自由」があることを、堀口悟郎は「義務としての政治教育の自由」として提起している。堀口曰く、「教員は、政治的中立性を保つ「義務」を負っているからこそ、政府への加担を拒絶する「自由」がある」、

2023-01-01 00:32:20
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そして、「この義務によって根拠づけられた政治教育の自由を「義務としての政治教育の自由」と呼ぶ」。これは政治教育にとどまらず、子どもの人権を保障するあらゆる局面に適用可能ではないだろうか。上述の最高裁判決は、教育は「子どもの学習をする権利に対応し、その充足をはかりうる立場にある者

2023-01-01 00:37:10
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の責務に属する」としている。そうであれば、子どもの人権が十全に保障され得ない状況が明白である場合に、決定権を有する任命権者や服務監督権者、管理職に対して教師がもの言わぬことは、人権保障主体として教育権を有する教師の義務・責務の📌不履行に当たるのではないかと考えられる。

2023-01-01 00:40:59
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最高裁判決は「教育行政の目標を教育の目的の遂行に必要な諸条件の整備確立」に置くが、教育行政がその義務を果たしていない場合には、子どもの人権保障の責務を果たす一環で、教師が「声」を上げていくことがより積極的に意義づけられてよい。これは第一の教育内容・方法についての裁量、

2023-01-01 00:45:56
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第二の子どもの人権侵害に📌加担することの拒否と並んで、第三に、教育条件整備の要求という子どもの人権保障主体としての立場に裏打ちされた、教師の自由であり、義務である。  このように考えていくと、近年の教師の過重負担や、自己研鑽・休息の機会の不足、採用数の不足や長時間労働、

2023-01-01 00:51:06
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労働に対する対価の不十分さなどの労働条件をめぐる諸問題も、子どもたちの育つ環境・教育条件の問題としてもの申していくことは教師として当然の自由であり、義務の履行ともとらえられるのである。  「義務としての政治教育の自由」は、義務であるがゆえに不行使が許されず、自由であるがゆえに

2023-01-01 00:55:18
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免除もゆるされない。かかる極めて強固な法規範は、教員にとって「重責」以外の何物でもないかもしれない。しかし、それでもこの概念を強調しなければならないほど事態は切迫している。  子どもの人権が侵害され、命や健康が脅かされる教育条件を目の前にして口をつぐんでいることが「義務違反」だと

2023-01-01 01:14:43
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断罪されることは、多くの教師たちは望まないだろう。しかし、通学距離延長の学校統廃合や感染症拡大状況下での学校連携観戦の強行、安全策が不十分な教育活動の押しつけ、教職員の負担を増やすだけの新プログラム、個性を尊重しない校則、休日のない部活動、これらは、子どもの人権・命・健康に直接

2023-01-01 01:19:52
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かかわる事柄である。それについて、教師が集団として、あるいは個人として教育行政にもの申すこと、そして職員会議において「声」を上げていくことは、教師のわがままではなく、反逆でもない。むしろ、それに目をつぶることは、誤った教育行政の方針に賛成し、人権侵害に「加担」することだ。

2023-01-01 01:23:42
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まず、一人の労働者としての視点だけではなく、子どもの人権保障主体として目の前の子どもや保護者と向き合うことだ。その視点で見出した課題、状況、悩み、不満には、立場の違いを超えて連帯の可能性が広がる。  長時間勤務、過重負担は、子どもと直接的に接する教師たちから余裕を奪い、思考停止を

2023-01-01 01:28:20
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させる。だから子どもの人権を保障するためにこそ、教師の負担軽減が図られなければならない。  #教師のバトン は、子どもの人権保障の視点から発信されてこそ、#教師のバトン であるといえる。  これは、正当な教育権の行使であり、義務としての教育権の履行となる。

2023-01-01 01:33:09
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保護者や子どもからも異論は出にくいはずだ。任命権者や服務監督権者も、正当な教育権の行使には耳を傾ける必要がある。同じ「声」も、子どもの人権保障主体として、教師として提起することで、味方が増える。

2023-01-01 01:36:33
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第5章、未来へのバトン、内田良 文科省の #教師のバトン ウェブには、「投稿の留意点」として、「投稿にあたり、所属長からの許諾等は不要です」とある。  教師はネット上の発言に用心深い。ユーザーのほぼ全員が匿名であることが証左である。  自由に語ってよいという国のお墨付きは大きい。🧵

2023-01-01 01:48:54