会社役員晴(お金持ち)と、その会社が入ってるビルの警備課警備員道。
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泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

リ「儂はスーパー○ップのバニラにキャラメルソースをかける派です」 晴「へぇ」 リ「道はバニラにチョコスプレーをたくさんかける派ですぞ」 晴「チョコスプレー?」 リ「こういうのです(画像見せる」 晴「ああ、知ってます。なるほど」 道「(なんか仲良くなってる……)」

2021-05-10 01:28:52
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

帰宅後、ぐったりと横になるボちゃん。 リ「はあああ、疲れますなぁ、ああいう隙のない男の相手は……」 道「え?!随分仲良くなったなと思ってみてましたが……」 リ「はあ?!あんな嫌みな男と仲良くだなんて御免被ります。あやつが客じゃなければ、ふつーに話しかけませぬが?!」 道「そうですか」

2021-05-10 01:34:31
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴さんは道のことを、「なかなか懐いてくれないけど、すこし近付いても怒らなくなった近所の箱入り飼い猫」感覚。警戒心ばりばりなんだけど、なんだかんだ箱入りなので詰めが甘い。ちゅーる持っておいでおいでしてたら、警戒しながらもフンフン近付いてきてくれる猫ちゃん。

2021-05-10 09:56:29
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ボちゃんは野良経験のある猫ちゃんなので、今のところちゅーる持っておいでおいでしても、ちゅーるはいただきますが触るのは厳禁ですぞという猫。ちゅーる食べてるときに撫でようとしたら、べこりと体へこませて触らせないし、食べてる途中でも逃げる。

2021-05-10 09:58:53
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴さんとしては本命は道で、恋愛感情としては道にしか矢印は向いてないんですが、「道が望むなら一緒に住みます?部屋用意しますよ??」と思ってる。ボちゃんはそれが透けて見えてるので「貴様みたいな性悪と誰が住むかボケ」と思ってるし、道は晴さんの思惑全く気付いてない。

2021-05-10 11:29:39
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴「同居が嫌ならペットはどうだろう?」 リ「余計嫌じゃボケ!💢それに拙僧にはすでに可愛がってくれる飼い主様いらっしゃいますので不要でございますれば!!」 道「……ほう、初耳ですな?」 リ「やっべ(逃」 道「逃がすか!!💢💢」 晴「(道はボといると表情豊かですねやっぱり一緒でないと)」

2021-05-10 13:30:34
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

道「そういう愛人契約的なものはやめなさいと!💢💢」 晴「まあまあ、それはともかくパトロンがいることはダンサーとして良いことですよ?」 道「そうなのですか?」 晴「ええ、それだけ愛されているということです」 道「なるほど」 リ「(先ほどその愛人契約めいたことを言われたんですけどねぇ)」

2021-05-10 13:46:33
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

会社員×警備員パロの晴道+ꘐで、また晴さんのマンションでお食事会することになったんですけど、道とꘐが一緒にキッチンでお料理してるのを晴さんはビール飲みながら見てる。 ꘐ「道、味を見てくだされ(あーん」 道「ん、(お口ぱかー」 晴さんは2人のじゃれあいで酒がすすむすすむ

2021-05-25 13:16:13
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ꘐ「……何を見ておいででしょうか?」 晴「いや、仲が良いなと思っていただけだよ」 あからさまにいやそうな顔をするꘐとは反対に、何とも思ってなさそうな道。単純に道は、食べてる姿をじっと見てる晴さんに慣れたし、何なら「あべさんの奇行はいつものことだしな」と諦めてる。

2021-05-25 13:21:37
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

道は「あべさん」、ꘐは「あべ殿」と呼んでる。 晴「どちらも、はるあきでいいですよ?」 ꘐ「嫌ですが?(めちゃくちゃ嫌そうな顔」 道「……あべさん、肉焼けましたぞ(肉ぽい」

2021-05-25 13:26:53
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

今日は生姜焼きを作ってる道とꘐ。大量の豚肉をタレにつけこみ、どんどん焼いていく道と、付け合わせのサラダを盛り付けるꘐ。 晴「とても美味しそうですね」 道「我が家の味なのでお口にあうかどうか……」 晴「お前が作ったものはとても美味しいですよ」 ꘐ「サラダ盛り付け終わりましたぞ!」

2021-05-25 13:34:31
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

隙あらば道を口説こうとする晴さんに、頭痛を覚えるꘐ。道が鈍感で良かったですな。 せっせと肉を皿に移す道を、晴さんはにこにこしながら見守ってる。酒がのみたくなってるけど、ꘐからご飯時まで待てと取り上げられたので仕方なく見守ってるだけ。

2021-05-25 13:41:22
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

あしや家の生姜焼きは、玉ねぎと一緒。 ꘐ「道、拙僧、玉ねぎ好きませぬ(除け」 道「好き嫌いを申すでない。ちゃんと食いなされ(戻し」 むむうとするꘐと、お兄ちゃんやってる道を見ながら、お酒がすすむ晴さん。人の顔で(略) ꘐ「あべ殿も食べておりませぬぞ」 道「……あべさん」 晴「はい」

2021-05-25 17:27:11
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

道とꘐの食べっぷりにつられて、生姜焼きの肉を2枚、あとサラダを少々食べた晴さん。いつも以上にお酒が進んだし、ご飯もたくさん食べてちょっとお腹苦しい。 ꘐ「アナタ、あれだけでお腹いっぱいって、随分胃袋小さいんですねぇ。それで体力持つんですか?」 晴「……持ちますよ」

2021-05-25 17:38:26
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

道「あべさん、儂たちと違って少食ですし、普段のお昼ご飯もin○リーだとか」 ꘐ「へえ?あれご飯にできる方なんですねぇ。羨ましいことです」 あれはほぼ水分補給にしかなりませぬ。儂もです。 片付け終わってリビングで寛ぐ道とꘐの言葉に、晴さん笑いをこらえてる。新しくビールあけた。

2021-05-25 17:50:25
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ꘐ「というか、酒の飲みすぎでしょう。食べ物は入らないのに、酒は入るとか」 道「確かに。あべさん、酒ばかり飲んでるからご飯が入らないのでは?」 晴「いやいやいや、本当に量は入らないんですよ。酒は飲めるんですが」 道はちょっと酒を飲み過ぎて目が座ってきてる。頬もちょっと赤い。

2021-05-25 18:15:12
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ꘐ「道、あなたも飲み過ぎですぞ。ほれ、水を飲みなされ」 冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを取り出して、道に渡す。うにゃうにゃ何か呟いていたが、素直に水を一口のんだ。顔も赤いし、目もとろんとしている。ゆらゆらと揺れていた頭がこてりと、ꘐの肩に寄りかかった。

2021-05-25 23:34:04
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ꘐ「まったくもう……」 仕方ない人ですねぇと小さく口の中で呟いた。 かしゅ。 ꘐ「……」 軽快なプルタブの音。目の前に座っている家主が新しく開けたビールを一気に煽って、ぐいっと乱暴に口を拭った。 晴「ごちそうさまです……!」 ꘐ「しねへんたい」

2021-05-25 23:36:55
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

これ以上心の距離は広がりようがないと思っていたのに、まさかの記録更新である。マリアナ海溝より深い溝で修復不可。どん引きしてるꘐをよそに、晴は満足そうにビールを空にした。 晴「いやぁ、やはりオマエが一緒ですと道も安心するのか、こんな道は初めて見ました。いい収穫です」 ꘐ「早処死」

2021-05-25 23:42:24
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴「はーーー……いやぁ、本当に可愛い……酔っぱらうとそうなるんですねぇ、本当に可愛い」 ꘐ「……あなたも大概酔っておられるようで。さっさと寝たがよろしいかと」 晴「あ、私、ザルなので。思考は明晰ですので安心してください」 ꘐ「余計安心できぬは!この変態!!」 ぶわわと鳥肌がたった。

2021-05-25 23:45:46
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

もたれかかった道の頭が落ちないようにしながらも、自分の体を抱き締めて気味悪がるꘐに、晴はにっこりと笑みを返した。 2人とも猫のようで可愛らしい。模様がよく似た猫の兄弟のようである。普段はやんちゃな弟が兄を振り回すものの、こうやって危険があれば弟が兄を守ろうとする。うん、可愛い。

2021-05-25 23:51:46
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴「そうだ、道を部屋に運んでくれないか?」 ꘐ「は?部屋??」 晴「うん、私が運んでもいいんだけど、さすがに勝手に部屋に入るわけにはいきませんからね」 いつの間にここに自室を設けるほどの仲に。ꘐはちっと舌打ちした。 晴「まあ、客間を道専用にしただけなんだけど」 ꘐ「無断か!!」

2021-05-25 23:57:39
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

こっちですよと、かなり飲んでいるにもかかわらず、晴は軽やかにリビングを横断した。すっかり寝落ちた道を背負って後に続けば、しっかり鍵もついてる客間に案内される。 晴「道専用にするにあたって、一番大きいベッドにしました。足を伸ばして寝れますし、マットレスも最高級ですよ」 ꘐ「怖っ」

2021-05-26 00:00:44
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

いちいち重いんですよと、ꘐの顔にでかでかと書いてある。晴に案内された部屋は、本当に簡素で客間らしい客間だ。道の私物らしきものはない。ほっと胸を撫で下ろしていると、入り口から入ってこない晴が笑った。 晴「目下目標はここにパジャマを置いてもらうことですね」 ꘐ「人の心を読むな」

2021-05-26 00:08:20
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

道をベッドに寝かせて、自分はꘐに戻る。リビングは空き缶がごろごろしているのだ。自室ではないのだから、片付けくらいせねば。 リビングに戻ってみると、先に戻っていた晴がまたビールを開けていた。はあ、とため息をつきながら集めた空き缶をすすいでゴミ袋に捨てていく。

2021-05-26 00:15:31
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴「あ、ベッドはオマエも一緒に寝れるようにあのサイズにしてますので、ゆっくり休んでください」 ꘐ「ええ、ええ。そうさせて頂きます」 晴「ところで、オマエ、ここに住みますか?」 ꘐ「………………はぁ?」 途端に嫌そうな顔をするꘐに、晴はにこにこ笑っている。

2021-05-26 00:17:27
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴「単純に、道のアパートでは狭くて寝れないでしょう?2人とも体が大きい訳ですし。寝るときだけここにくればいい」 ꘐ「はっ!お優しい方ですなぁ。しかしながら、そのような慈悲は無用にて。あなたの世話にはなりませぬ」 晴「まあ、すでにコンシェルジェに登録してるんですけどね」 ꘐ「早ぇわ!」

2021-05-26 00:21:04
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ꘐ「儂と!道の!許可をとってからせぬか!!」 晴「あ、オマエ、素がでると道と同じ一人称なんですねぇ」 ꘐ「ええい!やめよ!!気持ち悪い!!!」 ぞわわ。道を見るような慈しみの目で見られて、全身の産毛が逆立った。道、なんでこんな性悪男に目をつけられたんですか。人の事言えぬではないか。

2021-05-26 00:27:37
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

とっとと寝るに限る。洗った空き缶を全てゴミ袋につめて、苛立ちをぶつけるようにぎゅううううっと固く口を結んだ。 晴「おやすみ、ꘐ」 ꘐ「ふん!」 そっぽを向いて行ってしまったꘐに、すっかり嫌われたなぁと苦笑をこぼす。全身で威嚇する子猫のようで、道とはまた違った意味で愛らしい。

2021-05-26 00:34:40
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

晴「…………まあ、今のような穏やかな関係も楽しいのですが、そろそろ先に進めたいですし。まずは外堀から埋めておきましょうかねぇ」 缶の底に残っていたたった一口を、ぐいっとあおった。

2021-05-26 00:36:31
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

会社員×警備員パロ晴道。 「夜巡回行ってきます」 「おう」 トランシーバーの電源を入れて、音声テストをすれば、先輩からの返事が返ってきたのを確認して、詰め所を出た。規定として警棒は手に持っておくことになっているので、腰から警棒を取り出し、懐中電灯をつける。

2021-07-03 15:29:10
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

このビルの中に入っている企業は夜勤があるような企業ではなさそうだが、誰かが鬼気迫った顔で仕事してるフロアが必ずあるので、邪魔にならないように各フロアを巡回に回らなければいけない。時に物好きが、直帰できるのに仕事のために会社に戻ってきたりすることもあるので気が抜けない。

2021-07-03 15:33:07
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

前回、誰もいないだろうと思って襟を緩めていたら、その物好きから見られてしまったのだ。 勤務中、服装はしっかりするよう規定がある。警備員の服装は、抑止力でもあるからだ。 ゆえに勤務中の服装の乱れは、会社に見つかると指導が入る案件で、前回、見られた時は反省文を覚悟した。

2021-07-03 15:36:05
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

しかし、会社から特に指導はなく、目撃した人もわかっていただろうに報告をあげなかったらしい。ほっとしつつ、緩みが出ていたなと改めて襟を正した。 エレベーターホールについたら、まず消火器の位置と向き確認。窓が施錠されているかを見ながら、今度は非常口を確認。

2021-07-03 15:39:31
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「問題なし、と」 非常階段に通じる扉を改めて施錠して、非常灯だけがついた廊下を進む。最初の頃は、この必要最低限の灯りだけで行う夜巡回が怖くてたまらなかったが、さすがに慣れた。今のところお化けには会ってないし、そもそも曰く付きの会社も特にない。次のフロアに行くかと周りを見渡した。

2021-07-03 15:44:37
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「やあ、せいが出るね」 「………………あべさんもお疲れ様です」 いきなり背後から声をかけられて、ため息をつきながら振り向けば、例の物好きがにこにこと笑って立っていた。 「おや、驚きませんね」 「……既に3回目ですので」 そう。夜巡回の時に背後から声をかけられること3回。

2021-07-03 15:46:51
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

さすがに慣れる。このフロアに来たときは、いつも声をかけられるかもと心準備をするようになったので、平然と対応できるようになったのだ。 「まだお仕事を?」 「ああ、ちょっとね。今から帰るところですよ」 一緒にエレベーターホールまで戻れば、あべさんは下を。儂は上を押した。

2021-07-03 15:49:08
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「巡回終わったら、仕事あがりでしたよね?」 「報告書作成してからになりますが、これで終わりですね」 「では、」 「そのあと、先輩とご飯食べに行く約束をしておりまする」 そう言うと、にっこりとあべさんの笑みが深まった。ひ、とおののく。 「ま、前々から先輩と約束しておりまして……」

2021-07-03 18:15:47
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「約束……そうですね、職場の方とのコミュニケーションは大事です」 「え、ええ……」 「次回は私とご飯食べに行きましょうね」 「あ、えっと、あの……」 「行きますよね?」 にっこりと。手首を捕まれる。有無を言わせぬこの人に、目を泳がせながらこくりと頷いた。 「……ꘐと一緒なら」

2021-07-03 18:18:56
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

ぴんぽーん。タイミングよくきたエレベーターにあべさんはにっこりと微笑んだ。 「…………まあ、いいでしょう。では、日付を後日あわせておきましょう」 「は、はい。よろしくお願いします……」 そういって2人それぞれエレベーターに乗り込んで別れた。

2021-07-03 18:21:40
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

きらきらと照明をあびて、しなやかに伸びた腕が伸びる。曲の終わりと共にポールから降りれば、フロアは熱狂に包まれた。声援に応えるように手を振れば、老若男女熱い声をあげる。 ショーを終えて裏方に戻れば、店長からVIPルームに寄るように言われる。不思議に思いながらVIPに顔を出した。 「げ、」

2021-07-03 18:31:22
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「ひどい挨拶ですね、ꘐ」 「……何用です?」 VIPを借りるとなると、かなり高いにもかかわらず、こいつはいつも1人で借りていた。 いつもならVIPを借りると、クラブに来ている女性にルームに来てもらうことが多い。つまり無料キャバクラのようなものなのだが、こいつはそれを断る。

2021-07-03 18:40:03
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

大人しく女を侍らせておくなら、こちらとしても煙に巻きやすいのに。内心舌打ちしながら隣に座った。 「で?拙僧に何用で?」 「……道を食事に誘ったら断られました」 「ンフフフハハハハハ!それでここに来たんですか?!アハハハハハ!!残念でしたねぇ!!」 「お前と一緒なら行くと言われまして」

2021-07-03 18:52:26
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「ンンンンン?!」 「なので、直近のお前の予定を聞いておこうと」 「儂を巻き込むでないわ!!」 ぎゃおと吠えれば、こやつも嫌そうに眉をひそめた。あやつめ。押されて迷って、儂の名を出したな。 なぜ、こいつらの恋愛に首を無理やり突っ込まされるのか。身内ながら男の趣味が悪すぎる。

2021-07-03 18:55:37
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

はあ、とため息を吐きながらフルーツ盛からぶどうをとって食べた。 「はあ、何なんですか。あなた方。デートくらい2人で行ってくれません?」 「あの子がお前と一緒ならと言っているのだから、仕方ないでしょう。あの子が好きな食べ物を食べさせたいのですが、何がいいでしょう?」 「そうですねぇ」

2021-07-03 19:08:10
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「あの子がお腹いっぱい美味しそうに食べるところが好きなんですが、どうも遠慮がちで……好きなものならそうでもないかなと思うんですが……」 「ははぁ、さようで……」 ちらりとルームにあるカウンターへと目をやる。カーテンの裏にはクラブのスタッフがいるはずだ。ꘐはにこりと微笑んだ。

2021-07-03 19:16:58
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

「店選びは拙僧にお任せいただけませんか?あなたも、道も満足できる店に連れて行ってさしあげましょう」 「ええ、それは構いませんが」 「そのかわり」 小首を傾げて美しく微笑んで見せた。 「シャンパン、飲ませてくれません?」 「……好きなの頼みなさい」

2021-07-03 19:20:52
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

明日も仕事の先輩と別れ、道はてくてくと駅へと向かっていた。腹八分目、少しアルコールがほしくなるくらいの腹具合だ。駅の近くで1杯ひっかけようかと思いながら歩みを進めていると、軽快な電子音がしてスマホを開いた。 送信者は双子のꘐからである。 仕事終わり1人でバー飲んでいるらしい。

2021-07-04 00:18:04
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

バーは余り得意ではないけれど、せっかく誘われたので店名を頼りに街を歩く。隠れ家的なバーの様子に少しだけ躊躇して扉を開いた。 「こちらですよ、道」 「……ꘐ、お前そこそこ呑んでるな?」 「ええ、太っ腹な客がボトルおごってくれましたので。ンフフフ、よい酒でしたぞ」 「はいはい」

2021-07-04 00:20:39
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

少し前はそういう客とアフターと称して泊まり歩いたりしていたが、最近は大人しく飲んだ後は帰ってきていた。今日もアフターしたということだろうか。 「ンンン、言っておきまするが今日の客とはアフターしておりませぬぞ?頼まれてもしませぬ」 「嫌な客だったんですか?」 ꘐの隣の椅子に座った。

2021-07-04 00:30:58
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まとめたひと
泥あんこ @V4v7mV9cKzIIWs9

腐垢。成人済。 その時々にはまったCP吐き出し用。現在fごの晴道と神陛にはまっています。晴道や神陛吐き出し中。 道受も道攻も好きですが、晴道固定派。 吐き出したネタは定期的にプライベッターやminへ移しています。 マシュマロ→marshmallow-qa.com/v4v7mv9ckziiws…