抜粋) 『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー著 幻冬舎 2014.07.25

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出勤時間までの間、読み返す。　もう、この垢はほとんど図書カード代わりですよw #貴様女子　(p.16)「ていねいな暮らしオブセッションとは、『暮らしの手帖』に体現されるような、正しい佇まいの暮らし方に取り憑かれること。」　(*´∀`)♪

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#貴様女子 (p.32)３０過ぎたら、相手から先に心を開いて貰えることがどんどん少なくなる。誰かが何かをしてくれると思っても、もう誰も何もしてくれない。だって、もう「誰かに何かをしてあげる」側に役が替わってるんですから。だから、私は自分から開いていく【クセ】をつけるようにした。

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#貴様女子 (p.64)しっかりした人＝自信のなさの裏返し＝人との関係性を自己都合で定義した台本を読み、相手にもその台本を読ませるような振る舞い＝目を瞑ったまま鎧をどんどん厚くし、甲冑の隙間をパテで埋めていくと、隙は一ミリもなくなる。→傷つく可能性を恐れるなかれ。

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#貴様女子 (p.72)「ブスデブババアと女を嗤う人は、可愛くて若い女が優遇されることで、自分が割を食って損をしているとさえ思っている。自分が社会で正当な評価を受けていると感じていたら、女の劣化を嘆くことはあっても、罰を与えるように嗤う必要はないはずですから。」

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#貴様女子 (pp.74-75)ブスデブババアの悪態吐きは、若さと容姿美でしか女の価値を認められない、感受性の乏しい人たち。そこに気づいてからは、さほど腹も立たなくなりました。自分が女であるというだけで、誰かの劣等感のパラドックスに巻き込まれるのは不条理すぎる。

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#貴様女子 (pp.80-81)自らのおやじ性には寛容ながらおばさんと言われることに拒絶反応を示す私は、「男社会め！」と認められようと頑張っていたら、うまく手なずけられちゃった気分。自分が測られたらイライラするものさしで同性を測っていたなんて、ホント馬鹿みたい。

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#貴様女子 (p.95)「びっくりしちゃった」と、マイナスな感情を十把一絡げにして驚きにすり替えるのは、自分のネガティブな感情を表さないまま、会話の相手に「非難されるべきは、私をびっくりさせた人」だと示唆します。澱として沈んだ心を丁寧に正直にリリースした方が、言葉が返って来ます。

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#貴様女子 (pp.106-108)３０過ぎたら、頭のハードディスクをがっちり守っている自家製アンチウィルスソフトを一度解除して、いくつか新しいソフトをインストールしてみるのです。自尊心を守るために、私が「苦手」を「嫌い」の文脈にスライドさせたものは、数えきれないほどあります。

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#貴様女子 (p.112)避けたいことは自動的にNGフォルダに入ってしまうので、「待てよ？これは何でNGなの？」と自分に問いかけて、NGフォルダを整理する。無駄に自分を守るために避けていたものや、馬鹿にしていたものを見つけたら、それらをNGフォルダからTO DOリストに移す。

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#貴様女子 (p.132)　『人間関係を深めていくことと、距離を縮めていくことを同義と考えたりもする。これは同義じゃないんだけどね。』

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#貴様女子 (p.139)「誰ともコミュニケーションを取りたくないけれど、誰かにそばにいて欲しい時、〇〇〇〇はいつもそこにいてくれた。」 〇〇〇〇←著者の場合は「キリンジ」なんですが、これは各人様々だろうな。

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#貴様女子 (p.157)居るだけで価値があるはずの女の二十代前半、自分にたいした価値が付かなかったことは、私の人生にそこそこの影を落としました。でも倍の年齢に突入したら、(性的ものさしを向けないがゆえに)居るだけで大切にしてくれる二十代男子が。生きてて良かったとしか言えないよ。

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#貴様女子 (p.165)リアリティに溢れる低め安定現状肯定型の中年向け女性誌が出版されても、雑誌の中の分身と現状を指さし確認し合っても、愉快な気持ちは生まれそうにありません。気が滅入らない等身大か、暗澹たる気持ちにならない未来が描かれた女性誌を、どなたか作って頂けませんかね。

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#貴様女子 (p.174)　「私が壺を売りだしたら、止めるのはこれを読んでいるみなさんの役目です。頼りにしておりますので、その時はよろしくお願いしますね。」

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#貴様女子 (p.146)ネガティブな感情に捕われないよう、感情を大人ベルトコンベアーに流す方法を覚えてしまうと、ネガティブな気持ちの底にある、傷ついた心とさみしい気持ちを表に出せなくなってしまった。表に出せなくなったら、その感情を認識できなくなりました。

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#貴様女子 (p.147)渇いた笑いで会話を終わらせ、こっそり相手を見切ってシャッターを下ろす。表面的には大人の対応ですが、これは関係性の発展を消滅させる方法です。大人の対応をしたつもりがディスコミュニケーションになってしまう。これは誰も得をしないシステムだと思いました。

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#貴様女子 (p.148)さみしくて傷ついた時にそれを認識しないでいると、嬉しい時や幸せな気持ちも感動も、だんだん表に出せなくなる。「美味しい！」「むかつく！」ぐらいしか表出しないアラサー世代が時に「怖い」と評される一因では。私はいっつもぷりぷり怒っていました。

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#貴様女子 (p.149)自己防衛のつもりでネガティブな感情を無視していると、結局は自分の中の小さな女の子が、全部黙ってその感情を引き受けなきゃいけなくなってしまう。見栄と意地と自己批判と自己憐憫と過剰な俯瞰が、自分を不幸にしていたのです。

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#貴様女子 (p.250)「理想の自分になるために努力すること」と、「理想の自分なら感じないと勝手に想定した感情を無視すること」は、別の話なんだと思いました。「そんなに上等な人間じゃないなぁ、アハハ」と、無様な自分に動揺しない厚かましさを身に付けた。自認はするけど、自責はしない。

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#貴様女子 (p.251)小さな女の子の気持ちを外に出すと、副産物としてコミュニケーションがうまくいくようになりました。「これは怒りではなく、傷心なのだ」と人に伝えるのはなかなか恥ずかしくハードルの高い行為。小さな女の子が不満足そうな時に、気持ちの二重底をひっぺがすと傷心が居る。

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子どもの頃、「可愛さ」と「愛されること」とは等記号で結ばれていたので、ピンクを身につければ自分も無条件に可愛くなって愛されると思っていた。ピンクが似合わない＝可愛くないという梯子の外され方をするとは思ってもいなかった。

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思春期には「ピンク憎けりゃ人まで憎い」スタイルが確立されて、邪気なくピンクに駆け寄る女たちに焦げ付くような視線を送り、ピンクが似合わず愛されないことで自分が磨滅してしまわぬよう、「異性に可愛いと思われたいと思うこと自体が悪！」という自己防衛に至る。

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女としての記号的な性的価値が落ちて初めて、ピンクにネガティブな感情を抱かなくなったそうです。(ピンクが似合う女子でないことが、ようやくどうでもよくなりました。加齢、本当に素晴らしいな。」)

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それからは身の回りに日常的にある雑貨にピンクを取り入れてみた。試してみれば、誰にでも似合うピンクがそこそこある。ピンクは今でも受動的な愛され願望を連想させるけれど、自分にそんな願望があることを認められるようになった。

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気づけば、ピンクに囲まれて・・・とはならず、小物の多くは若葉色(ピンクの補色ww)だそうですが、ピンクが好きになれない自分は愛されないと自責することはなくなったそうです。「ピンクと和解した上で他の色を選ぶ私は、以前よりずっと自由になった。」

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ていねいな暮らしオブセッションとは、『暮らしの手帖』に体現されるような、正しい佇まいの暮らし方に取り憑かれること。p.16 手に入りそうもない型の幸せの獲得にキツキツの矯正ギプスをはめて挑み、「ほうら、やっぱりダメだった」と鏡の中の自分を指さしてNGを出していたのが当時の私。45

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手に入りそうもない型の幸せが自分を幸せにしなそうならば、手放せばよいだけなのに。p.45　正直に言えば、私はいまだ思い込みに囚われて自分に✕をつけ、ステレオタイプに足を捕られてしまうことがあります。p.46

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「これ、白黒つけずに放っておいてどうするの？」と思っても、グッとあいまいな空気に耐える。そうすると、相手が舵をとって船が進んでいく。隙は作るものではなく、こらえることや任せることや信じることで生まれるもの。それが私なりの結論でした。p.65

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３０過ぎたら、頭のハードディスクをがっちり守っている自家製アンチウィルスソフトを一度解除して、いくつか新しいソフトをインストールしてみるのです。自尊心を守るために、私が「苦手」を「嫌い」の文脈にスライドさせたものは、数えきれないほどあります。p.106-8

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ボーッとしていると避けたいことは自動的にNGフォルダに入ってしまうので、「待てよ？これは何でNGなの？」と自分に問いかけて、NGフォルダを整理する。無駄に自分を守るために避けていたものや、馬鹿にしていたものを見つけたら、それらをNGフォルダからTO DOリストに移すのです。112

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人間関係を深めていくことと、距離を縮めていくことを同義と考えたりもする。これは同義じゃないんだけどね。p.132

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雑誌の中の分身と現状を指さし確認し合っても、愉快な気持ちは生まれそうにありません。p.165

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スピリチュアルという言葉は、センセーショナルなマーケティング用語です。スピリチュアルは、消費行動と背中合わせでないと存在が成立しない言葉。物質社会に背を向けているテイでお財布からお金を抜いていくんだから、スピリチュアルは、かなりのやり手です。p.171

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Nissenに限らず、身銭を切った匿名者のコメントは、金をもらって絶賛している著名人のコメントより役に立ちますね。p.187

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ネガティブな感情に捕われないよう、感情を大人ベルトコンベアーに流す方法を覚えてしまうと、ネガティブな気持ちの底にある、傷ついた心とさみしい気持ちを表に出せなくなってしまった。表に出せなくなったら、その感情を認識できなくなりました。p.246

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渇いた笑いで会話を終わらせ、こっそり相手を見切ってシャッターを下ろす。表面的には大人の対応ですが、これは関係性の発展を消滅させる方法です。大人の対応をしたつもりがディスコミュニケーションになってしまう。これは誰も得をしないシステムだと思いました。p.247

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さみしくて傷ついた時にそれを認識しないでいると、嬉しい時や幸せな気持ちも感動も、だんだん表に出せなくなる。「美味しい！」「むかつく！」ぐらいしか表出しないアラサー世代が時に「怖い」と評される一因では。私はいっつもぷりぷり怒っていました。p.248

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自己防衛のつもりでネガティブな感情を無視していると、結局は自分の中の小さな女の子が、全部黙ってその感情を引き受けなきゃいけなくなってしまう。見栄と意地と自己批判と自己憐憫と過剰な俯瞰が、自分を不幸にしていたのです。p.249

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「理想の自分になるために努力すること」と、「理想の自分なら感じないと勝手に想定した感情を無視すること」は、別の話なんだと思いました。「そんなに上等な人間じゃないなぁ、アハハ」と、無様な自分に動揺しない厚かましさを身に付けた。自認はするけど、自責はしない。p.250

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小さな女の子の気持ちを外に出すと、副産物としてコミュニケーションがうまくいくようになりました。「これは怒りではなく、傷心なのだ」と人に伝えるのはなかなか恥ずかしくハードルの高い行為。小さな女の子が不満足そうな時に、気持ちの二重底をひっぺがすと傷心が居る。p.251

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↓　(最後の６個の引用は、８月の再掲です。今、見返してみたら、ページ数が間違っていましたので、訂正がてらです。) 　　ジェーン・スーさんの人柄がよく表れている文章というのは、やっぱり、最後の「あとがき」にあるように思われます。それは、次のようなものです。

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理想という名の正論と目前の現実が大幅に乖離している時、理想以外をNGとすれば、必ず自分の首がしまる。なぜって、夜が明ければ気に入らない現実は必ずやってくるから。ならば、理想と現実の間に今日の落としどころのようなものを見つけよう。p.254

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正論で不具合の横っ面を叩く人ではなく、私はネゴシエーター(交渉人)でありたい。周囲だけでなく、自分自身に対しても。p.254