日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

「ホルクハイマーもまたマルクスの分析は現状と異なることを認識し、労働者階級は革命んも前衛にはならないと考えた。すでに、西欧の労働者たちは中産階級に移行しつつあった。憎むべきブルジョワとなりつつあったのである。～ 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

～彼はマルクス思想を文化用語に翻訳し始めた。古臭い闘争マニュアルを捨て、新しいマニュアルが加筆された。旧マルキストにとって、敵は「資本主義」、新生マルキストにとって、敵は「西洋文化」。～ 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

～旧マルキストにとって権力掌握の方法は暴力による政権転覆である。1789年のフランス革命や1917年のペトログラードのように。新生マルキストにとって、権力掌握に暴力は不要だが、長期にわたる忍耐強い作業が必要になる。～ 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

～勝利の大前提は、西洋人がキリスト教精神を捨て去ること。文化教育制度を掌握すること。まずは、文化ー「堅牢堅固な要塞」を支配せよ。そうすれば国家ー「外堀」は労せずして崩壊する。」 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

フランクフルト学派は、ソ連崩壊のはるか以前に、マルクスのプロレタリアート革命理論には瑕疵があることを見抜いていました。そのうえで、第2次大戦前の時点で、フランクフルト学派の目的とターゲットはここまで明確化されていたのです。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

現在に至る80年強の年月は、ホルクハイマーの言う、まさに「長期にわたる忍耐強い作業」の渦中にあると言う事になります。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道 pic.twitter.com/wwplhwjGie

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遠田大亮 @DaisukeEnta

ホルクハイマーと同時期に、音楽批評家のテオドール・アドルノ、精神分析学者のエーリッヒ・フロム、社会学者のウィルヘルム・ライヒらが目的を同じくしてフランクフルト学派に入会しました。そして1933年、ヒトラーがベルリンを掌握します。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

ホルクハイマー、アドルノ、フロム、ライヒは皆ユダヤ人です。フランクフルト学派は学者陣はアメリカに亡命し、コロンビア大学の援助で、ニューヨークに新フランクフルト学派を設立します。ブキャナンの言う「フランクフルト学派の上陸」です。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

【文化闘争の新兵器「批判理論」】 ブキャナンは、アメリカに上陸したフランクフルト学派について、前掲書で「再び総力を結集して、今後は避難場所を与えてくれた国の文化破壊にとりかかった」と述べています。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道 pic.twitter.com/0rIaQWONuP

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遠田大亮 @DaisukeEnta

「広辞苑」の「批判理論」の項には、「現代の技術的合理性が自然支配と社会支配という二重の疎外を惹起していることを批判し、独自のユートピア意識のもとに理性の復権を目指す」となっています。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

「現代の人間はすべて、自然からも社会からも疎外されている」という考え方で、これはもともとマルクスの哲学用語としての「疎外」からきています。 社会からの疎外をなくすということは、どういうことでしょうか。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

フランクフルト学派はまず、「社会をつくりあげて伝統的な文化を否定する」ということから始めました。文化を否定して破壊すれば、社会は消滅します。社会が壊滅すれば、疎外の原因はなくなります。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

ブキャナンは、ある研究者による定義であると断ったうえで、「批判理論」をこう説明しています。「西洋文化の主な要素を完全否定する批評。キリスト教、資本主義、権威、家族、家父長制、階級制、～ 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

～道徳、伝統、性的節度、忠誠心、愛国心、国家主義、相続、自民族中心主義、因習、保守主義、何から何まですべて」 日本のキリスト教徒の人口比は、「宗教年間 平成27年度版」のデータによればわずか1％です。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

そこでこの際、「キリスト教徒の否定」という部分を除けば、特に戦後日本の進歩的知識人と呼ばれる人々が批判してきた『すべて』がここに含まれています。 この「批判理論」こそは、戦後、アメリカと日本が共有することになった”強力な思想”だったのです。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

【日本のリベラルの根拠は「憲法9条」】 日本のリベラルについて考察していきたいと思います。 このテーマを考えるうえで、検証しなければならないものが「日本国憲法」の第9条です。なぜなら、実は”憲法9条”がリベラル勢力の思想を支えているからです。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道 pic.twitter.com/GsmThkxw37

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遠田大亮 @DaisukeEnta

日本国憲法は昭和22年、GHQの占領下で施行されました。日本の再独立、つまり「主権」が回復したのは、昭和27年4月28日の「サンフランシスコ講和条約」の発効によります。 端的に、憲法9条は「日本は軍隊を持たない」という条文です。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

なぜ軍隊を持たないのかと言えば、「国際平和を誠実に希求」するからー、としています。 具体的には、対外戦争・侵略戦争を不可能にするための条文ですが、結論から言うとこれは大嘘です。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

憲法9条は、『日本の社会主義革命のために』アメリカが「OSS（Office of Strategic Services/戦略情報局）」による「日本計画」のもとに用意した条文です。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

憲法9条は、終戦後、直近に予定された革命に対して、「それを弾圧する軍隊をつくらせないことことで革命を円滑に実現する」ということを目的に作成され、施行されました。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

もちろん、日本で社会主義革命は起こっていません。なぜならそれは1945年にアメリカの大統領がF・ルーズベルトからトルーマンに変わったこと、そして、ソ連が脅威となりアメリカの政策が変わったことでOSS「日本計画」は戦後2年の間に立ち消えたからです。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

わが国は、OSS「日本計画」のもとに占領下で施行された憲法を、現在まで改正せずに来ました。つまり、『社会主義革命のために作成された日本国憲法が存続している』ということです。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道

遠田大亮 @DaisukeEnta

前章までに触れてきた西洋型のリベラリズムが日本に生き残っている理由はここにあります。本来、「変革志向」であるはずのリベラル勢力が憲法改正については過剰なほどに拒否反応を起こして断固維持を主張する理由も、まさにここにあるのです。 日本人にリベラリズムは必要ない。田中英道