種問題のメインテーマは「種概念」=種カテゴリーの定義方法。 外縁的定義:あのアメショは猫。あの茶トラも猫。このメインクーンも猫。 内包的定義:哺乳類で四つ足でニャーとないて耳は三角で…(おや、サーバルとの違いは?)
2020-01-06 09:14:57まて、種概念の定義が定まってないって地味に人権概念にも無縁な話ではないのでは?人権ってホモ・サピエンスだったら問答無用であるとみなされる権利なのに肝心の「お前はホモ・サピエンスだ/ではない」を決める屋台骨が怪しいってことじゃん。
2020-01-06 09:20:19分類行為の(無意識的な)前提にある心理的本質論のあたりを読んでたら、カニッツァの三角形を思い出した。 pic.twitter.com/MvEcLckwwh
2020-01-06 12:02:25分類学についてさらっと知るつもりだったのに気づいたらプラトンの話されてて分類こわっ。 もうあれですよ。「分類ってな〜んだろ分類ってな〜あーに♪」ってテリードリーが歌い出すレベル(古い)
2020-01-06 17:56:13「なぁーにが『新しい体系学』だ!お前らの新説とやらは一番大事な新種分類には使えねえんだわ、勝手に形態分類を古い扱いすんな!」って啖呵切ったブラックヴェルダーさんかっこいい。
2020-01-06 18:30:0618世紀に動植物の採集が捗りすぎて、それまで単に記載してれば良かったのが「分類」しないと把握しきれなくなったから生物学に分類が要請された…って流れ、なんとなく情報過多時代の今に思いを馳せてしまうな
2020-01-06 18:47:50「分類思考の世界」、誤算だったところと読んで良かった!ってところが混在してる。 誤算:分類学の歴史の流れを知りたいだけだったのにプラトンまで連れて行かれた 良かった:生物学にとどまらない分類行為そのものが射程なので、たとえばコンテンツジャンル論争にも応用できる
2020-01-07 08:46:06姉妹本の「系統樹思考の世界」を読んでからじゃないと何とも言えないんだけど、『時間の流れにそって生き物たちがどう発展してきたかを見ること(系統樹)と、あるタイミングで存在する生き物の状況を把握すること(分類)』は別の行為ってのはすごくいろんなものに当てはまると思うの
2020-01-07 08:52:50BLでたとえると、分類思考は「これはBLか?2020年におけるBLの定義とは?」とかで、系統樹思考は「いつBLはやおい(その他の祖先)から分化した?」みたいなかんじ。これは意識的に分けないとこんがらがって最悪炎上する
2020-01-07 08:55:38あと「単性的分類法」と「複性的分類法」の話も覚えておきたい。 夢小説の定義を例にすると ・単性的:①主人公の名前変換機能のある②WEB小説であり、③フィクションキャラクターとの④恋愛を描いたもの ・複性的:上記①〜④のうち、2つまでは満たしていなくてもOK
2020-01-07 09:03:53オタク、すぐに「これはミステリか?」「これは百合か?」「〇〇なのは乙女ゲーじゃない」とかやりだすので、分類行為の大元まで紐解いてくれる本書はおすすめです。学級会が捗るよ(捗らせるな)
2020-01-07 09:05:21デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか 東洋経済新報社 amazon.co.jp/dp/4492654801/ 読むぞ〜。いわゆる「AIに仕事とられる」系問題をもうちょっと広く深くみる本(と期待して借りた)
2020-01-07 13:26:19新しいテクノロジーの恩恵はちょう便利で最高なので、流れに逆らったり止めたりはまず不可能。ただし、当然何らかの破壊的な影響がでる(大量失業とか)のでそこをどうする?
2020-01-07 13:34:40デジタル革命で高給高スキル職の間口は狭くなり、労働力があまる、と人件費が安くなるので最悪の場合自動化できる業務を人を安く使って人力のままにするみたいなことが起きうるというか起きている。
2020-01-07 13:54:48トリレンマってジレンマの三又パターンか。 雇用のトリレンマ:新時代の仕事は①高生産性高給②自動化に抵抗できる③大量雇用創出の2つまでしか満たせないのではという地獄みてえな話
2020-01-07 13:57:3290年代ハイテクブームで一番得したのは企業家でもエンジニアでもなく、ベイエリアに住宅を持ってた人(新築が難しい土地柄なので人が来ても住む家が足りなかった) ゴールドラッシュでスコップ売りが一番儲けたみたいな。
2020-01-07 16:02:29著者は米経済雑誌「エコノミスト」の人なんだけど、「デジタルに力入れなきゃいけないのはわかってるけど企業文化がどうしても『紙媒体が一番』と刷り込んでしまう」っていってて、どこも同じなんだなーと。アメリカに夢を見すぎるな
2020-01-07 18:28:26グローバル化とデジタル化で、リーダー企業は実作業は外注し、社内では高度な情報処理のみするのがベストになった。強い企業にはコアになる、明文化できない、余所には真似できない社内文化がありそれこそが価値の源泉なんだけど、イノベーションが他所で起きると企業文化が足を引っ張る
2020-01-07 18:31:20スタートアップ企業がすげー勢いで大手をぶち抜いていくのは、新しい潮流に合わせた企業文化を最初からつくれるため。大手は元からある(社内でインセンティブを作っちゃってる)文化をなかなか変えられない
2020-01-07 18:32:45産業革命からしばらくは労働者は搾り取られてまともに還元されなかった。労働争議と世界大戦のおかげで、20世紀後半の、資本家も労働者も富む体制ができた
2020-01-07 18:47:51初期の資本家が、工場とかでちゃんと働ける労働者を育てるために下層階級に「日曜学校で勤勉な習慣と信仰心をつけさせた」っての面白いな。 日本の義務教育も限りなくその性質だけど。
2020-01-07 18:49:52うおおおん。シリコンバレーがいまだに強いのは高スキルエンジニアが集まって共同体が形成され高度な暗黙知ができそれが生産性の高さを根本的に支えてるからって結論はつらいおおおう。
2020-01-08 08:57:18アメリカが住宅難ってちょっと面白いな。(規制で大都市の便利なエリアに住宅増やせなくて、既存の住宅価格がバカ上がりし、結果的に富裕層限定エリアに)
2020-01-08 09:01:36富裕層エリアに住宅を持つ人たちは ・自分の住むエリアの(人的、景観的etc)環境を守るため ・所有している住宅の価格を守るため に新築反対の活動を行う。この活動はかなりの割合で通り、新規住宅増→住民増→経済活発化の流れを阻害しつつ、既住民の富と特権が保持される。
2020-01-08 09:11:03貧しい国と豊かな国の生産性、成長の安定性を分けるの要因が資本や制度やスキル(教育レベル)だけでなくソーシャル・キャピタルがでかい、ってのは面白い示唆だな。
2020-01-08 09:18:10ソーシャル・キャピタルは「クリティカルマスの人々に共有されたときに価値をもつ、文脈に依存したノウハウ」 例を挙げると、おじぎするハンコ捺しとかはソーシャルキャピタル。
2020-01-08 09:20:46豊かな国には生産性の上がる振る舞いを個々人に自発的にさせるようなソーシャル・キャピタルがあるってことっぽい。勤勉さを美徳とする空気とか、成功者を持ち上げる空気とか。
2020-01-08 09:23:16ベーシックインカムざっくり3パターン ①額が高すぎる場合「働いたら負け」状態になって労働力自体が減る ②額が低すぎる場合、ワープアか飢えかみたいになって格差が固定する ③給付に「働いていること」みたいな条件をつける。給付条件を満たすためのタンポポを載せる仕事とかをつくっちゃう可能性
2020-01-08 13:55:52③のパターンマジでやばくて、冗談抜きで穴を掘っては埋めてベーシックインカムをもらうみたいな、国が追い出し部屋を作るような所業になりかねない。
2020-01-08 13:57:17最近の長期停滞を脱する手段として、最低賃金の引き上げは雇用の縮小の呼び水になる圧が強いので不適、教育の充実も先進国だとすでに余ってる労働市場に追加するだけなので微妙
2020-01-08 13:59:33読了ー! あの、私の偏見を告白するんですが。アメリカのキャリア高い人はみんな冷血爬虫類自己責任マンだと思っててすみません。著者のライアン・エイヴェントさんめちゃくちゃヒューマニズムガイです。
2020-01-08 18:39:17だってこの人の言ってること、「難民とかもちゃんと受け入れてみんなで豊かになろう。再分配しろ」だもん。「貧しくあるべき人などいない」とまで言ったぞ。
2020-01-08 18:40:53著者の目が基本的にアメリカ経済ときどき欧州ってかんじで、日本の状況に当てはまるところとそうじゃないところがあるんですが、大枠の構造は援用できると思う。私は経済弱いマンなので気になったら各自確かめてくれ。
2020-01-08 18:44:01モチーフで読む美術史2 (ちくま文庫) 筑摩書房 amazon.co.jp/dp/4480432841/ 読むぞい! 蜘蛛は西洋でもバッドイメージなのか…益虫なのに
2020-01-10 08:55:19