鳩原と勝負した結果がコレかよ!
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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

背負わされたものがどうであれ、天才プロゴルファーの鼻を明かせる機会なんてそうはねぇ。素人に負けたとあっては、地位も名誉も人気もプライドも何もかもパァだ。絶望と恥辱の淵に突き落としてやるよ! 「何にやにやしてるんだ、花宮。顔気持ち悪いぞ」

2022-12-29 15:10:30

意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

1階の関係者席近くで挨拶回りをしてると、よく知った顔を見つけた。 「リコさーん!」 「げ。桃井」 「お元気ですかー?リコさん、ウチの技術を盗むだけ盗んで相田スポーツジムに戻っちゃったから、みんな寂しがってるんですよー」 「言い方な」

2022-12-29 15:33:00
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「相田スポーツジムに戻ったってことはアレですか?そろそろ日向さん引退して一緒にジム継ぐってことですか?結婚式には呼んでくださいね!リコさん友達少ないですし、私友人代表やりますよ!」 「一言どころか全部多いんじゃボケ!」 はぁ〜リコさんは揶揄いがいがあるなぁ。癒される。

2022-12-29 15:36:00
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「別にそんな予定ないわよ」 「私、決断早そうなリコさんが長く付き合ってるのになかなか結婚しないの、前から不思議に思ってたんですよねー」 「何が言いたいのよ」 「いーえ、リコさんは見かけの割に、生き方は意外とセクシーだなぁと思って」 「……」

2022-12-29 15:39:00
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「今日はヤケに突っかかるわね」 「いつも通りですよぉ」 「決断が迫ってるのはアンタの方なんじゃないの?」 「へ…?」 私の後ろの通路をリコさんは指さした。 「彼、アンタに用があるみたいよ」 リコさんの視線の先を辿って振り返ると、彼がいた。 「テツ君…!」

2022-12-29 15:42:30
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「きっと桃井さんは観に来てると思ったので」 「テツ君、私に会いに来てくれたの…?」 テツ君は息を切らしていて、走って来てくれたみたいだ。 「はい。桃井さんに伝えたいことがあって…カントク」 「分かってるわよ。後は若いお二人で。邪魔者は退散するわ」 リコさんはヒラリと手を振った。

2022-12-29 15:45:30
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「すみません。急いで来たものの、考えがまとまってなくて…」 テツ君は短く息を吐いた。 「桃井さん、昨夜電話くれたじゃないですか。ボクあのとき、桃井さんにウソをついていたかもしれません。キミにもうウソはつかないと決めていたはずなのに」 テツ君…?

2022-12-29 15:48:30
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「桃井さんがいつもボクを好きだと言ってくれてたこと、本気じゃないとは分かっていますが、いつもすごく嬉しかったんです。だから…桃井さんが青峰君についていくことや彼と結婚することを真剣に考えていて…気持ちを自覚していて…本当はすごく焦ったんです。まだボクは何者にもなれていないから」

2022-12-29 15:51:30
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「…今も、ボクはボクが許せなくて、みんなはボクのしたことを許してくれると言ってくれましたが、それでも、赤司君の失った時間は返ってはきませんし…」 「テツ君、私達は…」 「わかってます。でも、それだけじゃなくて。今のボクはみんなに頼ってばかりで、一人じゃ何にもできない人間です」

2022-12-29 15:54:00
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「人を頼るのが悪いことだとは思ってません。でも、今は、ボク一人で何かを成し遂げてみたいんです。みんな…ボクには手の届かない大舞台で活躍してて、でも、ボクはしがない会社員に過ぎなくて…」 テツ君が私と同じ悩みを抱えていたことを初めて知った。 そうだ、みんな同じなんだ。

2022-12-29 15:57:00
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「桃井さんに気持ちを伝えても恥ずかしくない人間になりたいんです」 テツ君はどこか私よりずっと遠くを見て微笑んだ。 「待ってなくていいので、そのときはボクの気持ちを聞いてください」 本当はね、

2022-12-29 16:00:01
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

今のままのテツ君で、私は全然いいんだ。 テツ君が好きだから。 でも、テツ君がそう思うなら、そうしたいなら、私はテツ君を応援するだけ。 「うん…!わかった」

2022-12-29 16:03:30
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

二人でコートを見た。気付けば表彰式が始まっていた。 「ボク今、小説書いてて」 「えっ!すごい!」 「本当は秘密にするつもりだったんですけど…これが直接“何か”に繋がるかは分からないですが、今はこれを頑張ろうと思ってます」 「そっか…ありがとう、テツ君。なんか、すごい勇気もらっちゃった」

2022-12-29 16:06:30
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

「私、大ちゃんに今の私の気持ち伝えるね」 「桃井さん…」 赤司君の手から優勝校の選手達へメダルが掛けられていく。 「はい。応援しています」

2022-12-29 16:17:03

意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

ホテルの部屋では、珍しく花宮の荷物が片付けられていた。デスクの備え付けのメモに書き置きを見つける。花宮の字や。 〈オレは先にゴルフ場に向かいます。明日は朝5時開始で。鳩原達には連絡済です。〉 ……朝5時!? ウソやろ、むっちゃ早ない!?

2022-12-29 16:25:45
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

アイツ普段「整理整頓なんて物の場所が覚えられねぇバカのやることだろ」とか何とか言うて、ワシが言うても片付けなんかせぇへんからな。

2022-12-29 16:29:29
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

寒ぃ。ゴルフ場に着くと、オレは早速練習を始めた。 この練習に、一打に一打にオレの未来がかかってる。 ここだけだ。ここだけは決めねぇと。 ティーにボールをセットする。

2022-12-29 17:00:31
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

打つ球を見下ろした。迷いは消えない。 勝てば本当に、今吉さんはオレを選ぶんだろうか? 今吉さんに手を差し出す青峰、今吉さんを抱きしめる桜井が脳裏にチラつく。 ゴチャゴチャ考えても仕方ねぇ。どちらにしろ勝たなければ可能性はゼロだ。 オレはゴルフクラブを握り、狙いを定めてスイングした。

2022-12-29 17:05:00

意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「こういうことですか」 ゴルフカートの後部座席に座る中田は不満気に言った。 「冬の朝は霜でグリーンはカチカチ。普段オレ達がやってるグリーンとは別物。それが花宮さんの狙いですよね?」 バァカ。今更気づいても遅ぇんだよ。 「人聞き悪いな。たまたまさ」 オレは助手席から優しく答えてやった。

2022-12-30 05:00:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「年末は予約がいっぱいでこの時間しか押さえられなかっただけだよ」 「すまんなぁ」 運転席の今吉さんが加勢した。 「大丈夫だよ、トモヤ。多少精度は下がるかもしれないけど、僕、普通の人には負けないと思う。それに、」 ふはっ、そんなこと言ってられるのも今のうちだぜ。 「7番のコースですよね」

2022-12-30 05:03:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「ああ」 コースが見えてきた。 「あそこならそもそも最初に谷を越えるのも難しいと思う。一打目で差がついちゃうんじゃないかな」 pic.twitter.com/w2w7AAWcYV

2022-12-30 05:34:36
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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

開始地点(ティーグラウンド)で、オレと鳩原は向かい合った。 「確認しますが、花宮さんは商店街の人達ともう一度話し合う気はないんですか?」 鳩原はじっとオレを見た。何考えてっかわかんねぇ目。どことなく黒子を思い出す。 オレは今吉さんの方をチラリと見た。 「生憎ねぇな」

2022-12-30 05:34:51
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

オレ達の間に中田がティーペグを軽く放る。 ペグは冷たい空気の中を舞い、やがて霜の上へと落ちた。 「僕からですね」 ペグの先は鳩原を指した。 「いきなり鳩原選手のスーパーショットが拝めるなんて楽しみだよ」 鳩原達へ微笑む。 勝負が始まる。7番ショート、パー3一発勝負。 ティーオフだ!

2022-12-30 05:35:05
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「ロボ、グリーンは霜でカチカチ。直接落としたら想定外の跳ね方で制御不能だ。だから、狙いはグリーン手前のあのフェアアウェイ。あそこにボールを置いてそこからアプローチしよう」 「わかったよ、トモヤ」 なかなか優秀なお友達をお連れだ。まぁ、せいぜい一生懸命霜の対策を考えてりゃいい。

2022-12-30 05:35:14
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

鳩原がクラブを構える。圧倒的集中が伝導してくる。時間が止まったようだ。超長距離が必須の場面だが、鳩原は軽く柔らかくスイングした。しかし、そこから放たれたのは弩級のレーザービーム。球は狙いのフェアアウェイに着地し、数度跳ねた。悪くねぇ。霜を考えればスーパーショットと言ってもいい。

2022-12-30 05:35:24
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「悪い、ロボ。フェアアウェイも結構凍ってたみたいだ」 「思ったよりズレたけど、あのくらいなら挽回できるよ」 オレの番だ。鳩原のようなバカみてぇな集中じゃねぇが、それなりに意識を集中させた。 ここは昨日そこそこ練習した。失敗は許されねぇ。 一発勝負!オレはクラブを大きくスイングした。

2022-12-30 05:35:31
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

オレの打った球は真っ直ぐに谷底へと吸い込まれいった。 「「「え。」」」 今吉さん、鳩原、中田は各々ドン引きと困惑の表情を浮かべた。

2022-12-30 05:35:40
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「えっ…えっ…花宮さんってこのレベルの人なの…?」 「あとは向こうに移動して入れるだけだね」 オイオイ、もう勝った気でいるのかよ。舐め腐ってくれて助かるぜ。 「ふはっ、んなワケねぇだろ、バァカ。お前キャディのくせにここのルールを確認しなかったのか?」 「ルール…?」

2022-12-30 05:36:46
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「普段お前らがやってるようなガチの大会じゃねぇんだ。ここのハウスルールは、7番ティーショットが崖下に行った場合は1ペナで特設ティーから始めるのが決まり」 「特設ティー…?」 「当然だろ。崖を越えられず打ち直しを繰り返されたらプレイの進行が遅れる。さあ、向こう岸へ渡って続きを殺ろうぜ」

2022-12-30 05:37:11
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

車を走らせ対岸に到着した。オレは大きく両手を広げる。 「見ろ、ここが特設ティーだ…!」 「「「!」」」 「何だよ、これ…!もうグリーンが目の前じゃん…!なんてサービスホール…!ロボの球より断然カップに近いじゃないか…!」 中田が騒ぎ立てる。 「しかも、何だよ、このっ…」

2022-12-30 05:38:15
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「地面に無数にあるボール跡…!特設ティーからの練習…!?」 「そう。ここだけは寝ずに練習したんだぜ?霜が凍った状態での距離感・感覚はオレの方が上だ」 「最初から崖を越える気はなかったということですか?」 鳩原は言った。イイコちゃんはまだ状況が飲み込めていないようだ。 「そりゃそうだ」

2022-12-30 05:40:18
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「無理だろ、あんなん。でもオレ、これでもゴルフは得意な方なんだ。練習すりゃ8割程度はいけるかもな。けど、しねぇ主義なんだよ、無駄な努力は!」 「お前っ…」 中田が睨んできだ。 「ティーショットもそこそこ練習したぜ。なんせ空振りはできねぇ。一発で崖に放り込まなきゃならねぇからな!」

2022-12-30 05:42:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「さあ、前進3打だ。行かせてもらうぜ」 ここからの感覚は身体が憶えてる…!ついさっきの記憶だ。オレは練習通りパターを振った。 球はコロコロと転がり、カップへと寄っていった。残り1m、80cm、60cm、40cm… 「30cm…!すごいやん、花宮」 今吉さんがいつもより笑みを深めて拍手をした。

2022-12-30 05:45:00
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「何をそんなに喜んでるんですか?」 鳩原は霜で飛んだ自分の球へと向かっていく。 「花宮さんは1ペナで3打目。僕はこれから2打目。ここで寄せて、次でカップインすれば、3打で僕達の勝ちです。花宮さんのさっきのスイングを見て、このコンディションでの打ち方は学習しました」 「へぇ」

2022-12-30 05:48:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

出た。黄瀬と同じ、常軌を逸した学習能力。だが、オレの狙いはそこだ…! 鳩原が構える。 正直、このギミックの効果が出るかは五分ってとこだ。いけ…! 鳩原は軽くスイングし、打った。 球はカップ手前に着地し、そこから数度跳ね、カップを通り過ぎていった。 「えっ…なんで…」 「掛かったな」

2022-12-30 05:51:00
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

何が起こったのか解ってねぇ鳩原達にオレは腕を捲って見せた。 「ウェイト…?」 「そうだ。ここだけじゃなく足にも、全身に付けてある。コレ相当重くてよ、オレはかなり力を入れてスイングする必要があった。お前が学習したのは、霜の上で大量のウェイトを付けた奴のアプローチだったってことだ」

2022-12-30 05:54:00
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「当然、何も付けてない奴が同じように打てば球は遠く飛んでいく。オレの僅かな力みも見逃さない程お前の学習能力が高くて助かったぜ」 中田がゴルフバッグを落とした。 「さっきからやり方が汚いですよ!」 「汚い?オレはルールに則ってプレイしてるだけだし、いつもより断然キレイなくらいだぜ?」

2022-12-30 05:58:55
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「大丈夫だよ、トモヤ」 一人で俯いて何やらブツブツ言っていた鳩原が顔を上げた。 「次で直接入れよう。そうすれば、僕達の勝ちだ」 「あそこからじゃ…EXレーザーを使うってことか、ロボ?この霜じゃいつもの精度が出るか…」 「でも、それしか方法はないと思う」 鳩原は中田へ手を差し出した。

2022-12-30 06:00:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

中田が鳩原へアイアンを差し出す。 ……気付いてくれるなよ。 鳩原は足でスタンスを取りクラブを構えた。 》集中力(コンセントレーション)解放!《 オレは必死なんだ。この勝負に全てが懸かってる。 揚げパン一つのために戦ってるお前らとは違うんだよ!

2022-12-30 06:03:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

…50% …60% …70% …80% …90% …100% 息が詰まるような集中が肌を刺す。 …120% 鳩原は肩を捻り腕を持ち上げた。トップポジション。 …勝った!このショットは必ず外れる…!

2022-12-30 06:06:00
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「待ってロボ!」 中田…土壇場で気付きやがったのか!? だが遅いぜ!もうスイングは止まらねぇよ! 「っ…!」 ヘッドが球に触れる直前、スイングは急停止した。

2022-12-30 06:09:00
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

あそこから止めるかよ!? なんつー反射神経と筋力だ…! 「ごめんロボ…!でも、どうしても気になって…」 「いいよ。前に鷹山君がやってたから僕も一度やってみたかったし」 鳩原は極限の集中を邪魔されたっつーのに涼しい顔をしていた。 クソッ…クソッ…もう少しだったのに…!

2022-12-30 06:12:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「で、どうしたのトモヤ」 「カップで何か光った気がしたんだ…!」 中田がカップへと走り出した。 この暗がりでアレに気付いたのか…? そうか、日の出…! 振り向けば水平線は薄らと赤く染まっていた。 「これ、花宮さんがやったんですよね」 中田はカップの底を指した。 「……」

2022-12-30 06:15:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「今日は寒いからなぁ、カップに氷くらい張るだろ」 「ほぼホールカップが埋まるような分厚い氷、雪国でもなきゃできるワケないだろ!それに、この厚さ…パターで軽く転がして入れるなら問題ない深さだけど、ある程度の距離から強めの球でカップインを狙えば、氷に跳ね返る…そっちに都合が良すぎる」

2022-12-30 06:18:00
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「オレがやったっつー証拠でもあんのかよ?」 「…氷、取り出させてもらいますよ」 最後の砦が破られた。 だが、あっちもそれは同じだ。EXレーザーを消費させることには成功したんだ。 過去のデータを見る限り、鳩原の通常ショットなら一発カップインは100%とはいかねぇはずだ。後は祈るしかねぇ。

2022-12-30 06:21:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

オレはさっきからセリフがない今吉さんを横目でチラリと見た。 「なんや、何か言いたげやな」 「こうなったら鳩原が入れるか否かだ。アンタはどっちに祈るんだよ」 「もちろん、ワシは花宮の勝利を祈っとるで?」 「……」 今吉はいつも通り表情の読めねぇ笑みを貼りつけたままだった。

2022-12-30 06:24:00
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