以前はこちらから挨拶してから返される程度の事務的な会話しかなかったけど、今は天気の話とか気温の話とかしてる。順調に距離を縮められてるなと、エレベーターの中でガッツポーズした。
2021-03-07 00:55:59会社員晴と警備員道のパロ、これ付き合ったら晴から即一緒に住もう攻撃ありますね。まだその段階ではないのでって必死に断るけど、休前日は泊まりにきますよね?来ないなら迎えにきますけど?って言われるから、しぶしぶ泊まりにいく道いますね……
2021-03-07 01:15:18会社員×警備員パロの晴道で、昼休憩は、いつも公園で一人大きなお手製おにぎりを食べてた道の横に、いつの間にか晴さんが隣でinゼ○ー飲んでる。 ちなみに道は内心「なんでこの人ここにいるんだろう……?」って思いつつ、チベスナ顔で静かにおにぎり食べてます。藪つついて蛇出したくない心境。
2021-03-08 15:07:09道は、警備員やってることもあって物音に敏感なんですけど、隣あってゼリー飲んでる人の内ポケットにあるスマホがめちゃくちゃ振動してるの聞こえてる。いつの間にか部屋にいないから、秘書から現在地確認の鬼電です。
2021-03-08 15:13:02「……あの、あべさん」 「はるあきでいいですよ?」 「…………お電話に出た方がよいのでは?」 「あっはっはっは」 笑って流す晴さん。いや電話でろって。それ以上つっこまずにお昼ご飯の咀嚼に勤しむことにした道。藪つついて蛇どころか、狐出そうだもんね。
2021-03-08 15:14:33多分、そのうち道も晴さんの奇行に慣れてきたら、首根っこ掴んで秘書に提出する程度になります。今はまだスペキャ顔とチベスナ顔してるけど、多分その内慣れるし、この人の扱い方もだんだん慣れてくる。 最終的に「部下に迷惑をかけるような方は好みませぬ」と言い放つくらいはする。
2021-03-08 15:31:51今日は巡回じゃなくて、駐車場の管理のお仕事。ビルの近くに小学校があって、駐車場前が通学路なんですが、下校中の小学生に挨拶される警備員道。大きな道はとても人気で、股の下くぐりせがまれるくらいは懐かれてる。小学生が道の足の下をくぐって、いえーい!ってハイタッチせがむので屈んであげる道
2021-03-08 17:58:05だいたい駐車場に車とめる場所ってだいたい決まってる感じなんですが、見まわりしてて晴さんのあの高い外車ないのを見て、「今日は接待かな?」と思うくらいは意識付けされてる道。箒をもって落ち葉掃除してたら、秘書と一緒にビルから出てくるんですよ晴さんが。晴さん、早速気付いて手を振ってくる。
2021-03-08 18:43:39ぺこりと頭を下げて職務に戻るんだけど、秘書の女性が美人さんだったなぁぐらいは思うんですよ。美形同士が隣に並ぶと壮観だなぁって。そこから先までは進まないけど、多少は意識し始める道。多分また夜会社に寄るつもりの晴さん。あわよくばまた道の帰りと鉢合わせ狙ってます。stkrやめなされ。
2021-03-08 18:46:06会社員晴×警備員道の話なんですが、会社役員晴さん。警備員道のお昼はだいたいお手製おにぎりなんですけど、いつもは(多分夕飯の残りの)からあげだったり昆布だったり、具材がたくさん入ってるおにぎりなのに、ここ最近は塩おにぎりが続いていることに。貴重な休憩時間にお邪魔するのやめなさい。
2021-03-15 16:55:13「ねえ、道」 「……なんでしょう?」 駐車場掃除中にいきなり声かけた晴さんの笑顔に、警戒心ばりばりの道。当たり前ですね。いきなり現れましたもんね。 「焼肉の割引券もらったから、一緒にいかないかい?」 「やきにく……」 ゆれてる。肉食べたいけど、この人と行くとなるとまた奢られてしまう。
2021-03-15 16:58:04ご飯食べようお肉食べようと誘う晴さんに、思わず後退りする。 「では、終わったら迎えにくるから待っているように」 今日は、どうしても道をご飯に誘いたくて、ご飯食べてる道を見ながら酒を飲みたくてタクシーで通勤しました。断らせねぇよ。
2021-03-15 17:10:35ここ最近塩おにぎりで節約してた道なんですが、そろそろ肉食べたい欲求が強くなってきた頃に、晴さんから焼肉誘われて凄い悩んでる。またあの人に貸し作りたくない、でもいい加減お肉食べたい。仕事終わって、警備員室から出ようか出るまいか悩んで、ようやく出たら目の前にいたんですよ。晴さん。
2021-03-15 17:16:39「ぎゃああああ!!」「叫ぶほどのことかな?」 まさか目の前で待たれてるとは思いもしませんで!うん、ずっと待ってたとも。 駐車場にはすでにタクシー待機してた。もちろん手配は秘書さんが行ってます。乗って乗ってとタクシーに無理やり押し込まれて、チベスナ顔になってる道。もうどうにでもなれ…
2021-03-15 17:19:25「……儂、割引券貰ったからとお伺いしましたが?」「うん、でもここの肉の方が美味しいですよ」 強制的高級焼肉店(2度目)また金額が書いてないメニュー見せられて、チベスナ顔の道。2度目なので学習しまして、淡々とカルビやらロースやらホルモンやら次々頼んで、ご飯大も頼む。晴はビール。
2021-03-15 17:28:32どんどん肉を焼いて、どんどんご飯と一緒に食べる道。肉はやはりタレにつけたあと、ご飯に一旦オンしてから食べる派。ご飯にタレしみて美味しいです。レモンダレや味噌ダレもあって、色んな味が楽しめてどんどんご飯が進む。晴のビールも進む。人の顔見なが(略)
2021-03-15 17:33:04「肉、焼けてますぞ」「うん、ありがとう」 時折、焼けた肉を道が取って皿にいれてくれるので、それは食べる晴さん。ビールがとても美味しいですおかわりください。 「野菜もお食べなされ」「うん、ありがとう」 正直苦手だけど道が取ってくれたので食べます。多分秘書さん見たら卒倒する。
2021-03-15 17:40:34今日は道にすすめられるままに、カルビ、タン、ロース各1枚ずつとたまねぎ、ピーマン1つずつ食べました。快挙。いつもの小食の晴からしたら快挙。美味しくご飯を食べる道を見ながらだと、ビールがすすむ。お酒ばかり飲むから、飯が入らぬのでは?と道は思ってるけど、お酒は無限に飲める派なだけです。
2021-03-15 18:44:07晴さんがご飯くえくえおじさんになってるので、そろそろテコ入れします。 焼き肉食べ終わって、少し珈琲でも飲もうかという話になって、近くのオシャレなカフェに入る。道はこういうカフェに入りなれておらず、少し居心地悪く感じてる。行き着けカフェ?コ○ダ珈琲ですが?
2021-03-17 15:47:22なんか珈琲豆で選ぶカフェで、道から見たら全部呪文にしか見えない。コ○ダが恋しい。カフェオレが飲みたい。「酸味が強い珈琲は平気?」「あまり得意ではありませぬ」「そうか、ならコロンビア産がいいだろうね」珈琲豆の産地とかチンプンカンプンなので、とりあえず飲めたらいいんですが……
2021-03-17 15:52:03道の分の珈琲も頼んでくれる晴さんをチベスナ顔で見つめてる道。なしてこないなことに。食費が浮くのはありがたいが、ほぼ他人のこの人に奢られる理由がなくて困惑してる。晴さんはただ単にご飯を美味しそうにもりもり食べる道が見たいがためなんですが、全く伝わってない。むしろ不信感ばりばり。
2021-03-17 15:56:12「ところで、来週の金曜日は空いているかい?」「金曜?」 公休だし、特に予定もないので空いてないことはない。だが、またご飯奢られるのも施されてるみたいで嫌なので、適当に予定ありと答えておこう。 「まあ、公休で特に予定も入ってないことは君の先輩からお聞きしてるけどね」「なして?!」
2021-03-17 15:59:04なして先輩、儂の情報を売ったんですか。がっくりとうなだれる道に、晴にこにこ。外堀埋めるな。 「得意先からお菓子をいただいたから、警備員の人たちに差し入れしたんだよ。お前がいなかったからね、つい来週の金曜は空いてるといいなとこぼしてしまって。優しい先輩が調べてくれたんだ」道、絶句。
2021-03-17 16:01:46「道、来週の金曜日空いてるかな?」 「……空いてない、と答えたらいかがなされますか?」 「うん、それなら残念だけど、次の公休の再来週の土曜日に予定をずらすよ」 晴にっこにこ。逃げられない。何としてでも予定を空けさせる気である。外堀埋めるのおやめくだされ。
2021-03-17 16:05:56公休もばれてるし逃げられない。あとで先輩にどついて、何か奢ってもらわないと気が済まない。 「来週の金曜日でよろしいですか?」 「うん、もちろんだとも」 「……ところで、今度は何を?」 「実は、ちょっと付き合ってもらいたくて」 晴さんが懐から招待状を差し出した。今度は何…(チベスナ顔)
2021-03-17 16:10:25「取引先から試写会に招待されているんだが、それが2枚組でね。いつもは秘書を同伴させているんだけど、最近そういうことが多くて、少し休ませてやりたいんです。1人で行くと取引先の好意を無駄にすることになるので避けたいですし、かといってプライベートで付き合ってくれそうな友人が捕まらなくて」
2021-03-17 16:13:52「はあ、それで儂をと……」 「秘書以外で直属の部下は、家庭持ちが多くて……夜の試写会につき合わせる訳にはいかないでしょう?」 「なるほど……」 「友人を連れてきてもいいと言われてますし、お前を連れていっても何も問題はありません。申し訳ないんですがつき合ってくれませんか?」
2021-03-17 16:16:49会社に着いてから制服に着替えるので、出勤時の服装など適当だ。ぶっちゃけ大学生時代と対して変わってない。スーツならば就職活動の際に作ったのでまだあるが、オフィスカジュアルなんて服はない。何せ私服は友人知人から「色の暴力」と呼ばれるほどの派手さである。
2021-03-17 16:30:15「うーん、かといってスーツだとまるでSPか秘書のようですしねぇ。あ、まだ時間ありますよね?」 「……ありますが?」 嫌な予感に道は口元をひきつらせる。晴にっこにこ。 「これはある意味仕事の依頼ですから、服。揃えちゃいましょう」 なして(略)(チベスナ顔)
2021-03-17 17:39:02高級デパートなどがある区域にやってきて、元から顔色は悪かったが更に血の気がひいていく。オーダーのお店。ひいと悲鳴がこぼれた。 「ちょ、なんでオーダー?!」 「お前、既製品があうのかい?」 「…………あいませぬが」 ほら見ろと顔をされて、道はうっとたじろいだ。
2021-03-17 19:23:59「なるべく早く仕上げて欲しい」「フルオーダーは日数がかかりますが、セミなら……急げば……」 前日には仕上げられそうですという店員に、晴はにこりと笑った。 店員から色々計られて、道は遠い目をしている。なして(略)
2021-03-17 20:10:08計測から戻ってきた道にソファーに腰掛けるよう促せば、ぐったりとした様子で隣に座る。店から出された紅茶をぐいっと飲んだ。 「前日にはできるそうだよ」 「……そうですか」 優雅に紅茶を飲んでいる晴に、道ははっと顔をあげた。 「お支払い!」 「大丈夫だよ」 受け取りはまだだからね。
2021-03-17 20:42:37そう言う晴に、道はほっと安堵した。無論虚偽である。すでに晴がカードで支払い済なので、当日道が着替えるだけになっていた。 「じゃあ、帰ろうか」 「はい……」 よろしくねと店員に声をかけて店を出れば、すでに店の前にタクシーが止まっていた。手筈が整いすぎている。
2021-03-17 20:45:08タクシーは無事に道のアパート前につき、内心ほっとしている。この人のマンション前だったら、目眩で倒れるところだった道。実は、タクシーの中でぐったりとしている道に、このまま自宅に連れ帰っちゃおうかなと思ったが、まだ時期尚早だなと思いとどまっていた。思いとどまってえらい。
2021-03-17 20:52:13前日、お金をありったけ引き出してお店に受け取りにいったところ、すでに支払い済であることを伝えられて、道はぎりぎりと拳を握り締めた。またあの人は。ひきつる頬を無理やり笑顔にして服を受け取り、電車に乗って帰った。とても疲れた。
2021-03-17 21:28:27当日になって、晴が車で迎えにいくとアパートの前で道が待っていた。制服姿や私服姿とはまた違う大人っぽい姿に、晴は車の中で小さくガッツポーズした。とてもとても似合っている。ピアスも外しており、ネイルもいつものより淡い色合いになっていた。普段も可愛いが、今日は一段と可愛い。
2021-03-17 21:49:18やはり自分がプレゼントした服を着てる道は、とてもとても可愛い。幸せを噛みしめながら、隣につけると凄く不機嫌そうに助手席に座った。 「あべさん」 「はるあきでいいですよ?」 「……あべさん、この服のお支払いをしますので、金額を教えてくだされ」 「知らないよ?」 「はあ?!」
2021-03-17 21:54:02道を隣に乗せて車はスムーズに走る。 「カードで支払ったから、詳しい値段は知らないね」 「いや、カードでも値段は聞くでそょう?!」 「聞かないよ。いつも利用している店だから」 絶句する道を乗せて、車は目的地に向けて進んでいく。はあとがっくり肩を落とす道に晴はけらけらと笑った。
2021-03-17 22:00:03「会社役員ともなると、取引先から試写会に招待されるのですね」 「たまにね。そこまで頻繁じゃないんですが」 苦笑いをする晴は、軽やかにハンドルをきる。高級感溢れるこの車にも、大分乗り慣れてしまったなぁと道は遠い目をした。 「映画は好きかい?」 「そこそこ好きです」
2021-03-18 00:08:00給料日後の休みの日には、格安スーパーなどでお菓子やジュースを買い込んで、ネットの映画を一日中観ていることもある。普段は自炊して食費を切り詰めているが、この日ばかりはジャンクフードでご飯を済ませて、好きな監督の作品や好きな女優の主演映画を観てすごすのだ。道の一番のストレス発散である
2021-03-18 00:12:27「あべさんは?映画、お好きですか?」 「はるあきでいいですよ?……そうですね。好きでもなければ嫌いでもない、と言ったところでしょうか。なにせ時間がとれないので、余り観る機会がないんですよ」 映画館の近くのホテルに車を停める。ここでまず取引先と会うらしい。
2021-03-18 00:44:35「儂は離れていた方がよろしいのでは?」 「一応、友人を連れてくると言ってますので、とりあえず最初だけ側にいてくれますか?」 「わかりました」 ラグジュアリーホテルのエントランスには豪奢なシャンデリアが下がっている。晴の3歩後ろを歩き、付き従うかのように進んだ。
2021-03-18 00:51:04晴の姿をみて、エントランスにあるソファーから男性が数人立ち上がる。その中の1人に見覚えのある男性がいて、道は晴に静かに耳打ちした。 「紺のジャケットで、眼鏡をかけている男性は映画監督です。6年前に日本アカデミーで最優秀監督賞をとられています。家族愛の映画です」 「なるほど」
2021-03-18 00:59:12映画監督を連れた数人の男性が、やはりこちらへと向かってきた。晴と取引先はにこやかに握手を交わす。少しだけ緊張した面持ちの映画監督と晴が握手を交わした。 「6年前の日本アカデミーで最優秀監督賞をとられた映画は素晴らしかったです。その監督が撮られた映画と聞いて楽しみにしています」
2021-03-18 01:02:43恐縮する映画監督に、晴はにこりと微笑みをかえす。後ろに立っていた道を軽く紹介した。 「お言葉に甘えて、私の友人を連れてきました」 「ご招待いただきありがとうございます」 頭を下げる道に、取引先もにこにこと笑みを返す。とりあえず、これで紹介は終わった。
2021-03-18 01:05:34エントランスの窓際のソファーにいますと晴に伝え、その場を離れると、晴と取引先たちは同じ1Fにある喫茶スペースに移動していった。ふう、とため息をつく。鞄の中から文庫本を取り出して読みふける。 映画は好きだが、このように仕事が絡んでくると面倒くさいものなのだなと静かに思った。
2021-03-18 01:08:21案内された席は2階。隣のスペースとは仕切りがあり、周囲の視線を気にすることなく映画に集中できる。そして椅子もソファータイプで、大柄の自分もゆったりと座れそうだ。 「これは、いわゆるカップルシートでは?」 「ですねぇ」 ポップコーンとドリンク片手に道は唖然としていた。
2021-03-18 11:13:09招待してくれた側は、席に案内したあと帰ってしまった。道ほどではないとはいえ、晴もそれなりにたっぱがある成人男性だ。階下の1人用だとお互い後ろの人の邪魔にしかならないだろう。2階席で、しかもソファー席でよかったと思うべきだ。思うべきだが。道はスペキャ顔のまま固まっていた。
2021-03-18 11:16:38「座ろうか、そろそろ舞台挨拶が始まるよ」 「男2人でカップルシート……」 「でも、お前はこのシートで良かったんじゃないか?」 広いよ?という晴に、道はぐっとたじろいだ。確かに広いし、2階はカップルシート1列のみとなっていて、後ろを気にしなくていい上に足を伸ばせる。
2021-03-18 11:24:38