#読了 記録〈2022年下半期 83冊〉@umaigos

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2022年9月 #読了 BEST5 1『方舟』夕木春央 2『風神雷神 Juppiter,Aeolus』原田マハ 3『invert II 覗き窓の死角』相沢沙呼 4『爆発物処理班の遭遇したスピン』佐藤究 5『いけないⅡ』道尾秀介 9月は13冊でした。ブログ再開のきっかけをくれた傑作方舟が玉座に君臨。というか今月はどれも濃厚だった… pic.twitter.com/MsXC9L8J68

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100冊目『モモ』ミヒャエル・エンデ 「ジカンヲ ムダニシテイル！」 歳を重ねる程、時間は速く流れてゆく。それはきっと、何かに追われる様に色々な物や事をポッケに詰め込むうち、少し無駄でとても大切なものがこぼれ落ちていくからなのかも知れない。 大人になっても、無駄を楽しもうぜ。 #読了 pic.twitter.com/wg685BiIDK

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99冊目『いけないⅡ』道尾秀介 最終ページの写真が物語を一変させる体験型ミステリ第2弾。前作にも増して事件の骨格がおぞましい。 本当にヤバい事は、胸に秘めて無言で行動する。だから人間は怖いが、真実を示す〈写真〉はその様な〈行間の恐ろしさ〉と〈謎〉を更に増幅させる狂った装置だ。 #読了 pic.twitter.com/JdNJprfvMg

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98冊目『人間ぎらいのマーケティング』林直人 人間ぎらいのうつ起業家が、いかにして人に会わずにビジネスができるかの原則と具体手順を惜しみなく披露した濃厚な実務書。 人に会わないビジネス≠楽に稼げるビジネス。邪な商売は、皆がその匂いを感じてしまうから長く続かない。これは熱い！ #読了 pic.twitter.com/QpkK6xlkNW

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97冊目『かわいそ笑』梨 画質の荒い携帯写真、粘っこい息遣い蔓延る電子掲示板、目的不明のチェーンメール…ネットに血が通い始め、聖者も殺人鬼も手探りで居場所を求めた時代の電脳の九龍城砦に興味本位で足を踏み入れてしまった。 いつしか死臭が絡み付く。 後悔はやはり、先に立たない。 #読了 pic.twitter.com/ASNt3DNrus

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96冊目『タラニス 死の神の湿った森』内藤了 少年ジョージが家政婦に聞いた〈ゲッシュ(禁忌)〉の話。子を食べる死の神に生きたまま焼かれた少女メリッサ。兄との探検。廃墟の秘密と狂気の亡霊…悲しいホラーミステリ。 屍体を喰らうシデムシと英国の田舎の描写がどこか美しく、郷愁を覚えた。 #読了 pic.twitter.com/rWWmnciEkM

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95冊目『invert II 覗き窓の死角』相沢沙呼 犯人が先に分かっている「詰め推理」倒叙ミステリに城塚翡翠の魅力が存分に詰まった２つの事件簿。 時にふにゅっと、時にキリッと変幻自在に犯人を追い詰める翡翠ちゃんの戦い。これからも目が離せないぞ！各々の仕掛けにもひと捻り効いてて満足！ #読了 pic.twitter.com/d2wdwOpzxt

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94冊目『神薙虚無最後の事件』紺野天龍 「——誰かを不幸にする名探偵なんていらない」 20年前に謎を残し完結した伝説のミステリの真相を明かすべく「名探偵倶楽部」会員達が推理を披露。時空を超える作中作と多重解決！ 奇抜な名前と設定が炸裂して途中心配になったけど、読後感は爽快で◎！ #読了 pic.twitter.com/LqZhR5Mpqh

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93冊目『方舟』夕木春央 衝撃、絶句、放心。 極限状況が生んだ究極の地獄、至高の罠。明確に悪意を持って脳の快楽物質をほじくり返してくる本格ミステリ。キマり方はエグい。後遺症が残りそうな読後感。今年のベスト入りは確実！ ぜひ皆様お早めに、事前情報なしでこの方舟にご乗船下さい。 #読了 pic.twitter.com/85ySyEkLel

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92冊目『円 劉慈欣短篇集』 衝撃のデビュー作から『三体』以降の短篇を含む13作。劉慈欣の描く未来絵図は、テクノロジーの最果てと人の感情の繊細さがシャボンの鏡面の様に危うく美しく虹色に輝く。 『詩雲』『円円のシャボン玉』が素晴らしかったけど、圧倒的に好きなのは『月の光』。傑作。 #読了 pic.twitter.com/HRMCpAfQmj

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91冊目『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人 仰天の昔話ミステリ！ 一寸法師、花咲か爺、鶴の恩返し、浦島＆桃太郎と豪華ラインナップ。全話、死体がでます。『つるの倒叙がえし』が秀逸。 昔話の雰囲気も手伝ってか、誰か死んだ時「おやおや…」と心で呟いてしまう笑 #読了 pic.twitter.com/Es0n6vRKVC

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90冊目『塞王の楯』今村翔吾 「——石の聲を聴け」 絶対に破られない石垣VSどんな城も落とす砲。 世にも珍しい湖畔の城を巡る、命と職人の誇りを賭けた戦い。技と技との応酬。胸熱なタッグマッチに心躍らざるを得ない。 戦で語りあう「矛」と「盾」。 共闘する仲間達の清々しさも至高の一言！ #読了 pic.twitter.com/MkOubu6be2

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89冊目『風神雷神 Juppiter,Aeolus』原田マハ 「吾こそは、風神。 　吾こそは、雷神。」 １枚の絵画に始まる浪漫溢れる時空ツアー。 天下人織田信長、稀代の絵師狩野永徳らを魅了した謎多き神童・俵屋宗達。仲間達との旅路の果てに見るものは。 こりゃ読ませる！俵屋宗達が絶対好きになる。 #読了 pic.twitter.com/zO8OoYHj1z

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88＋1/2冊目『風神雷神（上）』原田マハ うーむ…「俵屋宗達が登場するアート・フィクション」と言うことで一体どんなもんなの？と全く想像出来てなかったけど、これ上巻で言うのもなんだけど滅茶苦茶面白いな…もう一度言うのもなんだけど滅茶苦茶面白い。 早く下巻読も！明日が待ち遠しい。 #読了 pic.twitter.com/4z4F2xY8Dw

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88冊目『爆発物処理班の遭遇したスピン』佐藤究 とてつもない。 戦慄の量子力学爆弾、禁断の遺伝子交配、最凶の落とし前生物、ドグラ・マグラの教え、殺人鬼アート蒐集狂、悪魔の魚と退役警官、狂犬病と手榴弾、五寸釘の記憶と恐怖。 エッジの効き過ぎた物語に、この世の闇を垣間見る興奮。 #読了 pic.twitter.com/aZc1BUUUd2

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#読了 写真4選（2022年8月） 『テスカトリポカ』佐藤究 アステカの神、捧げる心臓 『情無連盟の殺人』浅ノ宮遼・眞庵 感情と欲望の壊死、静かに亀裂する世界 『香君』上橋菜穂子 豊穣の騒やかな声、希望の季節 『5A73』詠坂雄二 暃暃暃暃暃暃暃暃暃暃暃暃暃暃暃 pic.twitter.com/mmplr1zMj3

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2022年8月 #読了 BEST5 1『テスカトリポカ』佐藤究 2『情無連盟の殺人』浅ノ宮遼・眞庵 3『香君』上橋菜穂子 4『Ｉの悲劇』米澤穂信 5『「自分」の壁』養老孟司 8月は16冊でした。暗黒神テスカは圧倒的。情無も凄く良かった。初上橋菜穂子も大満足。Ｉの悲劇超面白い。養老さんの壁シリーズは最高！ pic.twitter.com/KvYZFwPsbq

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87冊目『香君』上橋菜穂子 香りで万象を知る〈香君〉 喜びと悲嘆の稲〈オアレ稲〉 絡み合う意図と、徐々に明かされる世界の秘密に、先が気になりどんどん読んじゃう。「香君の見る世界」が神話的。想像力の素敵さに心地よく浸れた。もし自分に植物の声が聞こえたら、世界はどう見えるのかな。 #読了 pic.twitter.com/uJ8uBiCvOM

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86+1/2冊目『香君 上 西から来た少女』上橋菜穂子 壮大な世界観、先が気になる物語！ 文字から絵が浮かぶ。登場人物が多く複雑かと思ったけど、各章親切に進んで読みやすい。スイスイいける。 初上橋作品は『精霊の守り人』とかじゃなきゃダメかと思ったけど、全然そんな事無いぞ。下巻へ！ #読了 pic.twitter.com/ff5buhwU9Z

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86冊目『ヒトの壁』養老孟司 帯のコピーと写真が最高。 養老さんの問題意識（≒ストレス）は永遠に湧いてくる。カッコいい。 入院して命拾いした話、コロナ禍の日常、日本の受け身姿勢、愛猫「まる」と過ごした日々と、胸を打つ本音。 なるようになる。 人生とはそういうものなのだ。 #読了 pic.twitter.com/1IWq7QxX3T

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85冊目『遺言。』養老孟司 このおじいちゃん、死ぬ気なし。 80歳を迎え、久々に自分で書いた（『バカの壁』『死の壁』…などは語り起こし）知的で明るい指摘の幕の内弁当。これまでと比べてやや難易度は高め。 「意識」とは何か。それが掴めると、人生はもっと気楽に送れるのかも知れない。 #読了 pic.twitter.com/waHaGyH3KO

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84冊目『「自分」の壁』養老孟司 自分とは、矢印に過ぎない。 「自分探し」はムダ。 そんな事より 本物の「自信」を育てよう。 その自信を育てるのは 他ならぬ「自分」にしかできない。 あらゆる問題に「自分」で考え向き合う為の指摘が盛り沢山。 今回も冴え渡る。養老さん好き過ぎる。 #読了 pic.twitter.com/BT1xezCw8Z

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83冊目『超バカの壁』養老孟司 自分に合った仕事などない こだわりなんて疲れるだけ 恋愛もテロも同じ様なもの 子どもには「手入れ」しろ 金で買えないものがある 自分の中に「原則」をつくれ 社会の「穴」を埋めろ 雑用を本気でやれ… 歯に衣着せぬ養老さんの言葉が、壁を超える力をくれる。 #読了 pic.twitter.com/uY8voylzb8

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82冊目『死の壁』養老孟司 何故人を殺してはいけないのか？ 「——だって、二度とつくれねぇだろ」 死について考える事。それは「自分の死」ではなく、「自分以外の死」について向き合う事だ。死亡率100%である我々人間として、死を隠さず、逃げずに捉える事で、逆に生きる事が鮮やかになる。 #読了 pic.twitter.com/2qVczduQ2W

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81冊目『＃真相をお話しします』結城真一郎 おぉ、これはやられた！ヤラれて！殺られた！ マッチングアプリ、精子提供、リモート飲み会、YouTuber…令和なテーマ溢れる中に仕込まれた「喰ってやるぞ」感満々な５つの罠。 慎重に慎重に回り込む… パックン！ ジョッキン！ 痛てて…（幸） #読了 pic.twitter.com/4RvWVb6BGa

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80冊目『情無連盟の殺人』浅ノ宮遼・眞庵 あらゆる感情・欲求を失う奇病「アエルズ」患者達が共同生活する館で起こる殺人。理でしか動かない人達の間で何故殺人が起きた？ 「情無」の特殊設定が存分に活かされた展開。感情が無いとそうなるか！という脳の働きはリアル。締め方も好き過ぎる。 #読了 pic.twitter.com/GRfnwMZmcO

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79冊目『5A73』詠坂雄二 「意味がないものほどいい」 関連性不明の死体達に遺された字「暃」。文字コード「5A73」としてのみ存在する、読みすら無い幽霊文字。一体何を意味するのか？ 始めて知った幽霊文字「暃」。解釈合戦と事件、きっかけの話はとても楽しめた。「暃」に取り憑かれる。 #読了 pic.twitter.com/zPifE6Ie0u

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78冊目『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』原田曜平 企業SNSも触れるので参考に。 「掲載事例は全部パクってOK」とTwitter、Instagram、TikTok、YouTube…事例200超。すぐできそうなの結構あった！内容は違和感なく納得できたけど「Z世代に影響力のあるインフルエンサー一覧」はほぼ知らなくて滝😭 #読了 pic.twitter.com/vXLZhRCi4s

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77冊目『ムゲンのｉ』知念実希人 ミステリの骨格にこれでもかと詰め込まれた幻想的な肉体と輝く精神。 若き女医識名愛衣と描かれる不思議な世界に浸り、人智を超えた力を携え事件を追って大冒険。ラスボスを撃破すれば、温かな光に心ごと包まれ流れ出すエンドロール。そんな素敵な本だった。 #読了 pic.twitter.com/Ql5p4yRpdt

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76冊目『約束された移動』小川洋子 ホテルの客室係、迷子を見つける天才、しがみつく老女、巨人の翻訳…六篇の移動する物語。どの短篇も静かで、心をすく奇妙な味わい。 移動には「移動するものの意志」がある。 そして移動した後には「かつて何かがあった空間」と「ある種の虚ろ」が残る。 #読了 pic.twitter.com/7rImyL8z4t

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75冊目『Ｉの悲劇』米澤穂信 廃村に人を戻すＩターン事業。市役所特命部署「甦り課」。集まった移住者に降りかかる謎の数々。そして… 皮肉の効いた日常の謎だけでなく、締め括りも素晴らしい。見事な物語に一気読み。笑えて、驚けて、今後日本中で死にゆく村々を想い、考えさせられる良作。 #読了 pic.twitter.com/73sgHyfYKf

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74冊目『テスカトリポカ』佐藤究 「おれたちは家族だ」 子へ語り継がれた神話。半端では生き抜けない現実の地獄。欲望を牛耳る禁忌的ビジネスに本能が嫌悪。それでも、先が見たい。頁を捲る手が止まらない圧倒的「家族と暴力の叙事詩」。読み終えて真っ先に、心臓が動いている事を確認した。 #読了 pic.twitter.com/edA10TgJLh

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73冊目『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ 優子と、優子の周囲の家族・仲間の生き様に触れ、温かい涙が落ちた。 愛する者の幸せを願う事。幸せの為に奮闘する事。想いを受け取り、自分なりに幸せを形にしようとする事。皆優しさに溢れ、真摯で、精一杯だった。 森宮。あんたは最高だ。 #読了 pic.twitter.com/N7rsleF6mH

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72冊目『米澤屋書店』米澤穂信 「本をどう選ぶかは、完全に自由なのだ。だがその自由さは、ほかのあらゆる自由と同じく、努力しなければ保つことが出来ない」 人気ミステリ作家で愛読家の脳内を垣間見れる魅力的な本達。百や二百で済まぬ蔵書量。強制的に必読本が増殖する魔の手引きだった。 #読了 pic.twitter.com/mbqGfW2ZgV

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#読了 写真4選（2022年7月） 『異常【アノマリー】』エルヴェ・ル・テリエ 増殖する疑念、不穏の乱気流 『怖ガラセ屋サン』澤村伊智 恐怖を侮る者に、死色の花束を 『いずれすべては海の中に』サラ・ピンスカー いざ、奇想の海へダイブ 『くるまの娘』宇佐見りん 傷つく程に、絆は歪み強くなる pic.twitter.com/bihpwpxiLE

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2022年7月 #読了 BEST5 1『三体Ｘ 観想之宙』宝樹 2『まず牛を球とします。』柞刈湯葉 3『異常【アノマリー】』エルヴェ・ル・テリエ 4『いずれすべては海の中に』サラ・ピンスカー 5『怖ガラセ屋サン』澤村伊智 7月は10冊。人生で一番しんどかった月。あと数ヶ月このハードさが続く。本に癒やしを。 pic.twitter.com/OXE9XM4X9u

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71冊目『まず牛を球とします。』柞刈湯葉 脳の想像力を司る分野がパンパンに充血しちゃってるとしか思えないSF短篇14話。 ありえるかもだけど、絶対あり得ないだろ！と笑い飛ばせる濃厚極上のifがぎゅう詰め。こう言うのでいいんだよ。いや、こう言うのがいいんです。 突き抜けてて面白い！ #読了 pic.twitter.com/O6KPjATtCi

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70冊目『異常【アノマリー】』エルヴェ・ル・テリエ 「人生とはたぶん、自分に人生などないと悟ったときに始まるものなのだ」 殺し屋、癌患者、弁護士、小説家、歌手… AF006便に搭乗した彼らを襲う、 異常な、異常な乱気流。 3ヶ月後、全世界は震撼する。 その行く先は、誰も知らない。 #読了 pic.twitter.com/OL5ySjsvdX

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69冊目『三体Ｘ 観想之宙』宝樹 「すべては物質でできている。そして、物質は生まれ変わるのだ」 『三体』公式外伝。 三体文明と人類の邂逅。 宇宙の外側。 パーフェクトワールド。 幾重にも折り畳まれた、可能性の物語。 歴史は、創り、刻まれる。 「意味？その質問には答えられません」 #読了 pic.twitter.com/j04ufkRuAz

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68冊目『バカの壁』養老孟司 「それは、一元論のほうが楽で、思考停止状態が一番気持ちいいから」 平成で一番売れた新書、 450万部超驚異のロングセラー。 20年近く経った今読んでも、自分の内側の世界でしか会話できない人が多い事を思い出しては、コミュニケーションの難しさを痛感する。 #読了 pic.twitter.com/ML0yllbBJK

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67冊目『公園には誰もいない』結城昌治 「人はなんとなく殺されるものではない」 失踪したシャンソン歌手。 行方を追う私立探偵真木。 事件、追跡、人間の性と業。 1967年作品とは思えない傑作。 時代が変われど人の本性は不変。 クールな筆致が、 男と女、欲と罪、 愛の所在を静かに暴く。 #読了 pic.twitter.com/Yxxs6paIqX

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66冊目『怪談小説という名の小説怪談』澤村伊智 「理性が止めろと告げる。感情が読めと勧める」 私達が普段隠している 恐怖感情のスイッチ。 この七つの怪談、いや…鬼は。 探す素振りも見せず、 最初から位置を把握していたかの様に。 笑顔で、 いきなり、 直接、 乱暴に、 触れてくる。 #読了 pic.twitter.com/VFaoLIRneg

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65冊目『怖ガラセ屋サン』澤村伊智 「恐怖と危険予測はニアイコールだ」 七つの怪談。 所詮、怪談なんてお遊び… 人間が一番怖いよ… そんな恐怖を侮る者に、 死角から大鉈が振るわれる。 肝を冷やす…どころか、 その肝ごと掻ッ切ラレて仕舞ウかモヨ。 「何を今更怖がってるんですか？」 #読了 pic.twitter.com/QXLS7DskiR

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64冊目『廃遊園地の殺人』斜線堂有紀 「全ての廃墟にはそうなるに至る原因がある」 曰く付き廃クローズドサークルに訳ありメンバー大集合。何も起きないはずがなく… アトラクション、着ぐるみ、廃墟独自の仕掛けと動機、コンビニ仕込みの探偵…諸々楽しめた。ギャニーちゃんはゴメン無理。 #読了 pic.twitter.com/tnVpggcMrp

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63冊目『くるまの娘』宇佐見りん 「あのひとたちはわたしの、親であり子どもなのだ」 辛かったら逃げればいい。 その言葉が胸を抉るのは、 そんなに簡単な構造ではないからだ。 家族。 血の繋がりが互いを縛る鎖。 叫び声を飲み込む。 傷付け、救いを求め、愛し合う。 確かに。不確かに。 #読了 pic.twitter.com/LJIAtb1dvG

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62冊目『いずれすべては海の中に』サラ・ピンスカー 「なくしたもののことで泣いてるんだよ」 義手が道路になった男。 漂着する骸と回収人。 クジラの運転と不思議。 多元宇宙の私達と殺人。 13の奇想は儚く歌う様に揺蕩う可能性の泡沫。『そして（Nマイナス1）人しかいなくなった』が好き。 #読了 pic.twitter.com/CHfEybviIf

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