明治時代に建設された初代と二代目の和田岬灯台(兵庫県神戸市)の設計者に関する誤解を指摘する。
0
タケ@ALL-A @take_all_a

神戸港のメリケンパークにある神戸海洋博物館は、船舶や港湾施設、そして神戸港の歴史に関する博物館だ。屋根に載っている波形の構造物は、神戸ポートタワーと共に神戸港のランドマークになっている。 pic.twitter.com/WRF7FvWfOu

2020-01-29 22:09:36
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

博物館の内部には、船舶や港湾施設の模型などが展示されている(おおむね撮影可)。その中で私が少々気になったことを指摘しておきたい。 pic.twitter.com/rTzoWE2lAZ

2020-01-29 22:10:13
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

これは初代和田岬灯台の模型だ。和田岬は神戸港の西に位置する岬で、初点灯は1872・M5。幕末にいち早く開港した神戸港において灯台の整備は急務であり、和田岬灯台は日本で最初期の近代的灯台のひとつだった。初代の実物は現存しない。 pic.twitter.com/bRlRUH3oP5

2020-01-29 22:12:08
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

今昔マップのキャプチャに加工。左:1910・M43測図、1913・T2発行の地形図、右:地理院最新写真。この画面のURL ktgis.net/kjmapw/kjmapw.… pic.twitter.com/183AiFY3Z8

2020-01-29 22:13:01
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

和田岬には1905・M38に三菱合資会社神戸三菱造船所(現 三菱重工神戸造船所)が建設され、今も同造船所に占められている。敷地内に現存する和田岬砲台の遺構見学なら立ち入りは可能だが、造船所内の撮影は禁止。 mhi.com/jp/expertise/m…

2020-01-29 22:15:15
タケ@ALL-A @take_all_a

そしてこちらは二代目和田岬灯台の模型。1884・M17に建て替えられた。木造の初代に対して二代目は鉄骨造。この二代目の実物は須磨海浜公園(神戸市須磨区)に移築されて現存している。 pic.twitter.com/jYOJgHj3gB

2020-01-29 22:17:21
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

参考記事:神戸ジャーナル > 須磨海浜公園にある日本最古の鉄造灯台「旧和田岬灯台」を見てきた。1884年(明治17年)に作られた和田岬灯台の二代目 kobe-journal.com/archives/11536…

2020-01-29 22:17:44
タケ@ALL-A @take_all_a

さて「気になること」とは初代と二代目灯台の設計者についてだ。ウィキペディア「和田岬灯台」では二代目灯台の設計者はリチャード ヘンリー ブラントンだと述べる一方、初代の設計者は触れていない。しかしこれは誤りである。 ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C… pic.twitter.com/mP88bApGUu

2020-01-29 22:19:01
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

灯台建設を指導して「日本の灯台の父」と呼ばれるスコットランド出身の技術者ブラントンが日本に赴任した期間は、1868~1876(慶応4・M1~9)の7年6ヶ月間だ。従って二代目灯台(1884・M17)は時期が合わない。彼が設計したのは初代(1872・M5)のはず。

2020-01-29 22:22:17
タケ@ALL-A @take_all_a

そこで文化庁の文化遺産オンラインで「旧和田岬灯台」を調べると、初代の設計者はやはりブラントンと載っている。二代目の方は「英国留学から帰国した石橋絢彦かと推測される」とのこと。 bunka.nii.ac.jp/heritages/deta…

2020-01-29 22:23:16
タケ@ALL-A @take_all_a

ウィキペディアを鵜呑みにしたのだろう、須磨海浜公園に保存されている二代目和田岬灯台はブラントンの設計だと述べたブログ等の記事が散見される。改めて、ウィキペディアを過信してはいけないと注意を促したい。

2020-01-29 22:24:54
タケ@ALL-A @take_all_a

なお、二代目の設計者と推測される石橋絢彦(いしばし あやひこ)については、下記を参照されたい。 灯台へ行こう > 日本における西洋灯台の黎明期を支えた2人の日本人技師 toudai.uminohi.jp/column/%e6%97%…

2020-01-29 22:26:05
タケ@ALL-A @take_all_a

更に指摘すると、実は神戸海洋博物館のキャプションにブラントンが「鉄製灯台」を設計したと書かれていて、彼が二代目灯台の設計者だとの誤解を招く内容になっている。ウィキペディアの執筆者がこれの影響を受けたかどうかは分からないが、いずれにせよ博物館でこの誤記はよろしくない。 pic.twitter.com/5vj6tG4SGc

2020-01-29 22:28:31
拡大
タケ@ALL-A @take_all_a

初代については設計者の情報は無し。 pic.twitter.com/kOSYY8dsyQ

2020-01-29 22:29:40
拡大
0
まとめたひと
タケ@ALL-A @take_all_a

福岡県を中心に、建築・団地・土木・産業遺産などについて、ツイッターにつぶやいたことをまとめています。個人サイトの方は放置中。

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?