Dimearn Hall【2 anniversary~振り返り~】

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢‥‥あーあ。等々俺に順番が回って来ちまったって訳か‥。‥‥何で、なんて思っても仕方が無ｪけどよ。‥‥俺に、人殺しが出来るのか？可笑しな才能に縛られず、"普通"の生を、全うしたい俺が‥‥‥‥人を‥‥？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢･････生きていればいつかは来ると思っていたけど、ちゃんと俺の手元に来て良かった。行動する者としてじゃないと、ちゃんと外に出られる権利を得られるかもわからないからねぇ？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢誰の"幸せ"を壊しても、私は面白い事件を求め、暴き、解決する存在になるよ。 それが私の.......(使命、だから。)｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

きっかけは、なんだっただろうか。探偵が懐かしい記憶から、自分の人生の目的を思い出したからか。小説家がその彼女に、『主人のカード』を持っていることを勘づかれたからか。 それとも、『主人のカード』を手にした自由奔放な怪盗が居たからか。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢ああ、そーいえば。君に言いたいことがあったんだった。 ……ねぇ、"ゆめみるひつじ先生"？｣ ｢君の本も読んだよ。 "新人天才ミステリー作家"と呼ばれるのも頷けるね！｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢‥‥‥‥‥‥‥俺は、そんなに大したモノじゃねｪよ。‥‥本当だ、だから そんなにベタ誉めしないでくれるかい、探偵サン｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢なんでだい？いいじゃないか、照れなくても。今更私に言われなくても、褒められ慣れているだろう？あぁ、せっかくだし、サインでも貰おうかな！良いですか、"ひつじ先生"？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢‥‥‥‥俺は!!!こんな突拍子も無ｪデタラメな才能なんかのせいで、俺の人生の全てがブチ壊されたｯて言うのによ！！！ 何処を見ても、回りから"好奇"の目を向けられるのも、‥‥‥‥サインを求められるのも！‥俺には必要ねぇよ‥‥もう十分だ。 俺が望むのは、もっとｯｯ＿＿＿＿＿｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

自身の才能を誉められることに慣れるはずなどない。彼はただ、才能が開花する前の"普通の毎日"を望んでいるのだから。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢.......そう。 それじゃあ、君の言う"普通の毎日"を壊してあげようか？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

彼女の言葉が、ただでさえ『主人のカード』の存在で動揺していた彼の心を大きく乱した。 ＿＿＿＿最終的に、彼がお互い頭を冷やそうと彼女に告げ、その場は一旦切り上げとなった。…しかし。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢随分と見せつけてくれますねぇ･･･？へぇ、そうですかそうですか。シャーロックホームズは、書き手との物語をお望みで？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢探偵の推理を盗むのであれば、競争相手は････えぇと、なんでしたっけ？天才新人ミステリー作家"ひ つ じ 先 生"、でしたっけ？はは！登場人物に利用されてしまう作家だなんて、いぃ～絵じゃないですかぁ？そのネタ、奪っちゃいますよ。｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

その場面の一部始終を見ていた一人の怪盗は、いい事を思いついたとほくそ笑んで。 …後に、下準備を済ませた彼は、

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢うぉｯｯ‥‥!? ‥‥クソ、痛ｯてｪ‥‥ ‥‥‥‥って オイオイ‥‥こりゃ何かの冗談だろ？怪盗サンよ｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢ちょっとちょっと、あんまり騒がないで下さいよ～？皆さんが起きちゃうじゃないですか。 ････貴方だって、この場を見られたら困りますよねぇ？ゆめみるひつじセンセ？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢‥‥お前さんが態々こうして俺を襲うって事は‥‥成る程な。どうやら俺は向こう側を甘く見ていたらしい。例のカードが"二枚"含まれてた何て普通は誰も思わねｪだろうよ‥‥‥‥｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

…同じく『主人のカード』を持つ彼に先制攻撃を仕掛けた。それでも狩るのは自分であると、狩る羊を目の前にした狼の眼をして。手には、羊を狩るための凶器…ガラス片と、小柄な探偵がいつも身につけているものと同じデザインの手袋。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

後に探偵の彼女へ、罪を擦り付けようという考えは明白だった。 ｢‥‥‥へｪ、他人に罪を擦り付けよう何ざミステリーじゃド定番の手口だぜ？"今更手段なんて選ばない"か ‥‥そうは、させねぇよ｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

彼だって、『主人のカード』を手にしてから何も準備をしていないわけではなかった。罠を仕掛けた彼処へアイツを誘き出せば、と逃げるような素振りをしほんの一瞬背を向ける。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

しかし、その一瞬の隙をついて彼の背中にガラス片を突きたてることは、相手には容易であった。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢はっ、ははは！これが、アンタの羽根を喰う男ですよォッッッ！！！！！！折角なんで覚えていってくださいよッ！！ねぇ？！｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

背中にある傷口から強い熱を感じた。自分がくたばるのも時間の問題だろう。この怪盗と戦うには余りにも分が悪過ぎていた。 が、それでも負ける訳にはいかない。彼は激痛に耐えながら、勝ちを確信している相手を背に、罠の張った『図書室』へと向かうと、

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

先に入り準備を済ませ、息を潜めて狼を待った。 ｢セーンセ、ゆめみるひつじセンセー？何処にいるんですぅー？･･･････っと、 ･･･････ッッッ？！？！｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

迷うこと無く入ってきた泥棒を、容赦なく罠が襲った。煙に巻かれた、罠に気を取られている彼に、終わりだ と言葉に力を乗せてハンマーを頭上に振り下ろす。彼は、咄嗟にこれを避けきれずに右肩を大きく負傷することになる。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢くｯｯ、うっ、ぁっぁ････ｯｯｯ！！！｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

それでも、これが致命傷に至ることは無く。最後の力を振り絞り 力尽きた彼は、これから濡れ衣を着せられてしまうであろう彼女に謝罪をしてその場にその場に倒れ込んでしまう。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

＿＿＿残った彼は、やられた右肩を処置しながら油断した やってしまったと乾いた笑いを零した。 それでもやる事は山積みだ とその後、戦闘の痕を片付けをして、自身の変装で殺した彼の死亡時刻 の周りの認識を捻じ曲げた。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

…あぁ、この後の展開で、いつもの振り返りの時間には館の子達が偽りの真実を演じていたね。＿＿＿まぁ、そうしなければ『殺し合い』は、…彼等を現世へ送り出す行為は、続ける事が出来なかったのだから、しょうがないと言えばそうなのかもしれないけれど。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢････････････、 (絶対に、勝って生きて帰ってやる。)｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

…そんな事を決意していた怪盗は、白熱した議論の末、見事探偵に濡れ衣を着せることに成功した。これで生きて此処を出ることが出来ると、ほくそ笑んでいたことだろう。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

対して、偽りの罪で処刑へと向かう彼女は、心の中で『彼』への謝罪と、一つの可能性を思い浮かべていた。間違って自身が処刑されても、この『殺し合い』が続くかもしれないという、主人と一度話して感じただけの、この時点ではあまりにも根拠が薄い可能性。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢あ、そうだ。 …………これ。君は少し、違う気がしたから。預ける。 …………もしもの時は、頼んだよ？探偵からのお願いだ。｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

そう言って、真実を託すことを選んだのは御影 聖だった。彼は困惑しながらもメモを受け取ることを選んだ。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

そうして処刑台に上がった彼女は、大切だった『彼』を今度こそ救うことが出来たという甘い夢を見ながら、事切れたのでした。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢･･･････････････････････････････････････････････、 は？ なぁ、おい。 話が違うだろ？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

…それでも、探偵の推理通り。真犯人がこの館から解放されることは無かった。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢不正解だった場合は、犯人以外は処刑され死に、犯人は生きてこの館から出ることが出来る。犯人の一人勝ち。そうだろ？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢なんで俺以外全員死なないんだよ。なんでこれで終わりなんだよ。｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢なんで俺は外に出られないんだよ。俺だろ？センセーを殺ったの。俺の肩は今でも痛いし、今でも俺の部屋には破って血塗れの俺のマントが転がってる。｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢なァｯ”ｯ”ｯ”！”！”！！！！！！！！！だんまりキメこまねぇでなんか言ったらどうなんだよｯｯｯｯｯ！！！！！！！！！！！！！！！！！｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

その後の彼は荒れに荒れた。冷ややかな目を向けられればそれに喚き散らして。 違う、違う違う。何も知らないくせして、と。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

ここから出すなんてルール守られるわけも無い、このままでは嬲り殺されるだけだ。 そう思った彼が取った行動は一つで、その時、彼の運命も決まった。 pic.twitter.com/9kv7FfjUVW

拡大

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢･････････ｯｯｯ！！！！！｣ ｢………どういった御用でしょうか？ラピス様…｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

議論から数日。前に羊を殺した時のように、中庭にてメイドに上から奇襲を仕掛けた。 しかしそれは、遥か昔 幼少期を兵士として生きた彼女には容易に対処出来るものであった。ガラス片によって裂けたスカート部分からは銀色の義足が覗いて。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

攻撃をしかけ、それを防ぐ。 防がれれば、体勢を立て直す為に館の中に入る。 館を荒さんとする2人の行動が、館全体に響いた。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢……逃げるのですか？……どの道、行きつく先は同じですよ？｣ ｢逃走はｯ！怪盗の分野なんでねｪｯﾂ？！？？｣

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

冷や汗を流しながら逃げる怪盗と、それを冷静な瞳で 口に弧を描いて追う兵士の鬼ごっこ。 辿り着いた先は『舞踏会場』で、鬼を戦闘不能にしようと、彼は思い切りの力技でその場をシャンデリアを頭上へ落とした。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

シャンデリアの轟音で、君達は『舞踏会場』に集まって。どうしてこんなことを、と困惑、呆れの感情で墜ちたシャンデリアの花弁に降り立つ怪盗を見つめて。

【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

｢･･･････皆さんまだ、そんな呑気な事言っていられるんですね？心配しないといけないのは、そこの女じゃなくて各自分自身なのに。｣