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【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

___話も畳みに入り、二度目の投票に移る。 そこで犯人である青年は、『裁判』を高みの静観をする主人へと告げていたね。 「__主人のお兄さん、きみに言いたい事があるんだよ。」

2021-09-10 22:41:59
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「前から少し引っかかっていたんだけど、ついさっき確信したよ。 きみ……カードを引いた人が勝ったとしても、ここから出す気ないでしょ」

2021-09-10 22:42:28
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仲間同士で殺し合うことへの疑心を提示し、主人達へと意識を向けさせる。 思えば、彼が主人に問いただしたこの状況が、館の真実を知る大きな要因であっただろう。

2021-09-10 22:42:44
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

「私はこの舞台の"監督(ゲームマスター)"であり、"観客"なのですから。 観客席の者を舞台上で"敵"と認識する事は少々見当違いのことと思われます。 あくまで主役は貴方々。これはそういう舞台なのですよ。」

2021-09-10 22:44:41
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

この言葉は、ある意味主人にとって本心だったのかもしれない。この舞台は、あくまで君達を現世へと送り返す行為であり、もう現世に帰る手立てのないほぼ死人の彼等にとっては、"観客"と言っても相違なかっただろうから。

2021-09-10 22:45:03
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

「菓子くん、梓紗ちゃん コレ、ぼくの形見として持っててくれる?菓子くんの方はちょっと血とか着いちゃってるけど…」

2021-09-10 22:45:21
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処刑台へと赴く前。青年は友人である2人へ、パッケージに血の着いた煙草、胸に着いたパンジーのブローチをそれぞれに渡した。 「2人は、生き残ってね。ぼくの友達なんだから、死んだら許さないよ」

2021-09-10 22:46:27
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「2人とも、本当のぼくと友達になってくれてありがとね」

2021-09-10 22:47:05
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そうして処刑台へと登った彼は、吸血鬼の様に棺桶で美しく 静かに眠りにつく__ということはなく。最期の顔を恐怖に染めたまま、醜く彩られたそれを花で覆い隠すことで、漸く眠りにつくことが出来たのでした。

2021-09-10 22:47:12
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終幕、被害者、加害者は……どうだったろうね。 死者が出たその時、既に"舞台 Dimearn Hall"は終わっていたし。本当に人の生を終えた彼等は、等しく被害者だったと、言うべきなのかもしれない。

2021-09-10 22:49:28
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「突然すみません…みなさん、今から図書室まで来て貰えませんか……? あの、シャーロットさんから預かったメモのことで……。」

2021-09-10 22:49:57
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舞台を降りる階段を一段 降りたのは、探偵からの手掛かりを受け取っていた青年だったね。…少し前に、美しい顔を亡くした彼の言葉もあってのことかもしれない。 彼は、その手掛かりからこの館の『図書室』に何かあるという意図を受け取り、皆に協力を持ち掛けていた。

2021-09-10 22:50:19
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「……見てもらったと思いますが図書室の床の凹みを調べたところから日記は途切れています……。ここに、図書室に何かあるのかもしれないです」

2021-09-10 22:50:47
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「なるほど、これからそこを調べる……ということですね。私は構いませんよ。」 「……はい。私も賛成です。動かないと変わらないですから。」

2021-09-10 22:51:02
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最後まで残った君達は、彼の言葉に賛同し周辺を調べることにした。彼一人で『図書室』の隠し扉まで見つけていたから、手分けしてその扉の鍵を探したね。 そして、お目当てのものは『主人の部屋』にある机の引き出しの中に。ある日撮られた『家族写真』と共に額縁の中へ入れられていた。

2021-09-10 22:51:28
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

「……行きましょうか。あの扉を開けに。」

2021-09-10 22:51:40
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

隠し扉を開いた先は、館の彼等の口から今まで聞く事が出来なかった"真実"の断片が敷き詰まっていた。 君達が封じ込められていた"空白の1ヶ月"の写真。 ラ・セルダ家の、"この亡霊館の原型"。 この『殺し合い』が何らかのための"舞台"であること、その為に造られた"×××というキャラクター"。

2021-09-10 22:51:59
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「おや、こんな所にまで...まるで冒険好きの子供の様ですね...ふふ、いえ、良いんですよ。子供は好きですから。」 「これは追いだしたほうがよろしいのでしょうか?それとも…」 「...取り敢えず事情をお聞きしましょう。何故ここへ?」

2021-09-10 22:52:26
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あぁ、いいところだったのに。そこまで調べた君達は、使用人達に見つかってしまった。それでも、ここまで来たのであれば話してはくれないかと、君達は問いかけた。

2021-09-10 22:52:42
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「……はぁ...分かりました。1度主人に相談致しましょう。ですが本日主人は外に出ています。もう遅い時間ですし、明日までお待ちください。」

2021-09-10 22:53:00
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_____次の日。君達には、この館での"最後の晩餐"が振る舞われた。 その後、舞台の全てが始まった『舞踏会場』で、遂に君達は"真実"と向き合うことになる。

2021-09-10 22:53:13
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

その前に、主人は二度、君達の意思を確かめるように『本当に宜しいのですか?』と問うたね。 そして、君達はそれに"Yes"と答えを出した。 この時、館の彼等は今まで以上に君達を、君達の"生きる意思"を。信じ切ることを決めたんだろう、…おそらくね。

2021-09-10 22:53:36
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

「……彼の童話にある『白雪姫』、其の御話の中では不思議な鏡がいつも真実を教えてくれますね。」 「けどきっと、哀れな王妃のように...貴方達は鏡に裏切られてしまうのでしょう。」

2021-09-10 22:54:02
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「それでも、私達は信じています。王妃の様に現実から目を背ける事無く、貴方々全員が真実に向き合い、前に進んでくださると。」 「_______________さぁ、しっかりと其の目に焼き付けてくださいませ。貴方様方の 本当の姿 を。」

2021-09-10 22:54:17
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

そして君達は、此処にきて漸く知った。 君達が現世では意識不明の状態であること。 此処が生死の狭間の世界であること。 "舞台 Dimearn Hall"が、自分らの魂を現世へと送り返す行為だったということ。

2021-09-10 22:54:53
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

そして同時に、真実を知ってしまった自分達が従来の方法ではなく、別な方法でしか現世へと帰ることは出来ないことも知った。 …その方法でも、確実に其方に送れるか分からないということも。

2021-09-10 22:55:17
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「だからもう一度聞くよ、 『君は、何がなんでも『生きたい』と思うかい?どんな辛い、苦しいことがあったとしても、その時君は『生きたい』と願えるか?』」

2021-09-10 22:55:35
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____その返事は明日にという事にして、その場はお開きとなった。…明日、明日には全てが終わる。 君達の、そんな考えは当たっていたのか否か。

2021-09-10 22:55:57
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「ッ...裂果が、 裂果が、廊下で、倒れておりまして...」

2021-09-10 22:56:13
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少なくとも、終わりへの旅路は穏やかな形で、とはいかなかった。焦りを持った執事の彼の先導で、メイドの彼女の元へと皆で向かったね。 __そこで、君達は別れを目撃することになる。

2021-09-10 22:56:33
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「…ごほっ…ごめ、…さい…… 役に、…………た…なくて…」 「..............魂に直接やられてる。ここまで深くやられてると、どうしようも、ない。」

2021-09-10 22:57:29
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彼女へ、もうすぐ死が訪れる。その残酷に現実を告げる言葉が、その場の心の動揺を広げていく。そんな中、文字通り瀕死の彼女は使用人という同じ立場の一人を呼び寄せる。

2021-09-10 22:57:42
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「まさ…ひこ、…こっち…き…」 「...裂果、!まだ、まだ、仕事が終わってないだろ...」 「……もう、……ばんけん、として…しご、と でき…な、……から………ね、だから、もう… 『絶対、思い出さないで』…ね?」

2021-09-10 22:58:08
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何を言っている?そんな焦り混じりの困惑を零す"将来を誓った相手"へ、少しだけでも後悔を無くす様に告げた。そしてそれは、まるで彼が"何かを忘れている"とでも言うように、深く。彼女の言葉が刺さった。

2021-09-10 22:58:44
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

それを最期に、彼女は白い光に包まれて。一つのナイフを形作った。 「.....................お疲れ様、裂果。....いままで、ありがとう。」

2021-09-10 22:59:05
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その場が使用人の彼女との別れを惜しむ中、彼女の死因の異質さを感じ取った彼は、自分の素性を明かし、"空想の話"と片付けられる存在を告げたね。

2021-09-10 22:59:37
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「あの……今まで黙っててすみません…… 異質の気配、使用人裂果さんから感じました、これは…悪魔の仕業です。」 「……それは、どういう?悪魔とは……言葉通りの意味と受け取っていいのでしょうか?」

2021-09-10 23:00:21
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「……少しは分かるんです…一応、聖職者とでもいえば分かりますか?その、仕事の…悪魔祓いをしている知人に色々と教えてもらいましたから」

2021-09-10 23:00:38
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小柄な探偵の推理通り、彼は普通の人とは少し変わっていて。一般の人間よりも"こちら"の方に詳しい人物…『聖職者』の知識を得ている者だった。 このままだとまた犠牲者が出てしまう。それを止めるために、悪魔を探し出す事へ協力してほしいと、皆に願い出た。

2021-09-10 23:01:02
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それに協力の意を示した君達は、証拠を元に一人の人物へと犯人を絞り出した。 この子が、所謂"黒幕"って奴だったんだろう。

2021-09-10 23:01:25
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「……っ……なに、するんですか、いきなり……」 「確認させてもらったんです……あなたが本当のことを言ってるのかどうか…。 悪魔でなければ十字架の熱さなど感じないはずです。」

2021-09-10 23:01:42
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「……十字架……ですか……はは……どいつもこいつも……ほんとに……」 よろり、と長い白髪を揺らして後ずさる。何故こんなことを、そんな問いに彼は 死にたくなかった と零した。

2021-09-10 23:02:11
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「ええ、貴方達には分からないはずです… 悪魔に魅入られた私の苦痛も それを承諾した私の感情も…… ははは……!でも大正解ですねぇ! 私が、彼女を殺りました」

2021-09-10 23:02:50
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その時、漸くその子に憑いた子が姿を現した。 現代、君達が死にかけた元凶。 昔に、ラ・セルダ家が火の海に溺れた元凶。 『ははは!!ご名答~! どうもどうも~!悪魔くんです!』

2021-09-10 23:03:34
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「……本当に貴方が悪魔だとして……一体何をするつもりですか?……いえ、何をしたのですか?」 「...単刀直入に聞く。裂果を殺した動機はなんだ。」

2021-09-10 23:03:48
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その問いに対して、お腹いっぱい食べたかった 死にたくなかったと、それぞれ率直な欲を零した。 そして、これまでに自分らが起こした事をペラペラと話すと、憑かれた彼から一つの提案を持ちかけられる。

2021-09-10 23:04:15
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「……私は……貴方達を殺すつもりではありません。 ただし、私も死ぬ気はありません。 今、ここであなた方が悪魔を消そうとくるのであれば、私は抵抗します。 貴方達も折角生き残った命、捨てたくはないでしょう?」

2021-09-10 23:04:38
【公式】Dimearn Hall @Dimearn_Hall

「悪魔の望みは「魂」です。 貴方達が死なない程度の魂をくれたらいいんです。 それだけでいい、ここで永遠に暮らせばいいじゃないですか。 私はあなた方という美術品を永遠に愛でられる。 あなた方は死なずに生きられる。 悪い話ではないでしょう?」

2021-09-10 23:04:53
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