京都アニメーション 17
『氷菓』コミカライズ版レビュー
原作小説、アニメに並ぶ第3の『氷菓』がコミカライズ版。
ビジュアルはアニメ版を踏襲しながらもアニメでは惜しくもオミットされてしまったセリフや展開なども取り入れた独自の作品として見逃せない。何より現在連載中の『氷菓』としての価値は大きい。
氷菓 / 古典部シリーズ
『氷菓』は京都アニメーション制作のアニメで、原作『古典部シリーズ』は米澤穂信氏の推理小説。
省エネ主義を信条とする高校生、折木奉太郎はひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部する。そこで出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える。中学からの腐れ縁、福部里志と伊原摩耶花。えるの強烈な好奇心を発端として、彼らは日常に潜む様々な謎を解き明かしていく。
青春は、やさしいだけじゃない。痛い、だ..
『氷菓』の構成に見られるシンメトリカル構造
アニメ『氷菓』には冒頭とラストに類似する場面を用いた、いわゆるブックエンド方式が見られる。
最初と最後のみならず、前半と後半の随所に対になっていると思われる場面が見られる。
この構造が結晶のように作品の完成度を高めているように思われる。