James Blair, Derek Mitchell, Karina Blair 著、福井裕輝訳 星和書店 2009.7.11
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第7章 反応的攻撃の認知神経学的仮説  この章の目的は、反応的攻撃の原因を考察し、人の反応的攻撃性を高めうる原因について記述することである。その後に、道具的攻撃/サイコパシーの原因について第8章で論じる。

2017-02-04 00:11:03
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反応的攻撃は、哺乳類の動物が脅威に面した際に示す究極の反応と考えられる。哺乳類が脅威に対して示す反応には、段階がある。人間を含めて哺乳類は、脅威から距離がある場合には停止し、近くなってくると逃走し、逃げられないほどの恐怖に対した時には爆発的な攻撃(反応的攻撃)を示す。

2017-02-04 00:16:35
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ここで重要なのは、反応的攻撃それ自体に何か問題があるわけではないということである。実際に、強い脅威刺激に直面した場合に、反応的攻撃を示すことは適応的行動になりうる。しかしながら、通常はさほど強い脅威とも思われない刺激に対して反応的攻撃が表出されると、それは不適応とみなされ、

2017-02-04 00:20:11
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臨床的にも問題になってくる。例えば、あなたが誰かに暗い路地裏に追いつめられて反応的攻撃を示したとしても、それは適切である。しかし、路上でたまたまちょっとぶつかってしまった人に対してあなたが反応的攻撃を示すならば、適切とは言えない。爆発的な攻撃は、同様の神経学的構造によって介されて

2017-02-04 00:25:50
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いると考えられている。しかし、後者における攻撃性は、その構造においてコントロールができなくなってしまっていることが示唆される。この章では、この制御不能がいかに引き起こされるのかについて考えていく。

2017-02-04 00:28:35
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基本構造 反応的攻撃は、哺乳類が欲求不満や脅威となる出来事に面した際にみせる、究極かつ自然な反応である。これは、あらゆる哺乳類において共通の神経回路を介している。この回路は、脅威に対する基本的かつ多段階の反応からなる。この神経構造は、偏桃体の内側部から主として分界条を走行して pic.twitter.com/9X3vJRLpwY

2017-02-04 00:40:00
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内側視床下部に至り、さらに中脳水道周囲灰白質(PAG)の背側側に到達する。そのシステムは、階層構造をなしている。つまり、偏桃体からシグナルが送られたとしても、内側視床下部あるいはPAGが適切に機能していなければ攻撃性は表出されないが、PAGからシグナルが送られる場合、攻撃性は

2017-02-04 00:47:24
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偏桃体の機能状態とは関係しない。したがって、図7-1から、偏桃体が損傷を受けていても、PAGの神経を刺激すると、反応的攻撃は引き起こされる。しかし、PAGに損傷がある場合、偏桃体を刺激しても反応的攻撃は引き起こされない。このシステムは、脅威に対する反応の程度を調節している。

2017-02-04 00:54:56
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図7-1にはまた、ストレス/脅威に応答し、反応的攻撃に関与していると思われる二つの重要な神経化学的経路を示した。  第一は、視床下部~下垂体~副腎(HPA)経路である。ストレスがかかると、視床下部の室傍核(PVN)から副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)が放出される。

2017-02-04 01:04:58
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CRFはPVNのニューロンから下垂体前葉に注ぐ門脈の血流に放出され、次に、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が下垂体にて合成・放出される。その結果、副腎からのコルチゾール放出が増加する。コルチゾール濃度が高くなると、ネガティブフィードバックを通して、PVNの段階でCRFと

2017-02-04 01:14:03
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ノルエピネフリンの合成が減少し、よってPVNの働きが抑制される。  第二は、ノルアドレナリン神経系である。偏桃体の中心核において、CRFニューロンは2番目に多い。これらのニューロンは青斑核に投射し、その結果、この上行ノルアドレナリン系の末端からのノルアドレナリン放出を増加させる。

2017-02-04 01:19:57
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基本構造の制御 図7-1に示したように、前頭前皮質領域、特に眼窩、背外側、内側前頭前皮質は、脅威に対する反応を司る基本回路の制御に関与している。この制御システムが障害されると、この回路の調節ができなくなる。高度な反応的攻撃を示す患者では、腹外側前頭前皮質が障害されている。

2017-02-04 01:27:45
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内側、眼窩、腹外側前頭前皮質は、反応的攻撃を仲介する皮質下回路の調節に、少なくともふたつのプロセスで関与している。  第一に、期待報酬を算定し、その期待通りであったかどうかを評価する。期待する報酬を得るために行動したのにもかかわらず、それが得られなかった場合に、欲求不満となる。

2017-02-04 01:34:55
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強化された期待が得られなかった場合、内側、眼窩、腹外側前頭前皮質は、その状況を解消すべく機能する。したがって、📌これらのシステムが障害されると、より欲求不満に陥りやすくなる。

2017-02-04 01:42:41
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第二のプロセスは、社会認知の構成要素とみなすことができる。眼窩前頭前皮質のニューロンは、社会的応答逆転システムによって活性化される。このシステムは、社会認知および反応的攻撃の調節にはきわめて重要だが、期待報酬が得られたかどうかの評価に関するシステムとは別のものである。

2017-02-04 01:48:41
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社会的応答逆転システムは、以下の要因によって活性化されると考えられている。①社会的嫌悪刺激(否定的感情表出 : 嫌悪、恐怖、悲しみ、そして特に怒り)、②社会的に認められない状況。以上から示唆されるのは、このシステムは一般的行動上の反応、特に反応的攻撃を調節しているということと、

2017-02-04 01:55:17
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📌その調節は集団内における自分の立場に影響を受けるということである。具体的には、集団の中で地位の高い者が怒りを表出する場合、反応的攻撃は抑制され、道具的攻撃に取って代わられる。一方で、地位の低い者が表出する怒りは、反応的攻撃を引き起こす皮質下回路網の活性化をもたらす。

2017-02-04 02:05:29
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実際に、霊長類を対象とした研究データから、集団内における地位によって反応的攻撃の表出が影響されることが明らかになっている。それによると、興奮した動物は、自分より弱いものにはその怒りをぶちまけるが、強いものに対しては衝突を避けることが知られている。

2017-02-04 02:11:33
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応答逆転と社会的応答逆転のシステムの共通点を図7-2に示す。欲求不満の状態にならないようにする根本的方法は、不適切な応答を未然に防ぐことである。図7-2に、感覚刺激がそれに対する有力な応答を活性化させる様子を描いた(図中の太線の矢印)。 pic.twitter.com/hATs4YovYt

2017-02-04 02:18:27
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感覚刺激は感覚皮質に表象され、有力となる運動反応を導き出す。例えば、赤と青の三角が提示された時、赤いほうの三角を選択すると100ドルの報酬が得られることを学習する場合を考えてみよう。赤と青の三角の意味することについて十分に経験をつめば、有力な応答が引き出されるようになる。

2017-02-04 02:26:25
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つまり、赤い三角が提示されるとすぐに、それを提示するようになる。そして、赤い三角を選んで100ドルがもらえている限り、この状況は継続する。しかし、もし突然、変化が起きたとしたらどうだろうか。今度は、赤い三角を選ぶと100ドルを失う(一方で、青いほうだと100ドル得ることができる)

2017-02-04 13:10:05
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つまり、その人はできるだけ素早く、赤い三角ではなくて青い方を選択するよう学習しなければならない。赤の三角を選ぶことで100ドル得られると期待しているのにもかかわらず、100ドルを失う状況は、大きな欲求不満を生じさせるだろう。そこで、その人は、自分の応答を赤から青に逆転させることを

2017-02-04 13:15:00
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学習する必要がある。内側、眼窩、腹外側前頭前皮質は、この応答の逆転に重要な役割を果たす。内側、眼窩前頭前皮質は、偶発的変化を検知することに関与していると思われる。すなわち、赤の三角に応答することはもはや得策でないことを察知する。図7-2に、応答逆転における腹外側前頭前皮質の役割

2017-02-04 13:20:01
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についても示した。この部位は、置かれた状況での競合する刺激(つまり、青の三角の表象)への注意を増強させ、また、競合する潜在的運動反応の活性化を促進する(したがって、有力な応答の活性化を抑制する)。

2017-02-04 13:24:44
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社会的応答逆転に関しても、腹外側前頭前皮質は同じ役割を持つ。この場合、📌違う点は、誘因となるのが偶発的変化を検知することではなく、同じ種に属する個体の怒りを予測したり実際に目にしたりすることである。

2017-02-04 13:30:52
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例をあげると、自分の机の上にいつも足をのせるという行為が有力な応答として形成されている人がいるとしよう。  🚋【本書の自炊の端緒になったトピが、電車内での大股おっぴろげ症候群は電車内という場における自分の地位をどう捉えているかということであったことを思い出していただきたい。】👫

2017-02-04 13:44:17
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その人はいつでも足を机の上に乗せることで、とてもリラックスしている。しかし、ある日、上司のもとに呼ばれる。そして、上司の机を見たとすると、その有力な応答が引き出される可能性もある。しかしながら、健常者であれば、上司が怒る可能性を予測し、そうした反応を起こさないはずである。

2017-02-04 13:50:15
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端的に言えば、応答逆転や社会的応答逆転に関連して反応を制御する部位は、外側眼窩前頭前皮質(ブロードマン47野)であると考えられる。神経画像データからも、応答逆転におけるBA47の役割が明確に示されている。それから、この領域は、否定的な感情表現によって(特に怒りであるが、それだけで

2017-02-04 13:57:07
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なく恐怖や嫌悪によっても)、活性化される。ただし、BA47でのこの反応は、要求される課題の性質によって変化する場合がある。さらに言えば、この領域は、人が怒りを感じるように仕向けられたり、怒りを生じさせるような状況(他人の社会的に不適切なふるまいなど)に置かれたりすることによって、

2017-02-04 14:01:52
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活性化される。反応的攻撃の調節に重要であると想定されるBA47のこのような機能的役割について、神経画像データが集まってきていることは、Goyerらが以前議論した結果の文脈に沿って考えると特に興味深い。それによると、反応的攻撃性が高い患者群では、BA47の機能が特に損なわれている。

2017-02-04 14:07:09
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制御の機能不全 反応的攻撃を仲介する基本脅威システムが存在し、前頭前皮質の中のいくつかの領域がこのシステムを制御している。本節では、これらのシステムが制御不能となりうる原因について考える。

2017-02-04 14:17:34
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このようなことが起こりうる4つの可能性を取り上げる。 初めの二つは、基本脅威回路の反応水準がいかに高まるのかということに関係する。3・4番目はこの回路網の制御システムに関連している。

2017-02-04 14:20:13
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①強い脅威に暴露されたことによる脅威回路網の感度の上昇 環境からの脅威によって、基本脅威回路網(偏桃体内側核、内側視床下部、背側PAG)が十分に活性化されると、反応的攻撃がみられる。しかし、脅威刺激に対して反応的攻撃が起こるかどうかは、今現在だけではなく、過去に曝された脅威の強さ

2017-02-04 14:26:07
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の影響も受ける。動物を用いた研究によると、基本脅威回路網の一領域である上丘に、電気刺激を繰り返し行うと、長期間(少なくとも3か月)にわたって、不安に関連する行動に影響がみられることが示された。とすると、環境から脅威を受けると、基本脅威回路網の活性水準が変化し、反応的攻撃を

2017-02-04 15:01:48
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起こしやすくなると考えられる。ここで仮に、人の基本脅威回路網は、その活性の度合いが0.8に達すると反応的攻撃を引き起こすとする。活性水準が0.8であるということは、もしある人が過去に環境からの脅威に暴露され、そのため安静時の脅威回路の活性がすでに高い場合は(例えば活性度が0.5)

2017-02-04 15:08:12
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それまでに脅威に曝されたことがなく回路の活性が低い場合(活性度が0)に比べてはるかに容易に活性化されたことになる。つまり、現在受ける脅威の程度が弱くても、反応的攻撃を引き起こしやすくなる。

2017-02-04 15:13:00
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脅威による神経化学的反応(図7-1参照)は、それまでに受けた恐怖体験(特に人生の初期に起こった場合)に強く影響を受ける。例えば、幼少期にストレスを受けると、HPAの機能に、強くそして長期にわたって影響が及ぶ。出生前ストレスや幼児期の愛情剥奪ストレスが、後のストレスに対する

2017-02-04 15:17:39
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糖質コルチコイドの反応性を上昇させ、その結果、将来ストレスを受けた時の反応を増大させる。産後直後の不快な体験は、視床下部CRFのmRNA、海馬糖質コルチコイド受容体のmRNA、正中隆起CRF含有量、ストレス誘発性のCRF・コルチコステロン・ACTHの放出を変化させる。

2017-02-04 15:24:03
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慢性的なストレスもまた、その後にストレスに暴露された際のノルアドレナリン放出の増強に関連し、また、ノルアドレナリン系の感度増大に終生影響を与える。繰り返しストレスを受けると、皮質、海馬、偏桃体、視床下部、青斑核におけるノルアドレナリンの代謝と放出を高める。

2017-02-04 15:30:38
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母親からの分離は、視床下部室傍核のノルアドレナリンの放出を増加させ、また、青斑核のα2自己受容体の減少を引き起こす。α2受容体は抑制性に働くので、これにより、ノルアドレナリン反応性と青斑核の活性が高まる。

2017-02-04 15:47:47
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人における身体および性的虐待と攻撃性のリスク増大との間の関連については、かなりのエビデンスがある。さらに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者群では、反応的攻撃を示す危険性が高まっている。健常者と比べてPTSDの患者では、不快刺激に対する驚愕反応の上昇がみられることを考えると

2017-02-04 15:54:19
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このことは特に興味深い。この驚愕反応の上昇は、基本脅威回路の活性水準が高まっていることを示唆する。  脅威的環境に置かれていると感じたり、基本脅威反応回路に繰り返し刺激を受けたりした時に、動物がみせる兆候のひとつに、過覚醒がある。つまり、脅威に対して極度に敏感になるのだ。

2017-02-04 15:59:33
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📌このことは、反応的攻撃が高まった子供にみられるある処理形態と興味深い類似点がある。反応的攻撃を示す子供は、自分にとって良くない社会的刺激に対してだけ選択的に注意を向け、そうした刺激から他の方向に注意をそらすことがなかなかできない。攻撃的な子供が、刺激を敵対的な見方で解釈し、

2017-02-04 16:04:43
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それに従って行動するようにさせているのは、この過覚醒かもしれない。Kenneth Dodgeらは、不確定な状況下で挑発された時、攻撃的な子供はそうでない子供と比べ、約50%以上敵意を示すことを明らかにした。この結果は、たびたび追試されてきた。

2017-02-04 16:18:01
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こうした敵意バイアスは、道具的攻撃ではなく反応的攻撃に関連している。さらに、Dodgeらの研究では、母親との臨床面接により、約600人の子供を対象に、幼稚園入学前に身体的虐待があったかどうかが調べられた。その結果、幼少期に虐待を受けると、教師による客観評価で外在化尺度のグレード3

2017-02-04 16:18:37
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と4のリスクが4倍に増加し、その効果は、交絡変数となりうる生態学的あるいは子供側の要因では説明できないことがわかった。虐待は、敵意バイアスの成立に関係しており、そして次にその後の外在化の予測因子となる。Id. at 144

2017-02-04 16:22:02
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②生来の生物学的素因による脅威回路網の感度の上昇 基本脅威回路網の活性化が引き起こされるベースラインは、それまでの環境からの脅威体験によって決まる。しかし、これが生来の生物学的素因によって決定されるということも大いにありうることだろう。人それぞれの基本脅威反応性が、内因性の要素に

2017-02-04 16:27:04
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よって高くなったり低くなったりしうるということである。うつや不安な状態にある子供や成人は、反応的攻撃のリスクが増大する。事実、不安と反社会的行動の間には正の相関があることが、子供でも成人でも多数報告されている。うつと不安に関する最近の見解は、基本脅威回路、特に偏桃体の過活動が

2017-02-04 16:33:37
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与える影響に重点が置かれている。この過活動に遺伝的負因があるということには妥当な根拠がある。まとめると、うつや不安の要因となる内因性の因子も、反応的攻撃の可能性を高めていると考えられる。

2017-02-04 16:36:46