2023年の本の思い出です。
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

「怪獣保護協会」はかなり読みやすいから、“怪獣は好きだけど翻訳物が苦手”な人でも楽しめそう。後、早川書房公式ツイッターで触れられてた“書かれていないあること”の意図と合っているかは謎だけど、私なりに“明記されてないが故に楽しめた”点は2つあって、ある意味で新時代のSFだなぁと。 #読了

2023-07-20 12:02:57
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

アホウドリの迷信: 現代英語圏異色短篇コレクション 岸本佐知子、柴田元幸/スイッチ・パブリッシング 日本でまだ紹介されていない作家の短編集。表題作の唐突なアホウドリの出現、別の本で見た景色のようでハッとした。心の奥に思い当たる節がある、どこか懐かしい不思議なお話がたくさん。 #読了 pic.twitter.com/eGUQ6Yal72

2023-07-19 12:13:00
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ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース エドワード・ドルニック著/東京創元社 対決に重きを置くのではなく、古代エジプト文明研究を紐解く本だった。言葉の外(もしくは中)の概念からして違う世界の言葉を読み解くのは大変だなと。 #読了 pic.twitter.com/bOlb9WORWp

2023-07-18 12:06:00
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遠慮深いうたた寝 小川洋子 著/河出書房新社 神戸新聞連載作を収録したエッセイ集。エッセイだけどものによっては物語のようだし、実録のようでもある。小説の登場人物に名前をつけられない感覚、まさに小川洋子節で大好き。私の心には彼女の物語が必要だなぁと改めて感じた。装幀も素敵。 #読了 pic.twitter.com/qiNRAxc835

2023-07-16 15:07:00
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名探偵の生まれる夜 大正謎百景 青柳碧人 著/KADOKAWA みんなが知ってるあの人この人が探偵になるお話。大正時代の雰囲気が好きな人にはぜひおすすめしたい本で、映像で見たらさらに楽しめそう。史実と物語がクロスするの面白い。あのパンを食べながら思いを馳せたい。 #読了 pic.twitter.com/YEmSPMUQSE

2023-07-14 12:06:00
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鏖戦/凍月 グレッグ・ベア著/早川書房 こんなに読み応えも重厚感もあるSF二作品を、一冊で味わっていいの…?贅沢すぎんか…?どちらも宇宙が舞台で、戦争や大規模実験の最中にあってもちろん熱い展開もあるのに、全体的にひんやりした雰囲気で興味深かった。表紙とても好き。 #読了 pic.twitter.com/uwRISyNXBB

2023-07-12 12:06:00
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南仏プロヴァンスの25年 あのころと今 ピーター・メイル著/河出書房新社 イギリスからプロヴァンスに移住した著者の人生を振り返るエッセイ。美味しいご飯と美しい景色、そしてスッと登場するリドリー・スコット。冷やした白ワインと一緒に楽しむのが良さそう(私は飲めないので想像だけど)。 #読了 pic.twitter.com/nLeEtNfjgA

2023-07-11 12:04:00
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シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪 ジェイムズ・ラヴグローヴ著/早川書房 楽しみにしてたホームズvsクトゥルー第二弾。大胆な二部構成、第一部で十分興味が湧いた状態で第二部に進めたので楽しめた。最後の展開はこれだよぉ!と心の中で大盛り上がり。本作も実にホームズだった。 #読了 pic.twitter.com/wRkf887JfO

2023-07-07 12:04:00
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HHhH プラハ、1942年 ローラン・ビネ著/東京創元社 積読してたら4月に文庫化。これはすごい……。時代故の重苦しさや緊張感はありつつも次へ次へと読み進められるのは、“僕”の目を通すことでこの出来事がただの〈歴史〉ではない地続きなものに思えるから。世界ふしぎ発見!みたいな没入感。 #読了 pic.twitter.com/SqnxDFT1AX

2023-07-05 12:06:00
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#2023年上半期の本ベスト約10冊 を公開しました。今年以前の刊行本も含めて、“約10冊”に甘えて選びました。あなたの積読拡充のお役に立てれば幸いです。 #カクヨム kakuyomu.jp/works/11773540… #note note.com/yamukaidesuyo/… pic.twitter.com/JYhMfDnpfO

2023-06-28 20:02:00
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円: 劉慈欣短篇集/早川書房 夏のお供のはずだったのに読み終えてしまった。ドキュメンタリー並みの暮らしの描写とドSFの交わりが毎度見事。御伽噺と見せかけて…な「鯨歌」、親子の物語「地火」「円円のシャボン玉」、すごい技術を半ば脳筋的に駆使して漢詩を作る「詩雲」辺りが印象的でした。 #読了 pic.twitter.com/oqECpnxiFj

2023-06-28 12:07:00
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タイミングの社会学: ディテールを書くエスノグラフィー 石岡丈昇 著/青土社 マニラのボクサー、立ち退きと強制退去の事例…などから「貧困と構造的暴力」についてエスノグラフィーの手法で紐解いていく。社会学における“血の通った考察”とは何かを体感出来る、まさに“教養小説”。 #読了 pic.twitter.com/QUqWs41VsS

2023-06-26 12:04:00
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オレンジ色の世界 カレン・ラッセル著/河出書房新社 どの話も面白くて、永遠に続いて欲しかった本。山奥の幽霊、野生の木、沼地の女の子、竜巻、棺の中の遺体、荒海の死角…。人ではない/人智を超えた/人の想像力から生まれた存在との“中間地点”の関係を描く物語にゾクゾクした。とても好き。 #読了 pic.twitter.com/HpgnGoyjTk

2023-06-24 15:06:00
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チェコSF短編小説集 2 カレル・チャペック賞の作家たち ヤロスラフ・オルシャ・jr.、ズデニェク・ランパス 編/平凡社 1980年代の“あの頃の空気感”がしっとり感じられる短編集。レトロフューチャーみを堪能しつつ、現代に通じる話題があって楽しめた。特に好きなお話は画像2枚目にて。 #読了 pic.twitter.com/zhmNpQIAZr

2023-06-23 12:04:00
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象の旅/書肆侃侃房 “ジョゼ・サラマーゴ著、木下眞穂訳”の最強タッグで、ずっと読みたかった本。リスボン〜ウィーンを歩く象の旅路を著者と辿る、楽しくもほろ苦い物語。人生は“喝采と忘却”だけど、だからこそ喝采は趣深いのかな。映画『ジョゼとピラール』には、語り部そのままの彼が居た。 #読了 pic.twitter.com/ZaLpisVon6

2023-06-22 12:04:00
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地球の果ての温室で キム・チョヨプ著/早川書房 二つの時間軸が繋がる瞬間にハッとする。研究者たちの会話、眼前に広がる森、かの生物学者を連想する人物…。SFファンは勿論、植物学好きもかなり楽しめるのでは。韓国SF独特の透明感、女性同士の感情の揺らぎを堪能出来た。そして表紙絵ェ…。 #読了 pic.twitter.com/mc3anKFDA2

2023-06-20 12:04:00
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夜な夜な天使は舞い降りる パヴェル・ブリッチ著/東宣出版 プラハの教会に集まる守護天使たちが、自分が見守る人間の話をしている短編集。宇宙や北極へ行ったりサッカーしたりと、なんやかんや役割を謳歌してる。みんなが大好きになりそうな過労天使エロヒームの話は、落語みたいだった。 #読了 pic.twitter.com/SHNfbDGkt8

2023-06-19 12:03:00
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毒薬の手帖 ―クロロホルムからタリウムまで 捜査官はいかにして毒殺を見破ることができたのか― デボラ・ブラム著/青土社 医療や犯罪捜査の確立って結構最近で、今も試行錯誤中なんだな…と。政治的要素も絡んで来て、ノンフィクションとしては面白いけど足枷だ〜っ!とハラハラする場面も。 #読了 pic.twitter.com/FFGPIgyeLf

2023-06-18 15:06:00
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昼の家、夜の家 オルガ・トカルチュク/白水社 彼女の本を読んだのは2作目。“土地の記憶を記すアーカイブのようなものの実現”という作者の意図がよくわかる。ごく自然な靄のように、何かの記憶が物語となって降り注ぐ。家や噂話や日常の景色を、淡々と綴る雰囲気が心地よく、引き込まれた。 #読了 pic.twitter.com/7yYWaXRSlA

2023-06-17 15:04:00
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香水図鑑/マイナビ出版 2019年発行なので、現在では廃盤・日本撤退済みの香りがあって心の膝に矢を受けた。100年以上愛される銘柄がある一方、商品展開がコロコロ変わる商材なので、各社が押す香りのセレクト含め当時の空気が詰まったタイムカプセルみたいだった。 book.mynavi.jp/ec/products/de… #読了

2023-06-16 12:03:00
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ミルク・ブラッド・ヒート ダンティール・W・モニーズ著/河出書房新社 作品を性別で括るのはナンセンスかもしれないけど、女性が描き出す“内包する血溜まり的なグロテスクさ”って何でこんなに色鮮やかなんだろう。本でもアートでも感じる不快感、靴の中は砂まみれなのにちょっぴり清々しい毒。 #読了 pic.twitter.com/65Hq35DzA4

2023-06-14 12:04:00
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昔、森美術館でアネット・メサジェの展示を見た時に抱いた「血みどろではない血溜まり」の感覚が、『ミルク・ブラッド・ヒート』を読んだ時にもあった。怖さと可愛いらしさ美しさと不快感がないまぜで、対峙しながらずっと逃げ出したいのにここに居たくもある。 #読了

2023-06-14 12:07:53
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鹿狩りの季節 エリン・フラナガン著/早川書房 王道田舎ミステリで、謎解きはもちろん住民の生き様や人間模様が興味深かった。友情、隠し事、意地の張り合い…。女/男性性、母/父性の静かな暴走はいつ誰に起こるかわからない。少年が少しだけ成長する姿は、微笑ましいような痛々しいような。 #読了 pic.twitter.com/WESRIgztgm

2023-06-13 12:09:00
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琥珀のまたたき 小川洋子 著/講談社 この装幀にこの物語が包まれてるの最高。小川作品の中では、現実世界なら病名や現象名だけで認識されて終わりそうな人たちが、息遣いや葛藤を含めて彼らの世界をごく自然に生きてる。それが、物悲しくも妙な暖かさで淡々と綴られているのが好き。 #読了 pic.twitter.com/SBepLllrxY

2023-06-12 12:06:00
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ひとりずもう さくらももこ著/小学館 さくらももこ展きっかけで再読。生理、恋、都会への憧れ、猥談だらけの女子校…クスッと笑えて共感も出来る青春エッセイ。その上で、“もしも夜中がなかったら、私は考える力が0のまま大人になってしまっただろう”なんて繊細な光を放つ言葉もあるのが流石。 #読了 pic.twitter.com/YgQj35PUlP

2023-06-10 12:09:00
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鯨オーケストラ 吉田篤弘 著/角川春樹事務所 ラジオDJ &声優である主人公が担当するラジオから広がる出逢い、美術館の展示、古ぼけた映画館、鯨の骨と工場、市民オーケストラ…。地味かもしれないけど愛おしい景色だった。天国に音楽を持っていく方法がわかったし、ハンバーガーが食べたい。 #読了 pic.twitter.com/6mwJl1JCt7

2023-06-07 12:05:00
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こうしてあなたたちは時間戦争に負ける アマル・エル=モータル&マックス・グラッドストン著/早川書房 時間遡行、マルチバース、歴史改変…人気要素満載の百合SF。二人の知的で遊び心ある文通が、次第に温度を増していく。SNSでバズった本だけど、いい意味でバズりが似合わない気がした。#読了 pic.twitter.com/Ci6CYGH95V

2023-06-05 12:06:00
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氷の城 タリアイ・ヴェーソス 著/国書刊行会 少女二人が鏡に見た輝き、著者曰く「ことばにすると何かを壊してしまいそう」な〈あのこと〉…。繊細な心の描写が、ノルウェーの冬風景に沁みる。強く語られたわけじゃないけど、トロールや神話が根付くお国柄を感じた。そして寒さ偏差値が高い…! #読了 pic.twitter.com/D5WWTKokMQ

2023-06-03 16:07:00
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「氷の城」の装幀、本当に素敵でしばらく眺めてた。表紙は青緑でしおりの紐はレモンイエロー。本文のフォントや文字数によって生まれる“余白”が、物語の舞台であるノルウェーの田舎の冬の景色みたいでとても好き。 #読了

2023-06-03 16:08:00
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ループ・オブ・ザ・コード 荻堂顕 著/新潮社 まるでハリウッド映画!疫病禍後の世界、張りぼての理想郷、抹消された国と価値観、アイデンティティ、其々の生き様…。過去と未来どちらに価値があるかはわからないけど、今自分が“死んでいない”のは足元の過去と頭上の未来のおかげ/せいなのかも。 #読了 pic.twitter.com/OX5JOhhXEc

2023-05-31 12:04:00
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「ループ・オブ・ザ・コード」、表紙の線はあれだったんですね…って心震えた。しかも、時計好きにはたまらない所がいくつかあって…。特に、ランゲ1の描写(解釈)が本当にグッと来た。 そして、6/12が来る前に読めてよかったなぁと。 #読了

2023-05-31 12:05:22
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赤い魚の夫婦 グアダルーペ・ネッテル 著/現代書館 金魚、虫、菌、蛇、そして人間。色んな生き物が鍵になる、日常の景色だけどちょっと(色鮮やかではない方向性の)グロテスクさがある短編集。この現代メキシコのザラっとした手触り、快と不快が見事に混ざり合ってて好きだな…。 #読了 pic.twitter.com/yrl4CEUiU7

2023-05-30 12:05:00
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花びらとその他の不穏な物語 グアダルーペ・ネッテル 著/現代書館 パリや東京や架空の街を舞台にした、少し不思議で不穏で瑞々しく美しい短編集。人間を美しくする“モンスター性”って何かなと思いながら読んで、最後は感覚で納得してた。「眼瞼下垂」「盆栽」「桟橋の向こう側」が特に好き。 #読了 pic.twitter.com/V6yU56Egfx

2023-05-29 12:06:00
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#さくらももこ展 図録/集英社 可愛いデフォルメ、精緻なデザイン、シュールな漫画…。彼女の息遣いや愛情やすっとこどっこいをぎゅっと詰め込み、肌触りと発色のいい紙で作られたボリュームたっぷりの図録。たまちゃんのモデル、穂波珠枝さんの寄稿にクスッと笑いつつも涙腺が緩んだ。 #読了 pic.twitter.com/VHLHjWXvfT

2023-05-28 12:04:00
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望楼館追想 エドワード・ケアリー著/東京創元社 本編496頁+付録でボリューム◎登場人物が全員(こちら側から見ると)変わり者で、何が事実で常識なのか…と飲み込まれていく。孤独な入居者だらけ、停滞した空気の集合住宅。暖かな人間ドラマでもミステリでもないけど、これはすごい。 #読了 pic.twitter.com/2w9gu9zBsM

2023-05-23 12:09:00
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日本の文学 ドナルド・キーン著/中公文庫 元は英語で海外向けに刊行された日本文学論。特に、近松門左衛門とシェイクスピアの比較が興味深かった。悲劇の主役が庶民か貴族か…とか。浄瑠璃観たくなっちゃった!三島由紀夫やロバート・キャンベルによる解説もあって読み応えあり。 #読了 #ことばの日 pic.twitter.com/Q7CyOiJ9Tt

2023-05-18 12:04:00
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絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語 頭木弘樹 著/ちくま文庫 絶望に寄り添ってくれるかもしれない短編集。絶望の分類が興味深い。カフカ、川端康成、筒井康隆などジャンルも国も違う作品が読めるのもまた一興。あなたにはあなたの絶望図書館がきっとある。 #読了 pic.twitter.com/N0T1hmgaPQ

2023-05-17 12:07:00
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#暗殺者たちに口紅を ディアナ・レイバーン著/東京創元社 シニアが活躍するお話が大好きなので、引退した60歳の女性暗殺者4人が古巣に命を狙われて…なんて聞いたらもう!知識と技術、人生の趣深さ、友情。目の前で動き出す彼女たちとの旅路、ドキドキハラハラの楽しい時間でした。 #読了 (ゲラ読み) pic.twitter.com/3t0qcibCk3

2023-05-15 12:04:00
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人類対自然 ダイアン・クック 著/白水社 ダークでシュールで痛々しくて哀しい、ディストピアや何らかの極限状態の短編集。突飛に見えて、実は“自然界で起きることが人間にも起きたら”という方向のお話が多いのも面白い。「うわぁ…」と顔を覆った手の指の間から世界を覗く気分で読み続けた。 #読了 pic.twitter.com/Cyb4LhU2jx

2023-05-13 12:34:00
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首ざむらい 世にも快奇な江戸物語 由原かのん 著/文藝春秋 奇妙で不思議で愛おしいお話たち。若者と首の青春冒険譚「首ざむらい」、人生切なさが交差する「よもぎの心」「孤蝶の夢」、ちょっぴり可愛い「ねこまた」。彼らの生き生きとした姿に心奪われて、夢中になって読んだ本。 #読了 pic.twitter.com/P5HwzXPMrS

2023-05-11 16:01:00
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七つのからっぽな家 サマンタ・シュウェブリン著/河出書房新社 ずっと何か不穏なことが起きている、七つの家の短編集。著者はアルゼンチン出身ということもあり、ラテンアメリカ文学らしいあのザラッとした空気感で語られる奇妙さが居心地悪くて心地いい。 #読了 pic.twitter.com/LXmqBMbeeN

2023-05-09 12:02:00
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金曜日の本 吉田篤弘 著/中央公論新社 御伽噺みたいな雰囲気で幼少期を綴るエッセイ。身近に外国の文化があったりすぐに本や映画や音楽に触れられたりするのはさすが東京だけど、どこに居ても子ども心にふわりとある孤独感やぞわぞわする不安は同じなんだなぁと。 #読了 #こどもの日 pic.twitter.com/T0rD0Bwctl

2023-05-05 15:04:00
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#こどもの日 のおすすめ本 フランチェスカのスカート ラファティ・ベスト・コレクション2 ファニーフィンガーズ 感応グラン=ギニョル 最果てアーケード 捜索者 無垢なる花たちのためのユートピア 鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室 そして五人がいなくなる: 名探偵夢水清志郎事件ノート 開墾地 #読了 pic.twitter.com/qEPS0R8nm9

2023-05-05 09:59:17
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時ありて イアン・マクドナルド著/早川書房 古ぼけた詩集に挟まった手紙をきっかけに、古書ディーラーの主人公が二人の男の謎を追う。わかってはいたけど、想像より長いこと骨董品歴史ミステリー然としてたのにスッと「お読みの本はSFです」ってなってびっくりした。終わり方、好きですね…。 #読了 pic.twitter.com/yy7VlxBhVv

2023-05-04 12:14:00
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妄想の世界史 10の奇想天外な話 ビクトリア・シェパード著/日経ナショナルジオグラフィック 宣伝や装幀のポップさに反し、妄想を症例として捉え、当時の文化や時代背景、精神医学の側面からがっつり分析した本だった。妄想当事者だけでなく、彼らに対応した精神科医にもまたドラマがある。 #読了 pic.twitter.com/1Y9cZtNYip

2023-05-01 12:03:00
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開墾地 グレゴリー・ケズナジャット著/講談社 言語は世界の見え方を変え、アイデンティティに根付いて、どこかへ連れ出してくれ、他者からの印象も変える。何となく不安定な内外の認識が言語の狭間で揺蕩うのは、心が落ち着かないだろうけどそれだけじゃないのかもしれない。 #読了 pic.twitter.com/1LsyCjJQl5

2023-04-30 15:06:00
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別の言葉で ジュンパ・ラヒリ著/新潮クレスト・ブックス 著者が初めてイタリア語で書いたエッセイ。英語がほぼ母語である人が、外国語を学び使う時の孤独感や距離感の捉え方が興味深い。昔上司に“貴方の英語の文体は厳し過ぎる”って指摘された時の、不自由な感覚を思い出した。 #読了 pic.twitter.com/tgiZdIwo62

2023-04-29 12:04:00
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トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える野鳥のひみつ マツダユカ 三上かつら/西東社 最近、鳥についての展示を見たので手に取った本。鳥って可愛いような怖いようなシュールな世界観があって好きで、この本で更に鳥っていいなぁと実感出来た。パラパラめくってクスッと笑いたい本。 #読了 pic.twitter.com/UoL1BMgU4C

2023-04-28 17:18:00
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ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集- 吉田誠治/パイ インターナショナル 楽しい…ずっと眺めていられる家、家、家。そこに住む“誰か”の生き方が建物に滲み出る。絵やお話が好きな人・つくる人みんなにおすすめ。ほぼフルカラーでこのお値段、実質無料では? pie.co.jp/book/i/5358/ #読了

2023-04-27 12:35:00
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

青いパステル画の男 アントワーヌ・ローラン著/新潮クレスト・ブックス 著者がパリの骨董屋で働いていた頃に書いたとかで、骨董業/品の描写や愛好家の心境がリアル。読み終えた時、主人公みたいな人生にどこか憧れてしまう人も多いのでは?そんな大人のための寓話。 shinchosha.co.jp/book/590185/ #読了

2023-04-25 12:14:00
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まとめたひと
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

はじめまして、やむかいです。小説を書く音楽好き。小心者ゆえほぼフォロバ出来ません。| 🎉百合文芸4 pixiv賞 🎉pixivノベル大賞〜2022Autumn〜 | 活動先はリンクにて。| Just a writer, just a BIG FAN of music. I usually DON'T do F4F.