抜粋)②『もう独りにしないで : 解離を背景にもつ精神科医の摂食障害からの回復』まさきまほこ著 星和書店 2013.11.22

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第４章で、著者は、「まほこ」の障害を客観的に語ることができるようになった成長後の「まほこ」のことを「私」と呼んで、考察していく。

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幼い頃から感情をごまかす術を多種多様に作り上げてきているため、成長するにつれ自分には何が必要で何を欲しているのか、何が好きで何が苦手なのかがわからなくなっていた。(p.186)　#摂食障害　#解離

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次に、「このままではまともに生きていくことができない」と感じ始めてから、自我が芽生えるために新たに土壌を作り直し、そのために必要とした要素について述べたい。これは私(著者)個人にとっての要素であり、マネをしてほしいものではないので、ご注意いただきたい。(p.186) #摂食障害

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私を助けてくれたものは、特別何か大きいものや費用がかかるもの、といったものではなく、至極普通で俗っぽいものであり、かつ人間的なものであった。私の場合、それは何度も繰り返し同じ小説や漫画を読み、映画やドラマを鑑賞することであった。普段、脳を思考ばかりで酷使していると対極にある感情の

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面倒をみることができなくなることに気づいたのである。治療に向かっての土壌となる特定の映画、歌、ドラマは、自らの背後にあるパターンを理解し、内的要素に触れるたびに違う角度から、そのパターンを自分自身に明確にしてくれた。 (p.186) #摂食障害　#解離

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肝心な点は、「自分自身の感覚で何度も確かめ味わいながら選んだもの」でなくてはならず、他人や世間的によいとされているからという理由での選択は、極力避けた方がよいように思う。繰り返し確かめることで、自分なりに的確なものであると判断された要素が心の中に適度に布置されるようになると、

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心は次第に安心し、徐々にある程度安定した心的エネルギーを保つことが可能になる。そして最終的には、自分と外部の何かを反射的に同一化させる必要もなくなり、回復の過程で自分が必要としていた物事はその後自分の大好きな物や人に変わっていくものである。(pp.186-7)#摂食障害　#解離

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拒食の時期は、「生きている価値がないという烙印を押された者が自らを消すべくとことんまで身体を拒否すること」で「自分は生き残ることを許されるのか？」「まだ生きなくてはならないのか？」「生きていて本当にいいのか？」という疑問に対する身体への挑戦であると思われた。(p.187) #摂食

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次に拒食から過食、過食嘔吐に転じていった時期には、「自分の限界まで生きることを拒否しても生き残ってしまった身体」「これほどまでに痛めつけても生き延びてしまい、それに対してどのようにして「容れ物のようになっていた身体」と「瀕死の心」を統合していけばいいのか探っていた」時期であり、

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当時、私にとって食べ物は外的世界では手近にあり、自分を短時間満たしてくれる合法的な物質を意味し、内的世界では、心が生き残るために必死でつかんだ手放せないものを意味していた。また、楽しいものであれ、すべての変化が恐ろしく感じられるため、それを否認し、拒否するために、あらゆるものに

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恐怖や不安を投影し、事実を確かめることなく(私は世界中のすべての人々が自分の両親のようだという認識しかなかったため)自らを変容させていた。また、境界性パーソナリティ障害において「怒りを表出すればするほどコントロールを失っていく」ように過食も「食べれば食べるほどコントロールを失い、

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さらに食べる」という状態となった。過食嘔吐は浄化してすっきりとした感覚もあったが、慢性化すると強迫的となり、「一日一回過食嘔吐をしなければならない」という感覚に変わり、寛解を長引かせて最後まで苦しい思いをした。(p.187) #摂食障害　#解離

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摂食障害になるまで、私は「主体的」に関わることや「自分の言動や健康に対して責任をとる」ということの本当の意味がわからなかった。時間や空間の感じ方も、不眠も、両親という人々の在り方も、他人も自分と同じなのだと信じ込んでいた。だから、何故皆長生きしたがるのか？

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質問されてもどの私に訊いているのか？自分を大事にしてねと言われても、ぼちぼち過ごしてねと言われても、意味がわからなかった。つまり自分の分の責任をきちんととることを学び損ねて、周囲または両親の責任ばかり引き受けてしまい、自分が現実には存在しないことにすることを徹底して学んできた。

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そうして、解離は私に浸透し、自己同一性はどんどん損なわれていった。その感覚というのは、底知れない不安と恐怖の中、いつも独りで、寒かった。健常者には何も伝わらなかった。虚空で私の人生なのに私は参加できなかった。(P.188) #摂食障害　#解離

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症状の寛解しつつある頃には構造的解離や複雑性PTSDという概念が提唱され、希望の光が見えた反面、私が個人的に感じたことは、自分の人生の半分は殺されたのだなということであり、自分を感じる作業をするにはもう遅いよ、もうそんな力残ってないよということであり、人にこの経験を言葉でどれだけ

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説明しても届かないのだな、そして健常者と同じような道順で自己同一性を自然にもつことは不可能なのだな、ということを受け入れることでもあった。 　しかし、過去を受け入れて光に向かって進むことを私は選ぶことができてよかったなあと思っている。(p.188) 　#摂食障害　#解離

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解説編 第５章 で、さいごに、著者は、「まほこ」が感じた疾患の世界と今について、述べています。

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「私ってちょっと変かも？」と疑い始めたのは、自分の名前を呼ばれても自分とわからないことからだった。時間は切り離されて断片化し、ずっと前のことを最近のことのように感じたり、今がいつかわからなくなって時間に流れがなく、ぶつぶつに途切れて存在しているように感じる時期が続いた。p.189

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「回復しますよ」と何度言われたところで、幼児虐待は被害者本人にとっては受けた被害は百パーセントのことであり、生きながらに半分死んでいるのだ。私にとっては、離人感は今でも親和性が非常に高いし、記憶のされ方自体が変わっている。急に周囲から自分だけ浮き上がったようになり、景色が遠くなる

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健忘症は、約束を忘れたり、自分の買った覚えのないものが梱包も解かれないまま部屋に積み上がっていったり、一日何をしていたのかわからないなどというものであり、うす気味が悪かった。(pp.189-90)　 #摂食障害　#解離

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解離の初期に「まさき」という攻撃的な心の中の友人としてのEPが生じたが、もうひとつのANPの確立には至らず、年齢とともに、または摂食障害の発症をきっかけに、ほかの複数のEPとともに「何もなかった」ことにするという心の作用に姿を変えていった。　ANPとEPは独立したものであるため、

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ANPが自身で責任を引き受けようと頑張って決断したときでさえ、EPが先に情緒的なものを瞬時に感じ取ってしまい、するっとそれを奪い去り、ANPが成長も経験もできなくなってしまう場面が多々あった。この奪い去り方がいかに反射的で、素早く、かつ鮮やかであるかはなかなか言葉にしがたい。

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健忘に関しては、これが現実の社会的な活動の中で一番苦労した症状でもあり、健常者にもどれほどに不便なのか、言葉で伝えるのが難しかった。「新しいことを自分という統合された一人の人間として捉え、体験し、新しく記憶し、今後に活かせるよう組み込んでいくといった作業」が全くできなくなった。

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当時、自分を自分として感じることができ、健常人の世界を垣間見ることのできる時間は、「過食嘔吐に没頭している時だけ」であった。さらに、解離や代用活動がもう何の役にも立たなくなって、絶望的な気分で、ひたすら死ぬことを考えていた頃があった。(p.190)　#摂食障害　#解離

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日常生活に支障を来すまでになっているのに、自分に何が起こっているのかわからない頃の感情や感覚はいかなるものかを示す。(pp.190-1) #摂食障害 #解離 ◆私として生きることができなかったことへの自責の念、悔しさ ◆世界中の出来事が私の責任であるかのような自分の存在への罪悪感

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◆EPがANPに侵入し、外的に投影されたときの激烈な怒り ◆ANPは常にEPを警戒する必要があることから、常時緊張を強いられるため、極度の疲労 ◆ANPとEPがあまりにも独立しているため触れ合うことができず、すき間からお互いを垣間見るようなことしかできなかった自分自身への無力感

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◆両親のアンビバレントな教育からできた土壌に植え付けられたことへの怒り ◆自分と人の境界線がわからないことからくるイライラ感 ◆生まれる前からやり直さないと、このまま生きていくことはできないという死への憧れ (pp.190-1) #摂食障害　#解離

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一方、摂食障害の症状が後景化して行動化があまり見られない時、または解離、拒食症の頃の感情や感覚が、いかなるものか示す。(p.191) #摂食障害　#解離 ◆離人感 ◆世界中の明度が上がったような感覚 ◆五感が異様に働き、視覚で何かの感触や香りがわかったりできるかのような感覚

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◆自分だけ地上に足がついていない ◆感覚で空を飛んだり、木の中や山の頂上から周囲の景色が三六〇度見渡せるかのようである 　全く現実味がなく、感覚だけがそこにあり、現実的な知覚を伴う夢のようであった。(p.191)

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このようにして、外的世界では食べ物を出したり入れたりすることを利用して、感情を感じ取ることができるように自分を保ち、内的世界では夢の中を旅するように巡ることで、心の生き残りをはかった。(p.191) #摂食障害　#解離

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「まほこ」は何が何でも自分のやり方にこだわった。解離と摂食障害を最大限に利用し、現実から逃避し、言葉や象徴の世界へと極端に傾いていった。医学書を読みあさった。しかし、「まほこ」自身の「生きている意味」に関することは何もわからなかった。

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答えはいつも自分自身の中にあり、きわめて個性化されたものであるので、一般化はできない。何冊本を読んでも、どれだけネットを見ても、自分の物語は書かれていなかった。その味気のなさにまた悲しくなった。 (p.192) #摂食障害　#解離

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また一方で、もう知らないフリが出来なくなっている時期であることも知っていた。だから、どうしていいかわからなくなり、外的には摂食障害というまだ安全な枠の中で生き、これまでどおり解離を用いて自分で自分の存在を消してきたのである。しかし、そのやり方も長くは続かなかった。(p.192)

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だから、これまでとは違うやり方を考えた。まずは、「思考」を休めて「感覚」と「直感」という精神機能を使ってみようと考えた。たくさんの人や物に触れ、物に関しては買って集めた。買っては売って、買っては捨てて、買ってはあげて、そのうち、「一体何を右から左に、左から右に流し込んでいるんだろ

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う・・・。意味が分からない」と虚しくなった。物ってなんだろう・・・？　この左右のエネルギーの動きは、どうやら無意味な作業にすぎないというわけではなかったようだ。物を捨てていくに応じて、内的世界でも外的世界でも、必要最小限の健康的な心の働きや物は残っていったからである。

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この時、私は「物はその機能を最大限に発揮するように使ってこそ、仲良くなり、愛着がわくものであり、命を吹き込めるのだ」と初めて知った。もしかして、「物を大切にしなさい」というのはこういうことなのかと体験的にわかったように思う。もしかして、人間との関係もそうかも知れないと気がついた。

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そして、もう過去の自分にできることが何もなく、今の自分から始めなくてはならないという現実に直面した時「まほこ」は泣いた。　２０年以上も、私は、子どもが当然の権利としてもつ、ケアされ、守られ、本当の人間としての命を吹き込まれることはなかった上に、私の心が存在していることさえ

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認めてもらったことがなかったのだなという事実に、もう直面しなくてはならない段階なのだと気づいてしまった。初めて自分のためだけに泣いた。悲哀の作業に突入しなくてはならなくなった。「感情」のスイッチがぎりぎりのところでぽんっと入ったのだ。生き残った感じがした。　#摂食障害　#解離

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それからは、泣いては眠り、漫才を見ては笑い、眠った。泣きたいのか笑いたいのかわからなかったが、泣いてばかりいるうちに、「感情」を意識して使うことが、徐々に怖くなくなったようだった。　(p.193) #摂食障害　#解離

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そして「もう自由になりたい」と思った。そう思えたのは、自分で「もう十分に頑張った」と心から納得がいったためであり、年齢的に、嫌でも自分の身体の限界を感じるようになったためでもある。　(p.193) #摂食障害　#解離

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しかし、自由を求めて過去を解放し、過去から現在そして未来へと向かう自分自身を許し、自分が自分として生きていてもいいことを受け入れるには、どうしても両親や祖父のあり方も許し、認めなくてはならないことを意味していた。だから、私は、私に押しつけられてきた両親や祖父の問題を本人のもとに

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帰して、自分で引き取ってもらうようにだけ言葉で伝えた。両親が子どもの心について「無知であった事実」は知っておいてもらった方がいいと感じたからである。　(p.194) #摂食障害 #解離

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↓　アマゾンの他のレビュアーさんの中には、著者がどう家族と決着をつけたのかについての詳述がないという批判があるのですが、このように、解説編のこの部分に簡潔に書かれています。おそらく、存命中の原家族構成員については、執筆上の制約も考慮されているのかと思われます。

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解説編第５章3.　自分の病気の回復の過程で、日常生活で本当につらく、客観性をもてず、自分の限界を痛感したことについて。 1.　うつ状態および愛着障害であったことに全く気づいていなかった 2.　時間の感覚がよくわからなくなる

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3.　毎日の経験が積み重ならない。新しいことを覚えられないことからくる自信の喪失 4.　健忘のさなかに誰かを傷つけてはいないかという不安 5.　変えられないものを変えようとして、変えることのできる小さな自分にもできることをしようとしないし、実際できない。何かしようとしたり、

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考えたりしようとすると頭が混乱して、結局、過食嘔吐をして、後悔して終わるだけで、現実には何も解決しない 6.　自分で自分の限界がわからない。健康と不健康の、人と自分の境界がわからない 7.　自分で自分を破壊しようとする言動がコントロールできない

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8.　ひどい罪悪感。その場の空気が悪いのも、今日が雨なのも、自分のせいだと感じる 9.　過食嘔吐以外に自分をどうしたら感じることができるのか、教えてほしい 10.　考え過ぎて身体のことを完全無視していた

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今では、「どうしてわからなかったのか？」と思えるようなことが、病気の渦中では本気でわからないのである。誰かを困らせようと意図していたわけでは決してない。　(p.195) #摂食障害　#解離　 そして今、私が恥ずかしくも、大真面目に患者さんにも自分自身にも一番伝えたかった言葉は