これにて刃穹メッセージ小話終了〜。最後は穹くんからメッセージおくらせようと思っていたので満足。しかし私が書くといつでもドタバタになるので他の方のメッセージでやり取りする刃穹読みたいよ……大人な甘さが欲しいよママ
2023-08-14 23:35:37俺は言葉を失い、更にはバランスも失った。 見事にベッドから転がり落ちた俺のところに飛び込んできたのは、どんなスピードで突っ込んできたのか列車にたどり着いた刃と、それを追いかけてやってきた仲間たちの姿だった。 何が、『愛されてるわね❤』だよ、カフカの馬鹿!!
2023-08-14 23:28:39こっちに来る気、だよな?」 あの刃がこっちに来るとなると、色々とまずいのでは…? 顔をひきつらせた俺の端末が、ポコン、と鳴る。 刃ちゃんが血相を変えて出かけたんだけど、あとはよろしくね 「カフカ……!!」 よろしくね、じゃないだろうと腰を上げた瞬間、再び響く通知音。その言葉を見て
2023-08-14 23:28:38よかったと頭を抱えたところで先程の刃の言葉がよみがえる。 心配、してくれたんだよな。仏頂面で、鋭い気配を全方位に向けているような、あの刃が。 勘違いさせてしまっている身としては申し訳なさもあるけれど、心配してくれたことは、素直に嬉しい。 ……嬉しい、のだが。 「もしかしなくても、
2023-08-14 23:28:38水分は取ったのかと矢継ぎ早に尋ねられ、絶句した。まさか本当に具合が悪いと思っているのだろうか。言葉が出てこない俺に焦れたのか、刃は『待っていろ』の一言で通話を切った。 呆然としたまま先程の写真を見返せば、赤い顔の自分。恐らく、頬を叩いたからだろう。多分、きっと。 やっぱり見返せば
2023-08-14 23:28:37ちょっとまて、どういうコメントだ。浮かれるなってことか? ムッとしながら返事をうとうとした時、今度は着信音が鳴り響いた。 慌てて対応すると、向こうからは圧のある声が届いた。 『熱があるのか』 「は?」 わざわざ電話で?!なんてやつだと声を荒らげるよりも早く、薬は、仲間は知ってるのか、
2023-08-14 23:28:36「ええい、覚悟を決めろ!」 自分の頬をパチンと叩いてビシッとポーズ。見直しもせずに送信!いきなり写真だけだと驚くだろうということで一言だけ。元気だ、と。 やり遂げた達成感とともに自分のベッドに転がれば、ポコン、とメッセージの通知。 刃だろうかとワクワクしながらひらけば、熱か?の一言
2023-08-14 23:28:36ものだと項垂れ、再度撮り直す。 「……う〜…ん」 今度は口元が引きつっていて良くない。どうせならいい顔をしているものを送りたいのに。 そのあと何度か撮り直したのだが上手くいかない。カメラの向こうに刃が居る、と思うと上手く笑えないのはなんでなんだろう。今更緊張も何もないだろうに。
2023-08-14 23:28:35それならばパムと撮ろうかと思ったのだが、パムが前回ちょっとしたイタズラをしたせいなのか、俺の顔を見たら全力で逃げ出したので諦めたのだ。 「……自撮りねぇ…」 レンズをこちらに向けて、自分の姿を映し出して、ピースサイン。 パシャリ。 「……なんか、顔がひきつってる?」 我ながら腕が悪い
2023-08-14 23:28:34喜ぶとは思っていない。ただ、以前に連絡してきた時に異常がないかを気にしていたから、元気だよってことを伝えたらいいのでは無いかと思ったのだ。 初めはほかのメンバーと撮ろうかと思ったのだけれど、丹恒との写真を送れば違う方向に行きそうだし、なのかと2人だとなんとなく気恥ずかしい。
2023-08-14 23:28:34悩んでいたというのに、あっさりそれをフォルダに収めてしまった。 だって、綺麗な景色とか、美味しい食べ物とか、そういうものに興味が湧くとも思えない。それなら何を送ればいいんだろうとグルグルしていたのだが、鏡を見た瞬間思ったのは自分の姿を撮って送ることだった。 正直、自分の写真を送って
2023-08-14 23:28:33【刃穹?3】 カカカッと指先が画面をスライドする時に立てる音が響く。初めはどう使うのか首を捻ったものだが、幸いにしてこの辺りの学習能力は高かったのか、スムーズに操作を覚えることが出来たのはありがたかった。 送ろう、と思ったきっかけは本当にたわいも無いもので。それまで散々何を送ろうか
2023-08-14 23:28:33ポツリと出たのは相手を羨むような声で。あんな低い声で、そんなことを言われてしまったら心が動かないわけが無い。胸の中に隠されているそれがふと揺らいだ気がして、思わずその辺りをギュッと掴んだ。 会うのが怖いような、楽しみなような。ただ少なくともその時な遠くないことだけは分かっていた。
2023-08-13 22:14:19サンポのようにしれっと返せたら良かったのに、自分の要領の悪さを恨むしかないのだろうか。 もしそれが出来れば即答していただろうにと悔やんでいると、小さな声が端末から届いた。 『…早く会えるといい』 「……え」 次の瞬間には通話は終了し、画面に映るのは黒一色だった。 「…ずるいなぁ」
2023-08-13 22:14:18取り返したらしかった。 あの刃が、慌てる。 その様子があまりにも普段の彼と似合わなくて、どんな慌て方をしたんだろうと軽く吹き出したのは良くなかった。 『……笑ったか』 「!?い、いや別に」 『…次にまみえるのが楽しみだな』 「!!いや別に悪気が……」 なかったとは言えない。こういう時に
2023-08-13 22:14:18まさか通話の相手が刃だとは思わずに出てしまったので驚いた声が出た。というか、カフカに端末をかしているのでは無かったのだろうか。 「カフカに貸してたんじゃないのか?」 そう尋ねれば、幾分か苦々しさを含んだ声音で様子がおかしかったから端末をのぞきこんだところ先の文章が見えたので慌てて
2023-08-13 22:14:17が、その履歴はどこへ行ってしまったのだろうか。万が一端末を落とした場合のことを考えてデータを逐一消しているのだろうか。 端末から送られてきたカフカの返答に首を傾げていると、今度は通信が入ってきたので慌てて耳に当てた。 『……気にするな。なにか理由があるわけじゃない』 「え、刃?」
2023-08-13 22:14:17なるほど、それならばまだわかる。どうやら刃も了解した上で貸出したようだ。 しかし、思いつきでなぜ自分のところに送ってくるのだろうか。疑問に思って尋ねれば、予想だにしない返答が返ってきた。 曰く、履歴が自分のしか残ってなかったという。 ハンターとして仲間内とやり取りしていると思うのだ
2023-08-13 22:14:16【刃穹?2】 ポコン、となる音に端末を起動させる。 「へっ?」 差出人はまさかの刃。 昨日に引き続き送ってくるとは思っていなかったのでワクワクしながら開いた、のだが。 「…………カフカ」 本人に似せる気もない文章に潔ささえ感じる。どうしたのかと尋ねれば、端末が壊れたからとの事だった。
2023-08-13 22:14:16セコム組激おこ案件。そんな中、カフカママから新しいサイズぴったりのぱんつが届いて布団から出てこなくなる穹くんとか可愛いと思います。すみません人様のツイートに便乗してます許してクロさん
2023-08-11 22:28:43ぱんつ盗んだ問題はサンポがすぐに出てきたんだけど、サンポも何気にその辺は絶許マンだと思うので、それを餌にホイホイでてきたストーカーを半⚫しにしてそう…。それを知った穹くんがお礼を言って手を差し出すけど、帰ってこないぱんつ。「これは撃退費用としていただいておきますね〜!」
2023-08-11 22:28:43刃穹も良きよね…穹くんが傷ついたのを見てキレちゃう刃ちゃんが見たい。傷が治ったあとも腕の中に囲って無言のまま離さない刃ちゃんとか良き。カフカがくすくす笑いながら見守り、銀狼がやれやれってしてるけど一向に気にせず囲い続ける刃ちゃん…。自由に動き回る穹くんが大切だけど離せない刃ちゃん
2023-08-11 22:02:56おくことにした。 こちらを気遣うような、どこか不器用な文面にくすりと笑いながらも、今度はこちらからメッセージを送ろうと心に決めたのだった。
2023-08-11 21:58:04ログアウトする。何かあったのかと首を傾げていると、再びポコンと音が鳴った。 原因がわかった。対処しておく。 …そうか、銀狼の視線の先にいたのは、もしかしなくても。 慌ててログアウトした銀狼と刃の追いかけっこは少し見てみたい気もするが、ひとまず俺は彼からの初メッセージをスクショして
2023-08-11 21:58:04「!?」 変な顔をしていただろうかと慌てて手で顔の半分をおおったのだが、銀狼の視線は違うところに向いているのに気づいてほっとしつつも、その先に何があるのだろうと気になって問いかけようとした、その時。 『うわ、悪かったってば!ああもう、また後でね!!』 銀狼が慌てて通信を切って
2023-08-11 21:58:03本当に刃?と問いかければ、どういう意味だと返ってきた。目の前の幻影は待つのが暇なのか、ゲームを始めている。 「…まさか」 本当に本人、なのだろうか。 刃、なんだよね?と打ち込めば、ああ、と短い返信。だとすれば先程の言葉は、こちらのことを気遣うものなのだろうか。 『うわ、何その顔』
2023-08-11 21:58:02のかもしれない。俺はくすりと笑って返そうとして、列車の中に見しった幻影があるのに気づいた。 「…え、銀狼?」 『何驚いてんの。ゲームのお誘いに来たんだけど』 「いや、だって…」 今、まさにメッセージを送ってきたところじゃないのか。そう続けようとしてはっとした。 慌てて文を打ち込む。
2023-08-11 21:58:02気になっただけだ、の一言。…おかしい。おかしいけど、あの銀狼の事だ、刃の真似をすることなど容易だろう。そうと分かれば気楽なものだ。何が?と短く返して会話を続ける意思を示してやれば、少し経ってからまた文が届いた。何か異常は起きていないか、だって。こっちが気づいてるって分かってない
2023-08-11 21:58:01【刃穹?】 ポコン、と響いた音にメッセージが届いたのかと端末をひらけば、驚いたことに刃からだった。ほんの少しだけ驚き、直ぐに目が据わるのが自分でもわかる。前回も驚いて返信をしたら向こう側にいたのは本人ではなかったというオチだったのだ。どうせ今回もそうだろうと何か用かと打ち込めば、
2023-08-11 21:58:01景穹は野良猫と、猫を可愛がりたい人間なイメージなのです。普段は普通に撫でさせてくれるし、なんなら抱っこもさせてくれるけど、機嫌が悪かったり連れて帰ろうとしたりすると全力で抵抗してそれ以降は警戒対象になるよ。
2023-06-21 22:35:12眼差しを送っている。 「…子供じゃないんだからさ…」 「穹は」 「もう帰ったよ。嫌な予感がするからって」 「そうか」 それならばと目の前に積まれた書類に手を伸ばす。どうせいくらやっても終わりがない仕事ではあるが、少しでも減らしておくに越したことはない。 「…逃げられないといいね」
2023-06-21 22:30:28ああ、楽しくて仕方がない。閉じた眼で彼の顔を、行動を思い浮かべるだけで楽しくなってしまう。次はどうやって呼び寄せようか、手を伸ばしてみようか、頭を撫でることは出来るだろうか。薄くまぶたを持ち上げて前を見つめると、そこには彦卿が立っていた。心底呆れた、といわんばかりにこちらに冷えた
2023-06-21 22:30:27そしていつものようにお菓子を食べ、茶を飲み、くつろいだかと思うと満足したのか帰っていった。 そんなことが数回。 不思議に思って手を伸ばそうとしたのだが、やはり飛び退られてしまった。 同じようなことを繰り返すうちに、楽しくなってしまい、ついつい気配を殺して近寄ればさすがに怒られた。
2023-06-21 22:30:27凄まじかった。彦卿も目を丸くするのではないかと思うほど素早い動きで距離を取ったかと思うと、こちらをじっと見つめていた。 にこりと笑って手を振ると、不信げに見たあとダッシュで逃げていった。 そんな別れ方をしたものだから、暫く来ないのかと思いきや、少し経ったらまた彼はやってきた。
2023-06-21 22:30:26猫のそれで、思わずいじり倒したくなってしまうのはどうしたものだろうか。 以前はそれこそお茶を飲んだり、お菓子を食べるために遊びに来たりしていたのだが、ある時満腹になって満足そうに横になった彼を見て、ある言葉を呟いてしまったのだ。 「飼いたいな」、と。 そこからの彼の警戒具合は
2023-06-21 22:30:26【景穹】 近づくと、逃げる。さらに1歩近づけば、今度は2歩下がった。偶然ではなく近づいてくる意思ありと見なされたのだろうか。 見開いていた目が僅かに剣呑な色を灯すのを見て、口元に笑みがこぼれてしまった。案の定、更に3歩ほど遠ざかられてしまった。 けれど、その動きが、警戒の度合いがまるで
2023-06-21 22:30:26必死で筆を動かしていると、こちらに気づいた彼が近寄ってきて手元を覗き込んだ。 「!これ、この洞天に置いてもいいの?!」 「当たり前じゃないか。君のために書いたんだから」 …なんてかっこいいことが言えたらいいのに。結局口から出たのは、君さえ良ければ、なんて弱気な言葉で。 それでも嬉しそ
2023-06-21 21:23:01くない。彼がそんなこと言うはずもないってわかっていても、不安は拭えなくて。無駄に喉が渇いて傍らのお茶を口に運んだその時、お茶よりも爽やかな君の声が届いたんだ。 名前を呼ぶ声、楽しい気分を表す声音は、あっという間に頭の中のデザインを彩った。 次々に出てくるアイデアを逃さないように、
2023-06-21 21:23:00【カヴェ空】 シュッシュッと紙の上を筆が滑る音が室内に響く。これは先程までなかった音。君の声が聞こえた途端に動き出した、心の時間。 彼が喜ぶ建物を作ろうとしたけれど、何なら喜んでもらえるのか考え始めたら止まらなくなり、気づけば手が動かなくなっていたのに。 嫌われたくない。失望された
2023-06-21 21:23:00近づこうにも近づけない、お互いに無意識にはるシールドに気づいてない2人も好きです。周りはそれを見ながらもだもだしてるといい。 将軍なんかはそんな二人を見てちょっかいかけに来るし、サンポあたりは上手いこと間に入り込んでもいいと思ってそう。サンポさんは緩急の付け方が絶妙に上手いと思う。
2023-06-11 22:29:05鼓動が早まるというのに。 「…困ったものだな」 そう言いながら、僅かに見える安堵の寝顔に苦笑し、そっと頭頂部に口付けを落とした。 願わくば、この寝顔を傍で守り続けることが出来ますように。それがどんな立ち位置になったとしても。 他に誰もいないその場所で、熱を逃がすようにそっと息をついた
2023-06-11 22:26:501番大好きな場所。大好きなヴェルトの腕の中。幸せな温度と匂いに包まれて、俺はそのまま意識を手放した。 「…全く、こっちの気も知らないで」 ヴェルトがポツリと呟く。 無自覚に熱が込められた眼差し。確実に気づいていないのは穹だけだろう。すうすうと寝息を立てる音ですらも、知らずこちらは
2023-06-11 22:26:49みせると、ヴェルトは少し驚いたように目を見張ったが、すぐに笑って額を俺のそれに押付けた。 「まだまだ子どもだな」 「………そんなことない」 「はいはい」 とんとんと叩かれる背に、ちょっと悔しくてぐりぐりと胸元に額を押し込んでやると、上から笑いの声が届いた。 ここは、今の自分にとって
2023-06-11 22:26:49見つけた答えに全力で頷いてそのままヴェルトに飛び込んだ。 危うげなく抱きとめてくれる腕に安心感が溢れ出す。ふわりと香るのは先日見つけたと言っていた香水なのか。ああ、ヴェルトの匂いだと思うともっと沢山嗅ぎたくて大きく息を吸った。 「全く、穹は甘えん坊だな」 「そうかも」 へへっと笑って
2023-06-11 22:26:48ヴェルトに、俺ははたと考えた。俺はなんでヴェルトにこちらを見て欲しかったのだろうと。特に用があったのかと言われると、そうでも無い。ならば、何故。 ことりと首を傾げた俺に、ヴェルトはさらに吹き出した。 「…なんだ、甘えたかったのか?」 甘えたい?…そうか、そうなのかも。俺はようやく
2023-06-11 22:26:48「何?」 ようやくこちらを視界に入れて微笑んだヴェルトに間髪入れず言葉を返せば、さらに笑われた。 何がおかしいんだよと思うけど、それでも笑ってくれるのが嬉しい。見てくれるのが嬉しい。会話してくれるのが嬉しい。嬉しくてたまらない。 「何か言いたいことがあるのか?」 そう問いかけてきた
2023-06-11 22:26:47列車内の巡回に行ってしまった。つまり、ここには俺とヴェルトだけ。だから、気づかないわけが無い。 「………あー…」 「!!」 ようやく言葉らしきものを発したヴェルトに見えない耳としっぽが揺れる感じがした。反応が貰えることがこんなにも嬉しいだなんて、初めて知ったよ。 「…ふっ、……穹?」
2023-06-11 22:26:46なのに至ってはニヤニヤしながら様子を見守っていたが、ため息をついた丹恒に連れていかれてしまった。ちぇ、なのがヨウおじちゃんに一言言ってくれるかもと思ったのに。 姫子は無性にコーヒーが飲みたくなったと言って部屋に行ってしまった。普段ここでよく飲んでるのにな。パムは呆れた顔をしたまま
2023-06-11 22:26:46