(p.49) こうした悪循環に陥らないためにも、周囲の人は、まずは本人の考え方を修正するような発言を控える必要がある。 当事者と周りの人との関係がこじれるケースでは、「まっとうに生きていくためには、あなたのそういうところを直す必要があるよ」とか、
2021-06-12 00:14:38「あなたが変わってくれさえすれば、私もそれなりに接することができるのに」などといった具合に、本人に対して「変化してほしい」というメッセージが送られていることが多い。しかし、周囲の人が「味方になる」ために、当事者が「変化すること」は本当に必須の条件なのだろうか。
2021-06-12 00:17:47まずは当事者の変化がなくても関係を続けられる方法を考えてみてほしい。ひとまず相手の考え方や行動を正そうとすることは脇に置いて、本人の言動に関心をもつとともに、自分はその人とどんな関係を築きたいと思っているのか、そのためには自分にどんなことができそうかについて整理をしてみてほしい。
2021-06-12 00:22:32実は他者に気づかれるような自傷行為は、全体の中でもごくわずかなものでしかないことはあまり知られていない。事実、わが国では中高生の約一割が自傷行為を経験しているにもかかわらず、学校の保健室で把握されているのはその3分の1程度にすぎない。
2021-06-12 00:27:13ほとんどの自傷行為は誰にも見つからない一人きりの空間で行われており、自身の不快感情と孤独に向き合う対処行動だといえよう。彼ら彼女らは、こころの痛みに圧倒される時間をなんとか自分一人で耐え忍ぼうとする「頑張り屋さん」でもあるのだ。
2021-06-12 00:30:18本当に重大なことしか他人に話をしてはいけないという信念をもっていたり、「愚痴」や「陰口」を言ったりすることに嫌悪感を持つ人もおり、悩みを「小出し」にせず、問題がこじれるまで我慢する人も少なくない。 自傷行為は言葉を媒介せずに一時的に気持ちをすっきりさせることができる。
2021-06-12 00:34:29その効果には即効性があるため、ついつい言葉を使う面倒な作業を省略して、自傷行為による自己治療を優先し続けてしまう結果、自分の気持ちを言葉にして誰かに伝えることが苦手になる。 [→以下、冒頭ツイ] 気持ちを言葉にすることが苦手な人は、自分のつらい気持ちを「死にたい」の一言で片づける
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