抜粋)『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』町山智浩著マガジンハウス 2014.3.31

2020-05-27 13:55:05

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リジー・ベラスケス(Lizzie Velasquez)さんは、1989年、テキサス生まれのモチベーショナル・スピーカー。全世界に数例しかない早老症のため、体に脂肪や筋肉をつけられず、体重は30kgしかありません。一日に5000キロカロリー食べないと死んでしまいます。

2015-01-02 11:18:04

片目は4歳で失明しました。高校生の時、ユーチューブでサイバーブリー(ネットいじめ)に遭い、しばらく泣いて暮らした後、「私の人生は私が決める」と決心しました。モチベーショナル・スピーカー(自分が成功した秘訣や苦難を克服した体験などを話して人々を元気づける仕事)として、高校時代から

2015-01-02 11:18:49

７年間で200超の講演を。2010年には自伝「リジー　ザ・ビューティフル」を出版し、翌年にテキサス州立大学を卒業し、テレビにも出演しました。～(リジー・ベラスケス「世界一醜い」と呼ばれた女性の美しい話 huff.to/1ebJyU9 @HuffPostJapan)

2015-01-02 11:21:16

彼女を『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』(マガジンハウス.2014)で紹介している町山智浩さんが、その章で、彼が学生時代に似顔絵描きのアルバイトをしていた体験を綴られています。彼の前に座ったのは、４歳くらいの、ベラスケスと似たような早老症のミイラのように痩せ細った少女でした。

2015-01-02 11:23:22

以下に抜粋します(前掲書, p191)　・・・・　筆者は、那須のヘルスセンターで、その女の子の似顔絵を描く時、しばらくペンを動かせなかったが、とりあえず服から描き始めることにした。「そのシャツ、キャンディ・キャンディだね」

2015-01-02 11:24:23

「うん」彼女は微笑んだ。４歳の女の子の笑顔だ。その瞬間を描きとめようと頑張った。出来上がった色紙を渡すと、彼女は大事そうに胸に抱えて帰って行った。

2015-01-02 11:24:54

いま、ぱらぱら見返してるけど、勇気をもらえる本だと思いますよ。特に、女性の方に。１９章、グロリア・ステイネム　(「ミズ」という言葉を作り、定着させた、フェミニスト) 「私はホープアホリック(希望中毒)なのよ。」(p.76)

2015-01-02 11:39:17

３６章、ジュディ・スミス　(危機管理コンサルタント。スキャンダル・バスター。仕事の信条は「誰にでも過ちはある」) ジュディ曰く、スキャンダル収拾のポイントは、「事態に直面する」「パニックを起こさない」「無傷で済まそうと思わない」「一人で抱え込まずに相談する」

2015-01-02 11:49:23

「守りたいものは仕事、家庭、財産、名誉などがあるが、すべてを守ろうとしたら何も守れない。最終的に絶対に守りたいもの(家庭、仕事、金、地位など)を一つだけ選び、それ以外は犠牲を惜しまないこと。」

2015-01-02 11:53:15

「私はスキャンダルを抱えた人を決して道徳的に批判しません。誰にでも過ちはあります。それを最も小さなダメージで解決し、再起のチャンスを与えるのが私の仕事です。」(p.128)

2015-01-02 11:57:46

３８章、グレース・ホッパー　(世界で初めて「バグ」を見つけた「コンピューターの母」) 「やっていいかどうか許しを得るよりは、やっちゃってから赦してもらうほうが簡単なんだから」　やりたいことがあるならくよくよ迷わずに実行しなさいと。

2015-01-02 12:02:41

３９章、ローザ・パークス　(公民権運動の母)　キング牧師の公民権運動の火付け役。死ぬまで家賃も払えないほど貧しかったが、２００５年に亡くなると、国会議事堂に安置された最初の女性となった。彼女以前にも白人席から立ち退くのを拒否した黒人は何人かいた。いずれも女性だった。(p.137

2015-01-02 12:09:22

46章、ウェンディ・デイヴィス　テキサス州では演説中の食事やトイレは禁止。机や壁に寄りかかってもダメ。彼女はミズノのランシューズを履き、尿道カテーテルをつけ、１１時間、スピーチを続けた。彼女のフィリバスター(牛歩戦術)で共和党の学校教育予算削減案は期限切れで失効した。(p.161

2015-01-02 12:20:21