2019.9.1 第Ⅱ章、横綱3~7
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花びんに水をدعونا نملأ المزهرية بالماء☘️ @chokusenhikaeme

⑥母への要求が強く、イライラし、引きこもりと暴力がある人〈広汎性発達障害〉 (a) 「なぜ主治医は訪問看護を受けるように言ったと思うか」を聞く 「どのように言われたか」でなく「なぜ」を聞くことで主治医の心情を考え始める。 (b) 「なりたい姿」を言葉にし訪問看護で取り組むことを明らかにする

2020-11-02 07:24:20
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一方的なケアの説明は訪問看護を受けたくないと思っている人には押し付けられている感覚だけが残る。訪問看護で「~がやれます」といった言い方をするのは好ましくない。本人にとってその方法がしっくりこなければ、それは押し付けの看護になるからだ。

2020-11-02 07:27:20
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具体的な出来事を確認しながら、本人が問題と感じていること、そしてその問題がクリアされた時になりたい姿を、本人自身が言葉にできるように支援する。そうすることにより、なりたい姿へ向けた課題を整理することができる。課題が整理されると、訪問看護では何に取り組むのかが明らかになるので、

2020-11-02 07:30:54
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訪問看護を受けるメリットが感じられる。なりたい姿と客観的な状況にズレがあり、このズレが苦しみを生む。 (c) 思いのズレを明らかにする 使っていたノートを見せてもらい、言葉の意味や内容を具体的に一致させていった。今まで母親とどのようなやり取りをしてきたのかを明確にした。

2020-11-02 07:35:27
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「お母さんに無理なことを言ってもお母さんにも限界がありますよ」と支援者が正論を言ってしまうと、本人には「そうせざるを得ない状況をわかってもらえない」という感覚だけが強く残る。私達がしなければいけないのは、思いのズレに気づき、折り合いをつけられる部分を一緒に見つけていくこと。

2020-11-02 07:39:03
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等身大の自分と向き合えるようになり、理想とかけ離れた自分と向き合ったこと、そして「だからつらかった」と言葉で表現できたことは、あるがままの自分をパニックにならずに、捉えられるようになってきたから。twitter.com/sumiryu1/statu…

2020-11-02 07:48:45
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今の自分を受け入れられるようになったので、冷静に自分自身を客観視でき、感情に振り回されなくなった。母親との思いのズレを埋めていく作業において、現実の「今ここ」に焦点が当たり、何が起こっているのかを整理することができた。twitter.com/sumiryu1/statu…

2020-11-02 07:52:33
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そのプロセスにおいて、母親に無理難題を申しつけるのではなく、母親がやれる範囲で折り合いをつけ、具体的な行動を決めた。その経験からFさんは、理想と現実との差にパニック発作をほ起こすのではなく、現実と折り合いをつけるという方法を学んだ。

2020-11-02 07:56:27
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⑦食事と飢餓感に思い込みとこだわりが強く、横になってばかりいる人〈強迫性障害〉 初回面接において、Gさんとは「自分のやりたいことがやれる生活をするために、身体と心の反応を確認しながら、生活に現れるサインと対処方法を一緒に見つけていく」ことを訪問看護の目的にし、共有した。

2020-11-02 08:18:51
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(a) 薬が飲めていない理由を本人に教えてもらう 薬を服用しない利用者に出会うと、何か薬に抵抗があって内服しないのだろうと思いがちだが、意外にも薬に対する誤解から服用できてないこともある。Gさんと一緒に薬ケースを使って1週間分をセットしてもらうようにした。

2020-11-02 08:23:29
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(b) その行動は「何のため?」を、こちらの経験を踏まえながら雑談のように聞く 自ら活動を控えていることと意欲が低下していることとは全く違うが、支援者だけでアセスメントしていると、「寝ている=意欲の低下」として捉えがち。妥当性を本人と検討することが抜け落ちると、そうなってしまう。

2020-11-02 08:27:02
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まず、寝ている時間が長くなる理由があるはず。自分の経験も踏まえて「私ならこうしますが、Gさんは?」を問うことによって、自分がアセスメントしたことと本人がアセスメントしていることの擦り合せをした。単に「なぜずっと寝ているの?」と畳み掛けるように問いかけると、本人はあたかも自分が

2020-11-02 08:30:53
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悪いことをして尋問されているように感じる。なので、自分の経験を踏まえながら、雑談のように話を進めていくのがポイント。ここまで話が進んでいけば、問題となる具体的な生活状況を共有することができる。方法としては、現在の困り事と希望との関連を言葉にしてみる。

2020-11-02 08:34:32
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ここを共有することが重要。「何のためにその行動(=横になる時間が長い)をしているのか」が理解できれば、次の段階で対応方法を一緒に検討しやすくなる。 (c) 「常にその状態なのか?」「どんな時に強く現れるのか?」を聞く 地域で生活している場合は、常にその状態が続いていることは少ない。

2020-11-02 08:39:08
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そこで、どのような時に問題となる生活状態が強く現れたり、弱くなったりするのかを聞いていく。本当にその苦痛が常につきまとっているのかを振り返ることで、普段の生活で無意識に何気なく実行している対処方法に気づくことができる。

2020-11-02 08:42:06
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(d) 家族はすぐに改善すると思いがち。必ず見通しを伝えるようにする 支援者の感覚では、地域支援を始めて1ヶ月で精神症状が改善するのは到底難しいと感じるが、家族や本人の感覚では、1ヶ月もすればある程度改善していくものだろうと考える。そのあたりについてきちんと見通しを伝えることが必要。

2020-11-02 08:45:59
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(e) 「どうにかしなければ」という思いのあまり、本人を脅かさないこと 家族が入院を考えていると聞くと、支援者は「どうにかしなければ」という思いが強くなり、本人に向けて、ある意味脅しのような対応をしてしまいがち。「日中は起きていないと入院になりますよ」と言ったりすると、

2020-11-02 08:49:56
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本人は自分の苦しさが理解されていないという思いが強くなり、心理的にますます追い詰められることになる。 (f) 暴露反応妨害法的な行動実験を行う Gさんとは、乳酸菌の影響や飢餓感をどうにかしようとするのではなく、乳酸菌の影響による飢餓感をかかえながら、どのように生活を組み立てていけるのか

2020-11-02 08:55:02
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を考えた。ここでGさんと考えたことは、交感神経を優位にするために、たとえ1分程度でも動くということ。それを訪問看護で一緒に行い、「飢餓感に襲われるかもしれない」という恐怖心の変化を調べ、共有していくことだった。つまり、暴露反応妨害法的な行動実験を行った。

2020-11-02 08:58:30
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訪問看護での行動実験は玄関先で深呼吸をすることから始めた。もちろん、外に出られない日もあったが、翌週には5分ほど散歩に行けるようになった。不安はあったが、実際に飢餓感が強くなることはなかった。 (g) 症状とつき合いつつ生活を組み立てるサポートをする

2020-11-02 09:02:16
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支援者は問題が見えてくると、どうしてもその問題を軽減しようとしがちだが、発想の転換が必要だ。飢餓感を軽減する方法を探すのではなく、飢餓感による恐怖がありながらも、どのように生活を組み立てていくかという「行動」に注目する。症状とつき合いながら生活を組み立てるサポートをする。

2020-11-02 09:05:27
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訪問看護で短時間の外出を繰り返すことによって、飢餓感への恐怖がありながらも外出できたという経験が積み重ねられた。外出して感じたことを聞き、言葉にしてもらうことにより、「外出すると気持ちがいいんだ」という本来の感覚にアクセスできた。美容院にも一人で行ってみようという気持ちになった。

2020-11-02 09:09:10
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今回の関わりは、本人にもともと備わっている思いや感覚に本人自身が気づき、行動に移したというニュアンスに近い。訪問看護では、本人が自分の力に気づき、その力を発揮する、言わばエンパワメントのような支援が多い。Gさんは、自分の状態が改善した理由を自分なりの言葉で説明できるようになった。

2020-11-02 09:13:03