2021年5月分
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みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

怖がる素振りがなく『……そう言えばこの娘は廃墟同然の寮で本物のゴーストと仲良く生活してるんだったな』と漸く思い至り頭を抱える🐉。 けどそれに気付いた監が「🐉太郎、大丈夫?もしかして怖いの?」と心配そうにそっと手を握ってきて

2021-05-25 19:29:49
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「ああ――実はそうなんだ(※嘘)先ほどから震えが……(※嘘)」 「そうなの?ごめんね気づかなくて……!もう止めようか?」 「いや、結末まで見届けないと余計に恐ろしい気がする(※嘘)……すまないが、映画が終わるまでお前を抱きしめていても良いだろうか(※本音)」

2021-05-25 19:36:56
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

という流れで監のお人好しにつけこんでちゃっかり目的を果たしはっぴ~えんど☺️ 監はぎゅうぎゅう抱きついてくる🐉を時々よしよししながら『闇の眷属の未来の王様がお化け怖かったら将来苦労するだろうな……』って思ってる。

2021-05-25 19:41:30
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

(お付き合いしていない)マレ監♀ 夜の密会中、ポケットに入れたスマホが立て続けに鳴り「ごめん。音切るの忘れてた」と気まずそうな顔をする監。🦇が使っているメッセージアプリと同じ音だったので「気にするな。それは誰かから連絡がきたという合図なんだろう?確認しなくて良いのか?」と促せば

2021-05-26 19:18:16
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「まぁそうなんだけど……」と歯切れが悪い。気乗りしない様子を不思議に思いつつ見れば、スマホを取り出した監が画面を何度かタップして「え、」と短く声を漏らした。 「どうかしたか?」 「…………いや、別に、」 『別に』という顔ではない。画面を見られたくないのか、すぐに電源を落とし

2021-05-26 19:22:31
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

再びポケットへしまう。「あー……あ、そうだ。そう言えば今日の体力育成の授業で、」あからさまに話を逸らそうとしている。 『隠し事』 その言葉が過った瞬間、胃の奥に消化不良を起こしたような不快感がこみ上げた。 「――先程の連絡」 「、え」 「誰からだった」 話をぶつ切りにした声は尖っている。

2021-05-26 19:28:47
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

同じだけ鋭い視線で刺すように見つめられ、逃れられないと悟った少女は観念したように肩を落とした。 「…………最近連絡先交換した、隣のクラスの人」 「用件は」 「…………ぉ、『お付き合いしませんか』、って」 「…………」 晴れ渡っていた星空に、たちまち暗雲が立ち込めた。

2021-05-26 19:33:24
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「それはそれは――ふふふ。見る目があるな」 褒美に見たこともないような美しい雷を落としてやろうか。冥土の土産にはもってこいだろう。 「……それで、どう返事をしてやるつもりなんだ?」 「いや、そんなの考えるまでもないでしょ。きちんとお断りします」 「――ほぅ?」 頭上の雷鳴が鳴りを潜める。

2021-05-26 19:42:26
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

胸の内側で吹き荒れていた嵐がぴたりと凪いだ。 けれど『考えるまでもない』の一言がやけにひっかかる。 「……その者は、一考してやる余地もない程の痴れ者か」 「うーん、そういうわけじゃないんだけど……」 困ったように、誤魔化すように笑う。膝の上で指を交差させ、爪の先を見つめた。

2021-05-26 19:52:21
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「言ったことあるよね?私、目が覚めたら”この世界”にいて――どうやってここに来たのか、覚えてないって」 小柄な少女が俯く姿は、常よりも更に一回り小さく見えた。黒い髪から細く白いうなじが覗き、その頼りなさに目が逸らせなくなる。 「……だから、いつまたいなくなっちゃうか、わかんないし」

2021-05-26 19:58:00
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

『だから恋人はつくらない』 夜の中に吸い込まれてしまいそうな声で言って、少女はまた淡く笑った。 その顔に、治まっていたはずの嵐が吹き返す。 ――この娘にとって、どこの馬の骨とも知れない男の寄せた薄っぺらい関心も、自分の抱えたこの名もつけられない想いも、等しく切り捨てられるものなのだ。

2021-05-26 20:06:40
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

舌の根が、苦く重く沈んだ。 「――お前の言い分はわかる」 掛け値なしの本心だった。 言わんとしていることは、頭では理解できる。 けれど心は納得しない。『してたまるものか』と、なりふり構わず叫んでいた。 「だが、いつか『終わる』ことばかりを考えて、”今”をないがしろにするのは間違っている」

2021-05-26 20:13:20
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

瞬きした少女の瞳が丸くなる。 「――お前が生きているのは、過去でも未来でもなく、今この時だ」 過去にも未来にもお前はいない。 お前がいるのは”此処”なのだと、攫うようにその手を取った。 「……だと言うのに、不確定な未来を引き合いに出し、今この時に生まれ続ける感情から目を逸らすのは、

2021-05-26 20:24:56
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

不誠実というものではないか?」 「……………そ、っか」 揺れた眼差しが男を映し、握られた手をちらりと見て、そしてまた、ひどく真面目な面持ちをした美貌へ戻る。 何かを考えるように、飲み込もうとしているように無言で瞬きを繰り返し、やがて緩やかに肩を落とした。 「――そうかも、しれないね」

2021-05-26 20:32:27
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

握られたままの手をやんわりと揺らして促され、名残惜しむのを悟られないよう解放してやる。 照れ隠しのようにへらりと笑った少女が、彼の体温が残る手で後ろ頭を掻いた。 「……うん、わかった――君がそうまで言うなら、さっきの人のこと、もっと前向きに考えてみようかな」

2021-05-26 20:39:32
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「いや、そいつのことはきっぱり断って構わない」 「さっきの話何だったの?????」 ★ドラゴン心は複雑――!!

2021-05-26 20:43:16
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

不意打ちでぶっこまれる🐉の天然ボケに対して丁寧にひっくり返る監が見たい

2021-05-27 07:05:33
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

であそは特にボケが渋滞している上に🐉につっこみできるのなんて🦇くらいだっただろうから、そういう点でも🐉にとって監(つっこみ)は重要で、監がひっくり返る度にヒーヒー笑って喜んでたら可愛い。

2021-05-27 07:13:06
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

子供がいるマレ監♀ 本音を言えば監に似た女の子を希望していた🐉。しかし生まれたのは🦇から「もはやクローンじゃろwww」と言われるほど🐉そっくりの男の子で、決して口には出さないものの内心結構がっかりしている。 せめて瞳の色くらいはと思っていたのに、それさえ自分と全く同じで

2021-05-27 19:00:54
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

大喜びする国民とは対照的に拗ねモード。 監の腕に抱かれて眠る我が子に複雑な想いを抱いていると「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくるから抱っこしてて。降ろすと起きちゃうから!」と子を渡される。 監が寝室を出て行ったところで腕の中の我が子をとっくりと眺めて大きな溜息をつき

2021-05-27 19:10:20
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「魔力だけでなく遺伝子まで最高峰レベルとは、つくづく自分が恐ろしいな……まったく、お前は母親の要素をどこに置いてきたんだ?ん?」 ほんの少しの腹いせに我が子の小さな鼻を指先でくすぐる――と、すやすや眠っていた赤子が「ふぇ、」とぐずった声を上げ、あわや泣き出すかと身構えた瞬間

2021-05-27 19:14:54
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

「ぅ、い゛ンッッ……!!」 顔をくしゃくしゃにして赤子とは思えぬ盛大なくしゃみを発し、呆気にとられる🐉。 監のくしゃみに瓜二つだった。 「ふぃ~ただいま~!大丈夫だっ――ってうわ泣いてる!!?ナンデ!!!??」 「うっ……ぐす…………この子は間違いなく僕とお前の愛の結晶だ……」

2021-05-27 19:21:45
みとしろ@暫く戻りません @sumiz0me

それ以降、監の目を盗んではわが子の鼻をこしょこしょと擽ってくしゃみをさせHAPPYになる🐉だけど、1か月くらいで悪戯が監にバレて割とキツめに叱られる。でもほとぼりが冷めた頃にまたやり始める。

2021-05-27 19:28:06
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まとめたひと
みとしろ@低浮上 @sumiz0me

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