鳩原と勝負した結果がコレかよ!
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意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

@8 登場人物紹介──口の軽い職員木吉── 一浪してっから大学の後輩だった。今は日本バスケットボール協会の職員やってるらしい。あそこは赤司が統括してるから、赤司の部下にあたんのか…?嫌味でオレがプレゼントした杖を長年愛用する狂人。 余談だが、長く付き合ってた伊月の姉とは別れたらしい。

2023-01-27 00:10:29
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

@8 登場人物紹介──手の早い漫画家桜井── 学生時代から今吉さんの周りウロチョロしやがって目障りな奴。「今吉サンのことはボクが一番解ってますぅ」みたいな態度がクソウゼェ。

2023-01-27 00:10:48
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

@8 登場人物紹介──愛の重い友人瀬戸── 学生時代のバスケの相棒で親友。学生時代は寝てばかりでオレに頼りきりだったが、信じられねぇことに、社会人になってからは自立し大企業でバリバリ働く高級取りに。忙しさを言い訳にアイツらとの集まりに誘っても反応が鈍く、ここ何年も付き合いが悪い。

2023-01-27 00:12:18
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

@8 登場人物紹介──手の早い漫画家桜井── 漫画家兼イラスレーターで今はそこそこ売れとるらしい。学生時代は一緒に桐皇OBとして色々活動しとったけど…ワシの夢はとっくに終わっとったし、今思えば、桜井との関係はあんまりええもんやなかった気するわ。あんなん傷の舐め合いやった。

2023-01-27 00:21:38
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

@8 登場人物紹介──影の薄い会社員黒子── 中学時代からずっと好きな人。テツ君が花宮真の手引きをして赤司君が深く傷ついてしまったこと、私達はとっくに許してるんだけど、未だに罪悪感を抱えてるみたい。私じゃテツ君を心から笑わせることはできないのかなぁ…でも、憂いのあるテツ君も好き…

2023-01-27 00:26:36
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

@8 登場人物紹介──色気のない?先輩相田── 前はウチの会社にいて私の先輩だったんだけど、少し前に相田スポーツジムに戻っていっちゃって寂しいんだ。でも、試合とかでライバルとしてよく顔合わせるし、こっちの方が私達らしいかなって。余談だけど、私のカンでは絶対木吉さんと切れてないと思う。

2023-01-27 00:27:33

意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

この男には気マズいとかいう感情はねぇのか?ホテルのビュッフェで朝食をとっていたら今吉は普通に向かいの席に腰掛けてきた。 「ワシは今日は諏佐とWC観に行くけど、せっかく東京来たんや、花宮は実家帰ったりせぇへんの」 「誰かさんのせいで鳩原に勝つ方法を考えるので忙しいんですよ」 「ワハハ」

2022-12-29 08:00:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「でも、オカゲサマで大方のプランは立ちました」 「おぉ!さすがやん」 まあ、この人もオレが正攻法で鳩原に勝つことなんざハナから期待してねぇだろ。 「今日は作戦に必要な物の買い出しですね」 悪どい方法でいいなら、まぁ、思いつかないくもない。 「期待しとるわ」

2022-12-29 08:05:00
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

おはよーさん。ワシは今日はWC行ってくるわ。ワールドカップやないで、ウィンターカップな。笑 ほんまは行くつもりなかってんけど、誘われたから仕方なくな。アイツもしつこい奴やで。

2022-12-29 09:00:01
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

イマサラだが、ゴルフ詳しくねぇ奴にも解説してやると、鳩原呂羽人は世界トップレベルのプロゴルファーで、キセキの世代で例えるなら、緑間の精度をベースに黄瀬の模倣能力も兼ね備え、ここぞというときの集中力は青峰並。必殺技「EXレーザー」は百発百中の、化け物中の化け物だ。

2022-12-29 09:30:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

こっちもいつぞやの谷村のように代理を召喚する手も考えたが、そもそも世界中探してもコイツに勝てそうな奴はそうはいねぇ。日本人だと、三浦鷹山、朱雀恭介くれぇか…? それなら、オレが何かしら嵌める方がまだ勝算がある。ような気がする…

2022-12-29 09:35:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

人質をとり鳩原を脅す手も考えた。鳩原の弱点は間違いなく、パーティーにも来ていたアイツ。専属キャディの中田トモヤだ。インタビューで中田と暮らしていて賞金は完全折半にしてることを暴露したときは話題になっていた。が、鳩原は中田を馬鹿にした大物ゴルファーを池に沈めた等物騒な噂も絶えない。

2022-12-29 09:40:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

今回は今吉さんも助けてくれるかわかんねぇし、また沈められるのはカンベンだ…

2022-12-29 09:45:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

詳しくはまだ言えねぇが、オレの考えた作戦は言える範囲では3つ。 ①コースのコンディションで鳩原の精度を落とす ②オレを学習させるように仕向け更に鳩原の精度を落とす ③コースへの細工 はぁー…ゴルフって接触ねぇから直接潰せねぇのダリーな。

2022-12-29 10:57:54
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

デバフだけじゃ勝てねぇからな、もちろんオレへのバフも考えてある。

2022-12-29 10:59:37
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

おはよー!今日は仕事でWC決勝観に行ってくるね! 仕事って言っても、最近の私の担当は中学生の方だから、高校の方は軽い視察ってカンジかな。 知ってる?今、中学の方に10年に一度の天才って言われてる子が現れて…!って、この話は長くなるからまた今度ね! とにかく行ってきます!

2022-12-29 10:00:01
意識してるマネージャー桃井bot @Entry4Him2

え?大ちゃん?…誘うわけないじゃん!

2022-12-29 10:05:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

運よく一軒目に入ったスポーツ用品店で必要な物は全て揃えられた。リストウェイトとアンクルウェイトを装備できる分だけ。それから、ホールカップも。これは最後の要だ。 意外と早く済んじまったな。 あの人、WCに行くって言ってたよな。決勝は昼過ぎからか…ちょっと行ってみるか。

2022-12-29 11:00:30

意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

色々時間は潰したつもりやったんやけどな、はよ着き過ぎてしもたな。まだ観戦客ほぼおらんし。おるのは、仲間と集まってる応援に来た高校生らばかりやった。 東京体育館はワシらの頃と何も変わっとらんくて、何もかも変わってしまったワシが一人でおるには居心地が悪かった。 「もしもし桜井?」

2022-12-29 12:05:00
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「ああ、なんやえらいはよ着いてもうてな。え、後ろ?」 振り返って駅の方を見ると、桜井がはにかみながら手を振っていた。

2022-12-29 12:10:00
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「桜井も人が悪いなぁ」 「スイマセン!今吉サンなら気付いてると思ったんです」桜井は昔のように大袈裟に謝った。 チケットカウンターでワシはでスタンド自由席を2枚買い桜井に手渡した。 「スイマセっ…ボク誘ったので払います」 「ええって。歳上にかっこつけさせてや」 「…すいません」

2022-12-29 12:15:00
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「コミケの方はええの?」 何年ぶりかに会った桜井をこっそり観察する。元々かわいい顔立ちのせいか、なーんも変わっとらん。アラサーとは思えんわ。 「今年も2日間なんで明日からです。それに、もう個人で本出すのはいいかなって。ボクもうプロなんで」 ドヤ顔で桜井は言い放った。中身も変わらんな。

2022-12-29 12:20:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

〈当日券完売しました〉 WCチケットカウンターには大きく張り紙が貼ってあった。 畜生!オレ何しに来たんだよ…仕方ねぇ。帰るか。どの道、あの人に会ってオレはどうするつもりだったんだ。 「なんだ花宮、チケット買えなかったのか?」 げ。 能天気な声と共に背後から影が落ちてきた。その声は…

2022-12-29 12:21:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「木吉…!」 「久しぶりだな、花宮。オレのチケットいるか?」 入口からの光が逆光となって木吉の顔は見えない。 「いらねぇよ。お前に施しを受けるなんざムシズが走る」 「こっちも余らせてて困ってるんだ。もらってくれたらオレも嬉しい」 「お前を喜ばせるなら、ますますいらねぇよ」

2022-12-29 12:24:30
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「1階は知り合いに会いそうやしなぁ、2階行こか」 「今吉サンって上から見るタイプですよね」 「そやな。桜井かてそやろ?」 「昔はけっこう二人で色々観に行きましたよね」 「…そやな」 「今日…来てくれないと思ってました。だから…今吉サンの姿を見つけたとき信じられなくて…スイマセン」

2022-12-29 12:25:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「まあ、そう言うなって」 木吉はデカい手でオレの腕を掴んだ。 「!」 そのままズンズン入場口へと引っ張っていく。とても杖(オレが昔買ってやったやつまだ使ってたのか)をついてる奴の力とは思えねぇ。 「2名です!」 「オイっ…離せ!」

2022-12-29 12:27:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「仕事柄よくもらうんだよ。今日も一応、JBAの仕事でな」 「へぇ」 足がアレな木吉を撒こうとオレは2階へ上がった。が、なぜか木吉は着いてきた。 「…なんか元気ないな、花宮。何かあったのか?」 「…誰かさんに会ったからだろ」 「いつもは“会えて死ぬほど嬉しいよ!”ってむしろ元気じゃないか」

2022-12-29 12:30:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「オレで良かったら話してみろよ」 「はぁ?」何言い出すんだコイツ。 「オレ達には共通の友人はほとんどいないし…瀬戸くらいか?」 「健太郎とお前は友達ではないだろ」 「まあ、とにかく、王様の耳はロバの耳!って穴の底に叫ぶと思ってさ。誰かに話したらスッキリするかもしれないぞ」

2022-12-29 12:33:30
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「WCの会場、去年からまた東京体育館に戻ったんですよね、知ってました?」 「いや…」 「それに、今年は桐皇が勝ち上がったから…今吉サンは観たくないかなって…」 「なんでや、知らんとこより母校の試合見たいやろ」 「でも、あのときの今吉サンはすごく辛そうだったから…」 「……」

2022-12-29 12:35:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「そんなことがあったのか…それは辛いな」 何でオレは木吉にこんなこと話しちまったんだ… 「でも、花宮から恋愛相談を受ける日がくるなんて思わなかったな」 「はぁ!? お前オレの話聞いてたか?オレは政治と金と進退の話をしてるんだが」 「すまんすまん、少し自分に重ねて聞いてしまってな」

2022-12-29 12:36:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「オレは最後まで何にもないオレのままぶつかることはできなかったからさ…リコは優しいから今でもオレを拒んだりはしないが、やっぱり後悔はある。前にオレが言ったこと覚えてるか? 花宮には幸せになってほしいんだよ。オレのようにはなってほしくない。勝負なんてする必要あるのか?」

2022-12-29 12:39:00
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「ほな、何で今日ワシのこと誘ったん」 「今吉サンともう一度話がしたかったからです」 「それはもう終わったことやろ」 「終わってません。青峰サンから聞きました。今吉サンを向こうでのマネージャーに誘ったって」 「オマエら意外と仲ええんやな。笑」 「聞いてください。今吉サン」

2022-12-29 12:40:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「商店街の人達とは話し合えばいいし、今吉さんにはお前の気持ちを伝えればいいだろ」 「オレはお前らイイコちゃんとは違うんだよ」 「花宮はオレ達を別の生き物みたいに思いすぎだ。オレ達だって間違うこともあるし、悪いことをしてしまうこともある。花宮だって良いことをする日もあるだろ?」

2022-12-29 12:42:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

はぁ…前提を覆されたら話にならなねぇ。 木吉はまだ何か言ってるが、シカトして会場を見渡した。人が増えてきた。 ふと視線を上げる。二階席の向かいに、いた。 今吉さんと…桜井だ。 桜井はあの人の手を握っている。

2022-12-29 12:45:30
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

桜井はワシの手を握った。 「今吉サン、今迷ってますよね」 冷え切ったその手は小さく震えとった。 「せやな」 けど、昔のように握り返すことはできへん。 「花宮サンがいるからですか…?」 ワシにはその資格がない。 「……」 目を伏せてワシの手を握る桜井の手を見た。

2022-12-29 12:45:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「花宮、聞いてるか?どこ見て…」 桜井の手が、今吉さんの手、腕、肩を辿っていく。 桜井は今吉さんを抱きしめた。

2022-12-29 12:48:30
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「そんな顔しないでください。今吉サンは今でも仲間です…!」 身体が前に傾く。懐かしい甘ったるいシャンプーの香り。 「桜井…」 「高校生の頃はボクらって打算で繋がってたと思います。でも、卒業してからOBとして皆で練習に顔出したりして…そんなとき、やっとチームになれた気がしたんです…!」

2022-12-29 12:50:30
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「これはボクのエゴかもしれません。先に謝っときます、スイマセン」 桜井は身体を離しワシの目を真っ直ぐに見つめた。 「今吉サン、行ってください。青峰サンと桐皇のバスケを繋いでほしいんです」 もうすぐ、コートでは試合が始まる。

2022-12-29 12:55:00
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

ワシの知らん奴らがワシのよく知るユニフォームを着てワシの知ることがなかった舞台に立っていた。

2022-12-29 12:58:30
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

コートではいつの間にか試合が始まっていた。

2022-12-29 13:03:30

意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

「良い試合だったな。選手も観客も、みんながこの試合を楽しんでるのが伝わってきた。会場が一つになったみたいだ。お前もそう思ったろ、花宮?」 「ああ…」 オレの視界を左右に移動していた10の物体。その動きなら一つ残らず完璧に憶えてるが、印象に残ったプレイは何一つなかった。 「花宮もさ、」

2022-12-29 15:00:00
意識の低い政治家花宮bot @Entry2Hurt

木吉はデケェ手でオレの肩をバシンとたいた。 「ピンチはチャンスだ、楽しんでこーぜ」 「…は?」 「あの鳩原呂羽人とプレイできるんなんてすごいことじゃないか!楽しまなくちゃ損だろ」 「…!」 木吉の言うことも0.1理くれぇはあるかもしれない。

2022-12-29 15:05:00
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