2023年の本の思い出です。
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

#2023年の本ベスト約10冊 を選びました。今年は好きなジャンルが広がった年で、私にとって怪獣元年で、ホームズ関連の本がたくさんあって嬉しい一年でした。 #note note.com/yamukaidesuyo/… #カクヨム kakuyomu.jp/works/11773540… 2024年も好きな本をいっぱい見つけたいです。 pic.twitter.com/uGJZ6PmdC4

2023-12-10 20:03:00
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

「シャーロック・ホームズとジェレミー・ブレット」をやっと買えた😭嬉しい、彼の名前が題名についてる本を日本語で読める幸せ。カラー図版たくさんでこの分厚さだなんて…ありがとう…。本全体のデザインが本当に美しくて、中の表紙も格好いいんだわ… #今日買った本・届いた本 pic.twitter.com/nQs8mKuZO5

2023-12-03 17:07:36
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シャーロック・ホームズとジェレミー・ブレット モーリーン・ウィテカー 著/原書房 最高のホームズ俳優の真の姿に迫る、彼への親愛に溢れる本。終わりの方や訳者あとがきはボロボロ泣きながら読んだ。ドラマは何度も円盤で見たけれど、改めて本書を手に通して鑑賞したい。素敵な本を有難う… #読了 pic.twitter.com/oXyUKzQR6e

2023-12-10 12:02:00
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ナイフをひねれば アンソニー・ホロヴィッツ著/東京創元社 洋画や演劇好きには嬉しい要素多め、メタ的に犯人の察しはつくのに経緯がまるでわからずハラハラ。全てが繋がったスッキリ感とほろ苦さはシリーズ1かも。このシリーズ、事件が起き危機が迫っても暗くなりすぎない所が好きです。 #読了 pic.twitter.com/9EcJtPuJ5B

2023-12-09 12:04:00
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8つの完璧な殺人 ピーター・スワンソン著/東京創元社 本屋の店長のブログを元にした連続殺人という導入に引き込まれ、これ解決するの?と掴めそうで掴めない空気にオロオロし、終わりを静かに見届ける。本作も、底冷えする“人の過去の暗がり”の立体感が見事だった。積読が増えるミステリー。 #読了 pic.twitter.com/1a86em56IZ

2023-12-08 12:02:00
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シャーロック・ホームズとサセックスの海魔 ジェイムズ・ラヴグローヴ著/早川書房 ホームズ×クトゥルーのパスティーシュ3部作、遂に終わってしまった…。女性たちの失踪、邪神の企て、不気味な神殿。こんな世界観なのに最後までホームズしてたな〜!からのオチでヒェ…となった。好きです #読了 pic.twitter.com/UCvEPlcWvJ

2023-12-03 12:03:00
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狼の幸せ パオロ・コニェッティ著/早川書房 人生をやり直すために山に帰った作家、レストランの主人、旅するウェイトレス、山育ちの男。絶妙な距離感の人物像と広大な山の景色が味わえる、静かでどこか清々しい一年間。映画「帰れない山」に通じる雰囲気だなと思ったら、原作が同著者だった。 #読了 pic.twitter.com/yBhIWl9yTS

2023-11-10 12:04:00
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終わらない週末 ルマーン・アラム著/早川書房 オバマ元大統領が絶賛!Netflix映画化!と華やかな宣伝文句が並ぶけど、それさえ届かない“ネットも電話も繋がらない”状況に山奥の家で陥った家族たち。淡々と続く曖昧模糊とした日々がじわじわ怖い。 #読了 pic.twitter.com/ty8SrKmO7Y

2023-11-08 12:03:00
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トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー ガブリエル ゼヴィン著/早川書房 “誰かとゲームをするなら、自分を解放しさらけだし傷つく覚悟が必要”まさにそれを地で行く二人の人生。混ざり合えない、でも確かに愛はあるリアルな生き様。世の中のゲームが愛おしく思えて来る。 #読了 pic.twitter.com/xuezDH312g

2023-11-04 12:03:00
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穏やかな死者たち: シャーリイ・ジャクスン・トリビュート/東京創元社 贅沢な幻想小説詰め合わせ。表題作を始め、数字を知らないふりし続ける「晩餐」や謎のルール付きのお留守番「スキンダーのヴェール」、ジェフリー・フォード著「柵の出入り口」等、後味奇妙なお気に入りの世界がたくさん。 #読了 pic.twitter.com/RHsvj0njjF

2023-10-24 12:03:00
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破果 ク・ビョンモ著/岩波書店 主人公は65歳の殺し屋。老いを感じながらもプロであり続ける彼女の生き様を見てると、綺麗にした爪は他人ではなく自分に見せるもので、それって人生と同じかもなという気持ちになった。心は温まらないが胸が熱くなるシニアノワール。映画化して…。 #読了 pic.twitter.com/S6OklptcHT

2023-10-22 12:01:00
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深い穴に落ちてしまった イバン・レピラ著/東京創元社 穴に落ちた心身ともにマッチョそうな兄と、弱くて繊細で次第に崩れていく弟…という構図が分かりやすい分、散りばめられた謎が不気味な雰囲気。落下の理由、二人の行く末、そしてこっそり仕掛けられた暗号。 bookwalker.jp/de6682addf-00e… #読了

2023-10-20 12:06:00
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長い物語のためのいくつかの短いお話 ロジェ・グルニエ著/白水社 著者のエッセイのような虚構のような小説短編集。不倫のお話が多くてわぁ…となった。最後の一行で、それまでの出来事をどんでん返しなんて大袈裟ではなくスッと終わらせる雰囲気があって、フランス映画を見ている気分。 #読了 pic.twitter.com/wrhueCLzo8

2023-10-15 12:05:00
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からだの美 小川洋子 著/文藝春秋 あらゆる体にそっと宿る美をエッセイなのだけど、こんなところにまで“美”があるのかと驚くことも。ハダカデバネズミの皮膚、文楽人形遣いの腕、ハードル選手の足の裏…。美しさとは意外なところに当たり前のように佇んでいる。 #読了 pic.twitter.com/ij1YnSQiCN

2023-10-13 12:03:00
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わたしたちの怪獣 久永実木彦 著/東京創元社 日頃、“意思や意図を持たない対象に人間が思いを重ねて感情を抱く”っていう人間らしい現象を見るのが好きなので、表題作や最後のお話がじんわり沁みた。人は未知のものにこそ何かを重ねて文脈を作ってしまう生き物…。 bookwalker.jp/de08f04f0b-d12… #読了

2023-10-11 12:02:00
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私はSFを読む時に、その世界で生きてる人の生き様を知りたいと思う部類の読者なので、「わたしたちの怪獣」収録作はどれも楽しかった。ままならない人生に突然現れる未知や転機としてのSF、好きです。そして著者あとがきでMCU風に帰還を予告されたあのヒト、帰ってきたらいいなぁ。 #読了

2023-10-11 12:20:46
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夜明けの縁をさ迷う人々 小川洋子著/角川書店 他者から見れば奇妙でどこかグロテスク、だけど本人にとっては日常。そんな幻想小説に近い読み心地の短編集だった。“即物主義の明晰な眼の持ち主”と解説で言われていたのが印象的。私は彼女の視神経になりたい。 #読了 pic.twitter.com/vVX2fqvNjd

2023-10-10 12:01:00
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五月 その他の短篇 アリ・スミス著/河出書房新社 一行目の話、どこ行った…?そんな結末を迎えることも珍しくない短篇集。この一冊でぐるっと一年を巡れるので、月初めにひとつお話を読むのも楽しそう。表紙絵はヒグチユウコ作品、どのお話がモチーフかは…。 #読了 pic.twitter.com/k90dJPcLPI

2023-10-09 12:04:00
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女のイイ顔 田辺聖子著/中央公論新社 源氏物語のあの人、という印象が強かった著者のエッセイ。カラッとした語り口に嫌味のない知性が浮かぶ。こういう心意気の人は、苦労しても全体的に楽しい人生を送るんだろうなぁ。表紙の上野リチ作品、前に美術館で鑑賞した好きなデザインで嬉しい。 #読了 pic.twitter.com/lShthgPjAo

2023-10-07 12:03:00
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歌集 ボトルシップ 有川知津子著/本阿弥書店 最近流行りの口語に近い短歌のポップさとは少し違う、本棚の片隅に置かれたボトルシップの中を覗き込むような密やかな雰囲気。私はどちらも好き。短歌って、作品に使う文字数が少ない分、歌人の脳に色濃く残るものに触れやすいんだなぁと思った。 #読了 pic.twitter.com/gKfoRXNyvT

2023-10-05 12:04:00
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息吹 テッド・チャン著/早川書房 映画『メッセージ』の原作者の短編集。タイムマシンや命や自由意志といった話を、その世界観に根付いた生活や市井の人の観点で読めるお話が多くて面白かった。アラビアン・ナイトSF『商人と錬金術師の門』が特に好き。ファンタジーとSFの境目が曖昧でいい。 #読了 pic.twitter.com/NyODIPIJI8

2023-10-04 12:05:00
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死と奇術師 トム・ミード著/早川書房 比較的コンパクトな小説のはずなのに、次から次へと事件が起こる起こる…。こんなのどう考えても繋がらないよ!と思った頃に現れる袋綴じの解決編。探偵役の奇術師スペクターの謎めいた存在感も含め、全員怪しく面白かった。いい意味で脳が疲れたなぁ。 #読了 pic.twitter.com/8HFNZhmaEI

2023-09-29 12:04:00
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チェコ語の隙間の隙間 黒田龍之介 著/白水社 同著者の「外国語の遊園地」が好きだったので、本作も気になってた。ヨーロッパの、陸続きで似た言語がある環境っていいなと思いつつ、全く違う言語圏から飛び込む良さや楽しみもあるんだろうなぁと。言語職人感ある“言葉と世界”の見方が楽しい。 #読了 pic.twitter.com/r1Fyq9sAN4

2023-09-27 12:01:00
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言葉人形 ジェフリー・フォード短篇傑作選 ジェフリー・フォード著/東京創元社 わぁ、すごい…。「白い果実」とは違う読み心地、だけど根っこの空気感は同じ。入れ子構造、現実と夢がないまぜになる静かな混沌。この幻想世界は、可視化されず読み手其々の頭の中に有るのがいいなと思った。 #読了 pic.twitter.com/rv4qI2v6qO

2023-09-26 12:02:00
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「白い果実」にも出てきたお酒〈甘き薔薇の耳(ローズ・イヤー・スイート)〉が収録作品「理性の夢」にも出てきてテンションが上がった。同じ世界というわけではなさそうだけど、なんだか嬉しい。 #読了

2023-09-26 12:14:55
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白い果実 ジェフリー・フォード著/国書刊行会 わぁ、すごい…何これ…。傲慢な観相学者が、田舎町での事件捜査を機に流れ流れて…という話。冒険譚?幻想小説?SF?異世界?現代?どれか一つに絞れないのがいい。そして「訳者二名体制+リライト山尾悠子」という贅沢な布陣、ありがとう…。 #読了 pic.twitter.com/4os4DLq63V

2023-09-23 12:02:00
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テムズとともに 英国の二年間 徳仁親王 著/紀伊國屋書店 一国のプリンスが“自由な一学生”で居られた日々を美しい文章で回顧する暖かなエッセイ。誰にも青春はありいつか終わる。世界の輝きに心躍り、大人になる切なさも感じた。イギリス映画・小説ファンや川の歴史に興味がある人にもお勧め。 #読了 pic.twitter.com/dt6mEKKnvo

2023-09-17 12:06:00
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たくさんのふしぎ2023年10月号 いろいろ色のはじまり 田中陵二 文・絵/福音館書店 鉱物と植物と色が好きな人におすすめしたい一冊。色にまつわる努力の歴史、材料になる鉱物や植物の造形の美しさ、色と人間の関わり方に心が躍る。子ども向けなので、優しくわかりやすい語り口なのも嬉しい。 #読了 pic.twitter.com/tls1gTe34H

2023-09-10 12:05:00
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『グレート・サークル』 マギー・シプステッド著/早川書房 1914年生まれの女性飛行士と、彼女を演じる女優が軸のお話。ふとした出来事が未来に繋がるのが実に見事で、こうして歴史は紡がれるんだ…と毎度ハッとした。飛行機好きにはたまらない、ただ空を求めた人間の生き様。これは名作…! #読了 pic.twitter.com/gras4c0e71

2023-09-08 11:49:05
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『グレート・サークル』の作中で描かれる愛のようなものはどれもぎこちなくて、揺るがないことほど名前がないのがリアルだった。愛によく似たグロテスクな支配欲、説明し難いけど確かにある何か、複雑な家族への想い、甘酸っぱいだけじゃない初恋。時代によって変わるもの、変わらないもの。 #読了

2023-09-08 11:49:05
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解説込みだと826頁(写真は比較のミンティア)。こんなに分厚いのに、文章の読みやすさと「この人たちどうなっちゃうんだろう…?」という好奇心が湧く物語の力でぐいぐい惹きつけられて全く飽きなかった。物語から目を逸らすのが惜しい本。『グレート・サークル』、読めてよかった。 #読了 pic.twitter.com/CkFQCBuFSj

2023-09-08 11:49:07
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後、『グレート・サークル』はディズニーシーのアトラクション『ソアリン』の世界観が好きな人にぴったり。『ソアリン』で語られるカメリアのモデルとなった実在の飛行士、アメリア・イアハートについて『グレート・サークル』で多く言及されてる。読了後は『ソアリン』の印象が変わる…かも? #読了

2023-09-08 11:49:07
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どれほど似ているか キム・ボヨン 著/河出書房新社 現代社会の歪さ・グロテスクさをSFという手法で表現しているのは事実。だけど、それを理由に目を背けたり逆にそこだけを見るのは勿体無い。美しくヒリヒリした閉塞感と清々しさ。あと、既読の『七月七日』にあった“年”が出て来て嬉しかった。 #読了 pic.twitter.com/qn5YxwFGfM

2023-08-31 12:04:00
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かざる日本 橋本麻里著/岩波書店 “無駄を削ぎ落とした日本の美”とは違う観点から、日本の美意識を紐解いた本。自分はやはり「香木」と「音」を興味深く読んだ。どちらも昔からのものが今も続いているのに、目には見えず文章にし難い。言葉を綴るフォントや装丁含め、この本自体が美しかった。 #読了 pic.twitter.com/sSpYy9FQ5k

2023-08-30 12:01:00
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大人のマナー術 辛酸なめ子著/光文社 コロナ禍を超えた大人に求められる社交スキルを、淡々とクスッと笑える調子で書いた『ムー』みたいなエッセイ。そういえば確かにあの時期こんなことあんなことあったな…と思う節もあり、懐かしかった。心に残った言葉は「その腹筋の間取りに住みたい」。 #読了 pic.twitter.com/e2Vg7Ej1Uy

2023-08-29 12:02:00
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呼び出し ヘルタ・ミュラー著/三修社 独裁政権下のルーマニア、嫌疑をかけられた女性が呼び出しに応じる際に乗る路面電車で見た景色が、彼女の記憶を呼び起こす。純文学のような静かなのに引き込まれる文体、「」がなくても自然に読めた。どこかオルガ・トカルチュク作品を思わせる空気感。 #読了 pic.twitter.com/meMmghy3fQ

2023-08-28 12:07:00
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盗作小説 ジーン・ハンフ・コレリッツ著/早川書房 反抗的な教え子(故人)の誰も知らないプロットを元に書いた小説がヒットして、それを理由に主人公は姿の見えない誰かに脅される…。“誰が誰から何を盗んだのか”ということに思いを馳せつつ、答え合わせの場面ではヒェーッ!となった。 #読了 pic.twitter.com/WCMf75y5fQ

2023-08-27 17:03:00
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おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 金井真紀著/岩波書店 iwanami.co.jp/smp/book/b6167… 著者が出合った外国語のことわざに乗って旅をしながら、優しい気持ちになれる。どんな場所にも人は居て、生活があって文化がある。なんて愛おしいんだろう。あとがきまで素敵な本。 #読了

2023-08-26 17:03:00
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折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー/早川書房 中国SFの面白いところが詰まった一冊。かなりハードなSF世界観に美味しそうなもの放り込んで来るのずるい。あまりに有名な表題作、題名だけでわくわく冒険譚かと思ってたけど、実際は物悲しさがあるお話だった。 hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000… #読了

2023-08-21 12:05:00
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七月七日/東京創元社 東アジア各地に伝わる伝説や神話から着想を得た十人による幻想譚。特に好きなのは「年の物語」「九十九の野獣が死んだら」「紅真国大別相伝」で、後者二作品は同じ済州地方の九十九の谷の説話から。片や野獣退治パンキッシュSF、片や東洋ファンタジーで面白かった。 #読了 pic.twitter.com/FKLTl4L0sh

2023-08-20 12:04:00
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あなたは月面に倒れている 倉田タカシ著/東京創元社 著者のツイートを元に生まれた作品が多いとのこと、ずっと誰かの話し声の気配があるのはそれ故か。ポップスほど真っ直ぐではないけど、エクスペリメンタル・テクノほど人を選ばない空気感。「二本の足で」の会話のやり取り好きだった。 #読了 pic.twitter.com/Aj8C1d9pza

2023-08-18 12:04:00
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奇病庭園 川野芽生/文藝春秋 果てしなく美しい劇薬。見目と精神の美醜は重ならず、“美醜”という概念自体が醜く思える。一文ごとに微睡のような毒が香り立ち、織り重なって結末を迎える。『無垢なる花たちのためのユートピア』『月面文字翻刻一例』に続き、なくてはならない毒がまた増えた。 #読了 pic.twitter.com/4SKcpOp4MC

2023-08-13 17:06:00
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ミッキー7 エドワード・アシュトン著/早川書房 使い捨て人間のミッキーが主役だけど、彼が割とシニカルポップだからか設定ほど悲壮感がないのが絶妙。何かと拳で解決しようとするのもいい。ポン・ジュノ監督&ロバート・パティンソン主演の映画も楽しみ。映画はミッキー17、気になる。 #読了 pic.twitter.com/6k6cAppa1O

2023-08-12 12:05:00
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見ること ジョゼ・サラマーゴ著/河出書房新社 大好きな作家の大好きな作品『白の闇』の続編。いつ続編らしくなるのかなと思いつつ、ザラザラと重たい空気が漂う世界に没頭した。ああ、こんな結末になるなんて…。彼の作品の物悲しさがやはり好き。あと、花布と栞紐が白なのいいですね…。 #読了 pic.twitter.com/LEWf5LF3dV

2023-08-10 12:10:00
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迷宮遊覧飛行 山尾悠子 著/国書刊行会 著者の読書歴をはじめとするエッセイ集。こういう本は危ないんだ、読みたい本が何冊も何冊も増えるから…。執筆時期や内容は違うけど、リビングで著者の話に耳を傾けるような気分で読める。自分が好きな本の名があれば嬉しく、そして積読は増えて行く。 #読了 pic.twitter.com/LzmTE8tUAw

2023-08-08 12:08:00
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マーダー・ミステリ・ブッククラブ C・A・ラーマー著/東京創元社 ”出会ったばかりの大人たちが協力して、行方不明になった読書会のメンバーを探す”って構図が効果的で、全員怪しく見える。次々繋がる事件と人間関係が気になって一気読み。読みやすいのに謎は深まるばかりで面白かった! #読了 pic.twitter.com/rqeomwVu1R

2023-07-31 12:03:00
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「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」、状況が入り組んでもテンポは損なわれず、個性豊かな登場人物全員が怪しく見えて楽しめた。文章が軽やかで読みやすく旅のお供にぴったり。主人公の恋模様はこういう物語あるあるの都合良さを感じつつも、たまには大人のもだもだも良いなと見守れた。 #読了

2023-08-03 17:21:10
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

猫の木のある庭 大濱普美子 著/河出書房新社 “奇怪/異様”という意味でのグロテスクな短編集。寓話的なはずなのに、精緻な描写の力でやけに現実的に見えて怖くなる。居心地の悪い底冷えに慄き、指の間からそっと覗くように読み続けた。うっとりする間もない緊張感、不穏の渦に飲まれる。 #読了 pic.twitter.com/d8u65sX3qg

2023-07-29 12:01:00
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ウィンダム図書館の奇妙な事件 ジル・ペイトン・ウォルシュ著/東京創元社 舞台は1992年のケンブリッジ大学。学生の嫌な身内ノリとか、大人側の事情と言う名の不快感が妙にリアルだった。読みにくくはないのに少し苦労した本だったけど、主人公の正しく・中立であろうとする性格は大好き。 #読了 pic.twitter.com/Uhy4JCEEkL

2023-07-28 12:04:00
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矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

怪獣保護協会 ジョン・スコルジー著/早川書房 ゲラ読み、面白くてびっくりしてたらあっという間に読み終えてた。私はこういう怪獣モノが好きだったんだなぁ…。御し切れない怪獣をどう保護するのか、ハラハラわくわく楽しめる。私の推しはヘリのパイロットです。 hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000… #読了

2023-07-20 12:01:00
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まとめたひと
矢向 亜紀 / やむかい あき @AkiYamukai

はじめまして、やむかいです。小説を書く音楽好き。小心者ゆえほぼフォロバ出来ません。| 🎉百合文芸4 pixiv賞 🎉pixivノベル大賞〜2022Autumn〜 | 活動先はリンクにて。| Just a writer, just a BIG FAN of music. I usually DON'T do F4F.