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@chokusenhikaeme
証言的正義( testimonial justice )の徳とは、アイデンティティに対する偏見が聞き手の信用性判断に与えている影響を探知し、修正するような徳のことだ。 (p.8) 一方、証言的不正義がもたらす不正は認識的モノ化( epistemic objectification )という観点から理解されうる。
2023-03-02 14:42:59
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認識的モノ化という概念は性的モノ化( sexual objectification )についてのフェミニストの考え方、および、それに関連する「沈黙化( silencing)」現象と類比させることができる。 解釈的不正義は、集団的な解釈資源におけるギャップ(社会的解釈のために共有されている道具立てにおけるギャップ)
2023-03-02 14:56:57
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に起因するものであり、このギャップのせいで生み出される認知的不利益が、異なる社会的グループを不平等な仕方で侵害するのは偶然ではない。このような不平等な不利益は、解釈資源におけるギャップのせいで最も不利益を被っているグループのメンバーが、解釈的に周縁化されている( hermeneutically
2023-03-02 15:00:54
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marginalized )という事実、そのメンバーは社会的意味が生み出される様々な実践に不平等な仕方でしか参加できないという事実に起因している。この種の周縁化が意味しうるのは、集団的な形態の理解は、その内容、および(あるいは)、表現スタイルにかんして構造的に偏見的なものにさせられている、という
2023-03-02 15:05:57
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ことである。解釈的に周縁化されているグループのメンバーの社会的経験は、不適切な仕方で概念化されたままにされ、その主体自身によってさえ誤って意味づけられたままに放置されているかもしれない。たとえ伝えたい内容を自分たちで適切に把握している場合でも、他者に伝えようとすると、
2023-03-02 15:12:25
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その表現スタイルが不適切な仕方で理解されるせいで合理的なものとして受け取ってもらえない。解釈的不正義のせいで引き起こされる一次的害の本質は次のように分析される。すなわち、人々が状況に位置づけられた解釈的不平等( situated hermeneutical inequality )に苦しんでいるということである。
2023-03-04 17:07:23