277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。その機関者でもある灰田は、ある日を境に「チームを結成する」と上司たちに宣言し、一人で行動し始め、様々な部署から機関者に声をかけて行動に入り始めた。 ――河田モコは灰田の誘いを受け、異動の書類も既に書き終えはいたものの、上の審査に日を要すると言われる上に、小さな機関者達がそれを聞いて泣き出し始めたのだから、同じ機関者でもある墨田は困り果てていた。
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河田モコの行動は傍から見る側としては「何処か危なっかしい一面」があるが、そんな一面が時として役に立つ行動として発揮されるのだから油断は出来ない所を買われたのか、まさか、あの灰田さんに声を掛けられたという話を聞いた時は、正直言って驚きの声を上げたのは言うまでもない。 #Rhapsody277

2020-02-16 18:57:30
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「それ、ホントなのー?」 「はいださんて、いつも星つけてる?」 「知らないのか、あれは絆創膏だぞ!」 「へぇ~、それ知らなかったぁ~~ねむい」 「こら、寝ないの!」 「購買部でちゅーもんしてるんだってぇ!」 「みんな、墨田にいちゃんたちの話聞こうよぉ」

2020-02-16 19:00:12
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小さな機関者達が各々で言い出す姿は日常茶飯事で、墨田は何時もそれをなだめようとするものの、何時も失敗に終わってしまうのがオチ。 そこに河田モコが「みんなー、堅物君の話、ちゃんと聞いてたのー?」という声が号令にも似た存在にもなり、モコの方を見て開いた口が塞がる光景もまた、日常だ。

2020-02-16 19:04:16
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「それで、もう異動の書類は書き終えたんですか?」 「一応ねー、でも、審査するとか言って数日欲しいって言われちゃったけど」 二人の会話を聞いた小さな機関者の一人が「モコねーちゃん、ココに来なくなるの?」と、不安げな声色と表情で聞くと、他の機関者達も一斉にモコの方を向く。#Rhapsody277

2020-02-17 19:14:19
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7人分の視線が向けられた河田モコは、戸惑ったような表情を浮かべてしまった様子を見た墨田は「例え、河田さんが僕達の居る部署に離れたとしても、先日のように合同で仕事をする機会もありますから、完全にお別れでは――」とフォローを入れようとしたが、既に機関者達が泣き始めてしまったのである。

2020-02-17 19:23:24
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――はて、何処かで泣き声が…?それも、沢山に…。 追野の耳に入る声を頼りに辿り着くと、他の部署よりも何処か幼稚な印象を受ける扉の前から聞こえるようで、もしかして…?、と思い、追野は扉をノックすると、泣き声に負けじと返事が来てその扉が開いた。 「追野さん、お疲れ様です」#Rhapsody277

2020-02-18 20:18:52
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「この部屋から泣き声が…」 「すみません、ちょっと色々とありまして…」 「大丈夫ですか?」 「えぇ、何時ものようにすればどうにかなるかと思いますので」 追野が扉の向こうを見ると、小さな機関者達の中央に居た河田モコが何かを発した途端、機関者達はあっという間に泣き止んだのである。

2020-02-18 20:22:26
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「河田さんの能力は以前から耳にしていたのですが、実際にこの目で見た時には本当、本当に凄かったんです!」 追野のあまりにも迫る興奮っぷりに、思わず顔を引いてしまう動作をとってしまう灰田は「お、追野、落ち着けって、な?」と両手で抑えるようとする。#Rhapsody277

2020-02-19 20:05:48
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その手が視界に入るや、追野は「しっ、失礼しました…!」と言い、ようやく身を引いた。 「追野さん、今日は一段と灰田さんに言い寄ってますわね」 「言い寄ってるつーか、あれは単にモコの能力が凄かったのを伝えたいだけだろ」

2020-02-19 20:08:47
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仕事から帰ってきたミヨシノと追跡者は小言のように呟き、二人は自身のデスクに座り、仕事後の書類を書き始める一方、ようやく落ち着いたか、と灰田が思いながら一息つくと「まぁ、モコの能力は確かにすげぇし、何よりも、個性抜群だしな」と追野に返すのであった。

2020-02-19 20:10:57
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それから数日経ったある日の事、灰田の部署へ河田モコと墨田、そして小さな機関者達が自分達の部署を見学したい。との旨を伝える一筆箋が入れられており、灰田は「見学か…」と呟く。 ――しかし、俺らの所に来て、なんかあるか?…いいや、もしくは、何かしでかすのか??#Rhapsody277

2020-02-20 19:18:00
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様々な疑念が頭の中で浮かんでしまうものの、指を鳴らし(いや、これは逆にチャンスかもしれんな?)と思い、灰田は一筆箋を手に、部署を後にしたのである。

2020-02-20 19:23:00
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「一丁上がりっとォ!」 人間大の木槌を地面に置き、壱ノ笠にある駄菓子屋の中にあるもんじゃ焼きプレートの上で焼きあがった豚もんじゃをヘラで一口分に分け皿にのせると、向かい側で緊張した面持ちで座る機関者に「今日も仕事、お疲れさん!椎名」と渡したのだ。#Rhapsody277

2020-02-21 19:25:35
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「ど、どうも…」 その皿を両手で受け取った椎名は、若干引いた表情になりながら「これ、食べれるモノなんですか?」と、自分の分を盛り付け終え、今正に食べようとしてた蘭鋳に聞いた。 「食べれるし、美味いぜ」 「でも…」 「まぁ、ビジュアルだけ見ればな所はあるが、見かけにはよらんぜ」

2020-02-21 19:29:15
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――こうなれば、勢いだっ! 一口分のもんじゃ焼きを自身の口へ運び、瞼をギュッとしながら反芻させ、項垂れるように頭を下げて数分、一向な反応が見えず仕舞い。 「おい、大丈夫か椎名?」 心配そうな声で聞く蘭鋳をよそに、椎名は顔を上げて「美味しいです!このお料理!!」と言った。#Rhapsody277

2020-02-22 20:58:46
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あまりにも勢いよく言うものだから、勧めた蘭鋳も驚きを隠せない表情を見せつつも「おぉ、そうか…!じゃんじゃん食べてくれよな!!」と返す。 「はい、美味しく頂きます!!」

2020-02-22 21:00:50
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灰田たちの部署に墨田からの一筆箋が届けられて数日後、追野が墨田達を迎えに行くと「灰田さんはどうしたんですか?」と聞いてくるものだから「なんでも、準備があるとのことです。…まぁ、私はその代わり。ですね」と返した。#Rhapsody277

2020-02-23 20:27:11
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「成程、改めまして、今日はよろしくお願いします」 ペコリと頭を下げる墨田を見て、追野は焦ったように「そ、そんな改まらなくても大丈夫ですよ!」と言うが「いえ、親しき中にも礼儀あり。ですからね」と墨田は返答する。 ――私より、出来てる機関者だなぁ…。

2020-02-23 20:29:49
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追野は辺りを見渡すと、墨田と小さな機関者達7名の姿は見えるものの、河田モコの姿が見えないな?と思いながら辺りを見渡していると、廊下の方から「おまたせーー!」という声と共にやって来たのは、河田モコである。

2020-02-23 20:33:19
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灰田チームの部署へ向かう道すがら、墨田はモコに「河田さん、一体どちらに行ってたんですか?」と聞くが、当の本人は「ちょっとねー♪」という風に軽く返事をし、思わずしかめっ面になる墨田の様子を見た小さな機関者の一人が「墨田にーちゃんしぶーい!」と声をかけたりする。#Rhapsody277

2020-02-24 19:53:20
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案内をする追野ではあったが、彼女の頭の中では、灰田が先日口にした「個性」という言葉が地味に引っかかっており、ぐるぐると考えていたせいだろう。 前方不注意で、前方を歩いていた蘭鋳にぶつかってしまい、追野は慌てた口調で「す、すみません!!」と大声で謝ったのだ。

2020-02-24 19:59:13
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「いいって、いいって。気にすんな」 「本当にすみません…」 蘭鋳の横に居た椎名は「蘭鋳さん、この子達は?」と聞いてくる。 「あぁ、この子らも機関者だよ。見た目は子供だが、機関者としては確かな実力はあるんだぜ」 「成程…」 「らんちゅーさん、お仕事終わったの?」

2020-02-24 20:02:51
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二人の会話が終わったのを見計らったかのように、モコが間に入ると「大体はそうだな、後は報告書を書けばスッキリさ」と返すのであった。

2020-02-24 20:04:10
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――さーて、後は追野が皆をココまで連れて来ればいいだけ、だな! 意気揚々としている灰田を横目に、ソファの上で横になっている追跡者は「わけぇヤツは元気が良いこって…」と小さく呟いた矢先だった、デスクの上にある電話の呼び出し音が鳴り、灰田は何時ものように出る。#Rhapsody277

2020-02-25 19:07:23
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「もしもし、灰田ですけど?」 『緊急事態です』 向こうの声は何時だって冷めている、故に、そのような言葉を言われても緊急性を感じない所が本音だったりもするが、そこは口に出さず、灰田は「何がおありにでも?」と聞いた後には一切の言葉も発さない灰田の異変に、追跡者はようやく顔を上げる。

2020-02-25 19:13:54
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「なんか、あったのか?」 「壱ノ笠がやべぇ事になってる」 そう言い返すと、灰田は黙ったまま椅子にかけてあった上着と羽織り、デスクの上に置いている玩具の鎌と星形絆創膏が入っているケースを手に取り、仕事を終えたミヨシノが扉を開けたのと同時に灰田が部屋を出て行った。#Rhapsody277

2020-02-26 20:16:01
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ソファから立ち上がった追跡者に「灰田さん、顔がとても厳つかったようですけれど…。何かありまして?」と、ミヨシノが聞く。 「詳しくは聞いてねぇから知らねぇが、…街の方でやべぇ事が起きたらしいぜ」 「まさか、一人で行く気では…?」

2020-02-26 20:19:01
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「そりゃあねーだろ、電話の長さと灰田の口の動き誰かしらして、誰かしらと行動するようにはなってるはずだ」 「そこまで解るものなんです?」 「あくまで、俺の推察だがな」

2020-02-26 20:20:47
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「追野!」 その声に振り向くと、険しい表情を浮かべている灰田がこちらにやって来来たのだ。 「灰田さん、準備は…」 「それどころじゃなくなった!」 「どうした、灰田。大丈夫か?」 「蘭鋳さん、丁度良い所に!椎名さんも、実はちょっと大変な事がありまして…」#Rhapsody277

2020-02-26 22:13:50
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急に大人たちで話し合う様子を見ていたモコらは、顔を合わせながら「何かあったのかな?」「皆すごい怖い顔してるー」等と言い合っている。 話もある程度纏まったのか、全員一斉にコチラを向き。灰田が小さき機関者達の背に合わせるようにしゃがみ、話を聞かし始める。

2020-02-26 22:16:36
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「スマンが、この後の見学は延期になった」 「えー」「そんなー」「楽しみにしてたのにー!」という声も聞こえるが、その間を縫って「何か、あったんですね?」と墨田が真剣な顔つきで問う。 「流石は機関者、察しが良くて助かるぜ」 「当然です、僕は機関者ですから」

2020-02-26 22:19:06
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「話は戻すが、今から、君達も俺らの仕事を手伝ってほしい。勿論、無理な事は言わない」 「おしごと!?」「ほんと!!」 今度は、河田モコの方を見ながらに、灰田は聞く。 「この場で聞くのが間違いかもしれんが、改めて聞いてもいいか?」 「なに、灰田さん?」

2020-02-26 22:22:59
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「俺らの所に来る書類は出したんだよな?」 「うん、この前出したよ」 「ならば、話が早い。――今こそ、お偉方にモコの能力を見せつける時かもしれんぞ」 ガッツリと両手でモコの肩を掴みながらに言う灰田を見たモコは、両手で持っている杖を強く握りながら「勿論!」と返したのである。

2020-02-26 22:26:14
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灰田・追野・蘭鋳・椎名……河田モコや墨田に小さな機関者達、そして、他の機関者の面々が機関の正面玄関前に集まって来ていたのだ。 一番前に居る灰田は「何時の間にこんなに…?」という驚きを隠せずにいたが、集まった機関者達の間を縫ってミヨシノと追跡者が灰田の元へやってくる。#Rhapsody277

2020-02-27 20:23:19
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「私達が声をかけたんですよ、灰田さん」 「ミヨシノはすげぇぞ、いろんな意味でなァ」 思わず目から何かが流れてきそうな気もしたが、それを流すのはこれから始まる大仕事をし終えたらだ、と自分に言い聞かせ、灰田は改めて集まって来た者達に言った。

2020-02-27 20:26:26
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「各自、自分が出来る最大限の事をしてくたらばと俺は思う、いくら俺達がそういう存在であったとしても、コレだけは言わせてくれ……全員、無事に、無理だけはしないでくれ!!」 ――そして、扉が開かれた先に見えたのは、腐りかけた流れが浸食する双方の壱ノ笠の姿であった。

2020-02-27 20:32:22
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壱ノ笠という街は一つと見せかけて二つもある上に、何処かややこしい所も感じさせつつも存在しているのだから、少々酷い一言で片付けると「面倒臭い」という風に言われても無理はないし、現に誰かがそんなことをぼやいたって右から左へ流れて行くまでだ。 #Rhapsody277

2020-02-28 19:13:33
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現に、灰田たちの目の前には妙なニオイを放つヒトみたいな野郎がワンサカと居る上に、人間以外の物を浸食を進めている流れを止め、街を守るのが、機関者達に与えられた【使命】でもあり【任務】でもある。

2020-02-28 19:19:14
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蘭鋳は言い叫んだ。 「やれやれ、この流れをどうするって?止めてやるよ、俺が叩き潰してやるんだけどなぁ?……なんだ、まだ来るってか?いいだろう、俺がぶっ倒れるまでかかって来いや!!」 「へぇ~、ココにもいるんだ☆面倒事は苦手なんだけど、今はそういう事言ってるヒマないもんね!」

2020-02-28 19:20:21
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両手にしっかりと杖を握りながらも、何処か楽し気が残る声を発する河田モコの表情が変わり、目の前に居る存在を次々と消して行く。 「なんだ~、もう終わ……じゃなかったね、まだ来るんでしょ?なら、私は最後までアナタ達を倒すよ、いい?」

2020-02-28 19:21:55
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追野は目の前に居る存在に対しビビりながら「あ、あなた達は、この街で十分に悪い事してます!だからこそ、私達があなたが…」目の前に居た存在は遠慮なく攻撃するもんで「ヒーッ!」と悲鳴を上げて一度離れるが、首を振った後に言った。 「ココで逃げちゃいけません、私は頑張ります!だから…」

2020-02-28 19:23:27
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一度、眼鏡をクイっと指で動かし、指を差しながらに物申す。 「私も、精一杯アナタ方を倒しますからね!!」 モノクルを掛けた少年機関者こと、墨田は上着から羽ペンを取り出し、呪文を発した途端、目の前にいた存在が掻き消された跡に言った。 「この力を舐めないで頂きたい、僕だって機関者なので」

2020-02-28 19:29:06
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「俺の新しい武器にやられたいってか?」 追跡者が地面に勢いよく足を蹴りだした途端、鋭利な刃が現れた靴底に、一瞬だけ慄くものの、直ぐにまた襲い掛かってくるかと思われた、が、目の前にミヨシノが現れた途端、そのモノ達はあっという間にミヨシノの手駒のように懐いてしまったのだ。

2020-02-28 19:32:35
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「まじかよ…」 「どうやら、マジのようですわね」 「まぁ、一番の大物は最初からマジで行く気らしいけどな」

2020-02-28 19:34:26
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灰田は辺りの様子を見て一言。 「ほほぅ、とんでもねー事になってるな?」 何時もの軽い声とニコヤカな表情、だが、目の前に居る存在を見た時、空気が一変する。 「本来、俺達はこういう事に関しては例外な所もあるが…、俺達のチームは雑用もキチンと習得済みって感じなんだよなぁ?」

2020-02-28 19:37:05
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その手に持っている鎌は玩具から、鋭利の鎌へと変わりゆく。 「あぁ、忘れてた。俺って、マジになると、スゴい事になるんだ。覚悟しとけよ、そこの野郎共サンよォ!!!」 右目に貼られていた絆創膏は剥がれた時、灰田は目の前に居る存在を次々と倒してゆく次第であった。

2020-02-28 19:37:59
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

壱ノ笠という街は、大小問わずに様々な騒動で崩壊の危機を迎えたことがあるが、その度に誰かや、俺らが止めたりして、完全にぶっ壊れるなんてことはあり得ない事もよくある話だ。 無論、今回の騒動は表沙汰では小さくても、内部としてはかなり大きな存在として扱われた。#Rhapsody277

2020-02-29 19:55:02
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

けれど、そこらへんは上に居るお偉方がどうにかしたようだし、そんな中で俺は河田モコの活躍もちゃっかり報告し、書類上における灰田チームの仲間入りを果たした所に至る。

2020-02-29 19:56:51
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

「モコ、墨田達らにはなんて言って来たんだ?」 「偶には顔出すよ、この前みたいにまた一緒にお仕事出来るから大丈夫。って、行ってきましたもん!」 「成程ォ…」 新たな部署に居る大半は大人な機関者だが、そんな中でもモコは何時もの笑顔で言った。

2020-02-29 20:02:24
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

「河田モコ、小さいけど機関者です!呪文みたいな言葉を言うと、それなりの力を発揮する杖を使ったりできるので、今後とも、よろしくお願いします!」 【Rhapsody277 河田モコ正式加入編 完】

2020-02-29 20:04:46
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。