小豆さにまとめ

みとしろ @igagurigarashi

「すごい！結構広いね～！」「きょうは、てんとでごはんをたべよう！」「謙信君――……さては天才の方ですね？」とふたりでおおはしゃぎしてテントで過ごして、小豆さんが戻ってくる前には片付けないとなって思っていたのにはしゃぎすぎて二人してうっかり寝落ち。

みとしろ @igagurigarashi

そして目が覚めた時には同じように横になってにこにこ笑いながら自分を見つめている小豆さんの顔がすぐそこにあって「――っっ！！？あず、」「おっと。しずかに……まだ謙信がねむっているから」悲鳴を上げかけた唇を指先でそっと留められてあうあうなるやつ。

みとしろ @igagurigarashi

「すっ、すみませんすぐに片付けるつもりで……」（小声） 「うん？……ああ、きにしなくていいよ。いちどつかったきりでしまいこんでいたし、こやしになるよりずっといい。それに、へやのなかにてんとがあるというのも、なんだかふしぎなかんじがしてたのしいね」 「そ、そうですね……」

みとしろ @igagurigarashi

言っている間も謙信君を起こさないようになのかやたらと顔が近いし、潜めた声はいつもよりも吐息が多くてなんだかセクシーだしで正直なところ全く会話の内容が頭に入ってこないさにわ。 「……きょうは、こうやってさんにんでねようか」 「そうで――……ぅえっ！？」 「あ、」

みとしろ @igagurigarashi

さにわが思わず大きな声を出してしまったところで謙信君が「んぅ…………ぁ、あつきだ」と目を覚ましてしまい、会話は中断。 「おかえりなさい、あつき！」 「ああ。ただいま、謙信。きょうはたのしいことをしていたみたいだね」 「うん！おへやできゃんぷ、とってもたのしかったぞ！」

みとしろ @igagurigarashi

寝起きの謙信君の頭を撫でながらちらりと横目でさにわを見て、ちょっと意地悪く目を細めながら『ざんねん』と口パクしてくるやつ……