うちのきつねちゃんカップル(就活失敗した大学生ぞろ×おあげの精?きつねさんじ)まわりに迷惑かける気まんまんな「a103号室」で暮らすことになりました よろしくお願いします #ZS島 #a103zs
2018-08-30 12:35:46「隣、空き部屋じゃなかったのかよ」 「あっ、そういや今日越してくるって大家さんが……つーか離れろ!しまえ!」 「無茶言うな。居留守してりゃすぐ居なくなんだろ」 「ば、馬鹿野郎!ご近所付き合いは大事だってジジイが……んっ……!」 #ZS島 #a103zs
2018-08-30 12:36:35きつねさんじは某カップうどんCMパロです。おあげと体が連動していて、おいしく食べられるために生まれてきたとてもえっちな生き物です。3年前、貧乏大学生ぞろに唾をつけられ、なんだかんだありつつ一緒に暮らしていましたが… #ZS島 #a103zs [R-18] きつね男 | pixiv.net/novel/show.php…
2018-08-30 22:09:52「なあ、思ったんだけどよ」 取っ捕まえてから三年。二十二になったおれと同じくらい背も伸び、どことなく色気も増したきつねが。 「おれの故郷で暮らさねェか」 路頭に迷いかけたおれに、いきなりそんなことを言った。 「こんなせせこましいとこより、きっと気に入ると思うぜ?」 #ZS島 #a103zs
2018-08-31 11:42:54連れてこられたその島は、真新しい港町と未開の地とに分かれているようだった。帯刀も許されているらしく、道ゆく剣士らの腰につい目がいってしまう。 「あの森のいちばん奥にあるんだ」 常々呼び名だけはよく聞いていた『ジジイ』が経営するレストラン。そこがきつねの実家だという。 #ZS島 #a103zs
2018-09-01 10:03:55「森で迷ったヤツらに飯食わせてやってんだけど、最近どうにも妙な客が増えてさ」 てめェは絶対ひとりで入るんじゃねェぞ、と念を押されつつ。 「この街でやりてェこと見つけてもいいし、暇なら店の用心棒でもやってくれ。客じゃねェヤツらブチのめすだけで忙しいんだってよ」 #ZS島 #a103zs
2018-09-01 10:16:19@zs_Apartment 「てめェの国より物価も安いし、ここならおれの稼ぎもあるしさ」 広いキッチン、広い風呂、久々のベッド。はしゃぐきつねを見ていたら、おれの股間までつられてはしゃぎはじめたようだ。 みなさんのゾサとも交流楽しめたらいいなと思ってます☺️よろしくお願いします #ZS島 #a103zs pic.twitter.com/Mo9wT8Vg7k
2018-09-05 13:41:58「おはよ。さっさと顔洗ってこい」 あふれる朝の陽射しを受け、きらきら光る毛並み。その手が転がす握り飯。海苔の焼ける香ばしい匂いと、味噌汁の香りに腹が鳴る。 「初めてジジイんとこ行くんだから、ビシッと決めろよ?」 結婚の挨拶ってこんな感じか、と思いつつ、寝癖頭で頷いた。 #ZS島 #a103zs
2018-09-06 05:10:03きつねは妙な力でワープも出来るが、今日は森の散策がてらふたりで歩いていくことにした。 「あ、竹刀は持っとけよ」 「なんでだよ」 「厄介な魔物がうじゃうじゃいる。それを狩りにきた物好きに間違って殺られることもある」 「オイ物騒すぎんだろ」 ツッコミつつも少し、燃えてきた。 #ZS島 #a103zs
2018-09-07 04:50:36部屋を出ると、隣のアパートの住人らしき二人連れが目に入った。こちらには気づかず街の方へ向かう後ろ姿を何の気なしに目で追って、ぎょっとした。 (手ェ、繋ぐのかよ) 年嵩の野郎同士が、この上なく幸せそうに。 隣を見るときつねも同じように──羨ましそうな目でそれを見ていた。 #ZS島 #a103zs
2018-09-07 10:01:57黙って先を歩くきつねに、なんとなく気まずいままついていく。丸っこい変な山に沿って、やがて森の入り口へ。 「はぐれるんじゃねーぞ」 立ち止まり、ちらりと振り向いたきつねを追い越しながら。 「てめェがな」 「な……へっ!?」 顔も見ずその手を掴み、指を絡めて引っ張った。 #ZS島 #a103zs
2018-09-07 11:59:27「似合わねェことすんなバカ」 「うるせェ嫌なら放せアホ」 言い合いながらもがっちり絡んでいた指は、しかしずっとそのままというワケにもいかなかった。 得体の知れない大物をふたりで倒したり、ちょろちょろ見え隠れする害のなさそうな小物に首を捻ったりしながら、森を分け入る。 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 04:56:34途中何度か道に迷った男に出くわし「出口はどっちだ」と聞かれたりもした。 「……緑頭の野郎は迷子になる宿命なのか?」 「知るか」 代わり映えのしない道をひたすら進むうち、ふと鼻を掠めた出汁の香り。 「おい、この匂い」 「ああ……あそこだ」 一軒のレストランが唐突に現れた。 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 05:15:47広くはないがきちんと掃除が行き届いた洋風の店内。 「おーいクソジジイ!」 来たぞ、ときつねが厨房を覗き込む。 「うるせェぞチビナス!仕込みが終わるまで待ちやがれ!」 「チビナスって呼ぶなっつってんだろモーロクジジイ!」 怒鳴り合う声。カツンカツンと特徴的な足音が響いた。 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 15:40:52どんな挨拶をするべきか、道中それなりに考えてきたはずが。 「人間じゃねェか」 間抜けな感想が思わず口をついてしまった。片方の義足、鋭い眼光、おかしな髭。耳も尻尾もついていないのは想定外だ。 「ああ、おれ捨て子だったから。この森でジジイに拾われたって言ってなかったか?」 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 15:41:41「食え」 いきなり目の前に出されたきつねうどん。懐かしい香りに思わず唾を飲み、きつねを見た。 「てめェの、揚げの匂いがする」 「……その出汁飲んで育ったからな」 頰を赤らめ、目を逸らす。 「コレはてめェじゃねェのか?」 「違ェから、さっさと食えよッ」 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 15:43:44「そもそもてめェがカップうどんに入ってたのはなんだったんだ?」 「あれは……おれら種族の大人になる儀式みてェなもんだ」 「伴侶を見つけて子を成すためのな。しくじって出戻る奴ァ珍しいだろうよ」 「お、おれは」 ぼんっと耳まで赤くしたきつねが、唇を噛んで俯く。 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 15:45:14「おい、こいつの優しさを無下にすんな」 恩を忘れてひとりで幸せになれる男じゃない。 「おれァ不甲斐ねェ男だが、こいつと添い遂げる覚悟はできてる。なんなら孕ませる覚悟もな」 「ば、バカ、おま……!」 きつねがあわあわ見守る中、まっすぐに睨み合う。 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 16:08:24「ふん……竹刀一本でよく凌いだな」 ボロボロになった愛刀を一瞥し、奥へ引っ込んだジイさんが何やら持ち出してきた。 「これをやる」 訝りつつ、包んであった布を解けば。 「……刀じゃねェか」 「赤ん坊のこいつはこれを抱えてぎゃーぎゃー泣いてやがった。守り刀にゃデカすぎるが」 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 18:05:38おい初耳だぜ、ときつねも戸惑っている。 白い鞘からするりと抜いた刃。美しい刃紋に胸が震えた。 「そいつもてめェを待ってたようだな」 小さく笑い、向けられた背。 「おれァ忙しいんだ。それ食ったらとっとと帰れ」 これからはこいつをてめェが守れ。そう言われたような気がした。 #ZS島 #a103zs
2018-09-08 18:06:19ジジイの店は名物きつねうどん以外のメニューも豊富です きつねちゃんは店を手伝いつつ、ジジイが揚げたおあげと自分が焼いたパンを街のレストランや食堂などに卸すお仕事してます(補足) #a103zs
2018-09-08 21:20:13さすがに疲れたのもあって、言葉少ないままアパートへ戻った。ただいまと呟けば、まだ馴染まない空間もふたりが帰る家になる。ほっと息を吐いたおれの肩に、きつねの額がぶつかった。 後ろから、しがみつく腕。 「なあ、今すぐ抱かれてェ」 珍しい催促を、拒む理由はどこにもなかった。 #ZS島 #a103zs
2018-09-09 05:28:44きつねちゃんが本領発揮しそうな予感なので、明日からしばらく裏アカウント(@rietkm_u)で続きを書きます ゾサ好き20歳以上とはっきりわかるフォロワー様のみ覗いて頂けます(鍵は一旦外して申請お願いします) #ZS島 #a103zs
2018-09-09 19:26:07きつねにはもともとパンツを穿く習慣がなかった。見ているおれのほうが落ち着かず、せめて外へ出るときは穿いてくれと頼んだら、渋々それを受け入れた。 「……またすげェの買ってきたな」 「ぱんつっておもしれェのな、色も形もいろいろあるし」 穿いたら穿いたで落ち着かない。 #a103zs
2018-09-13 08:56:14#ZS島 #a303zs あ。 なんだ? 隣を歩くゾロが視線を送る。 「今すれ違ったの金髪の」 「匂いか?」 「匂いだ。真下の1階の部屋からする出汁と同じだった」 「ありゃあ人じゃねえな。あと隣にいた竹刀の緑頭。あれは」 強い。面白そうだ。あと… 「あと?」 「あの金髪、履いてねえ」 「…蹴るぞ」
2018-09-13 10:09:21「クソ……お隣さん、また挨拶来てくれたのかもしんねェのに……」 「明日謝ればいいだろ」 出来るかボケ、と睨んでくる目にも力はない。煙草を吸い終えたきつねは、もう指一本動かしたくねェとうつ伏せでベッドに沈んでいた。 「明日……そういや明日から祭りじゃねェか」 #ZS島 #a103zs
2018-09-14 08:33:53「祭り?」 「教会前広場のワインフェス。出店許可もちゃんと貰ってんだ」 「へェ、まあがんばれよ」 「てめェも手伝うに決まってんだろ無職マリモ」 「……あァ?」 #a103zs
2018-09-14 08:34:51「五時前に起きて、店で成形して、十時までにバゲット焼いて、冷めたらサンドウィッチ二種……ジジイはスープといなり作ってっから、麺と具とスープを……合間に現地まで、運んで……」 無茶なスケジュールを聞き流しているうち、きつねの声がだんだんフェードアウトしていった。 #a103zs
2018-09-14 08:35:30見れば目を閉じ、すやすや寝息を立てている。片頬をふにゃっと歪め、さっきまでの淫乱さが嘘みたいなガキくさい寝顔だ。 (丈夫で、働き者で、メシがうまくて) そしてエロい。最高の嫁だとつくづく思う。 (……守るっつっても、充分強ェが) 髪を撫で、耳の付け根をそっと擽る。 #a103zs
2018-09-14 08:37:09「隣にいてくれりゃ、それでいい」 自分の言葉に自分で照れて、誤魔化すように咳払いをひとつ。気にも留めずぐっすり眠るその頰へ、似合わないついでのキスをして。 目を閉じたらあっという間に──朝が来た。 #a103zs
2018-09-14 08:38:11きつねちゃんとぞろとジジイで出店してます〜よろしければ覗いてやってください がっつりいけるのでお仕事中のランチにもご利用いただけます💕 #ZS島 #a103zs #ZS島ワインフェスティバル pic.twitter.com/sSSNA6UKQP
2018-09-14 13:17:18店に寄ってくれたマリモくん親子とお話しました💕 #ZS島 #a103zs #b101zs #ZS島ワインフェスティバル pic.twitter.com/7vRmQuk1wy
2018-09-15 04:55:03トントン、肩を叩かれてサンジは振り返った。 「休憩」 手真似で交代と示されもうそんな時間かと空を見上げる。太陽は真上を少し過ぎたところだった。 エプロンを外してテントを出、ついでに芝生で寝こけるマリモを蹴起こして連行すれば広場には多種多様な店が軒を連ねていた。 #ZS島 #b201zs #a103zs
2018-09-15 15:48:40リエさん( @rie_tkm )宅のお店にお邪魔しました…!いろいろごちそうさまです← お出汁の匂いに誘われて privatter.net/p/3798718 #ZS島 #ZS島ワインフェスティバル #a403zs #a103zs
2018-09-15 17:39:12諒さん(@nanashinogon_op)宅のさんじちゃんと休憩しました💕 #ZS島 #a103zs #b201zs #ZS島ワインフェスティバル pic.twitter.com/Dw2ka59dSe
2018-09-16 05:59:34「さっきの剣士、てめェのケツちらっと見てたぞ」 「……だったらなんだよ」 「まさかてめェ今日も穿いてねェんじゃ」 「バカ言え。てめェがうるせェから外出るときは……」 ボトムの隙間を広げ、前を確かめたきつねがふふんと得意げに笑った。 「今日は横を紐で結んだヤツだ」 #ZS島 #a103zs #a303zs
2018-09-16 09:30:54マァサさん宅のむぎ眉ちゃんたちと触れ合いました〜 #ZS島 #a103zs #a403zs #ZS島ワインフェスティバル #ZS島ムギムギ pic.twitter.com/oxkwwmmCxY
2018-09-17 04:58:43「てめェの尻尾はガキホイホイか……」 「もふもふかわい〜!」 「こ、こんばんはリトルレディ……おひとりかな?」 弱い尻尾に抱きつかれ、困惑しつつもデレるきつねにムカついて。 「おい離せ、これァおれんだ」 「やーん!」 「てめッ乱暴すんなイテテ」 #ZS島 #a103zs #b102zs #迷子のプリンセス
2018-09-17 08:11:05#ZS島 #ZS島ワインフェスティバル #b102zs #迷子のプリンセス 迷子のプリンセス privatter.net/p/3804942 めちゃくちゃたくさんの人に出てきてもらいました! とくにガッツリ狐さんとその大事な彼に絡んですみません!
2018-09-17 11:16:40さっき色々買っていったピンク頭と緑頭が、金髪の女を連れて戻ってきた。うどんを美味そうに食った後。 「あ、あのっ……尻尾、触らせてもらえませんか?」 女に頼まれ、きつねが断るはずもない。 「えへへ……なんかおれモテモテじゃね?」 「尻尾がな」 #a103zs #a305zs #ZS島ワインフェスティバル
2018-09-17 15:23:23Wゾロの接客奮闘記(with郵便配達員さんカップル) #a103zs #b201zs #b404zs #ZS島ワインフェスティバル pic.twitter.com/NNXSyPn5Tb
2018-09-17 19:21:35おかげさまできつねうどん完売しました 消防士さんに人生指南して頂きつつ、安定のらぶらぶ締めです☺️ ご来店ありがとうございました! #ZS島 #a103zs #b102zs #ZS島ワインフェスティバル pic.twitter.com/31n76bH70L
2018-09-18 15:51:35そうそう、うちの無職ゾに職業体験させてくれる島民さま、もしいらしたら♡かリプください……あ、ご自由に雇ってくださっても構いませんw #ZS島 #a103zs
2018-09-20 04:51:06「それにしても焦ったなぁ」 ワインフェスティバルはまだその喧騒を風に乗せて届けているが、アパートからは程遠く、わずかな音楽が聞こえるだけだ。 「動ける範囲がどんどん広がってるしな。コイツらの好奇心旺盛さは、まったく…」 #ZS島 #ZS島ワインフェスティバル #b102zs
2018-09-20 19:47:19