2023年の本の思い出です。
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む 上坂あゆ美 岡本真帆/ナナロク社 短歌を読/詠むのが上手い人って、あの限られた文字数の先に想いを馳せられる人なんだろうなぁ。対談ではないのに、二人のお喋りを隣の席で聞いてるような気持ちになった。 #読了 pic.twitter.com/zlASXVWoDW

2023-04-21 16:36:00
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傷を愛せるか 増補新版 宮地 尚子 著/ちくま文庫 病院のひんやりした機能美とどこか重なるけれど、傷に手を重ねる暖かさも感じる本。読む時の気分や状況によって、目に留まる言葉が変わりそう。これからもふと思い出した時に手に取りたい。文庫本になって持ち運びしやすくなったのが嬉しい。 #読了 pic.twitter.com/SlX4GvKtWl

2023-04-19 12:36:00
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星の巡礼 パウロ・コエーリョ著/角川書店 自分はサンティアゴ・デ・コンポステラに行ったことがあるのだけど、巡礼ではなかったので、巡礼であの地に行くってどんな感じなんだろう?と思って読んだ本。ファンタジーのような現実味があるような夢のような、不思議な物語に感じた。 #読了 pic.twitter.com/vJrt3Vgi9k

2023-04-18 12:27:00
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死にたいけどトッポッキは食べたい ペク・セヒ著/光文社 程度の差はあれどどこか共感出来る息苦しさが、赤裸々かつ淡々と書かれている…というのがなんだかすごい。カウンセリングがもっと身近で気軽な物になればいいのに。巻末の“ドクターからの言葉”がグッときた。 bookwalker.jp/series/242195/… #読了

2023-04-15 14:37:00
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鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室 エリック・フアシエ著/早川書房 舞台は1830年のパリ。糸を手繰り寄せるように明らかになる謎、ひっくり返る事実に、何度も息を飲んだ。そして、主人公なのに謎めいた警官・ヴァランタンの生き様が気になって仕方ない。続編も翻訳が出ますように…! #読了 pic.twitter.com/rkPeKdMKTH

2023-04-14 12:02:00
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『鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室』を読む前に、ちょうどほぼ同じ時期のパリを舞台にした映画『幻滅』を観ていた。なので、パリの華やかさと混沌と貧富の差とあらゆる感情がないまぜになった熱量を感じながら読めたのもタイミングが良かった。そして本当に、ヴァランタンあなたって人は…。

2023-04-14 12:07:37
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作中、人物の聡明さを“知性を感じさせる広い額”、眉目秀麗な男性を“天使”って何度も描写していて「ああ、私は今、海外のお話を読んでいる…」という良さを噛み締めた。日本語ネイティブによる日本のお話も大好きだけど、ここでは無い何処かの誰かの言葉遣いが知れるのは翻訳物の楽しさの一つだなぁと。

2023-04-14 12:08:28
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リャマサーレス短篇集 フリオ・リャマサーレス著/河出書房新社 スペインの、華やかではないどこか砂っぽさを覚える人々の暮らしや人生が感じ取れる短編集。リャマサーレスの本は何冊か読んでるのに、まだ「黄色い雨」読んでないな…。読みたいなと改めて思った。 #読了 pic.twitter.com/QllFRAgHDt

2023-04-13 16:05:00
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月かげ ジェイムズ・スティーヴンズ 著/河出書房新社 結構ヒリヒリとした残酷な大人の寓話集。読み手によって見え方が変わりそうなお話も多く、毒で輝く美しい雲を掴むような掴めないような読み心地。雰囲気ある訳者あとがきや、中村明日美子さんのひんやり暖かく浮世離れした装画も好き。 #読了 pic.twitter.com/iLKHVVaNEQ

2023-04-12 13:07:00
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楽しい夜 岸本 佐知子 編訳 / 講談社 テーマ問わず選ばれた短編集。著者も舞台も違うのに、一貫してどこかシュールで物悲しく美しい。一人の編訳者の手元に集結した物語を読む面白さ。架空の登場人物を創作して名前を題名にしたアンソロジー“The book of other people”面白そう。全部読みたい。 #読了 pic.twitter.com/RgBLx451eC

2023-04-10 21:13:00
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中庭のオレンジ 吉田篤弘著 / 中央公論新社 こんなに素敵な読み心地の短編集ある…?とうっとりした。図書館の中庭、土の中で眠る本、物語を宿すオレンジ…。夜の中でぼんやり読みたいお話が沢山。“物語に答えや終わりを求めない”の尊さを噛み締める一冊。装幀や挿絵、本のサイズ感も好き。 #読了 pic.twitter.com/PDgBtYSbci

2023-04-06 14:38:00
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こうしてイギリスから熊がいなくなりました ミック・ジャクソン著 / 東京創元社 熊にまつわる短編8作。本当にイギリスには熊が居ないとか。かの国なら、こんな摩訶不思議な出来事も納得…な大人のための寓話。「10の奇妙な話」のデイヴィッド・ロバーツの可愛くも物悲しいイラストがぴったり。 #読了 pic.twitter.com/6s900prvZ1

2023-04-04 12:03:00
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外国語の遊園地 黒田龍之助 著/白水社 言葉を探求する人のエッセイ好きかもな〜と思っていた所で本書を読み、やっぱり好き!となった。言葉を通して世界を見る、純粋でほわっとしたあったかい想像力、言葉との冒険譚。家にあるマルタの新聞やタイの硬貨を引っ張り出して眺めてしまう。 #読了 pic.twitter.com/6XBx64dt83

2023-03-28 12:02:00
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遠きにありて、ウルは遅れるだろう ぺ・スア著/白水社 “読書”と言うより“鑑賞”に近かった。白い壁をぼんやり眺めている心地になって、ハッと我に返る瞬間が何度もあった。あらすじを見た時はSFかと思ったけど、枠に当てはめようとするのはあまりに無謀…。霧を瓶詰めに出来ないのに似てる。 #読了 pic.twitter.com/lKZzO3x37y

2023-03-15 12:32:00
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すべての、白いものたちの ハン・ガン 著/河出文庫 “白いもの”の中を彷徨う、アンビエントミュージックを聴くように読んだ一冊。エッセイ、小説、散文詩…どれでもあってどこにも属せない浮遊感。だけど最後、自分が元居た場所に帰って来たと気付いてハッとする。それさえデジャブかのような。 #読了 pic.twitter.com/GJX81TErad

2023-02-25 15:06:00
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その昔、N市では: カシュニッツ短編傑作選 マリー・ルイーゼ・カシュニッツ 著/東京創元社 ずっと焦がれてた本をやっと読めた。孤独感、シュールさ、ひんやりした幻想が本の隙間から溢れ出す。これは大好きな“奇妙な味”。もっと邦訳出て欲しい…。物語のモノクロの景色に合った装幀も素敵。 #読了 pic.twitter.com/at8WgfW1mY

2023-02-23 17:09:00
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街角の書店: 18の奇妙な物語 フレドリック・ブラウン 他 著/中村融 編 創元推理文庫 嫌ぁな感じ、優しいけどすこしふしぎ、不気味で幻想的…。そんな“奇妙な味”との一期一会を楽しめる短編集。読みつつ色んな方向からHPを削られるので、心が元気な時に読むのがよいかも…? #読了 pic.twitter.com/IPanFXR4I3

2023-02-18 12:43:00
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もっと遠くへ行こう。 イアン・リード 著/早川書房 大好きなチャーリー・カウフマンが前作を映画化して知った作家。若干想像がつく終わり方だったけど「本当に終わってます?」と静かな不安が残る。今でもこの本を読み終えた自信がない。シアーシャ・ローナン出演で映像化するとか。楽しみ #読了 pic.twitter.com/QWSbqWEHJQ

2023-02-17 16:24:47
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銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異 全卓樹 著/朝日出版社 理系ロマンが大好きな私にはたまらない、夜にテントの中で御伽噺を聞いてるような読み心地。挿絵や装丁も美しく、博物画好きにはご褒美だった。2/14発売の第二弾も楽しみ。 #読了 pic.twitter.com/pqIjDji4l0

2023-02-12 15:27:00
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人質の朗読会 小川洋子 著/中公文庫 題名だけではどんな状況か想像しにくい。でも確かに彼らは人質で、人生を朗読し合っていた。ありふれた日々を思い返す時の、小さくて鮮明な断片を拾い上げる視線は流石。一人一人の人生がほぼ“もう無いもの”だという、透明な喪失感に落ちていく一冊。 #読了 pic.twitter.com/jFV8UKpPzq

2023-02-11 17:24:00
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夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く 奈倉有里 著/イースト・プレス 読みつつ心がぎゅっとなって最後はほろりと泣いてしまった。言葉は見えないものにも形をくれて繋ぎ止めてくれるから、そこに人が居ることを忘れたくないなぁ。言葉に魅了された人生を本で読むの大好きです。 #読了 pic.twitter.com/rer9Fuq8zw

2023-02-08 12:18:00
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靴に棲む老婆 エラリイ・クイーン 著/ハヤカワ文庫 癖が強い登場人物ばかりなのにするする読めるしもっと欲しくなる、全部色付きの素麺食べてるみたいな不思議な感覚。トリックに至る物を全部見てたのに何で気付かなかったんだ!と納得感と悔しさと爽快感が凄い。巻末の解説も併せて楽しい。 #読了

2023-02-06 17:18:00
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老神介護 劉 慈欣 著/KADOKAWA 言わずと知れた「三体」の著者による短編集。難解な作風なのかと思ってたけど、本作は知性とユーモアに溢れるエンタメ感満載。骨太で広大な世界観なのに親しみやすい雰囲気だし、短編集としての仕掛けに気付くと楽しい。翻訳の読み心地もよくて好きです。 #読了 pic.twitter.com/6iWhvoKXNF

2023-02-04 16:04:00
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寡黙な死骸 みだらな弔い 小川洋子 著/中公文庫 好きですね…この、短編集だからこそ味わえる空気感…。奇を衒うのではなく、最初からあった物語を著者が掘り起こしたような気配がする。読書が出来ないほど心がくすんでいる時、その空洞に唯一染み入るのは彼女が紡ぐ喪失。改めてそう思った。 #読了 pic.twitter.com/jcRM1NABnJ

2023-02-02 16:04:00
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月面文字翻刻一例 川野芽生 著/書肆侃侃房 これは危ない。心を全部持って行かれてしまう。まるで浮遊し続ける一方通行の幽体離脱。危ない、でもそうなりたくて川野作品を読んでいる節がある。 装幀も素晴らしくて、まるで月面に触れているみたい。月光と影を思わせる配色も素敵。 #読了 pic.twitter.com/zO8vdgyqCU

2023-01-26 14:26:00
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『伝染る恐怖 感染ミステリー傑作選』 エドガー・アラン・ポオ他 著/宝島社文庫 時代も場所も異なる物語の中、感染症をいかに解釈して振る舞うのか。結局、病気も怖いが“人間という現象”が一番怖い。そして本作、作者・訳者に経歴不詳者が二人いるのも作品としての不穏さを醸し出している。 #読了 pic.twitter.com/wEhajJ3Yfl

2023-01-23 15:14:00
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『10の奇妙な話』 ミック・ジャクソン著/東京創元社 ちょっぴりダークで幻想的、御伽噺・SF・ファンタジーのどれでもあってどれでもないような不思議な短編集。ブラックな星新一作品という感じもする。収録作『蝶の修理屋』は人気が高そうな題材だけど、美しさだけで終わらないのが好き。 #読了 pic.twitter.com/sdSVcHf5R2

2023-01-22 16:35:00
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『そして五人がいなくなる: 名探偵夢水清志郎事件ノート』 はやみねかおる著/講談社 良…良すぎた…。子ども向けだけど子ども騙しではない展開、キラキラ眩しい夏休み。夢中で読み、最後の景色の暖かさに涙腺が緩んだ。大好きな推理小説が増えました…有難う… bookwalker.jp/de0a05835a-79a… #読了

2023-01-20 14:58:00
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

最近読み始めた青い鳥文庫。こちらは読んだことがないので楽しみなシリーズ。早くもワクワクする展開に心が躍っている次第。 「そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート」 bookwalker.jp/de0a05835a-79a… #bookwalker

2023-01-17 22:44:00
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

BOOK☆WALKERにて『クレヨン王国の十二か月』 が驚きの99円とのことで(1/26 23:59まで)、懐かしさが湧き上がって買ってしまった…!この表紙の雰囲気、幼少期が蘇っちゃうな…! 『クレヨン王国の十二か月』 bookwalker.jp/defcdf7ad0-2ba…

2023-01-09 21:45:12
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『エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人』 S・J・ベネット著/角川文庫 言わずと知れたエリザベス女王が、お城で起きた殺人事件解決のために動くお話。推理パートだけでなく、王族や側近たちの生活や葛藤、生き方や在り方も描かれているので、それらの話題に興味がある人にもおすすめ。 #読了 pic.twitter.com/5AhOArIf15

2023-01-05 17:24:30
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#ことしもよろしくの頭文字でオススメの本のタイトルいってみようか こ ことり/殺しへのライン/コジコジ と とむらい家族旅行 し シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 も もう終わりにしよう。/木曜殺人クラブ よ 夜の声 ろ ロンドン謎解き結婚相談所 し 白の闇 く クジオのさかな会計士 #読書 pic.twitter.com/Gd7FRqNRLo

2023-01-03 17:13:30
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あけましておめでとうございます🌅今年も楽しく参りましょうね。 写真は、年末に本屋で眺めていたら「エラリイ・クイーンなら面白いだろ」と言って実の父が横からひょいと手を伸ばして買ってくれた『靴に棲む老婆』です。でもその後流れるように『Xの悲劇』のネタバレをされました。 pic.twitter.com/Hjd2KRU7hi

2023-01-01 09:51:24
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

はじめまして、やむかいです。小説を書く音楽好き。小心者ゆえほぼフォロバ出来ません。| 🎉百合文芸4 pixiv賞 🎉pixivノベル大賞〜2022Autumn〜 | 活動先はリンクにて。| Just a writer, just a BIG FAN of music. I usually DON'T do F4F.