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277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。 ――機関者の中でも最年長の上杉終作が、灰田チームに入るまでのお話を収録。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

機関者は何も、最初から機関者だけで活動している訳じゃない。時として、人間と協力して標的を仕留めたりもする時もある。 上杉終作もまた、その時の流れに居た一人だったが、今ではその機会は減り、若手からすれば語り草程度の事柄として、片づけられる始末だ。 #Rhapsody277 twitter.com/5jyouTsukito/s…

2020-06-01 19:33:31
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正直に言えば、若手の力で若手を引っ張る事は難しい所がある。中にはそれをやり遂げる者だっているだろうが…、いずれにせよ、灰田にとって「リーダーシップ」という厚い壁に行く手を阻まれた状況になってしまったのだ。#Rhapsody277

2020-06-02 20:17:07
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騒がしい部署の中で、灰田は机で突っ伏していたかと思えば「あーーーーー!!しゃっらくせぇ!!!!」と、他者の声を遮る程の大声で叫ぶ姿を見た追野は「灰田さん……だ、大丈夫…ですか?」と、心配する。 「あぁ…、スマン。大声、出しちまって…」

2020-06-02 20:20:46
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――俺に足りないものはなんだ?やっぱ、皆を引っ張る為に必要なスキル…だよなァ……。大分機関者が集まって来たとは言え、一人一人がこうもバラバラ状態なのは、如何なものなのか…。#Rhapsody277

2020-06-03 19:25:51
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自分よりも機関者歴が長い者達からご教授を受けようと思い、灰田は仕事終わりの足である機関者の元へ向かって行く。 ――やっぱここは、ナツカさんだろう!だって、墨田達を助けに行った時、沢山の機関者を引き連れていたし、なによりも、俺よりも遥かに先輩だからな!

2020-06-03 19:29:19
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「リーダーシップについて、ですか?」 「そうなんです、ナツカさん!!」 ナツカの居る部署までやってきた灰田は、着いて早々、単刀直入の勢いで聞くものだから、聞かれたナツカは少々困惑気味な表情を浮かべてしまう始末だ。#Rhapsody277

2020-06-04 19:04:01
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「私の話では参考にならないと思われるが…」 「でも、ナツカさんはそれなりの数の機関者を引き連れてきたことがあるじゃないですか!中々出来ない事だと思いますよ!」 悩むような溜息をついたナツカは、灰田の目を見て聞いた。

2020-06-04 19:07:03
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「灰田殿、忘れてはないだろうな。我々が本来、どういう存在なのかを」 その言葉を聞いた時、灰田は思わず固唾を飲む動作をとりつつ「わ、わかってはいますけれども…」と返す。 「確かに、灰田殿…いいや、私みたいな一部の機関者達は人間に近い存在だが、結論を申すならば、人間ではない」

2020-06-04 19:09:33
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「それゆえ、一部の機関者達からは反感を買われていると言う事も、灰田殿も耳にしているだろう?」 「まぁ…そりゃあ、色々と言われているのは解っていますけど――」 「厳しい事は申したくないが、人間になるになれないのだよ。我々、機関者という存在は――」

2020-06-04 19:12:14
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機関者というのは、あくまで「壱ノ笠」という街で横行する犯罪者を罰する存在にしか過ぎず、機関者自体の見た目は人間に限らず、動物や、それ以外の者達だっていることを――。#Rhapsody277

2020-06-05 20:01:24
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ナツカにその事を言われ、改めて自分という存在はなんだと思い返しながら自分の部署へ戻ろうとした時だった、一羽の鳩が肩に止まり、その方を見ると、足元に紙が結ばれていた。 ――なんだろう? そう思いつつ、鳩を窓際に置き、紙を取り、そこに書かれている文章を黙読する。

2020-06-05 20:04:12
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先程は、少々キツイ物言いをした事、深く反省しております。 灰田殿の活躍は目覚しい所があるのは、確かなものだと思っています。 ですが、かえってそれをヨシとしない一部の機関者がいる事も忘れてはならないという事を申したかったのですが、勢いであのような発言をしてしまいました。

2020-06-05 20:08:39
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今回はこのような形で詫びる事になりましたが、次に会う時があれば、改めて謝りたいと思います。 ナツカより――。 P.S.そのお詫びといってはなんですが、灰田殿の求める事を聞けるかもしれない機関者の名を、幾つか記しておきます。

2020-06-05 20:11:37
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――流石はナツカさん、俺よりも機関者歴が長いからな…。俺も知らない機関者とかの名前も書いてるな。 灰田はナツカの飛ばした伝書鳩の紙を持ったまま資料室へ行き、分厚い機関者名簿を開いて顔と名前の確認をしていた。 ――でも、こう見ると、機関者ってめっちゃ多いな…。#Rhapsody277

2020-06-06 19:14:35
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照らし合わせて数時間、最早、資料室にやってくる機関者は灰田を見て「アイツ、相当に集中してんなぁ」等と口々に言ったりしているが、当の本人はそんな事を言われている事に気づかぬままなのは、言うまでもない事である。

2020-06-06 19:26:21
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一通り調べ上げた灰田は、意気揚々と機関者達に会って行くものの、殆どの機関者達は灰田から見てもかなり上の地位におり、アポイントメントを取ろうも「この後、予定がありますので――」と、秘書らしき者に突っ返される始末だ。#Rhapsody277

2020-06-07 20:14:25
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――今回の事で解った事は、ナツカさんよりも上の機関者は秘書みたいな機関者がいて、スケジュールを管理しているってことだなァ…。まぁ、そんだけ忙しいのか、真逆なのかは、また別件話だとは思うけどな。

2020-06-07 20:17:04
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灰田は名簿からリストアップした紙を取り出し、名前の上に横線を引き(さて、ここまで来ると…次は誰だ?)と思いながらに見る。 「上杉終作……さん、か…」

2020-06-07 20:18:22
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名簿で軽い経歴は拝見した、なんでも、彼は人間と関わっていた頃からの機関者らしい。 無論、先に会おうとした機関者達もその世代ではあるが、最も人間と関わった機関者の一人が、上杉終作という機関者らしい。

2020-06-07 20:20:28
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「おい、上杉。いま、空いてるかね?」 窓際の方のデスクに座っている上杉は、やれやれと言ったような表情を浮かべつつ、呼ばれた方へ行き「何か、御用でしょうか?」と聞いた。 「上杉に会いてぇ機関者がおるんだとよ」 「僕に、ですか?」 「あぁ、なんでも灰田っていう若手なんだと」#Rhapsody277

2020-06-08 19:30:22
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「灰田――」 「まー、なんでこんな辺鄙な所にくっかは知らんけど、滅多に他のヤツも来ねぇからな。偶にはいいべよ?」 「ちなみに聞きますが、既に了承は……」 「もう、オーケー出しちまったよ。30分後に来るってよ」

2020-06-08 19:32:29
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勝手な方だなぁ、何時も何時も僕の話もろくに聞かないで引き受けてしまうのだから。

2020-06-08 19:33:28
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上杉の所属する部署に若い機関者というのはあまりいない、逆に言えば、ある程度の歳を召していたり、一線を退いているような機関者が所属している。 上杉終作もそのうちの一人で、かつての活躍から歳月は通り過ぎ、今や窓際族も同然に、書類整理などの事務的な仕事ばかりをこなしている。 #Rhapsody277

2020-06-09 19:24:37
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若手の機関者もやって来る時もあるが、専らそれは仕事だけの用事のみで、プライベート等でやって来る機関者は滅多にいないのが現状だ。 ――それにしても、門田さんの気紛れといいますか、何でもかんでも引き受ける癖はどうにかしてほしいものですねぇ…。

2020-06-09 19:27:06
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上杉は湯呑に残っていた緑茶を飲み干し、壁にかかっている時計の時刻を見て(そろそろ、来ますかねぇ…)と考えつつ、席を立った。

2020-06-09 19:28:41
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アポイントメントをとっておいたとはいえ、まさか、先に待たされているなんて、誰が予想しただろう。 灰田は目的の部署までたどり着くと、既に廊下で待機していた者の姿を目撃し、緊張で顔に冷や汗をたらしつつも、その場に向かってゆく。 「上杉、終作さん…ですか?」#Rhapsody277

2020-06-10 20:22:09
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「いかにも、僕が上杉です。そういう君は、僕に用事があると言ってやってきた灰田君ですね?」 「えぇ、その通りです」 「遠路はるばるでしたね」 「いえいえ、これくらいどうってことはありませんよ!」

2020-06-10 20:24:22
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上杉さんの座るデスク…というよりは、居る場所は他の所よりも少しだけ薄暗いのに、なぜか他の機関者は「お湯沸いてるだろ?コーヒー淹れさせてもらうぜ」等と言い、湯沸かし器に入っているお湯を入れにやってくる。#Rhapsody277

2020-06-11 20:01:26
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「えぇ、かまいませんよ。やれやれ、後でお水を入れて、沸かしておかなければいけませんね…」 これが、上杉の日常なのだろう。 よっこいせという、小言を呟いて立ち上がり、湯沸かし器に入っているお湯を確かめるや「灰田君は、何をお飲みになりますか?」と聞いてくる。

2020-06-11 20:03:40
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「俺なら、なんでも飲めますので、大丈夫です!」 「――そうですか」 湯呑にお湯をいれた後、急須にもお湯を入れる。その間に、湯沸かし器へ新しく水を入れ、スイッチを押した後に、湯呑にいれたお湯を捨て、急須に居れた茶を注ぎ、再び灰田の元へやってくる。

2020-06-11 20:07:47
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「まぁ、時間はそれなりにあるのですから――お茶を飲みながら、話を聞きましょうか」 「えぇ……」

2020-06-11 20:08:15
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自ら入れたお茶を飲んだ上杉は、改めて灰田の目を見ながらに申す。 「つまり、灰田君が集めているチームに入ってほしい……という訳ですね?」 「えぇ、その通りです」 しかし、灰田の提案に対しての反応は決して良いものではなかった。 #Rhapsody277

2020-06-12 20:23:23
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「何故、僕なのでしょう。灰田君の話を聞いている限りでは、比較的に若い機関者達が集まっているではないですか。そんな中に、僕みたいな機関者を引き入れようとしているのですか?」 確かに、上杉の言う通りだ。 灰田が集めた者達というのは、上下関係はどうあれ、比較的に年が近い機関者ばかりだ。

2020-06-12 20:26:14
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そんな中に「一線を退いた機関者がいる」というのはどうなんだと、上杉終作自身が申している。 灰田は固唾を飲み、返す言葉を失い欠けている時だった、二人が居る部屋に門田がやって来て、サラリと言った。 「灰田ン所の、見学してみたらどーよ、上杉」 「門田さん」 「お疲れ様です!」

2020-06-12 20:32:11
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「なになに、俺は丁度コーヒー飲もうとしてただけだーって。それよりも、上杉よ。滅多にない機会なんだからさ、行って来いよ。許可は俺が出すからさ」 「ならば、門田さんが行けばよろしいのでは――」 「灰田は上杉にって言ってるんだ、俺が行っても意味はない、だろ?」

2020-06-12 20:33:57
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灰田の案内でついて来た上杉は、辺りを様子見しつつ歩いていると、反対側に通る若い機関者から「お疲れ様です!」と声をかけられるたびに会釈程度に頭を下げている姿を何度も見た。 ――まぁ、上杉さんって俺らみたいな若い機関者からすれば、先輩を通り越してる所あるからなぁ…。#Rhapsody277

2020-06-13 21:39:25
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「灰田君、どうかしましたか?」 「なっ、なんでもないです!!」 「そうですか、ならばよろしいのですがね」 しかし、当の本人はそう言う事に関しては気にしている風には見えない所もまた、不思議に思ってしまう灰田であった。

2020-06-13 21:42:31
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「ココが、俺達の部署です」 「成程…」 扉を開ける前から、既に賑やかな声が聞こえている。それを聞いた灰田は、思わず心配そうな表情を浮かべそうになるが、なんとか堪えつつ、その扉を開ける。#Rhapsody277

2020-06-14 20:19:57
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中に入ると、八重島さゑ子と青葉丈と追野と河田モコが居り、丁度、仕事も終わったのか、休憩している所だったようだ。 「灰田さん、お疲れ様です!」 「お疲れ様です~」 「おっかえりー」 何時ものように挨拶した後、その横に居た上杉を見るや、三人は急に表情が変わる中でモコは不思議そうに聞いた。

2020-06-14 20:24:27
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「灰田さーん、その機関者さんは誰なの?」 「ひょっとして、モコは初めて会う感じ…なのか」 「うん」 横に居た追野は「か、河田さん!このお方は、私達の大先輩にあたる機関者なのですよ!!」と、慌てた口調で話しかけてくる。

2020-06-14 20:26:31
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「そうなの?」 「そーだよ、モコちゃん。この方はね、上杉終作さんって言うけど、二つ名で『落としの上杉』なんて呼ばれてたんだから!」 「落としの…?」 八重島や青葉も加わり、上杉に関して様々な事を教えている姿を目にしている当本人は、灰田を横目に見ながらに申した。

2020-06-14 20:29:14
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「灰田君、君も中々な機関者達を引き入れたようですねぇ?」 「今は仕事に行っていますが、後、二人も居ますから」 「ほぅ、それもまた、面白いものですねぇ…。色んな意味で」

2020-06-14 20:31:17
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自分達は人間じゃない、それは機関者の誰だってわかっている事なのに、自我を持った機関者達は『人間みたいに振舞い出す』と、途端に他の機関者達からは忌み嫌われるようになる。 その光景は、この目で何度だって見て来たし、出来る事ならば、これからもそんな光景は見たくはない。#Rhapsody277

2020-06-15 19:38:39
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だが、今、この場所に居る機関者達はみんな若いから、そんな事を知らずに日々を過ごしている。 そう思えば思う程、この場所は僕にとって、物凄く息苦しく感じてしまうんだ――。

2020-06-15 19:41:48
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上杉の息が荒くなるのを見た灰田は心配の声をかけたが、既に本人はその場にうずくまった直後、その場に倒れてしまったのである。

2020-06-15 19:43:28
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出来る事ならば、生まれ変わりたかった。 人間みたいになる未来があるならば、僕は、そうしたかった。 けれど『所詮、お前は機関者……なんだなと』と、目の前に居た者に言われた記憶は、今でも鮮明に覚えている。 ――思い出したくもないモノに限って、思い出す、僕の悪い癖ですねぇ…。#Rhapsody277

2020-06-16 20:40:35
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かつて、僕は機関者と名乗らずに、一人の人間として、ある人間の探偵と共に行動していた時がある。 最も、その出会い方は、僕が標的と交戦した際に負傷し、路地裏になんとか逃げ切った時に出会い、看護してくれたのだ。

2020-06-16 20:45:21
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だが、傷を治す時に痛い顔も声も発さなかった事が気になったのか「お前、コレが痛くないのか?」と聞いてきた。 そうか、大抵の人間は傷口に消毒液をかけられると痛みで声を出してしまうものなのかと内心では感心するが、その時の僕は「えぇ、まぁ…」と、味気のない返答をしたのである。

2020-06-16 20:49:07
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

「っていうよりもお前、さっきまであんなにボロボロだったのに、もう傷口、塞がっている…ように見えるのは、俺の見間違いか…?」 そうか、普通の人間は傷口が塞がるのに時間を要する事も誰かから聞いたこともある。 人間と居る時は、なるべく人間の振りをして行動するように。 #Rhapsody277

2020-06-17 19:17:55
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

なんて教えられたこともあるが、所詮自分達は機関者だ。ならば、何時かは正体を見られる位ならば、むしろ僕の口から言ってしまえば、この引っ掛かりはとれる筈。 そう思い、僕は冗談抜きの喋り方で相手にこう言った。 「まぁ、実を言うと、僕は人間ではないのですよ」

2020-06-17 19:21:21
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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