恋は大騒ぎ（２１）

るな@ドール @runadolls7

589-1 （新潟、スキー場） 逸海「だいぶ滑ったね」 逸海「山ひとつ越えて来たよ」 修二「楽しいー！」 修二「確かに修学旅行のときよりも」 修二「雪はべちゃべちゃだけど」 逸海「今年は特にあったかいしね…」 逸海「標高低いところは滑りにくいね」 康太郎「うん…」 pic.twitter.com/nh3ea3uiTz

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589-2 康太郎「夕方になって来たら溶けたとこアイスバーンになったな」 康太郎「ガリガリしてて足を持っていかれる」 逸海「気をつけてね」 逸海「俺らも1日滑って疲れてるから」 逸海「気を抜いたら怪我するよ」 康太郎「ロッカー借りてるの元のところだから」 康太郎「これから戻らないとね」 pic.twitter.com/2kd9FmNavg

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589-3 康太郎「じゃあ次は、このリフトに乗るんだな」 康太郎「この先中級者向けコースか」 修二「俺らには難しいか？」 修二「林間コースとかないの？」 逸海「ここだけはないみたいだな」 逸海「中級者コースとの合流は」 逸海「ほんの200メートルくらいで」 逸海「すぐ初心者コースに入るけどね」 pic.twitter.com/CLj6kVjMev

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589-4 逸海「よし、気合い入れていくぞ」 康太郎「うっす」 修二「うっす」 修二「ここはいいね」 修二「日帰りできちゃうんだもんな」 修二「また遊びにこようね」 逸海「なんでもレンタルで済ませば」 逸海「荷物も要らないし、楽だよな」 康太郎「エミリちゃんが修学旅行に来る前に上手くなる！」 pic.twitter.com/5gA2p3PORR

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589-5 逸海「さて」 逸海「ここからちょっとだけ難しいコース滑るよ」 逸海「気をつけてゆっくりね」 修二「はい先輩！」 康太郎「はい先輩！」 修二（ホントだ、結構斜度がある） 修二（さすがに初級者コースとは違うなぁ） 修二（腰が引ける…） ？？？「お兄さんそこどいてー！」 修二「俺？」 pic.twitter.com/3BeJDpFtxM

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589-6 どんっ！！！ ？？？「ごめんなさいー、大丈夫ですか？」 修二「多分…あ、いや、痛い、足動かない」 逸海「修二どうした！？」 修二「なんかやっちゃったくさい」 修二「痛い」 逸海「どこ！？」 修二「右膝…変な風に曲がった…」 ？？？「すみませんー！」 ？？？「救急隊呼びますね…」 pic.twitter.com/l97N3c1V4q

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589-7 逸海「もうすぐ救助隊の人が来てくれるって」 逸海「動けない？」 修二「うん、痛い」 康太郎「後ろから突っ込まれたからなぁ…」 康太郎「あの人も下手そうだったなぁ…」 救助隊「はい、心配要らないですよ」 救助隊「名前と生年月日は？」 修二「長山修二、2007年1月9日…」 pic.twitter.com/dDYInodb1i

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589-8 康太郎「…なんか酷い目にあったな」 修二「右膝の靱帯が伸びちゃったって」 修二「切れてはいないみたいだから」 修二「安静にしながら戻るのを待つんだって」 逸海「ギプスに松葉杖かぁ」 逸海「大変そうだ…」 修二「なんか…ふたりとも、ごめん…」 康太郎「お前が謝るこたないよ」 pic.twitter.com/ZOfcWTKK1d

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590-1 （長山家） 長山母「修二」 長山母「実里ちゃん来てくれたわよ」 長山母「まったくあんたは、心配かけて」 実里「修二くん…どんな感じ？」 修二「ガチガチに固めてるし、痛み止め飲んでるから」 修二「痛いのかどうなのかよくわかんないや」 修二「不便なのは不便だな…」 pic.twitter.com/KYofh6xokt

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590-2 修二「このまま1ヶ月はギプスしてるんだって」 修二「それからリハビリ」 修二「関節って使わないと動かなくなるんだってさ」 実里（私が悪いんだ…） 実里（私が、青樹さん素敵だなって思っちゃったから） 実里（神様がバチを当てたんだ…） 実里「ごめんね修二くん…」 修二「なんで？」 pic.twitter.com/h6wzPdSq0g

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590-3 修二「でも、楽しかったんだよ」 修二「ずいぶん滑れるようになったし」 修二「山を駆け抜けてたら旅してるみたいで」 修二「すっごく気持ちよかったし」 修二「だから、受験終わったら」 修二「一緒に行こうね」 実里「修二くん…」 修二「え」 修二「みのりん、なんで泣くの？」 pic.twitter.com/Z3XKchlfe9

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590-4 実里「うぇーん」 修二「え、どうしたの？ホントに」 長山母「修二！あんた何泣かしてんの！」 修二「俺じゃないったらー！」 実里「痛いよね、痛いよね…」 実里「こんなに固められるくらい怪我したんだよね」 実里「…動けないんだから、何してもいいよね…」 修二「…なにするつもり…？」 pic.twitter.com/1IBNF0mvO3

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590-5 実里「私、あなたがよくなるまで」 実里「いっぱいお世話する！」 実里「一緒に学校に行くし」 実里「電車にも乗るし、教室移動も一緒にする」 修二「だって、きみん家からここまで」 修二「電車で一駅あるよ？」 実里「毎朝迎えに来るもん」 実里「ひとりで歩いてて転んだら大変だもん」 pic.twitter.com/S9uK3sIwEy

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590-6 修二「大丈夫だよ、そんなに無理しなくても」 実里「無理じゃないもん」 実里「私はあなたのお嫁さんになるんだから」 実里「私はあなたで、あなたは私なの」 実里「大変な時は一緒にいるの！」 実里「明日は学校休むの？」 修二「うん」 実里「じゃあ学校終わったらここに来る」 実里「絶対」 pic.twitter.com/evD4aQEL4a

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590-7 長山母「実里ちゃん、ありがとうね」 長山母「もう時間遅いから」 長山母「修二がこんなだから、聡太に送らせるからね」 実里「明日からずっとくっついてるから」 実里「私、決めたから」 実里「もう何も見ないから」 修二（頬擦り…） 修二（嬉しいけど、どうしちゃったたんだろう？） pic.twitter.com/BKeGU3nc9l

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591-1 （郵便局） 局員「次のお客様ー」 理人「あ、はい」 理人「これ、お願いします」 理人「中身は書類です」 局員「国際郵便ですね」 理人「ええ、アメリカに…」 局員「ではお預かりします」 理人「よろしくお願いします」 理人「それじゃあ」 理人「…ふう…」 理人「提出しちゃった」 pic.twitter.com/DWjesrLE5H

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591-2 理人（大学の願書と論文） 理人（これで受かるかどうか決まるんだな） 理人（なんか変な気持ち） 理人（今まで頑張ってきたものが） 理人（手を離れて向こうに委ねる形になる） 理人（もう後はどうなっても） 理人（神のみぞ知る） 理人（受かりますように） 理人（マジで受かりますように） pic.twitter.com/uarhFF4QbC

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591-3 理人「少し遠回りして帰ろ…」 理人（もしも受かったならば） 理人（9月入学だから） 理人（夏前までには向こうに行って部屋を探して） 理人（入学準備かぁ…） 理人（もし落ちてたら） 理人（…この先どうしようかな…） 理人（ヤバい、何にも考えてない…） pic.twitter.com/mWhnlVUlFi

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591-4 理人（落ちてたら…） 理人（いや、どうしても俺は渡米して） 理人（あの大学で勉強したいんだ） 理人（夢を叶えるために） 理人（いずれ絶対必要になる） 理人（宇宙への移住計画に携わるために） 理人（勉強したいんだ…） 理人（子供の頃読んだ漫画の） 理人（他の星への移住の話） pic.twitter.com/q6KdS9zJSl

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591-5 理人（様々な問題が待ち受けていて） 理人（ものすごい難しいということはわかった） 理人（でも） 理人（小学校1年生で読んだその漫画が） 理人（俺の夢を作った） 理人（未来って作れるのかもしれないって） 理人（思ったんだ…） 理人（だから、大学の合否くらいで） 理人（落ち込めない） pic.twitter.com/KN7RiZhUkw

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591-6 理人（…でも） 理人（父さんが死んじゃって以来） 理人（母さんがひとりで働いて） 理人（俺のこと育ててくれてるわけで） 理人（もし落ちたら） 理人（もう一年…浪人なんかさせてくれるだろうか？） 理人（俺、言い出せるだろうか、そんなこと） 理人（…とりあえず考えても仕方ないや…） pic.twitter.com/EFnA24QKit

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592-1 （放課後、長山家） 実里「修二くん」 実里「プリント持ってきたよ」 修二「ありがとう、助かるよ」 実里「逸海くんと康太郎くんが心配してたよ」 実里「スキー嫌いになったりしないかなぁって」 修二「それはないよ、大丈夫」 修二「すっごい気持ちいいもん」 修二「風を切る感じ」 pic.twitter.com/R6ghXkNxLZ

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592-2 修二「来年の春、受験終わったら」 修二「みのりんと行くんだ」 修二「…残念ながら今年のうちに」 修二「もっと上手くなっておく計画は」 修二「頓挫したけどね」 実里「私は子供の頃の雪遊び以来」 実里「行ったことがないから」 実里「楽しみだけど」 実里「…教室入らないと滑れない…」 pic.twitter.com/sgXEBBK1fv

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592-4 修二「泊まりで行って」 修二「1日目に教室に入って練習して」 修二「2日目に自由に滑るのが理想的だね」 修二「絶対気持ちいいから」 修二「ゆるいコースをスイスイ滑る感じ」 修二「でも俺、もっと上手い人のコースにも」 修二「入れるようになりたいなー」 修二「今度は怪我しないで」 pic.twitter.com/lYkxbOEeLI

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592-5 ちゅ 修二「…ん」 実里「一生懸命喋る修二くんは可愛い」 修二「可愛いって…」 実里「うれしくないかもね、でも可愛い」 実里「そしたら一年後はお泊まりで旅行決定？」 修二「えっ、そういう意味じゃ…」 実里「そういう意味じゃないの？」 修二「いや…結果的にそういう意味…」 pic.twitter.com/UbVuCla92z

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592-6 実里「今身動き取れないから」 実里「何をやっても許されるよね…？」 修二「えっ、なにを！？」 修二「ってか、今襲われても何もしてあげられないよ？」 実里「何もしなくてもいい」 実里「むしろ何もできないのも楽しい」 修二「待って」 修二「それはなんか別の性癖！？」 修二「やめてー」 pic.twitter.com/pq0XvjjuZf

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592-7 実里「冗談冗談」 実里「まぁ、襲ってほしくなったら」 実里「いつでも言ってねー」 修二（…目が本気だったんだけど…） 修二（大丈夫かな、俺…） 修二（まぁ） 修二（みのりんに何されても） 修二（問題、無いか…） 修二（ん？いいのかそれで！？） 修二（うわぁ） 実里「…」ﾆｺﾆｺ pic.twitter.com/s70zLfbqRo

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593-1 （大学カフェテリア） 淳奈「んで」 淳奈「啓くん、その彼氏はどんな人なの？」 淳奈「写真は見たけど、めっちゃ美人だった」 啓「え、あの」 啓「彼氏の元カレの話とか」 啓「しちゃっていいの？」 淳奈「むしろ聞きたい」 淳奈「あの篤志さんが付き合ってた人が」 淳奈「どんなだったか」 pic.twitter.com/ckb8m0xzKX

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593-2 啓「青樹さんっていうんだけど」 啓「もう、名前から綺麗なんだよね」 啓「せいじゅだよ、せいじゅ」 啓「俺がつけてたら100%浮くけど」 啓「そういう生き物として生まれてきたみたいな」 啓「儚げな涼しい目元がね…」 啓「なんか物言いたげで」 啓「全部聞いてあげたくなっちゃう」 pic.twitter.com/xjBUnSmmPt

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593-3 啓「本当は人と一緒にいたいのに」 啓「頑張ってバリア張ってて」 啓「時々それが緩む」 啓「そうするとね」 啓「心がふわっふわの柔らかい人で」 啓「どうにも守りたくなる」 啓「だから俺」 啓「あの人を絶対に諦めない」 啓「傷ついた分誰かに守られてもいい」 啓「…今は拒まれてるけど」 pic.twitter.com/nwJgm9lPFz

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593-4 淳奈「乙女だ…恋する乙女がここにいる…」 聡太「ごめん、聞いてて恥ずかしくなってきた」 聡太「…でも、よほどその人が好きなんだ」 啓「はい！大好きですよ」 淳奈「…長山さん」 淳奈「私、ちょっと啓くんに」 淳奈「ギャップ萌えしてます…」 淳奈「背が高くてがっしりしてるのにコレ」 pic.twitter.com/fScidYTL8E

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593-5 淳奈「可愛い…可愛いよ啓くん…」 淳奈「私、俄然応援しちゃう」 淳奈「3次元でキレイなBLとかすごい」 聡太「ん？」 淳奈「いや、なんでもありません」 聡太「でもさ、啓」 聡太「相手の人はどう言ってるの？」 啓「俺が困るだろうから気持ちは受け取れないって」 聡太「そか…」 pic.twitter.com/NO6c4ljAco

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593-6 聡太「高校の時と違ってもう大人なんだし」 聡太「周りの受け取り方も昔とは違うと」 聡太「思うんだけどね」 啓「俺の周りみんな受容的だから」 啓「あの人が何をそんなに拒むのか」 啓「わからないんですよ」 淳奈「それだけ辛い思いをしてきたのね」 淳奈「…篤志さんは、もっと…」 pic.twitter.com/4RZ95esPa1

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593-7 聡太「篤志かぁ…」 聡太「あいつ、顔に出さないけど」 聡太「高校ん時どんなだったんだろ…」 啓「俺が見た感じ」 啓「周りの反応は半ばイジメでしたね」 啓「考えてることがわかりづらいせいか」 啓「キモチワルイって…」 淳奈「啓くんはその人を守って」 淳奈「私は篤志さんを守る」 pic.twitter.com/c2CPGwzG57

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593-8 啓「水木さん…」 淳奈「私達、多分戦友よ」 淳奈「あの人達を助けてあげないといけないんだ」 啓「水木さん…」 聡太「…あのね」 聡太「相手の気持ちも考えながらだよ？」 聡太「恋愛は相互行為の最たるもんだからね」 聡太（こいつら大丈夫かな…？） 聡太（話が複雑なだけに…） pic.twitter.com/Pkp8OKIVYq

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594-1 （大学、教室、入学試験） 試験管「それでは開始してください」 莉里（…怖い） 莉里（でももう怖がっても仕方がない） 莉里（…さて） pic.twitter.com/3MrrCCi1Ii

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594-2 pic.twitter.com/KwQemdJOgB

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594-3 試験官「それでは試験を終了してください」 試験官「今日の試験はこれで終了です」 試験官「お疲れ様でした」 莉里（終わった…） 莉里（莉里、ちゃんとできたんだろうか…） 莉里（もう何を悔やんでも終わったものは終わった） 莉里（莉里がやれるところまではやった） 莉里（うん、やった） pic.twitter.com/yHMuuddcTG

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594-4 莉里「さぁ、帰るか」 莉里「…っ！？」 薫「あ、三好出てきた」 理人「三好！」 莉里「え、あんた達」 莉里「待っててくれてたの！？」 理人「大きな大学だから見失わないか」 理人「心配だったけど」 理人「お前派手だからすぐ分かったわ」 莉里「生島…今回も来てくれたの」 pic.twitter.com/8hRjwLqerX

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594-5 薫「三好」 薫「晴々した顔してんじゃん」 莉里「…柴田ぁ！」 莉里「怖かったよー！」 莉里「頑張ったから褒めて褒めてー！」 薫「うんうん、よくやったよ」 薫「僕が塾抜けた後だもんね、頑張ったの」 薫「すごい短期間でやり切ったんやね」 pic.twitter.com/2ovPTVKBdp

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594-6 莉里「…柴田が素直に褒めてくれる…」 莉里「なんか気持ち悪い…」 薫「何言ってんだよ」 薫「お前が褒めろって言ったんじゃん」 莉里「…もし受かってたら」 莉里「莉里、柴田と同じ学年になるよ」 莉里「それを目標に頑張ってたの」 薫「え、それを？」 薫「大学違うのに」 莉里「うん」 pic.twitter.com/7QljNukEZk

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594-7 莉里「柴田…あと、生島も」 莉里「あんた達がすごいから」 莉里「莉里もばかのままじゃいたくなくなった」 莉里「ありがとう」 薫「…お前こそ、殊勝な…」 薫「いつもの意味のわからない偉そうな自信は」 薫「どこ行ったんだ」 莉里「今日は疲れてるからアレはやらないの」 pic.twitter.com/KXHnR44oBG

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594-8 理人「もし三好に余力があったら」 理人「お茶でもしてく？」 莉里「うん、してく」 莉里「柴田来てるし」 理人「俺一人だったら来なかったんだろ」 莉里「そりゃそうよ」 莉里「生島とサシでデートして何が楽しいの」 薫「塾でずっとサシだったみたいじゃん」 莉里「まぁ、そうだけどね…」 pic.twitter.com/eBWhSlWPLw

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594-9 理人「じゃあ、行こうか」 莉里「寒ーい」 薫「ホントにね」 莉里「莉里ちゃん、あったかいココア飲みたい」 pic.twitter.com/qXuSFga0p8

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595-1 （公園内のカフェ） 青樹「啓、ありがとう」 青樹「体動かすの、楽しい」 青樹「ボール追いかけてると気持ちが明るくなる」 啓「そうですよね」 青樹「全然啓には敵わないけど」 青樹「相手してくれて嬉しいよ」 啓「そんなこと言われると…」 啓「こっちも嬉しいです…」 pic.twitter.com/LJuYUNgvQ4

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595-2 啓「あれじゃないですか？」 啓「ゴールって上の方にあるから」 啓「目指す方が上の方なんです」 啓「上ばかり見てると落ち込む暇がなくなる」 青樹「あは」 青樹「そうかもしれないね、上見てればいいんだ」 啓「そうそう」 青樹「ねぇ、啓」 啓「なんですか？」 青樹「変なこと聞くけど」 pic.twitter.com/s8e0Vw8u2S

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595-3 青樹「人を好きになるってどういうことなんだろう？」 啓「ん」 啓「そうですねぇ」 啓「俺、今、青樹さんを幸せにしたくてしょうがないんです」 啓「そういうのが俺の『好き』かもしれない」 啓「俺がいて青樹さんが不幸になるなら」 啓「俺はいない方がいいけど」 啓「そうでもなさそう」 pic.twitter.com/0dxpuDXbmn

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595-4 青樹「確かにね」 青樹「お前がいてくれて、だんだん」 青樹「自分に対する嫌な気持ちが」 青樹「抜けていってる気がする」 青樹「そっかー、『好き』って」 青樹「相手の幸せを願うことなのか…」 青樹「僕がしていたのは恋じゃなくて」 青樹「執着だったんだろうな」 青樹「そう、執着」 pic.twitter.com/fjc78F2OKH

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595-5 青樹「啓に話すことじゃないけど」 青樹「僕、篤志のことがとても」 青樹「『好き』…だと思っていたんだ」 青樹「目の前から急にいなくなって」 青樹「『好き』をどこにやっていいかわからなくなって」 青樹「恨むことしかできなくなって」 青樹「それが『好き』だと思い込んでた」 pic.twitter.com/fuFROJBWXA

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595-6 啓「辛いでしょ、そういうの」 青樹「うん、辛い…」 青樹「自分自身のことも嫌いになって、自暴自棄になって」 青樹「大学とかどうでもよくなって」 青樹「飯とか生活とかもどうでもよくなって」 啓「…ダメですよ」 啓「ご飯はちゃんと食べないと」 啓「あと、お日様はちゃんと見ないと」 pic.twitter.com/6Pp0iJHj09

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