第1部、第1章、第2章、第2部、第3章、第4章
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花びんに水をدعونا نملأ المزهرية بالماء☘️ @chokusenhikaeme

抱えている問題が自分の失敗を原因としているのであれば、、まさにその時こそが自分に対して慈悲を向ける時である。悲しいことに、特に子ども時代に多くの人は自分に対して優しくしてはいけないと思い込む。強固な自己批判の習慣を作ってしまったため、彼らは自分に優しくする能力がないと考えている。

2019-02-20 17:48:55
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しかし、幸運なことに自分に優しくすることはさほど難しいことではない。  Harry Harlowは、1950年代に哺乳類の愛着システムの発達を検証し始めた人物の一人である。ハーロウは母親から隔離した生まれたばかりの赤毛猿の赤ちゃんを檻に入れて1匹で育てた。研究の焦点は、(いくらかの温かさと安心感を

2019-02-20 17:56:17
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与える)テリー織りの布に覆われた母猿の模型と、(あまり安心感を与えない)ミルクの入った投薬器を備えた固い金網の母猿の模型が提示された時、子猿がどちらとより長い時間を共に過ごすかということであった。その答えは明白であった。子猿は自分の命が懸かっているかのように布の母猿にしがみつき、

2019-02-20 18:02:05
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ミルクを飲む時だけワイヤーの母猿のもとへと素早く移動した。この研究結果の最も衝撃的な点は、子猿が食欲よりも心地よい布の方により強い安心感を覚えたということであった。思いやりは生存において食料と同等に必要なものであった。聖書にもあるように「人はパンだけでは生きてはいけない」。

2019-02-20 18:06:26
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John Bowlbyは、さらに進んで人間を対象に研究を行った。親が一貫した支援を提供せずに冷淡で拒絶的であった場合、子どもたちは「不安定な結びつき」を形成する。この不安定さによって、子どもたちは自分の苦悩を和らげるために親を信じることができなくなる。

2019-02-20 18:10:59
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彼らは世界が本当は安全な場所ではなく、親が信頼できない存在だということを学習するのである。これは世界を探索する子どもたち自身を害することになり、多くの場合、その害は大人になっても継続する。ボウルビーは、親との早期の愛着の結びつきが他者との「内的作業モデル」の形成に影響するとした。

2019-02-20 18:16:18
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これは私たちが何者であり、また、他者から何を期待できるのかという問題に関わる、無意識的で、心の深い部分に根ざした精神的な自画像である。(p.53) 子どもたちが親に対して安定した愛着を形成している場合、彼らは自分が愛されるに値する存在だと感じるようになる。一般的に、彼らは健康的で幸せな

2019-02-20 18:22:24
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大人になり、他者から安心と支援を受けることに対して信頼できる安心感を持つことになる。しかし、子どもたちが不安定な愛着を形成している場合、彼らは自分が愛されることのない無価値な存在であり、他者を信頼することができないと考えるようになる。このような考え方は、後の人生で親密で安定した

2019-02-20 18:27:20
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人間関係を形成する能力に影響を及ぼし、長期にわたる感情的な苦悩を引き起こす継続的な不安を生み出すことになる。以上のことから、不安定な愛着を形成している人が安定な愛着を形成している人に比べてセルフ・コンパッションが低いという研究結果に対しては納得することができるだろう。

2019-02-20 18:30:57
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これはつまり、慈悲や軽蔑にかかわらず、私たちの内的作業モデルが自分自身と付き合う方法において重大な影響を持っているということである。そして、助けが必要な時に内的作業モデルが他者を信頼できないと伝えているとした場合、私たちは他者に頼らないという選択を選ぶことになる。

2019-02-20 18:35:06
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良いニュースは、私たちの内的作業モデルが不変的なものではなく、変更が可能だということである。📌思いやりを授受する能力は生得的なものであるため、愛着のボタンはリセットすることができる。子どもの頃に不安定な愛着を形成した人は、大人になって愛情溢れる支援的な恋愛の相手を見つけることで、

2019-02-20 18:39:52
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確実に愛着を形成する方法を学ぶことができる。熟練したセラピストによって提供された安全な空間と深い受容はクライエントの子ども時代に形成された根深い思考のパターンへとアクセスすることを可能にし、それを表面化させることで変更可能なものにする。

2019-02-20 18:44:54
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当然ながら、自分に対する感じ方を変える上ですべてを他者に頼ることには問題がある。恋愛関係には終わりが訪れ、担当のセラピストが変更になったり費用が負担できなくなったりする場合もある。また、病気や落ち込み、仕事のストレスなど、私たちが必要としている人々もしばしば問題を抱えている。

2019-02-20 18:49:40
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幸い、自己に対する見方を変えるために他者に頼る必要はない。自分に愛情を込めた世話と理解を提供する時、私たちは思いやりと受容が価値あるものだと感じるようになる。自分に対して共感と支援を提供する場合、私たちは救いの手がすぐそばにあると信じるようになる。

2019-02-20 18:53:21
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自己に対する思いやりの腕で自分を包み込む時、私たちは安全と安心を感じるのである。  自分の痛みを和らげる時、私たちは哺乳類が持つ思いやりのシステムを利用している。この思いやりのシステムが持つ1つの重要な機能は、オキシトシンの分泌を引き起こすことである。

2019-02-20 18:57:28
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オキシトシンは恐怖や不安の感覚を低減させ、ストレスと関連する血圧とコルチゾールを抑える働きを備えている。セルフ・コンパッションはオキシトシンの放出の強力な引き金となる可能性が示唆されている。  一方、自己批判はこれとは異なる影響を身体に与える。脅威を感じる状況に遭遇した場合、

2019-02-20 19:02:53
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闘争ー逃走反応が引き起こされる。脳下垂体は血圧やアドレナリン、コルチゾールを高めるように信号を出し脅威と向き合うか、脅威を回避するためにエネルギーを動員する。このシステムは、自分や他者からの感情的な攻撃によっても即座に活性化する。

2019-02-20 19:07:31
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📌長い時間をかけて高まったコルチゾールの水準は、喜びを感じる多様な神経伝達物質を除去し、うつ状態を引き起こすことになる。  自分に対する優しさや自己批判が脳機能において異なる働きをすることを示す神経学的な研究もある。fMRIを用いて検証してみると、自己批判的な反応は、エラー処理と

2019-02-20 19:13:07
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問題解決に関わる外側前頭前皮質と背部前帯状領域と関連していた。自分に対して優しさと安心を提供することは、肯定的な感情や慈悲と関わる左側頭極と島皮質の活性化と関連していた。  自分に対する優しさは、自分を修正しなければならない問題としてではなく、優しさを受けるに値する価値のある人間

2019-02-20 19:18:28
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であると認識させてくれる。自分に対する温かく優しい感情を経験する時、心と同様に体も変化する。悩みや不安ではなく、私たちは落ち着きや満足、信頼、安心を感じることになる。  優しい友人がそうするように自分と向き合う時、私たちは苦しんでいる人という役割から一歩外へ出るのである。

2019-02-20 19:23:12
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「私は傷ついています。でも、思いやりと慰めも感じます。私は慰めを与える人であると同時に、慰めを必要としている人でもあります。私には今感じている苦痛以上に大切なものがあり、私はその苦痛に心から応答する存在でもあるのです。」

2019-02-20 19:26:41
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自分に対して優しさをもって向き合う上で最も重要な方法の1つは、自分に対する批判的な独り言を変えることである。「非暴力コミュニケーション」の著者Marshll Rosenbergは、自分に対して判断的な言葉ではなく共感的な言葉を用いる重要性を強調している。

2019-02-20 19:31:43
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ローゼンバーグが提唱する方法論には以下の4つの質問が含まれている。 ①私は何を観察しているのだろうか ②私は何を感じているのだろうか ③私は今、何を必要としているのだろうか ④私自身、あるいは他者に対する要求は何だろうか

2019-02-20 19:35:41
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これらの4つの質問は私たちがそのとき何を必要としているのかに対して意識を方向づけてくれる。最初のステップは、自分の独り言が批判的か判断的であるかに気づくことである。次のステップは、あなたが発する厳しい言葉の裏にある感情に耳を傾けることである。

2019-02-20 19:39:00
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3つめのステップは、あなたの反応を駆り立てている満たされない要求を検証することである。最後のステップは、自分自身、あるいは他者の要求を満たすものはないか考えることである。重要な点は、あなたがその瞬間に必要なものを確かめて聞き入れ、自分を責めるのではなく、自分に共感することである。

2019-02-20 19:43:30
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人間の不完全さに対して、私たちは優しさと思いやりを伴った方法、あるいは判断と批判を伴った方法のいずれかによって反応する。ここで重要な問題は、私たちは心と意識の中にあるどの資質を促進したいのかということである。判断的な思考を止めることはできないが、それを促進したり信じる必要もない。

2019-02-20 19:49:22
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優しさや理解によって自己判断を抑制することができるのであれば、自己卑下の力はその持続力を奪われて衰弱することになる。私たちには苦しみに対して優しさで応えることによって、喜びと満足感をもって生きることのできる力が備わっているのである。(p.62)

2019-02-20 19:53:47
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自分に対する優しさを習慣として身につけることで、苦しみは愛と優しさを経験するための扉となる。どのような困難な問題であっても、私たちは悩むことでぼろぼろになった自分をやわらかな抱擁で包み込むことができる。私たちは自分の痛みを和らげることで癒すことができるのである。 pic.twitter.com/WAipsz523D

2019-02-20 20:05:14
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私たちは自分が完璧になり、人生が思い通りに展開するようになるまで待つ必要はない。愛されるに値する存在になるために、他者から思いやりや慈悲の心を向けられる必要もない。切望する受容と安心を手に入れるために、自分の外を探す必要もない。他者は必要だけれど、陽気な表情の裏で本当に何を感じて

2019-02-20 20:11:01
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いるのかを知っているのは誰であるのかを考えてみてほしい。直面している痛みと恐怖を知り、最も必要としているものが何であるのかを知っているのは誰であるのかを考えてみてほしい。あなたの人生でただ1人、年中無休で思いやりと優しさを提供できる人物。それは、あなた自身に他ならない。(p.66)

2019-02-20 20:15:38
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第4章、私たちは世界を共有している セルフコンパッションの基礎となる構成要素の2つめは、一般的な人間の経験を認識することである。人間の人生が相互関連的な性質を持っていることを理解することは、自己受容や自己愛とセルフコンパッションを区別する上で役に立つ。

2019-02-25 16:09:09
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自己受容と自己愛も重要ではあるが、いずれもそれ自体では不完全である。それらは「他者」という必要不可欠な要素を除外しているからである。慈悲の本質は関係性にある。慈悲とは「共に苦しむこと」を意味し、苦しみの体験における基本的な相互関係を意味している。

2019-02-25 16:16:02
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慈悲の感情は、人間が不完全な存在であるという理解から生まれる。自己憐憫とセルフ・コンパッションは異なる。自己憐憫が「かわいそうな私」を前提としているのに対して、セルフ・コンパッションは誰もが苦しむことを前提とし、誰もが人間であるという安らぎを与えてくれる。

2019-02-25 16:21:12
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その根底には、1人の人間が苦しい時に経験している苦痛が、別の誰かが苦しみの中で経験している苦痛と同じものであるという認識がある。苦しみの原因や状況、苦痛の程度は違うもののその過程は同じなのである。

2019-02-25 16:31:30
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自己嫌悪によって心が閉塞的になると、私たちは他者の存在を忘れて自分が1人であると感じるようになる。これは論理的な思考プロセスによってそうなるのではなく、一種の感情的な視野狭窄に陥るためである。

2019-02-25 16:36:32
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"Ragical Acceptance"のTara Brachの言葉。「自分が無価値だと感じることは、他者から分離され、人生から分離していると感じることと関連している。これは、不完全な自分には所属する場所がないと考えてしまうからである。自分が不完全であると感じるほど、孤立して脆弱であると感じる悪循環に陥る。」

2019-02-25 16:42:19
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Abraham Maslowは、人間が他者との結びつきにおいて満足していない限り、個人的な成長や幸福の欲求は満たされないと主張した。1970年代の初めに「自己心理学」モデルを提唱したHeinz Kohutも、所属感が自己にとって必要な要素の1つであるとした。

2019-02-25 16:48:51
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彼は所属感を「人々の間にいる」という感覚、他者との結びつきを感じることのできる感覚として定義した。他者を前にしているか否かにかかわらず、孤独感は自分がそこに所属していないという感覚から生まれる。  恐怖症の1つのスピーチ不安も、他者からの拒絶と孤立に対する恐怖が原因となっている。

2019-02-25 16:57:04
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スピーチをする際、聴衆の全員が下着姿で話を聞いていると想像することが人々の気持ちを和らげるのはなぜだろうか。それは、聴衆も傷つきやすい不完全な存在であるということを思い出させてくれるからであり、彼らも自分と同じ人間であるという感覚を促進するからである。 p.70

2019-02-25 17:02:20
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私たちの心の空洞は、現実的にそう感じる必要がない場合でも孤独を感じることがある。しばしば、私たちの恐怖感や自己判断は差し伸べられている救いの手を見えなくさせることがある。自分自身の本当の姿を知られることで愛されなくなるのではないかと怖れるために、私たちは愛する人を前に欠点を認める

2019-02-25 17:10:13
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ことに恥ずかしさを感じる。本当の自分を他者から隠すことで、私たちは孤独感をより強めてしまう。  自分の生得的な相互関係性に気づくことによって自分との付き合い方を変えることが重要となるのはこのためである。

2019-02-25 17:13:32
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失意の時に失敗が人間の共通の経験であることに慈悲的な方法で気づければ、それは孤独ではなく連帯感の経験の一部となる。苦痛を伴う経験が自分だけのものではなく、多くの他者も経験するものだと気づくことができた時、その衝撃は緩和される。

2019-02-25 17:20:43
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苦痛がなくなることはないが、それが孤立感によって良くなることはない。しかし、悲しいことに私たちの文化は人々の共通点ではなく、独自性を重視している。 (p.71)

2019-02-25 17:24:21