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注意 サイコパスの注意に異常があるという指摘が様々になされている。こうした見解に合致して、注意課題において、サイコパスが特異的に成績が悪いことを示す実験がいくつかある。しかし、注意の定義が曖昧であるために、こうした研究には問題が多い。 Id. at 86
2017-01-28 15:07:29
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目的志向的な課題を行っている時に妨害刺激を与えるとどのように処理されるのかを調べた実験は、二重課題実験とともに、「注意」を測定していると考えられることもある。しかし、これらふたつの課題遂行時の認知神経学的機能は、分離して考える必要がある。
2017-01-28 15:11:10
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JutaiとHareは、刑務所に収容されている人びとを対象に、サイコパス傾向が高い者とそうでない者に対して、ピッという連続音を両耳に聴かせて、その信号音のみの場合(受動的注意)と、テレビゲームを行っている場合(選択的注意)での自律神経活動と皮膚電気活動を計測した。
2017-01-28 15:18:30
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信号音に対する注意の指標としては、聴覚誘発電位のN100成分が用いられ、課題に対する注意を反映するものとして、テレビゲームの成績が使われた。サイコパスは、信号音だけが提示された場合には、N100は正常反応を示した。しかし、テレビゲームを行っている時は、初回を含めて、すべての試行で
2017-01-28 15:30:50
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N100の反応が小さかった。一方、対照群では、後の試行では反応は小さかったが、初回についてはN100の反応を大きく示した。このデータから、サイコパスの注意の異常が示唆される。特に、注意の過剰な集中、つまり妨害刺激に対する強い抑制を示していることが考えられる。
2017-01-28 15:35:03
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Howlandらは、ポスナーの外的手がかり課題を用いて、サイコパスとそうでない者を対象に注意について調べた。成績は全般的には群間差がなかったが、サイコパスは、左視野に強制刺激を提示する無手がかり試行において失敗が多かった。
2017-01-28 15:40:23
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また、強制刺激が右視野に提示される中性試行においても、対照群より多くの失敗をした。 Kossonとnewmanの研究では、健常者に比較してサイコパスは、ふたつの課題に注意を均等に向けるように指示された場合に視覚探索で失敗が多かったが、
2017-01-28 15:49:51
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視覚探索課題にのみ集中するように言われた場合そうではなかった。このことから、サイコパスは二重課題で成績が悪いことが示唆される。しかし対照的に、Kossonの研究では、分類課題において成績に群間差はなかった。だが、サイコパスは妨害課題に対して高率に反応を示した。
2017-01-28 15:53:30
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このこと自体で、サイコパスの注意が障害されているとは解釈できない。というのは、妨害課題の刺激提示に対して反応しがちであったが、成績としては２群間で差がないことが示されているからである。
2017-01-28 15:57:50
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しかし、この結果は、go/no-go課題や、stop-signal課題など反応抑制課題においてサイコパスにみられる障害に合致する。このことはやはり、サイコパスでは、あらかじめ条件づけられた行動の反応を制御することに障害があることが示唆される。
2017-01-28 16:00:31
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Kossenが報告した興味深い結果として、サイコパスは一般的に、注意が分散されるような状況下においては、妨害刺激に対して過剰に反応するというものがある。ここでもやはり、サイコパスは反応制御課題において障害がみられることが示唆される。
2017-01-28 16:05:46
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(まとめ) サイコパスに注意の異常が存在することを示唆する知見が集まりつつある。しかし、現在のところまだ十分ではない。JutaiとHare、Howlandら、Kossonの研究では、注意に異常があると論じられている。しかし、これらで扱われている注意の処理形態があまりに異なるために
2017-01-28 16:10:21
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サイコパスには何らかの注意の障害があるという以上に議論ができない。一方、オドボール課題や持続処理課題、二重遂行課題などの知見は、ほとんど一貫性がない。さらに、この分野での研究の多くは、注意の異常に関する近年の認知神経科学の系統的論述によってきちんと評価されていない。
2017-01-28 16:13:57
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結局のところ、サイコパスに注意の異常があるのかどうか、そして異常があるにしてもどのような異常なのかは明らかになっていない。Id. at 91
2017-01-28 16:16:12
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第４章の結論 サイコパスでは不安が減弱しているというデータと、不安の強さと反社会的行動には正の相関があるというデータとの間には明らかな矛盾がある。しかし、この矛盾は、道具的攻撃と反応的攻撃を区別して考えないことからくる問題であることを指摘した。
2017-01-28 16:20:03
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道具的攻撃の亢進とサイコパス傾向は、不安の減弱と関連している。反応的攻撃の亢進は、不安の増強に関連している。
2017-01-28 16:22:55
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本章で、サイコパスは、情報処理に主として影響を与える様々な特性の機能的障害によって特徴づけることができると述べた。サイコパスでは、脅威刺激に対する反応、情動の学習と再学習、共感反応が減弱しており、道徳的推論に障害があり、感情に関する言語処理に問題がある。
2017-01-28 16:27:21
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こうした知見は、第５章で論じる恐怖と共感(暴力抑制機構)の機能不全、および８章で考察する統合的情動システムによって説明が可能である。最後に、サイコパスには情動処理とは関連しない障害もあると述べた。意味処理や注意に関する課題において成績が悪いものがある。この解明は９章で試みる。
2017-01-28 16:36:31
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以下、第５章では、サイコパスの機能障害を説明するための３つの認知モデルを、第６章では、３つの神経学的モデルを検証する。
2017-01-28 16:46:47
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第５章 サイコパスの認知的仮説 ４章で述べたサイコパスの機能的障害を説明するために立てられた３つの認知的モデルについて考察する。ここで認知とは情報処理モデルのことである。 ①反応群調節仮説 ②恐怖機能不全モデル ③暴力抑制機構(VIM)モデル
2017-01-28 19:38:46
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反応群調節仮説 Newmanらによる反応群調節とは、「目的志向性の行動を遂行する際に、計画を立て、実行し、それを評価するという一連の過程において、注意を素早くかつ比較的自動的に(無意識的かつ不随意に)移すこと」を意味する。
2017-01-28 19:45:18
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こうして「迅速かつ自動的に注意を移すことで、重要な反応群(つまり慎重に注意を向けるべき焦点)に対して辺縁の情報をモニターし、関係があるならばそれを利用する」。このモデルの生理学的基盤となったのは、中隔・海馬損傷が情動学習にもたらす影響についてのGrayらの研究である。
2017-01-28 19:49:47
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「動物実験によると、反応群調節に欠陥があると、罰を受けたり見返りに全然期待が持てなかったりする(死滅してしまうなど)にもかかわらず、反応を維持し、目的志向性の行動をやり続ける傾向がある(迷路を衰弱するまで走るなど)」。
2017-01-28 19:53:28
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Newmanのモデルの中核となるのは、サイコパスにはこうした自動処理機能の減少がみられるという考えである。たいていの人は、自動的に自分の行動がもたらす結果を予測し、自動的に薄情な行動を恥じ、自動的に障害に直面しつつもなぜやり遂げるべきなのか理解し、自動的に都合のよすぎる主張に
2017-01-28 19:57:47
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疑いを持ち、自動的に他者とどう関わったらいいのかに気づくが、サイコパスでは、そうした事柄を理解するのにかなりの努力を要する。サイコパスは、自分の行動を制御できないのではなくて、行動へと導く「比較的自動的な過程」が欠如しているので、自己コントロールするのに余計な努力が必要なのだと、
2017-01-28 20:01:14
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Newmanは主張している。反応群調節仮説は、注意を基礎にしたモデルである。このモデルによると、「サイコパスが示す衝動性、受動回避の障害、情動処理の欠陥は、慎重に注意が向けられた焦点に対して辺縁あるいは副次的な情報の意味を処理できないこととして理解できる」。
2017-01-28 20:04:53
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さて反応群調節仮説は注意を基盤とした理論であるが、それがどれくらい現代の注意モデルに当てはまるのかがはっきりしない。 おそらく、注意に関する現代の最も有力なモデルは、「バイアス競合モデル」であろう。このモデルの力点は、複数の刺激が提示された場合に、神経の作用が競合し、その結果
2017-01-28 20:10:29
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として注意が生じるというものである。どの刺激が競合に勝ち「注意を向けられる」のかは、以下の二つの所産である。 ①ボトムアップ的な知覚過程。例えば、動きがあり、明るく、大きい物体は、持続的にボトムアップ・バイアスの影響を持つ。 ②トップダウン的な基部への影響。例えば、特定の色の
2017-01-28 20:14:50
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物体を探し出すように指示された場合、その色に関連するひとつないしそれ以上のシステムがコード化されることによって、神経ユニットが刺激を受けやすくなる。したがって、その色彩を持つ物体は、感受性が高まったシステムにおいて、競争上有利になる。
2017-01-28 20:18:53
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つまり、ある物体が存在したとして、それは内在的に目立つものであるか、処理過程にトップダウン的なバイアスを受けるかのどちらかによって、注意の焦点となりうる。
2017-01-28 20:22:20
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図5-1に、DesimoneとDuncanのモデルを簡単に示す。ここでは、ふたつの刺激だけに注意が向けられるとして、それをS₁とS₂とする。課題要求がない場合、どちらの刺激に注意が向けられるか(あるいは両方の刺激に向けられるか)は、ボトムアップ的処理機能の影響を受けるだろう。 pic.twitter.com/ilwc5K1IpN
2017-01-28 20:34:11
拡大
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S₁が動いていて明るく大きく、S₂がそうでないなら、S₁を表象するユニットは活性化され、一方S₂を表象するユニットは抑制性経路を通して抑えられる(つまりS₁に注意が向けられる)。
2017-01-28 20:39:43
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しかし、課題要求が、動きがなく暗く小さいS₂を探し出すように提示されるならば、S₂を表象するユニットは活性化され、S₁を表象するユニットは抑制されるように働く(つまりS₂に注意が向けられる)。
2017-01-28 20:43:59
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この枠組みに基づいて、反応群調節仮説を説明する方法は２つある。反応群調節仮説によると、サイコパスの問題は、行動へと導く「比較的自動的な過程」の障害であった。バイアス競合モデルを用いてこの考えを解釈する方法は、第一に、ボトムアップ的な知覚過程の影響が、サイコパスでは減弱していると
2017-01-28 20:49:01
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考えることである。この仮説から、新たな興味深い推論が生まれる。例えば、サイコパスは、ポップアウト効果と呼ばれる、視覚刺激が目に飛び込んでくるようにみえる現象に対して鈍感かもしれない。だが、こうした推測が反応群調節仮説の本質に適ったものかどうかはわからない。
2017-01-28 20:53:05
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反応群調節仮説は、サイコパスが目的志向性の行動をしている時に問題を引き起こすことを強調する。しかしながら、ボトムアップ的知覚過程の機能減少は、目的志向性の行動をしているかどうかに関係なく存在するはずである。
2017-01-28 20:55:49
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反応群調節仮説を解釈する第二の方法は、注意のトップダウン的自動制御の機能に関連する。バイアス競合モデルによると、どれだけ刺激が処理されるのか(すなわち注意が向けられるのか)は、どれだけ知覚システム内の競合過程を生き残るかで決定される。注意があまり向けられていない刺激が、どの程度
2017-01-29 15:32:17
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競合過程を生き残るのかは、課題の負荷の大きさによって決まると考えられている。難しい課題条件(重負荷条件)では、主ではない刺激の処理のなされ方次第で、ターゲット刺激についての目的志向的処理は致命的に混乱しかねない。したがって、トップダウン的過程によって、ターゲット刺激にしっかりと
2017-01-29 16:30:45
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焦点が合わせられる。一方、あまり難しくない課題条件(軽負荷条件)では、主ではない刺激の処理のなされ方は、目的志向的処理にさほど影響を与えないであろう。したがって、注意が向けられていない刺激であっても生き残って処理されうる。例えば、視野の中心に単語が提示され、それが２音節かどうか
2017-01-29 16:35:39
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決定する(重負荷条件)ことは、辺縁に提示された非ターゲット刺激が動いているかどうかの判断を難しくする。一方、中心の単語が大文字か小文字かどうかを決定する(軽負荷条件)場合には、そうしたことは起こらない。 反応群調節仮説の流れで述べると、サイコパスが目的志向性の行動をする時には、
2017-01-29 16:40:14
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常に重負荷条件で課題を遂行しているような状態で、注意に関するトップダウン的な影響が強すぎるために、その他の刺激に対して注意を向けることができない、というように説明がなされる。つまり、ターゲット刺激に対して注意が向けられ過ぎるために、それ以外の刺激に対する反応が強く抑制され、
2017-01-29 16:46:23
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刺激が処理の対象にならない。一見すると、こうした解釈は魅力的に映る。ストループ課題において干渉が減少するのと同様に、この解釈によって、報酬に関連する刺激に目的志向性の注意が向けられ過ぎるために、罰に関連する刺激に対する情報処理が減少すると説明されるように思える。
2017-01-29 16:54:14
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しかし、以上のような考え方では、語彙決定課題の結果(健常者が中性的単語より情緒的単語に素早く反応するのに対して、サイコパスではそうではないこと)はうまく説明できない。ある文字列が意味ある単語をなしているかを判断するよう求められ、そこに注意が向けられていると(課題を達成するために
2017-01-29 17:00:28
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は必要である)、刺激は自動的に関連する情動的入力を活性化させる。しかし、この活性化は注意の機能ではなく、語連想に伴って必ず現れる機能である。事実、こうした活性化はより広範に生じる。競合する刺激の抑制が強化されると同時に、関連する情報の処理も強化される。
2017-01-29 17:05:41
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単語がこの入力を活性化させないことを説明する唯一の方法は、注意とは別の文脈で考えることである。すなわち、サイコパスでは、情動連想の学習が深刻に障害されているとみなすことである。 さらに、サイコパスにみられるトランプ遊び課題で示された受動回避学習や応答逆転の障害を注意の問題として
2017-01-29 17:11:18
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説明することは、一見もっともらしいが正しくない。受動回避や応答逆転のパラダイムでは、罰に関連する情報は妨害のない所に提示される。注意のモデルによっては、競合する刺激がないのにもかかわらず情報に対して注意が向けられない(処理されない)理由が理解できない。
2017-01-29 17:16:05
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罰の情報がサイコパスの行動に影響を与えないという事実から、サイコパスは罰の情報に対して注意を向けられないというよりは、そこから学習することができない、ということが強く示唆される。 (まとめ) 今のところ注意作動仮説が、現代の注意に関する知見にどの程度合致するのかはっきりしない。
2017-01-29 17:23:03
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恐怖機能不全モデル サイコパスに共通してみられる情動障害に関する主要な考え方のひとつは、恐怖行動を調節する神経生理学的システムに障害があるということである。例えば、Clekleyは「不安に感じたり、深刻に後悔したりすることができないようだ」と記している。
2017-01-29 17:49:19
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恐怖機能不全仮説では、道徳的社会化は、罰を与えることによって獲得されると想定している。要するに、健常人では罰を恐れ、その恐怖を罰につながる行動と関連づけ、そして学習の結果、そのような行動をとらないようになると説明される。サイコパスでは、罰に対する嫌悪条件づけが適切にできないために
2017-01-29 17:54:20