第6章、足が動き出し、物語が始まる~十字架とリンチの木
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『誰にも言わないと言ったけれど~黒人神学と私』 ジェイムス・H・コーン著、榎本空訳、新教出版社、2020.3.31. 7章、歌が始まり、声が響き渡る~ボールドウィンから学ぶ ジェイムズ・ボールドウィンにとって、教会は偽善的で、自分を神聖に保つことに囚われるあまり、自らの敬虔以外に目を向ける pic.twitter.com/Vf0qFwHjZz

2020-12-23 18:54:16
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ことができないでいるものであった。 (p.227) チアヌ・アチェベはこう書いている。「私たちにとって芸術は贅沢品ではない。私たちは新しいもの(人間性)を作り出そうとしているのだから、それは生と死に関わる問題なのだ。」 (p.229) 「アメリカのニグロの生の恐怖について、これまでどんな用語も

2020-12-23 19:02:01
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あてがわれてこなかった。」 (p.230) 「私は組織宗教としてのキリスト教は放棄しました。キリスト教を学ぶには、教会は最悪の場所なのです。私が教会を拒否するのは、キリスト者たちがキリスト教を拒否しているからです。教会はあまりに敬虔であり、あまりに偽善的なのです。」

2020-12-23 19:08:37
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口では信仰を語り、しかしそれを実行しない共同体を捨て去ったからといって、誰がボールドウィンを責めることができようか?   「自分の環境によってすべてを決められてしまう必要はない。必ずしもこの国が決める自分になる必要はないのだ。」  他者によって決められる自分以上の自分になる。

2020-12-23 19:15:48
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(p.231) 「白人世界がニガーと呼ぶ者が真の自分なのだと信じてしまうこと、君が破壊されてしまうのは、唯一、こう信じることによってなのだ。」  ボールドウィンが私たちに教えるのは、イエスもまた多くの人々から軽蔑されたのだということである。 「神の性質とは、一人一人の人間の側における

2020-12-23 19:21:54
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永続的な創造の業なのです。私たちは自分の魂の救いに責任があります。」 (p.232) 「もし神の概念に何か正当性や使用価値があるのだとしたら、それは私たちを、より寛大で自由で優しくするからに他ならない。もし神がそうできないなら、それは神を捨て去る時がきたということなのだろう。」 pic.twitter.com/8qz8XE3jeo

2020-12-23 19:33:56
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(p.233) 「神の愛とは、互いに責任を負うことを意味しています。前に進めば、私は人間として少し成長するのです。神とは私にとって、解放の手段なのであって、他人を支配する手段ではありません。」 (p.234)ボールドウィンは、教会に行かない人々と共にいるために教会を去った。教会に行かない彼らが

2020-12-23 19:43:54
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キリスト教の代わりに拠り所としたのは、アフリカであり、ユーモアであり、ブルースだった。「自分が持つはずのものを持たないことを笑う」「泣かないために笑う」生存のためのユーモアである。  ボールドウィンは、ブルースフィーリングというものを理解していた。ベッシーは悲劇のただ中にある

2020-12-23 19:49:40
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美しさに言葉を与えようとした。黒人音楽の機能とは、まさにその類のものである。黒人がブルースを通して自らの経験を取り返すとき、彼らはその苦しみを耐え抜き、喜びを抱きしめる。少しの「想像力」でもって、「最悪な状況」を切り開き、それを最善へと変えるのだ。

2020-12-23 19:56:02
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ブルースアーティストは私たちの悲しみと怒りを取り返し、それを作り変える。私たちがそれを受け入れ、乗り越えられるように助けるのだ。真夜中の漆黒にあって、私たちは笑うことができるのだ。 (p.238) 黒人はブルースを歌うことを選んだのだ。

2020-12-23 20:02:08
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(p.239) 「この国において、また西洋において、白人のように話せるようになることの代価は、自分の経験に嘘をつくということでした。」ブルースは嘘をつかない。それは血なまぐさい真実を語るのだ。 (p.240) 「もしあなたが誰か一人の人を本気で愛するなら、あなたはすべての人間を愛しているのです」

2020-12-23 20:07:58
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(p.241) 「ここで問わなければならないことは、なぜあなたがた(白人)はニガーが必要なのか、ということです。」  「もし私たちが与えられた環境によって作られるのなら、同時に私たちは、その環境の中から私たち自身が作り出した存在でもあるのだ。」 (p.242) 「あなたがたはいまだに刑務所の中に

2020-12-23 20:13:30
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いる。刑務所、それはアメリカそのものなのだ。刑務所に入ることに何か問題でもあるのか。黒人ならば、あなたは生まれた時から刑務所にいるのだ。」 (p.246) 「ブルースは、ジャズは、黒人の説教は、ゴスペルは、どれも美しく、同時にみな奴隷制後に現れた白人優越主義の暴力から生まれたのだ。」

2020-12-23 20:20:13
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私たちは、ジェイムズ・ブラウンの " I'm Black and I'm Proud " に拳を高々と掲げ、行進や演説、歌や説教において「黒人としての誇り」を示すのだ。 (p.247) ボールドウィンは、苦難は人々をつなげる橋となりうると語った。黒人と白人を互いにつなげる橋。苦しみとは悲痛であり歓喜である。

2020-12-23 20:27:06
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悲劇であり、勝利である。苦難に対して私たちが真に問わねばならないことは、それをどう利用するかである。 (p.248) 「もし、痛みを受け入れるなら、苦しみとは人を隔離するものではない、ということにあなたは気がつくのです。あなたの苦難は橋となるのです。」  ブルースや霊歌を歌うとは苦しみを

2020-12-23 20:32:55
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利用することであり、苦難を前へと進むための橋とする作業なのだ。 (p.250) 「彼らは、自らがいかなる者になるかということに対しても代価を払う。それは単純なことで、その人の生き方そのものが代価となる。」  苦しめられてきた人々は、苦しみを与えてきた人々にすでに優っている。

2020-12-23 20:38:40
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(p.251)「黒人が白人を憎まずにいられたのは、黒人文化があったからだ。説教や叫び、祈り、賛美とは、そのような清めの行為である。兄弟よ、語れ!」 (p.252) 黒人の艱難、その「心の悩み」。私たちがそれを乗り越えることができたのは、黒人の宗教と文化があったからだ。

2020-12-23 20:43:45