正式名称【キャバレーの女】アナザーストーリー(縁総受け)三人の男の運命を狂わせた【女】もまた、自分の人生に狂わされただけの【男】だったのだ――此れにて、終幕。俺の幻覚Part.3-3
ゆうさき@低浮上
@yu3k1_4r1
朦朧とする意識の中、ヒュウヒュウとか細い息や、流れる血の熱さ、下がる体温を感じていた。そんな身体を抱き上げられ、必死に名を読んでくれる🍙の声が聞こえる。ああ、そんな辛そうな声をしないで欲しい。ほんの瞬きでも、私はお前と結ばれて幸せだったのだから。 「(だから、さようなら愛した人)」
2020-05-06 23:44:18
ゆうさき@低浮上
@yu3k1_4r1
朦朧とする意識の中、ヒュウヒュウとか細い息や、流れる血の熱さ、下がる体温を感じていた。そんな身体を抱き上げられ、必死に名を読んでくれる🍙の声が聞こえる。ああ、そんな辛そうな声をしないで欲しい。ほんの瞬きでも、私はお前と結ばれて幸せだったのだから。 「(だから、さようなら愛した人)」
2020-05-06 23:44:18
ゆうさき@低浮上
@yu3k1_4r1
カタリ、と音を立て万年筆を置く。 書き上げた原稿に視線を落としながら、机の上に飾ってある一輪の白百合の花弁が頷くように揺れた。 純白の花弁に指でそっと触れながら、ふっと口角を上げた。 「嘘つきな【女】め」 【之にて終幕】
2020-05-07 00:03:26