A棟103号室の日々

リエ @rie_tkm

「祝言でてめェの連れ合いが笑われて嬉しいか」 「そっ、そりゃ……嬉しくはねェ、けど」 しゅんと萎れかけ、いやいやいやと首を振る。 「てめェを懲らしめるのが目的だし！しゅうげんとか知らねェし！おれだってレディの着物が似合うワケ」 「てめェなら似合う」 気色ばむ頰に手を添え、顔を寄せる。

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「ぞ、ろ……？」 「この白いツラに紅差したら、きれいだろうな」 唇をなぞれば、戸惑いに揺れる瞳。 「ソレ着て、おれの嫁になれ」 囁き、触れるだけのキスをする。 「……てめェがそんなに言うなら、まあ」 モゴモゴ言いはじめたきつねを抱きしめ、 （……ちょろい） その愛しさに、ひっそり笑った。

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「……おいコレほんとにおかしくねェか？」 目尻、頰の三本ヒゲ、唇に同じ紅を差したきつねが不安げに問いかける。上につける面と同じその化粧、耳の前から頰にかけてあふれるように咲いた真っ白な花かんざしも。 「……想定外に似合ってんぞ」 正直、自分が免れるための舌先三寸だったところもある。

リエ @rie_tkm

動きやすいようおからげにした白無垢からはスネ毛の生えた脚が出ているし、別に女に見えるワケでもないが。紋付を着て、同じ化粧を施され、こいつの隣に並んでみたら不思議な感慨が込み上げてくる。 てめェだけカッコよくてずりィ、と唇を尖らせながらも、きつねは少しホッとしたツラで尻尾を振った。

リエ @rie_tkm

「ジイさんも涙堪えてたじゃねェか」 「……ありゃどう見ても笑いを、だろ」 着付けてくれた義父は肩を震わせ、風邪引くなよと声を掛けた。それが生脚への配慮なのかどうかは知れない。 「いけねェ！待ち合わせの時間だ！」 「ああ？」 「お隣さん達と約束してんだよ。うう、笑われねェかなァ……」

リエ @rie_tkm

気にしつつも、昨日から用意していた焼き菓子をいそいそとカゴに詰める。 （隣ってことは……） 夢魔だという怪しげな金髪の相手を涼しい顔でこなしている、あの男も一緒ということだろう。こんな遊びに付き合うタイプには見えなかったが、案外尻に敷かれているのかもしれない。

リエ @rie_tkm

「よし行くぞ……ってゾウリ履きづれェなクソ！」 「無理に捩じ込むなアホ。貸してみろ」 跪き、鼻緒を開いて、足袋の指先をいざなう。 「奥まで入れた方が品はいいが、痛ェようなら引っ掛けて履いてりゃいい」 「……へェ」 感心したように呟く声。見上げれば、少しはにかんできつねが笑った。

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「てめェが言うとなんかやらしーな」 「……なんだよ、サカったか？」 コレをひん剥くのもなかなか楽しそうである。持ち上げた脛をするりと撫で、唇を押し当ててニヤリと笑う。 「ッ……バカ、よせ」 「帰ったらな」 うっ、と口ごもるツラ。満更でもない反応にほくそ笑み、よし行くかと立ち上がった。

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ウッキウキだぜ〜 (続きはリエさんに丸投げでござる🦇💕) #ZS島 #a102zs #ZS島ハロウィンパレード pic.twitter.com/I8Ik9WBTmO

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ハッピーハロウィーン！ お隣さんと合流しました🦇🦊💕 #ZS島 #a103zs #a102zs #ZS島ハロウィンパレード pic.twitter.com/3btpp8wEbr

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ゾロ誕！おめでとう！ 「きつね男、三年目の浮気」 #ZS島 #a103zs pic.twitter.com/AWmNl3P1wJ

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#ZS島 #a103zs メリークリスマス！🦊💕 pic.twitter.com/bYMHVQ9pnF

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#ZS島 #a103zs #b404zs 「おい無茶言うなよ」 「何が無茶だ」 「アパート帰んのもやっとなクセに、郵便配達なんかできるワケねェだろ」 「採用したのあっちだぞ」 「いや、あちら様はお前の迷子癖知らねェから」 誰が迷子だ、と真顔で憤慨するバカが、大迷惑かける前にさっさとクビになりますように。

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「へェ……意外と上手くやってんだな」 「おう。なんかてめェとよく似た騒がしいヤツがいろいろ教えてくれてる」 「あー、あの無駄に元気な野郎か？」 初めての配達は慣らしがてら二人で回ったらしい。 二杯目の白飯を掻き込むどこか得意げなツラ。茶を淹れてやりつつ、消えない不安に溜息をつく。

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「年明けが本番なんだろ？」 「そうだな、こっちにも年賀状みてェなのがあるらしいぞ」 「ひとりで迷ったらちゃんと人に聞くんだぞ？」 「……ガキじゃねェんだ。もう道は覚えたし大丈夫だ」 じゃあ行ってくる、と出ていく背中は申し分なく頼もしいけれど。 「……自分を過信すんな……頼むから」

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「いらっしゃいませいらっしゃいませー！！年越しきつね蕎麦だよー！」 聞き慣れた声に足を止め、窓を覗けば。 「……何やってんだあいつ」 郵便局の真ん前に、いつのまにか屋台が鎮座していた。さっそく美味そうに啜っている仕事仲間もいる。 黄色い頭が慌てて駆け寄っていくのが見えた。

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「何してんすかきつねさん！？」 「いやあ、なんかメシ食うヒマもねェくらい忙しいって聞いたからよ……てめェんとこのボスに許可はもらってるぜ？」 てめェも一杯どうだ？と差し出され、疲労の色濃い顔がふわっと笑顔になる。 「うわあ、い、いただきます！」 「おう。精つけてがんばれ」

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とっぷり日が暮れ、仕分けのバイトを終えたおれが立ち寄る頃にも、きつねの屋台にはまだ人だかりが出来ていた。 「おつかれさん」 「おめェもな」 「ついでに食っとけよ、年越し蕎麦」 元日まで続く仕事。ほっとするにはまだ早いが。汗だくのきつねの笑顔と優しい出汁の匂いに、つい頰が緩んでしまう。

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#ZS島 #b404 #a103zs #ゾロお仕事チャレンジ リエさんち(@rie_tkm )のゾロさんがZS郵便にバイトに来てくださったので、元旦の様子を少し。 ゾロさん、少し情けない感じになってしまって申し訳ありませんでした。 リエさん、本当にありがとうございました！ pic.twitter.com/TIqk4oN17X

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リエ @rie_tkm

「よく寝てんなァ……」 間近に覗き込む寝顔。元日のバイトで疲れ切った男は、貴重な休日を寝倒して終わらせるつもりらしい。 ダチからの年賀状に大はしゃぎする子供らを見て、遅くなりすぎた配達を素直に反省したようだ。 （向いてねェって投げ出さなかったとこは、まあ） 褒めてやろうかなと思う。

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よしよしと髪を撫で、ベッドを離れる。 （あ、そーだ） たまにゃおれもと思い立ち、ペンと便箋を取り出した。 封をして、ポストに入れて──それを配達するのはもうこいつじゃないかもしれないけど。 （どんなツラして受け取んのかね） 中身はただの紙切れじゃないって、教えてもらったクソマリモは。

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きむさん(@zs_kimkage)がゾサ島の仲良し🦇ちゃんと🦊ちゃん描いてくれたよ〜見て見て🥰 pic.twitter.com/X9kuBIu8pE

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#ZS島 #a103zs #a102zs pic.twitter.com/a2n7RxabHa

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#ZS島 #a103zs #a102zs お隣さんとの雪遊びの様子をちょっとだけ🦇⛄️🦊💕 pic.twitter.com/mh1sGpNIf6

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スパコミ新刊の書き下ろし、消防士ゾ(#b102zs)との一場面をなんとりこさん(@Rico_OPPS)が漫画にしてくださいました！いちおうネタバレということでワンクッションおきますがぜひぜひ見ていただきたい😂🙏✨✨✨ #ZS島 #a103zs 🔞シモネタなのでR18 privatter.net/i/3615059

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ゾサ島のふたりでまた裏連載はじめます！ゾの体にちょっとした異変が起こるえっちなお話です 20歳以上、ゾサ好き、とプロフに明記の方のみ覗いていただける裏アカウントはこちら→ @rietkm_u

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#ZS島 #a103zs 裏で連載はじめました twitter.com/rie_tkm/status…

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一方その頃の102号室🦇 #ZS島 #a103zs #a102zs pic.twitter.com/2thiRno6ja

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リエ @rie_tkm

#ZS島 #a103zs 「あ……雪だ」 やけに冷えると思ったら。 うたた寝から覚めたソファの上、逆さまに見上げた大きな窓に、触れては消える淡い白。 ぼやけた目を擦り起き上がる。寝過ぎちまったか、と薄暗さに一瞬焦ったけれど、時計を見るとまだ昼過ぎだ。 （なんか、羽織るもん……）

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のろのろとソファを下り、目についたのは脱ぎ捨てられたセーターだった。つい最近ふざけて買った──赤と緑のボーダーにデカいトナカイ模様が入った、いわゆるクソダサセーターだ。 （……わりと気に入ってるっぽいよな） そろそろ洗ってやらねェと、なんて思いつつ、その抜け殻を拾い上げる。

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ふわりと香るあいつの匂い。 「くっせェな」 予想を裏切らないそれにちょっと笑いながら。不思議な誘惑に抗えず、もふっと顔を埋めてしまった。 （うう……くせェ、のに） なんか落ち着く。胸のあたりがあったまって、ついでにヘソの下がじぃんとして。 （最近……してねェもんなぁ……）

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つけっぱなしの暖房、ひとりきりの部屋。さっき感じたはずの寒さも薄れ、カラフルな毛糸に埋めたままの頬がじんわり熱くなる。これを着たあいつにときめくことも、こんな風に自分から甘えることも、そうそうないはずなのに。 ぎゅってされてェとか。キスいっぱいしてェとか。 （おれの……ここんとこ）

きむ🦇 @zs_kimkage

@rie_tkm ダ◯ョウ倶楽部『スるなよ！？ぜったいスるなよ！！？』 pic.twitter.com/Oq7mMMhSZa

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あいつでいっぱいにしてェ、とか。 下腹をさすりながら、うっとりそんな風に思ったところでハッと我に返った。 「あ、あぶねェ……」 もとから鼻は利くほうだけど、この頃ますます敏感すぎて困る。 （クソマリモは今日も真面目に働いてるってのに……） おれを気遣って、エロいことも必死に我慢して。

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危険なセーターはランドリーボックスへひとまず放り、軽く落ち込みながらまた窓の外を見た。風は弱く、静かな雪だ。今夜は積もるかもしれない。 「……どこにあんだろ、おもちゃ工場って」 妖精に馴染みのあるおれはともかく、面接を受けたマリモは少なからず驚いていた。

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見えたら即採用というあっさりしたシステムで、愛らしいチビ妖精に忙しなく連れ去られたあの日から、もう三週間ほどだろうか。パンの配達から戻り、朝メシを食わせ、弁当を持たせて送り出す毎日。少し前に体調を崩したのをきっかけに、だいぶ元気になった今もまだジジイの店の手伝いは許してもらえず。

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「過保護すぎんだよ……あいつも、ジジイも」 こうして慣れないヒマを持て余している。 唇を尖らせつつも、その不器用な優しさを無碍にするほど、もうガキじゃない。本調子じゃないのは確かだし、渋々甘えることにした。 （なんか、はりきってるしなァ）

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作業用のツナギに着替え、行ってくる、と出掛けていった頼もしいマリモの背中。送迎つきで、迷子の心配をしなくていいのもおれにとってはありがたい。 （よし、冷蔵庫の整理でもすっか） 夜には体が温まるメニューを揃えて、おかえりと言ってやろう。 腕を捲ったところで不意に電話が鳴った。

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『よお、昼メシ食ったか？』 お隣さんの陽気な声。そういやすっかり忘れていた。 「いや、まだ……」 『なら一緒に食おうぜ。パスタ作りてェんだけど、一人前とかつまんねーし』 「お、いいな。んじゃサラダ持ってくわ。パンもいるか？」 いる、と機嫌良く返る声に、こっちの機嫌も上を向く。

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じゃあな、と電話を切れば、確かに腹が減っていた。 （こいつも、だな……悪魔のくせに） 気にかけてくれているのが解って、なんだかくすぐったい気分になる。 「バゲット……あ、クッペもあるな」 あとは朝蒸したカボチャとニンジンで、マッシュサラダでも作ろうか。

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「先に寝てろっつったろ」 「昼寝しすぎて眠れねェんだよ」 湯気の立つ料理とおれを見比べて、複雑なツラで溜息を吐く。 うっすら雪を乗せた頭がクリスマスツリーみたいなマリモを、からかいたい気持ちもしゅんと萎えた。 「……風呂汲んどくから、冷めねェうちに食っちまえよ」 「おい」

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「寝りゃいいんだろ、寝りゃ」 「おい待て」 不貞腐れたおれの肩を掴み、振り向かせる強い力。離せよ、と掴んだその指は珍しく冷え切っていた。 「冷て……」 「っと、悪ィ」 慌てて引こうとするふざけたそれを、握りしめて離さない。 「違ェだろバカマリモ」 心配なだけだ、わかってる。

リエ @rie_tkm

「てめェがあっためろ、って言えよ」 甘えてるだけだ、それもわかってる。 「うまそうだ……てめェもな、ってエロオヤジみてェに言えよ」 「それは言った記憶がねェな」 ふっと笑う気配。ちらりと見れば、柔らかな目でやれやれと肩を竦めたマリモが、おれの腰を勢いよく抱き寄せた。

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閉じ込めて、締めつける両腕。溶けた粉雪が湿らせる肩口。 「……悪かった」 赤く悴んだ耳に頬が触れた。 「すげェうまそうだし、てめェは相変わらず食っちまいてェくらい可愛い」 汚れたツナギ、ホンモノの匂い。尻尾の先まで痺れるような甘ったるい囁きに、背中へまわす指が震える。

リエ @rie_tkm

言い過ぎだろ、と突っ込むはずが。 「……別に……食ってもいいんだぜ？」 緩んだ唇からはぽろりと本音が漏れていた。 「煽んなアホ」 そっと肩を押され、鼻先が近づく。 「腹ペコすぎて、骨までいっちまいそうだ」 熱のこもった瞳の色。照れ臭さと欲しい気持ちがごっちゃになって。

リエ @rie_tkm

薄く開いた意地悪な唇に、噛みついたのはたぶんおれが先だった。すぐに噛みつき返されて、舌で舌を舐められて、鼻から抜ける甘え声。おれの手が短い髪を掻き混ぜれば、おれの頭やケツを撫でまわす手の動きもどんどんいやらしくなっていく。 気持ちよさとしあわせで涙が滲んだ。

リエ @rie_tkm

（ぜんぶ、バレてるみてェ） おれが思ってたこと。昼間した恥ずかしい妄想まで。 ちゅっ、と濡れた音を立てて外れた唇。両手で鷲掴んだケツをぐっと引かれ、硬くなった互いのモノが不安定に擦れ合う。 「溜まってんなら抜いてやるぞ」 「こ、こっちのセリフ、おァ！？」

リエ @rie_tkm

いきなりふわっとつま先が浮いた。筋肉バカがおれの体を持ち上げたのだ。慌てて手と脚でしがみつくと、そのままのしのしソファまで運び、下ろしたおれの股をおもむろに大きく割った。 「ば、かやろッ、メシが」 「冷めるまで持つと思うか？」 布地の上からキスを落とされ、あ、と上擦った声が漏れる。

リエ @rie_tkm

「しゃぶってやっから、見せてみろ」 目を逸らさないまま大きく開いた口に、膨らみを甘く噛まれて。 「んあッ……そんな、の……っ」 焦れったさと期待に揺れるケツ。じっと見守る愛しげな眼差し。 欲望に抗えないおれの手は、気づけばファスナーへ伸びていた。

リエ @rie_tkm

これ以上のえっちはないので許してほしい