主に平安~中世の女性の外出するときの出で立ちである壺装束ときぬかつぎ、きぬかつぎから被衣の流れをざっと追ってみたまとめ。+下書き的なログ
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平安時代~中世の女性が外出する時、どのくらい体を隠していたかという例。一遍上人絵伝より。 袿または小袖を上着にし、細帯で壺折して(端折ること、壺折するのが壺装束)、襟を額まで持ち上げて被っています(きぬかつぎ)。袖をさして口元を隠すような仕草も多く見られます。 pic.twitter.com/hdeRHjbrNu twitter.com/sakana6634/sta…

2023-09-19 22:24:48
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RT> 私は、時代物ドラマで身分が中流~高め女性が姿を露わにしがちなのが気になる。それは、人前に身をさらすのがはしたないとか身持ちが悪いとか思われる恐れがあったからで、とくに階層が上になればなるほどそういう制約も重くなっていくわけで、でもそれを彼女たちにとって恥にしてしまってたのは

2023-09-19 13:04:01
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石山寺縁起絵巻より。衣を引き上げた上から市女笠をかぶったりもしていたようです。 pic.twitter.com/sHkBBTrisJ

2023-09-19 22:46:23
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壺装束は、はじめのうちは、普段から室内で上着に着ている袿や小袖を、裾が長いので端折って、かぶるだけでした。(外出用に仕立てられる余裕のある人はそうしたでしょうが)パッと外へ出るときにも便利な、気軽なものだったでしょう。ついでに長い髪もまとめられます。 三点とも清水寺縁起絵巻から。 pic.twitter.com/zJKUwWW94w

2023-09-19 22:59:04
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よく「これが壺装束です」と紹介される復元は、遠出の寺社参詣を想定したいわばフルオプションなので、あそこまでの例は絵巻では逆に探すのが難しい位です。こちらは壺装束に市女笠、懸守、懸帯、脚絆に草鞋の姿です。 壺装束は庭先から遠出まで広い範囲で行われました。 石山寺縁起絵巻より。 pic.twitter.com/jE59xXfr2w

2023-09-19 23:11:46
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松崎天神縁起より、参籠中の女性。紅い懸帯は潔斎の印で、寺社参詣の時に懸けていました。つまり他の用向きの外出では必要ありません。懸守は道中守りの意味もあったでしょうが、お守りが必要だと思った人は旅でなくても普段から随時懸けていたものでしょう。 pic.twitter.com/kC9wrB2c4M

2023-09-19 23:22:27
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一遍上人絵伝より。大袖の袿は平安時代は上流階層から中流の庶民(恐らく)まで広く用いられていましたが、中世を経て、公家以外の女性の上着としては、小袖(の打掛など)に代わられていきます。こちらは小袖を壺折して脚絆に市女笠、持っている弓と鼓から歩き巫女かと推測されています。 pic.twitter.com/flZWz0LoiJ

2023-09-19 23:35:07
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時代が下って、職人尽歌合から、牙儈(すあい。仲買人)の女性二人は、小袖をかづいた上から笠をかぶっていますが、壺折のための中帯がありません。袿より裾が短くなったことで、端折って着る必要がなくなりました。参考に扇売も。 pic.twitter.com/OHZdH74HQR

2023-09-20 00:00:08
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室町時代の月次風俗図屏風と桃山時代の阿国歌舞伎図屏風。 この頃には、被りやすいように仕立てた「被衣(かづき)」と呼ばれる独立した衣になっていました。この後、江戸時代に入っても被衣の文化は続きましたが、防犯上の理由から体を覆う大きな布帛類が禁止されますが、江戸以外の地域では残りました pic.twitter.com/SZwrhadrPa

2023-09-20 00:14:22
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特に京では、公家方には壺折の風俗もまだ残っており(もう壺装束という名は使われなかったと思いますが)、被衣は幕末まで外出着として使われていました。町衆でも使われており、染め模様などが違います。他の地方でも冠婚葬祭用に残りました。 公家奥方の外出姿(風俗博物館) iz2.or.jp/fukushoku/f_di…

2023-09-20 00:25:01
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山形県庄内地方では、昭和初期まで使用例があり、民芸運動で見直され、芹沢銈介に収集されたコレクションもあります。 庄内被衣 文化遺産オンライン bunka.nii.ac.jp/heritages/deta…

2023-09-20 00:30:42
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なお、被衣が禁止された江戸では、様々な形の頭巾や手拭いなど、髷の形の多様化にも比例して、被り物のバリエーションが多彩になりました。

2023-09-20 00:34:18
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壺折は、現行の宮中・神職装束の袿袴でも見られます。能装束にも残ってますね。

2023-09-20 00:39:28
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……というわけで、壺折ときぬかつぎ→被衣は、女性の外出着として、使用された階層も広く、ポピュラーなものでした。でした!時代劇にあんまり出てこないのは江戸では絶えてしまったからなんですかね。それでも、薄衣を手で持ってかづくのは、芸能方面では残ったので、たまに時代劇でも出て来ますね。

2023-09-20 00:43:46
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とりあえず、こんだけたくさんの女性が衣を端折ってかぶっていたので、時代ものにも全然出てこないのはなんかなあ、と思うんですけどね。フル装備壺装束が旅のイメージつきすぎて、ちょっとそこまでの外出着にもなってたことが忘れられてしまったんでしょうか? twitter.com/sakana6634/sta…

2023-09-20 00:51:17
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場面にもよりますが、中世の庶民女性風で腰巻まいてしまうよりむしろ被衣の方が図像資料の例だって多いと思うんですけどね…。これが中世女性のステレオタイプになってておかしくないくらいなのにな。

2023-09-20 00:57:23
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前に戦国時代のファッションについてのムックで江戸時代までに被衣は絶えたって書かれたのみつけてちっがあああああああうううって叫んだことあったけど絶えてませんからね。昭和まで残りました。

2023-09-20 01:01:07
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あと最初の話題に戻りますが、よく見るとかづいていた襟を下ろして顔を露わにしてる人もそこそこいるし、そもそも顔までは隠せてない。口元はよく袖で覆うけど絶対に見せないというわけでもない。徹底的に隠さなければいけないというより、衣を一枚着て、隠していますというポーズが必要だったのでは?

2023-09-20 01:33:53
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そういう慣習に縛られながらも、外に出て仕事をしたり生活物資を調達したり、人と逢ったり、祭りや芸を見に行ったり参詣に行ったりしていた人達の姿なんですよ。ずっと家に居たんじゃなくて、外に出て行っていたから姿を露わにせず覆う必要があったんです。

2023-09-20 01:44:11
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一生庭の土さえ踏むことももしかしたらないままの深窓の姫君も居たけれど、そのお世話をする人達も大勢居ました。お世話する人達が働くお屋敷の暮らしを賄うものを作ってる人達がもっと大勢居ました。公家・武家と貧しい庶民だけじゃなくて、中流層の人たちも都には居たし。

2023-09-20 01:50:09
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往来へ出るとき、袿なり小袖なりをファッと被っていくのは、自分の足で外へ出ていって生活を回す必要があり、かつ、慣例に縛られて体裁を繕う必要がある位には生計が成り立っている女性たち、てことなんですよね。

2023-09-20 01:57:13
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壺折やきぬかつぎという、庭先から旅までをカバーした外出着のことがもっと知られて欲しいし、それによって、身を覆いながら外に出て行った多くの女性達についての解像度も上がってくれるよう望みます。

2023-09-20 02:05:22
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補足。 「壺折」「壺折る」の語源は「つぼぬ・つぼめる(窄める)」から来ているとされている。今でも「すぼめる」は使うかな?キュッと口を絞るようなイメージ。 でも「壺」の字が宛てられたのはもしかして後ろ姿とかが壺を連想させたからかも…?と思うんですが。 twitter.com/sakana6634/sta… pic.twitter.com/3a9N40jLE3

2023-09-20 23:32:10
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そもそも「つぼ」と「つぼぬ・つぼめる」がもともと関連性あるんだろうけど…。

2023-09-20 23:33:40
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袿の大きさから生まれた壺折ときぬかつぎの工夫。ちっちゃいけど室町~桃山時代の小袖の例と鎌倉時代の袿の大きさも比べてみたよ。でっかいね!だから沢山はしょって更に引き上げてかぶっても余裕のサイズ。大袖は袖口と袖付けも広いから手を袖に入れたままでもつっぱらないよ。 pic.twitter.com/ebWmFctz16

2023-09-21 22:10:53
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前のイラスト描くために資料確認してたので採寸も書き込んでみた。袿と初期小袖の出典は「日本衣服裁縫史」より。現代着物はサイズ表見てざっと計算しただけなので厳密ではないですすみません…。 各時代の平均身長はこちらのHPを参考にしました:honkawa2.sakura.ne.jp/2182a.html pic.twitter.com/QP1DmnaF91

2023-09-21 22:22:11
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初期小袖について以前描いたもの。 pic.twitter.com/1qJhTxDrM9

2023-09-21 22:46:27
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はっ、すみませんさっきの絵で壺装束が開いたとこ中に折り返しが見えるのを描きわすれてた…。 修正ついでに昨日描いたやつも並べときます。 なお書き忘れてますが、壺折にする時は袴着用の人は大体は脱いでいました。元から穿かない人はそのまま。騎馬に際しては、指貫に替えることもあったようです。 pic.twitter.com/bb3YuSDQoD

2023-09-21 23:11:06
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平安時代初期~中期のどこかで、男女とも、宮中装束で袖や裾の長大化ムーブメントが起きているはずですが、袿姿については、袖や裾などが部分的に大きく長くなったというよりは、全体的にオーバーサイズになっていったのかも。いずれにせよ壺折もきぬかつぎも袿が長大化したあとに生じたものでしょう。

2023-09-21 23:14:53
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そういえば、きぬかつぎの用例を探してて、枕草子には「きぬを引きかつきたる中に…」(216段/よくたきしめたる薫物の)が見られるんだけど、いくつか訳を見ても、きぬかつぎに結びつけてるものがなく、なんで?てなっていた。 dl.ndl.go.jp/pid/2544458 (参照 2023-09-21) pic.twitter.com/V8h8YGVpYI

2023-09-22 00:34:14
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夜寝るときに夜着にしている衣を引き上げて、という解釈はあったけど、あとは「引きあけて」と読んでいたり。前後に寺社参詣など外へ出て行く話が続いており、移動は車でも、境内は歩いて参拝してるんだから、きぬかつぎしてても別におかしくはないし。例によって話がぽんぽん飛ぶので、

2023-09-22 00:37:38
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脈絡はあまり気にしなくていいのかもしれないけど、流れで導き出せないものかな…。「おととひけふなどは忘れたるに、引きかつぎたる中に煙の残りたるはたゞいまの香よりもめでたし」 で通ると思うけどな。 きぬかつぎはいつでもかぶったり脱いだりできるので、脱ぎ被りの拍子にこういう感じ↓で pic.twitter.com/03hbXKEDNE

2023-09-22 01:16:31
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かづいてから脱いでる人は割と絵巻にもいる。髪がゆるくなった襟の中に入り込んでいるので、かづいたのを外してるんだろうと推測できる。一遍上人絵伝より。 pic.twitter.com/HzeZ12fPww

2023-09-22 01:34:45
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中帯して袖に腕入れてるから、襟がゆるくなってても崩れにくいんじゃないかな、多分

2023-09-22 01:37:35
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お能で、若い女性の出立ちの広げた襟を不思議に思ったことありませんか?これも壺折して一旦かづいた襟を戻した姿なんじゃないでしょうか。きぬかつぎはフードのようにパッと着脱可能で、恐らくこの動作のためにも、襟が広がったり上半身の身頃が緩くなったりしている様子が絵図には見られます。 pic.twitter.com/1H75Aa7e5r

2023-09-23 22:12:52
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大きな袿を中帯だけでゆるく着ていたから、きぬかつぎでフード兼用もできる余裕も生まれていたのでしょう。でも、このゆるさも時代に合わなくなっていったんでしょうね。今の壺装束の復元では、端折って余った身頃は徹底的にぺったぺたに平めてしまいます。それでは衿を被ろうとしても動かせません。

2023-09-23 22:21:46
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壺装束ときぬかつぎはセットで解説した方がいいんでは、と思ったのは、今の復元壺装束からきぬかつぎという概念がすっぽり抜け落ちてそう、というのもあります。時代行列などでは、現代着物のしっかり着付けの延長で、だらしなく見えるのは敬遠されるというのはありそうですが twitter.com/sakana6634/sta…

2023-09-23 22:33:07
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能装束も、「ああいうものだ」と深く考えずに見てしまいがちだけど、実は結構中世の風俗を留めていたりする。図像資料を見ていると「ハッ、お能のアレは、コレか!」と思う事も。 なお、今の能装束の着付けは、明治時代以降に大分変わった結果なのだとか。 twitter.com/sakana6634/sta…

2023-09-23 23:25:09
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『室町から桃山時代の縫箔や唐織りといった豪華な小袖は袖が短く身幅が大きく、現代の花嫁衣装の打掛に見るように文字通り「打ち掛けて」つけるものでした。やがて舞台の外の世界では次第に腰を細帯や紐で縛るスタイルになり、袖丈や帯が長大化するにつれて身八口が開き、現代の和服に近い形状に→

2023-09-23 23:28:48
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『→変化しました。やがて江戸時代になると重厚な唐織りや縫箔は廃れ、軽やかな友禅染がそれにとって変わります。しかし、能装束はこのような変化以前の古態を留めて完成されたために、ちょうど現代の男性の和服に用に身八口の開きがなく、また、友禅染の装束も(例外を除いて)存在しないのです。→』

2023-09-23 23:30:51
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『こうして打ち掛けて着ていた小袖を、舞の邪魔にならないよう要所で糸で留めて舞台で用いていましたが、ごく近代になるまでこのスタイルはずっと続きました。残された江戸時代の能の絵図からもわかるように、とてもふんわりとした、おおらかでゆったりとした出立を保っていました。→』

2023-09-23 23:32:50
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『私達は能の扮装、というとなにやら硬質な美しさを連想しがちですが、現代のようなキリリとした「直線の美」は、明治期以降に生まれた新しい着想方法で、長い能の歴史の中ではニューモードといってよいでしょう。(後略)』「演目にみる能装束」(観世喜正、正田夏子 著/青木信二 写真/淡交社2004)

2023-09-23 23:41:04
逆名🌈🕊️🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @sakana6634

現代着物が悪いわけじゃないんだけど、現代着物好きな人ほど時代装束を何でもかんでも現代着物のルーツという色眼鏡で見て、復元も現代着物ぽい着付けにしまうんだよな…。現代着物も、長い歴史から見たらかなり大きく変わった結果の、異端だと思うけど。

2023-09-23 23:50:39

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絵巻に描かれる壺装束(+現代で典型的な壺装束と認識されているスタイルの差異について)そのうちまとめておきたいと思っているのでとりあえずメモ。壺折(袿を中帯で端折る)はゆったりと、後ろ姿がまさに壺のように見える。(現代の復元衣装では端折った部分はぺったりと平めて折り目が付けられる。) pic.twitter.com/NRL6vKAsLb

2020-12-20 01:01:25
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逆名🌈🕊️🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @sakana6634

こちらメモ書きの草稿として書き連ねたものですので、続きは消させて頂きました。ただ壺装束に関心をお持ちの方がそれなりにおいでになるようですので、書き留めたものと参考資料・リンクをツリーで付記しておきます。 壺装束について(メモ) privatter.net/p/6828335

2020-12-21 12:43:43
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参考図書: 「時代衣裳の着つけ」(日本和装教育協会/源流社/2007増補改訂版) 「日本の女性風俗史」(切畑健/京都書院アーツコレクション/1997)※紫紅社文庫より新版あり 「日本女装変遷史」(吉川観方/装道出版局/1980) 「服飾史圖繪」(駸々堂/1969) 「有職故実大辞典」(吉川弘文館/1995) →

2020-12-21 12:54:52
逆名🌈🕊️🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @sakana6634

→ 「原色日本服飾史」(井筒雅風/光琳社出版/1989) ※「日本服飾史 男性編・女性編」(光村推古書院 /2015)が簡易版的な内容になっている。 ※風俗博物館HPにも同様の内容を閲覧できるページあり。ぜひご活用を! →

2020-12-21 13:00:05
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つぼ装束にむしの垂れぎぬの旅姿 iz2.or.jp/fukushoku/f_di… つぼ装束に袿をかづいた旅姿 iz2.or.jp/fukushoku/f_di… 遊び女(略装の壺装束) iz2.or.jp/fukushoku/f_di… 公家奥方の外出姿(江戸時代) iz2.or.jp/fukushoku/f_di… 被衣について(歴博HP) rekihaku.ac.jp/outline/public…

2020-12-21 13:00:30
逆名🌈🕊️🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @sakana6634

絵巻の参考は主に中央公論社刊「日本の絵巻」からですが、e国宝やNDLなどで拡大して詳細を参照できるものもあります。 リンク貼ろうと思ったけどe国宝が今サーバメンテ中らしくて繋がらないので、続きはあとで。

2020-12-21 13:08:02
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まとめたひと
逆名🌈🕊️🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @sakana6634

無駄とムラの腐渣。調べ物と落描きが趣味の考証厨歴ヲタ。人物志より文化史寄り。時代装束、童子みづら、法衣袈裟が好物。アジアや他地域の文化も好き◆右寄りに非ず◆無断での転載・まとめお断り◆長めの自己紹介を御一読頂けましたら幸いです→ http://twpf.jp/sakana6634 絵置き場(※腐/二次創作):@funa6634