2020年8月27日
直方駅(福岡県直方市)の近くに移築復原された旧直方駅の車寄せについて。
0
タケ@ALL-A @take_all_a

#直方駅 (福岡県直方市)の解体された旧駅舎の車寄せが移築復原されたとのことで、先日見に行ってきた。撮影 2020・R2年8月。 西日本新聞:旧駅舎車寄せが復活 石炭運搬「鉄道のまち」のシンボル 直方市 nishinippon.co.jp/item/n/614228 pic.twitter.com/hDHeO6M3ym

2020-08-27 22:59:41
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

直方(のおがた)駅にはJR九州の筑豊本線と、第3セクターである平成筑豊鉄道の伊田線が乗り入れている。炭鉱全盛期の直方駅は、石炭輸送のため筑豊地方に張り巡らされた路線網の拠点だった。今も車両基地はあるが、往時の繁栄に比べると静かになった。 pic.twitter.com/78bC4NtpJt

2020-08-27 23:00:23
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

現在の直方駅(写真)は2011・H23に竣工した3代目である。設計は水戸岡鋭治氏(意匠のみ? 担当した範囲がよく分からない)。2代目駅舎は1910・M43竣工の木造駅舎で、3代目への建て替えに伴い解体された。 pic.twitter.com/eYDDBgIHRJ

2020-08-27 23:05:13
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

一世紀に渡って親しまれてきた2代目木造駅舎への直方市民の愛着は深く、当時は保存運動というか解体反対運動が起きた。それを受けて、直方市は解体した部材を保管してどこかに移築復原することを約束し、2020年に旧駅舎の車寄せだけが駅前に建ったという次第だ。 pic.twitter.com/ebq1ybYLu9

2020-08-27 23:07:13
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

これが直方駅の2代目駅舎。撮影 2010・H22年。外装材や建具は改修されて外観は明治期の面影が損なわれていたものの、特徴的な車寄せは塗装と屋根材以外は概ね原型を保っていた。 pic.twitter.com/cHdzfMpCjB

2020-08-27 23:13:52
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

古典建築のオーダーの一種、トスカナ式の3本組みの柱が四隅を支える車寄せ(エントランスポーチ)は、2代目直方駅のシンボルだった(設計者は不詳)。 pic.twitter.com/KDuQVYHeok

2020-08-27 23:14:35
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

結局、駅舎全体の復原は適わず、車寄せのみの復原になったのはいわば妥協の産物であるが、報道やネットを読む限り、概ね好意的な反応のようだ。ただし、見ての通り、色は最期の状態とは全く異なるものに変わった。 pic.twitter.com/wb3WDojevq

2020-08-27 23:18:14
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

現地の説明板にはこの色は「古写真や痕跡から忠実に再現しました」と記されている。モノクロの古写真を見る限り、これほど深い緑色だったのか少々疑問だが、痕跡ということは塗膜が残っていたのだろうか(詳細は未確認)。 pic.twitter.com/7RvlSsOtIM

2020-08-27 23:20:20
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

この色について先日、私の周囲の産業遺産・鉄道クラスタと意見交換したところ、私も含めて疑問視する意見ばかりだった。しかし、先に述べておくと、私の考えはそこから変わってきている。 pic.twitter.com/EIey8z6Hh8

2020-08-27 23:23:59
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

確かに、百年前の深い緑色を直接見た人は今やほとんどいない。多くの地元民が記憶する旧直方駅の姿は解体時の淡い色であり、基本的にはその色での復原が妥当だろう。 pic.twitter.com/du4T2FGtXg

2020-08-27 23:30:03
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

では、なぜあえて色を変更したのか。担当者と話したわけではなく私の推測なのだが、従来の淡い色では雑然とした街並みに埋没してしまうので、景観デザインの観点から濃い色にしたのではないか。 pic.twitter.com/lJ0sOmP3zK

2020-08-27 23:31:43
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

かといって勝手な色にはできない。旧駅舎の竣工時の色を根拠としたのは、歴史性を表現する意味で適切な判断だ。しかも、遠目には黒に近いので、黒い現駅舎と対になって両者の関係性をも示している。 pic.twitter.com/6FLdPxaSB5

2020-08-27 23:36:37
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

つまり、旧駅舎の存在を知らない人が初めて直方市を訪れたとしても、ふたつの建築物に何か関係があると気が付くことが期待できる。 pic.twitter.com/V0ZeGlsKer

2020-08-27 23:39:07
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

濃緑色の塗装はたぶんこういう理由だと思う(ハズレだったらごめんなさい)。建築の復原においていつの時点に戻すかは難しい問題で、どういう選択をしても賛否両論が起こる。私も最初はこの色に戸惑ったものの、「これはこれでアリ」と考えを改めた。 pic.twitter.com/3HQWygC9cY

2020-08-27 23:41:52
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

なお、2代目直方駅は初代博多駅を移築したものという説がかつて流布していたが、その後の調査でこれは明確に否定された。ネット上の古い記事にこの俗説がまだ残っているので注意されたい。 pic.twitter.com/cdgG3x3jmj

2020-08-27 23:47:36
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

それと、車寄せの移築復原に関連した企画展「甦る旧直方駅の車寄せ -雄姿ふたたび-」が直方市石炭記念館で9/6まで開催中だ。興味のある方はぜひご覧いただきたい。 pic.twitter.com/gApvQ4Dct8

2020-08-27 23:52:54
拡大
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

追記。現在の直方駅と駅前の乗降場・広場。旧駅舎は写真右下付近に建っていた。 pic.twitter.com/gOahPwQnYa

2020-08-28 00:22:26
拡大
0
まとめたひと
タケ @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?