人生を感化させたアニメーション作品『氷菓』の10周年を記念する聖地巡礼を嗜んだ。 「わたし、飛騨高山が気になります!」 出会いは数年程に遡る。美しく切ない、懐かしさまでもたらすかの如く心の内所を刺激する話の素性や描写により、記念は落とし込まれた風情と共に鮮明に研ぎ澄まされていく。 pic.twitter.com/ZllriSv8QG
2022-10-01 18:30:29なお順次、各話の聖地におけるダイジェストおよび見解などを取り上げていきます。 #氷菓 pic.twitter.com/3rHYi9ApOn
2022-10-01 19:00:43『事情ある古典部の末裔』 ある休日、学校以外で会いたいと千反田から依頼を受けた奉太郎は、お気に入りの喫茶店「パイナップルサンド」を指定する。 ここまで呼び出した理由を問い質す奉太郎に対して 「このお店を指定したのは折木さんです」 と話をごまかす千反田とのやり取りが一種の風格として pic.twitter.com/1Qhne2XqXg
2022-10-02 18:30:40唆される。 古典部に入部した理由がお互いにある一身上の都合であることが明らかになった時、それが紛れもない神秘な命運の辿りを司る引き金として顕になる。 さりとて、温厚な千反田は適度な甘党であることを差し置いて体験し、素直に満悦した。
2022-10-02 18:30:40『愚者のエンドロール / 打ち上げには行かない』 物語の真相を迎え、自身の能力を心得たかの様に思えた奉太郎のもとで、周囲の見解が駆け巡ると同時に事象の盲点に気付き始める。 帰り道に凡ゆる場所で景色と戯れる様子が伺えるが、心情に入り浸る彼にとっては筒抜けにしかならなかったとまで思う。 pic.twitter.com/nVAgMDSzKx
2022-10-03 18:30:31省エネを留める者のふとした好奇心を裏目に取り、仄めかしを効かせることで、人柄を介する女帝としての上手強さが際立つ。 帰り際で自分の惨めさ、愚かさを胸に廃り歩く光景は、彼自身の個性を物語っている。 『クドリャフカの順番』の先立てとなる話として、奉太郎の慈悲が期待を魅了する回である。
2022-10-03 18:30:31『連峰は晴れているか』 中学時代の教師がヘリ好きだったこと、雷に三度も打たれたことがあるという事例を真に受けて奇妙な連想を漂わせた奉太郎は、学外に位置する「神山市図書館」へと出向く。 煥章館は明治時代の小学校を模して設立され、内観は木材を使用した穏やかな雰囲気が特徴です(*'▽'*)♪ pic.twitter.com/UWJbMcafI0
2022-10-05 18:30:26普段から省エネに意識を傾ける者が自発的な言動を促す姿というのは、傍から見ると意外な情景であった。 一方で、捜索の動機や心情を気兼ねていた千反田は、それが人の気も知らないでいる無神経な自分に対する戒めであることに気づいた時、彼自身の繊細な思慮深さと優しさに大きく心を委ね始める。 pic.twitter.com/b1p0Adc5Yt
2022-10-05 18:30:31『あきましておめでとう』 年の瀬押し迫る日、奉太郎は千反田から一緒に初詣に出向く提案を受ける。姉貴からの連れ回しを逃れて以来の久方ぶりの行事であった。 冬の寒々しい中、「荒楠神社」における石鳥居の下で待ち合わせていた彼のもとにタクシーが乗りつける。乗車の様子を伺っていると、 pic.twitter.com/8EEsHShDE4
2022-10-06 18:31:38そこから華やかな髪飾りと着物を装った千反田の姿が目に映る。 「見せびらかしに来ました」 照れくささの割り切り方に対照性をもつ二人から凛々しい愛おしさを漂わせるも束の間、彼らの身には予期もしない斬新な恋煩いが巻き起こる。 名家の教訓とは無縁な奉太郎にとっては、複雑な世界の素性を傍から
2022-10-06 18:31:39垣間見ることのできた特別な機会になり得たと同時に、ふとした将来に対する瑞々しい不安やさみしさなどの殺到とした気持ちが、話の心理描写として裏付けられている。
2022-10-06 18:31:40『手作りチョコレート事件』 みぞれが滴る帰り道、不動橋にて奉太郎は例の真相を問い質す。 ごたわらないことにこだわるようになった里志の境遇に、この期に及んで気掛かりとなっていたのが中学からの同級生、摩耶花の存在であった。彼女を受け入れるといずれ傍観者でいられなくなる日は目に見えて pic.twitter.com/NgUZPxlHhZ
2022-10-07 18:30:36いるのに、果たしてそれが例外に相当するのかと自分に盲信を重ねていたのだ。 「すまん、お前のことを何も分かってなかった、と言うべきなんだろうが...」 と、思惑を張り巡らす奉太郎から、色恋沙汰を扱えない無機質な自分への報いと、途方もない言及の試みを後悔する心理が窺える。
2022-10-07 18:30:37原作にはないが、彼女達における「陸橋」での和解と、四人の電話を介したやりとりを伺う描写から、視聴者に後味の悪さを残さない製作陣の線密な技術も魅力としてうなずける。
2022-10-07 18:30:38#氷菓 姉貴からの通達 「きっと十年後、この毎日のことを惜しまない」 人生において灰色を好むことを自発的に促してきた奉太郎からは、取り巻く環境に適宜され薔薇色に染まる未来が淡々として裏付けられるが、高校三年間或いは更なる時を経て、彼らの人生観に開花をもたらすのは果たして何なのか。
2022-10-08 18:31:03推理して風情を感じ取るのも嗜みの一つといえよう。 彼らに満ちた可能性、友情や色恋沙汰にまで期待感を抱く自分に対して、差し出がましいとまで思う部分が心の片隅に存在する。 この期に及び、敬慕と感謝の意図を込めつつ、色褪せない青春奇譚『古典部シリーズ』を末永く見届け続けていきたい。 pic.twitter.com/sn9GC0YPLd
2022-10-08 18:31:04聖地巡礼の際に記録した 「一本杉白山神社」 のどかな雰囲気が特徴の住宅街に位置しており、周辺には奉太郎の自宅もあります。 神山高校までの距離は体感によってはそこそこあるので、ほぼ毎日通ってる彼には、お疲れさま✨と声掛けしたいところ。 いつかは千反田邸にもお邪魔したいな🌸 pic.twitter.com/yWhtw0iTQx
2022-11-03 19:56:16Little birds can remember. ─ 雛は忘れない。 #氷菓 pic.twitter.com/Zw5dtZVJBM
2023-03-19 19:11:17氷菓10周年おめでとうございます㊗️ いつまでも色褪せない作品であることを心より願っております。 pic.twitter.com/qRQqBVAaum
2022-04-22 09:33:22「古典部シリーズ」読了 この現実味がある上にちょっと奇妙で切ない、まさにほろ苦い群像劇が魅力的ですき☔️ #氷菓 pic.twitter.com/hkfUivtqW7
2020-10-06 20:57:55